[レポート] 来春完成予定のepisode 7の話も飛び出した!初日舞台挨拶の模様をレポ!!
3月2日、東京・新宿にある新宿ピカデリーにてアニメ『機動戦士ガンダムUC episode 6 “宇宙(そら)と地球(ほし)と”』イベント上映の初日舞台挨拶が行われた。 『機動戦士ガンダムUC』シリーズは、福井晴敏さんの同名小説をアニメ化した作品。物語は『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』から3年後の宇宙世紀0096年を描いたものとなっており、アナハイム・エレクトロニクス工業専門学校の学生であるバナージ・リンクスが、地球圏に混乱を招くという“ラプラスの箱”を巡る騒動に巻き込まれていく姿が描かれる。 では、レポートをお届けする前に、episode 6のストーリーを簡単に紹介しよう。フル・フロンタルの介入で地球連邦軍艦隊の追撃を逃れたネェル・アーガマは、“袖付き”との共同戦線をやむなく受け入れることに。フロンタルは対連邦の秘策を明かすが、その狙いは“ラプラスの箱”への次なる座標を聞き出すことにあった。彼の語る未来の非情さ、酷薄さに慄然とするバナージとミネバ。そんな中、1隻の連邦軍哨戒艦がネェル・アーガマに接近する。哨戒艦の爆沈を選ぶか、“袖付き”との共同戦線の破棄を選ぶか……。敵味方の狭間で苦悩するバナージたちの選択が描かれる。→episode 6の登場人物やマシンの詳しい紹介はこちらから!▲再びバナージたちの前に立つフル・フロンタル。「いつか、私と同じ絶望につきあたることになる」という言葉をバナージに突き付けた、彼の真意とは……? この日の舞台挨拶には、バナージ・リンクス役の内山昂輝さん、リディ・マーセナス役の浪川大輔さん、オードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ)役の藤村歩さん、アンジェロ・ザウパー役の柿原徹也さん、そして古橋一浩監督と原作小説を執筆した福井晴敏さんが登壇。アフレコにまつわる話や現在制作中のepisode 7の話などが語られた。▲舞台挨拶の登壇者。左から浪川さん、柿原さん、藤村さん、内山さん、福井さん、古橋監督。 舞台挨拶は、いつもの通り浪川さんが司会を務める形で進行。まずは内山さんが「今回の収録の大半は、ずっとフロンタルとミネバのやり取りを聞いていました」とコメント。また、マリーダとのシーンについては、「スイーツは大事ですよね(笑)」といい、観客を笑わせていた。 続いてepisode 6でフルアーマー・ユニコーンガンダムが艦の外に待機していたことについては、艦内に入るサイズではないからという説明とともに、メカニックデザイナーの玄馬宣彦さんのアイデアであることや、『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』に登場したサザビーのオマージュであることなどが明かされた。 続いて話をむけられたのは、今回一杯しゃべっていたというミネバを演じる藤村さん。普段はあまり感情を出さないミネバだが、episode 6ではフロンタルとの会話シーンで感情をあらわにしているようで、何度も撮りなおしつつ、演技においてもいろいろな試みを行ったとのこと。 次に柿原さんにマイクが向けられると、会場からはクスクスと笑い声が。柿原さんは「皆さんのおかげでepisode 6では出番がありました。前回はスタジオにも呼ばれなかったので(笑)」とコメントし、「久々にアンジェロを活躍させられる機会なので、どうやって彼の魅力を引き出そうかということで頭がいっぱいでした」と役にかける思いをのぞかせた。浪川さんが「今回のアンジェロは色気があったよね」と言うと、柿原さんはうれしそうに「今回は彼の人間らしい面が見えます。あそこは演じ甲斐がありました」と返した。するとすかさず、福井さんが「私たちスタッフはあの演技を聞いて笑っていました(笑)」と言い会場を笑わせていた。 episode 6は、会話劇がメインになっているとのことで、古橋監督は「メカが減った分負担が減るかと思いましたけど、あまり変わりませんでした(笑)」と振り返っていた。以前の舞台挨拶で「出すたびに大変になっていく」と言っていた古橋監督だったが、今回も大変だったことを伺わせていた。 ひとしきりepisode 6に付いてのコメントが出たところで、浪川さんが「episode 7が来年春に公開されることが決まりましたが……」と切り出し、ここからはepisode 7の話をしていくことに。 episode 7について口を開いた福井さん。ちょうど昨日、監督から絵コンテがすべて上がってきたそうで、「いつもはAパート、Bパートだけなのですが、Cパートがありました。そこからだいたいどのくらいの時間になるか想像してもらえれば」とのこと。軽く驚く場内の様子を見つつ、「社内からも“本当に最後まで作れるのか?”という声が上がるくらい情報量の多いコンテです」と観客が楽しみになるようなコメントも飛び出していた。 episode 6でもセリフが多かったというミネバだが、福井さんによるとさらにセリフが増えるとのことで、藤村さんは驚きつつも「覚悟しておきます」と答えていた。そんな中で、内山さんはリディとバナージの関係の変化に触れ、「もう次で最後なんですね……」とちょっぴりさびしそうな様子を見せていた。バナージに関しては「最後の最後まで彼は悩むんでしょうね。とは言え、いきなり明るくなってもちょっと笑ってしまいますが(笑)」と言い、観客を笑わせていた。浪川さんからアンジェロをどう演じるか聞かれた柿原さんは「『ガンダム』の歴史に残るような演技を見せたいです」と固い決意を見せていた。 古橋監督によるとアクションシーンも期待してほしいとのことで、Aパートはほぼメカによるアクションシーンになるであろうことが語られていた。福井さんは「episode 7は集大成です。物量はとにかくすごいです。