断捨離で机の中を片付けていると母からの手紙が出てきました。
これは2年前に私が肺癌である事を手紙で知らせたとき、その返信に入っていた追伸の部分です。
いとし子とは私の事です。ちょっと恥ずかしいですが。
母にとって私の様に歳を取ってもいつまでも子供なのですね。 あたりまえですかね。
この手紙を見てこの頃は多分 人生初めての抗がん剤治療で辛かった時だったので忘れていました。この孫の手は良く覚えています。
父にもお土産を買ってきたと思いますが、何を買ってきたか忘れてしまいました。
修学旅行は1泊2日で別府温泉でした。
お小遣いは確か700円と決められていたと思います。小遣い帳も書かされて先生に提出もした様に思います。自分の物は何を買ったのか?多分ペナントくらいだったかなぁ。
※ペナントとは三角形の旗の様な物
母は私の病気の事を聞いて我が子の事を心配してくれていたのでしょうね。
50年以上前のお土産をまだ持っている事に驚きます。それをまだ使っているのも驚きです。
その孫の手を握りしめて私の事を思ってくれていた姿を想像すると胸が締め付けられました。
私は64歳でも母にとっては いとし子と思ってくれている事にも感謝です。
私の母は89歳です。
全盲で苦労して子供3人を大切に育ててくれた人です。
今は心臓にも疾患がありますが元気にしています。この手紙はおそらくヘルパーさんに書いてもらったのでしょう。そのヘルパーさんは私もお会いしたこともあり私の同級生のお姉さんで不思議な縁です。