2020年10月9日付読売新聞より
人生は選択の連続だ。
例えば学生時代は進路を決める時 進学や就職かどの学校にするのか? どの会社にするのか?
考える時間はたっぷりある。また、その選択が少しくらいミスっても生命に関わる事はほとんどないしやり直しも充分出来る。
我々癌患者には、選択する時は突然やってきて考える時間もそんなに長くは与えてくれない。
癌に罹患してからそんな選択をしなければならない場面が度々やって来る。
そんな中、我々は多いに悩み家族も含めて考えるが正しいと思われる答えはほぼ出てこない。
医師から与えられる選択肢もあるが、ほぼ医師の提案される方針というか治療法を選択する。
治療についてはメリットやデメリットも教えてはくれるが、実感としてはやっぱりわからない事ばかり。
その治療による影響や副作用や後遺症も覚悟して時には生死までも覚悟をして患者はそれを選択する。
おそらく、健康な人には理解し難い苦悩の末の選択なのだ。
私は9月にそんな選択が出来るのだろうか?
自信が無い。
最初に貼った写真で
私が感動した言葉が「選ぶ」とは不確実な未来と向き合うことだ。
運命を自分の手に取り戻すことだ。
今 苦悩の末 その選択をして決断をした人がいる。
その人が自分の未来を信じて欲しいと思う。