モビルスーツのアクションシーンから人間ドラマまで盛りだくさんです。episode 6では、ドラマの部分に普通のアニメではやらないような実験的なこともしましたが、すべて7のためだと言えます」とコメントした。 と、真面目なコメントを終えたところで「ところで内山君」と内山さんに水を向けた福井さん。「4年にわたって作っているけど、作中では1カ月の出来事だからね」と言うと、それは内山さんも意識していたようで、「大人になっちゃったので、10代のころを思い出したいと思います」と答えていた。ここで舞台挨拶は終了の時間に。最後は登壇者たちがepisode 7への意気込みを観客に語り、舞台挨拶は終了した。●内山昂輝さん 僕が10代のころに『機動戦士ガンダムUC』が始まって、それがキッカケでいろいろな作品に出させていただきました。そうした中で培ってきたものをすべて投入して有終の美を飾りたいと思います。毎回、収録のたびにこれまでのepisodeを見直すのですが、次も10代のころの気持ちを思い出して頑張りたいと思います。今日はありがとうございました!●浪川大輔さん 『機動戦士ガンダムUC』は、見れば見るほど新しい発見ができる作品です。episode 1~6までじっくりと見返していただいて、皆さんでこの作品を寄り盛り上げていただければと思います。リディも精一杯頑張らせていただきますので、よろしくお願いします!●藤村歩さん episode 7、今から楽しみでもあり、緊張してもいます。バナージやミネバは人間の可能性を信じて頑張っています。うまくいかないこともあるでしょうし、葛藤の中にいると思います。簡単に答えは出ないでしょうが、ラストにどんな形で終わるのか、楽しみにしつつ見守ってもらいたいと思います。●柿原徹也さん episode 6が完成したばかりですが、スタッフの皆さんはすでに次に向けて動き出しているということで、我々も休んでいるヒマはありません。『機動戦士ガンダムUC』の完結に向けて頑張ろうと思います。●古橋一浩監督 私のキャリアの中でも最長の作品になりました。とても大変でしたが、後1年、身体を維持して走り続けたいと思います。●福井晴敏さん おかげさまで昨年Blu-rayの売上枚数で1位を獲ることができました。今年はどうなるかわかりませんが、親類縁者、ご友人の方に薦めていただきつつ、観賞用・保存用などとたくさん買っていただければうれしい限りです(笑)。episode 7につきましても、引き続き頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。 電撃オンラインでも何度か告知しているように、PlayStation Storeでも3月2日よりepisode 6の配信がスタート。また、episode 6をはじめ、『機動戦士ガンダムUC』に関するいろいろなお話を聞かせてくれた小形プロデューサーのインタビューも公開しているので、まだ読んでいない人はご覧あれ。→小形プロデューサーのインタビューはこちらから!■『機動戦士ガンダムUC episode 6 “宇宙と地球と”』イベント上映概要【上映期間】2013年3月2日~3月15日【上映劇場】 東京:新宿ピカデリー/TOHOシネマズ六本木ヒルズ/シネマサンシャイン池袋 神奈川:横浜ブルク13/川崎チネチッタ 千葉:シネプレックス幕張/京成ローザ(10) 埼玉:MOVIXさいたま 栃木:MOVIX宇都宮 大阪:大阪ステーションシティシネマ/なんばパークスシネマ 京都:MOVIX京都 兵庫:神戸国際松竹 愛知:ミッドランドスクエアシネマ 福岡:福岡中洲大洋 札幌:札幌シネマフロンティア(C)創通・サンライズデータ▼BD『機動戦士ガンダムUC episode 6 宇宙と地球と』(初回限定版)■発売・販売元:バンダイビジュアル■発売日:2013年3月22日■価格:8,190円(税込)▼BD『機動戦士ガンダムUC episode 6 宇宙と地球と』■発売・販売元:バンダイビジュアル■発売日:2013年3月22日■価格:6,090円(税込)▼DVD『機動戦士ガンダムUC episode 6 宇宙と地球と』■発売・販売元:バンダイビジュアル■発売日:2013年3月22日■価格:5,040円(税込)▼『機動戦士ガンダムUC episode 5 黒いユニコーン』■発売・販売元:バンダイビジュアル■品番:BD BCXA-0227/DVD BCBA-3776■発売日:2012年6月8日■価格:BD 6,090円/DVD 5,040円(各税込)▼『機動戦士ガンダムUC episode 4 重力の井戸の底で』■発売・販売元:バンダイビジュアル■品番:BD BCXA-0226/DVD BCBA-3775■発売日:2011年12月2日■価格:BD 6,090円/DVD 5,040円(各税込)▼『機動戦士ガンダムUC episode 3 ラプラスの亡霊』■発売・販売元:バンダイビジュアル■品番:BD BCXA-0225/DVD BCBA-3774■発売日:2011年4月7日■価格:BD 6,090円/DVD 5,040円(各税込)▼『機動戦士ガンダムUC episode 2 赤い彗星』■発売・販売元:バンダイビジュアル■品番:BD BCXA-0224/DVD BCBA-3773■発売日:2010年11月12日■価格:BD 6,090円/DVD 5,040円(各税込)▼『機動戦士ガンダムUC episode 1 ユニコーンの日』■発売・販売元:バンダイビジュアル■品番:BD BCXA-0223/DVD BCBA-3772■発売日:2010年3月12日■価格:BD 5,040円/DVD 3,990円(各税込)関連サイト『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』公式サイトPlayStation.com内『機動戦士ガンダムUC episode 6“宇宙と地球と”』紹介ページ 機動戦士ガンダムUC 6 [Blu-ray]