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屁理屈も極まれり。ー【琉球新報社説】激戦地土砂採掘抗議 新基地断念し遺骨収集を 【沖縄タイムス社説】[激戦地南部の土砂]辺野古新基地に使うな
下掲するのは、沖縄二紙の同日の社説。一言で言えば、「沖縄南部の土砂には遺骨・遺品が含まれている可能性があるから、辺野古埋め立てに使うな。」って主張だ。
一見/一読、尤もらしく見えない/読めない事も無いが・・・
【琉球新報社説】激戦地土砂採掘抗議 新基地断念し遺骨収集を
【沖縄タイムス社説】[激戦地南部の土砂]辺野古新基地に使うな
(1)【琉球新報社説】激戦地土砂採掘抗議 新基地断念し遺骨収集を
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1083467
2023年1月6日 05:00
社説
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沖縄戦で亡くなった人の骨が今も残る激戦地の土が、戦争のための基地建設に使われる。戦没者の尊厳に対するこれほどの冒涜(ぼうとく)はない。沖縄中から土砂を調達しなければ成り立たない名護市辺野古での新基地建設を、政府が早く断念することだ。
糸満市の沖縄戦慰霊碑「魂魄(こんぱく)の塔」で4日、激戦地の土砂を新基地建設に使うことに反対する集会が開かれた。
沖縄戦跡国定公園内にある糸満市米須の鉱山から土砂を採掘する計画の届け出が、昨年末に受理された。名護市辺野古の埋め立て資材として採掘土砂が使われる可能性があることへの危機感が、戦争体験者や遺族、平和ガイドらの間で高まっている。
現状では、糸満市内で採掘した土砂は辺野古の埋め立てに投入できない。沖縄防衛局が仲井真県政時に承認を得た埋め立て申請書で、県内での土砂調達先を本部・国頭地区と明記しているからだ。
それがなぜ本島南部の土砂採掘に警戒が強まっているのか。辺野古埋め立て工事が見込み違いとなり、国が土砂調達先を県全域に広げることを計画しているためだ。
埋め立て予定海域の大浦湾側にある「マヨネーズ並み」とされる軟弱な地盤を固めるため、埋め立てに必要な土砂の量が当初の6.7倍に膨らんでいる。沖縄防衛局は県に申請した設計変更で、土砂の調達先を石垣、宮古島を含む7地区9市町村に拡大変更した。県内で調達可能とする量のうち南部地区(糸満市・八重瀬町)が7割超に達する。
これに対し玉城デニー知事は設計変更を不承認とした。軟弱地盤は国内で改良工事の施工例がない海面下90メートルにまで及んでおり、完成したとしても沈下や液状化の恐れがある。不承認は当然だ。
だが、防衛省の不服申し立てを受けた国土交通相が県の不承認を取り消した。内閣の「身内」同士の手続きで県の処分を無効にし、新基地建設を強行している。土砂の調達先が県全域に広がることになれば、各地の景観や自然の改変を伴いながら、遺骨が混じった土ごと埋め立てに投入される可能性は高まる。
厚生労働省は遺留品などの手がかりがなくてもDNA鑑定を行う取り組みを沖縄で試行し、2021年から全国に広げた。戦没者を遺族の元に返す戦後処理はまだ途上だ。激戦地での遺骨の保全、収集は重要性を増している。
沖縄戦の犠牲者は沖縄県民だけではない。昨年12月までに、県内外の227議会が新基地建設への激戦地土砂の使用中止を求める意見書を可決し、要請は全国に広がる。
民間事業者の鉱業権は尊重されるが、米軍基地建設は政治の問題だ。工期、工費が膨張する埋め立て工事の行き詰まりに加え、戦没者の遺骨が混じる可能性がある土砂を基地建設に使うという道義的な責任も生じる。辺野古新基地建設は中止しかない。
(2)【沖縄タイムス社説】[激戦地南部の土砂]辺野古新基地に使うな
社説[激戦地南部の土砂]辺野古新基地に使うな | 社説 | 沖縄タイムス+プラス (okinawatimes.co.jp)
2023年1月5日 5:00
米軍基地・安保
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これだけは最初にはっきりさせておきたい。この問題で真っ先に問われるべきは、政府の姿勢である。
沖縄戦跡国定公園内にある糸満市米須の鉱山から土砂を採掘する計画について、県自然保護課は、業者から提出されていた採掘行為の届け出(開発届)を受理した。
2021年に提出した旧計画の工期を短縮し、採掘区域を縮小した修正版である。
鉱山開発が始まることに危機感を抱いた市民らは4日午前、急きょ、同鉱山に隣接する「魂魄(こんぱく)の塔」前で集会を開いた。
遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」の具志堅隆松代表は、怒りを込め、強い調子で訴えた。
「採掘は私的な権利というが、戦没者の尊厳を守るという人道上の権利とどちらが大事なのか」
問題の場所は、激戦地の米須霊域に隣接する。遺骨の骨片は、風雨にさらされ土に返り、見分けがつきにくい。
重機を使った採掘作業で遺骨を見つけるのは極めて困難だ。その土砂を辺野古新基地建設の埋め立てに利用するかもしれないのである。
政府は今もって、公式には計画を否定していない。
県議会は戦没者の遺骨が混入した土砂の使用に反対する意見書を全会一致で可決した。
業者は採掘する土砂に「遺骨は混ざらない」と強調する。「私権である鉱業権は制約できない」との指摘もある。遺骨が混じっていなければOKなのか。鉱業権は本当に制約できないのか。
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沖縄戦跡国定公園は、戦跡の性格を有する国定公園としては日本唯一のものだ。
戦争の悲惨さや平和の尊さを認識する場であるだけでなく、それにふさわしい景観の保護も目的にしている。
糸満市は「米須地域らしい風景が損なわれる」ことを懸念する意見書を県に提出した。
一般論として鉱業権は尊重しなければならない。ただし、自然公園法は「公益」への留意も求めており、採掘に当たっては関連法規の制約を受けているのである。
仮に遺骨が見つからなかったとしても、激烈な戦闘で亡くなった人々の血と肉片と汗が染み込んだ戦跡国定公園内の土砂を軍事施設建設のために使っていいのかという倫理上、道義上の問題は残る。
県外の多くの遺族は果たして許すだろうか。
昨年12月下旬までに、全国227自治体で採取中止の意見書が可決されている。
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ガマフヤーの具志堅さんはこの問題が表面化するずっと前から、ボランティアで遺骨収集に当たってきた。
見つかった遺骨のそばに名前が記された万年筆があり、その名前を「平和の礎」の検索機で調べ、遺族に連絡してDNA鑑定に持ち込んで身元を特定したケースもある。
具志堅さんは「戦没者の尊厳」という言葉を使った。この人でなければ言えないような重い響きを持つ言葉だ。
政府がそれに応えられないようでは政治の堕落と言うしかない。
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(3)「県外の土砂を使うと、害虫侵入の恐れがある」と反対したのも、沖縄二紙だぞ。
辺野古地盤軟弱説も、「県外土砂による害虫侵入説」も、上掲社説の「県内土砂遺骨混入説」も、有り体に言って「辺野古”新基地”建設反対」のための「方便」であり、端的に言えば「屁理屈」だ。
なればこそ、「辺野古の地盤は軟弱だから、滑走路建設は不可能だ。だから辺野古滑走路建設を中止しろ。」って実に不可思議なロジックを主張していた(*1)し、その前は「害虫侵入の恐れ」として「県外の土砂を辺野古埋め立てに使うな。」と主張していた。
で、今度は、「沖縄南部の土砂には、遺骨・遺品が混入されている(可能性がある)から、辺野古滑走路建設に使うな。」ってやぁがる。
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☆死者の声を聞くは、生者の耳。どう生きているかで、聞こえる声も異なるさ。
沖縄激戦地にあり、遺骨・遺品を含む土砂を辺野古滑走路建設に使うことは、「我が国防の礎として、再生/再利用される」と言うことであるから、「英霊たちの御心にも叶い、御霊を安んじるものである。」という考え方も出来よう。
大体、大東亜戦争後一世紀近くも「放ったらかし」にしていた「遺骨収集」を、「辺野古基地建設反対に利用しよう」という、そのさもしさ浅ましさ意地汚さこそ、「英霊たちの祟り」があろうというものだ。
更に言えば、「沖縄南部の土砂が、建設や建築に使われる」のが「辺野古滑走路建設が戦後初めて」なんて事が、あり得るだろうか?
「在る訳が無い!」と断定断言して、さして支障は無さそうだ。
即ち、「英霊たちの遺骨・遺品を含んだ土砂は、既に(沖縄限定、とすら限らず)建設・建築に利用されている」公算は相当に大きい。80年間もそれを放置放任しておいて、何が今更「遺骨・遺品が混入している(可能性がある)沖縄の土砂を、”新基地”建設に使うな。」だよ。ちゃんちゃらおかしいや。
まあ、左翼パヨクが「おかしい」のは、毎度のことだけどな。
- <注記>
- (*1) 以前にも書いたが、「滑走路建設が不可能」ならば、「辺野古基地反対派」としては「放っておけば良い」話。「建設不可能」なのだから、「滑走路は遂に完成しない」筈である。
- それを、「建設不可能だから、建設反対。」と、一見/一聴「尤もらしい」理屈で「建設反対」を主張するのは、「(実は)辺野古への滑走路建設は、可能」と知っているのだろう。実際事実、辺野古滑走路は日々建設されており、「滑走路建設は、可能である」事を、事実を以て証明している。
- コレも記事にしたが、「共産党議員による、国会での辺野古地盤軟弱説追及」も、思い出すだにヒドいモノだったよ。「辺野古の地盤が軟弱だ!」と言うことを示すとされるデータは、「海底土砂のサンプルの取り方も、測定の方法も、測定の目的も、地盤の強度を評価するモノとは異なります。」って河野防衛相(当時)が、少なくとも三回説明しているのに、「簡素と言っても、地盤調査のデータだ!」て屁理屈捏ねて、聞く耳持たなかったんだから。