-
「空母が停泊した軍港で艦載機を搭載する。」って、当たり前過ぎて欠伸も出ないぞ。ー【沖縄タイムス社説】[那覇軍港にオスプレイ]5・15メモ見直す時だ 【琉球新報社説】オスプレイ軍港使用 厳格な使用条件の締結を
どうも、沖縄二紙の記者ってのは、思い込みと偏見と差別が激しいと言うか、他者や異論に対する人間的配慮が皆無というか、少なくとも米軍人に対しては「相手の立場に立って考え、想像する。」って事を、しないんだか禁じられているんだか、であるらしい。はっきり言えば、「社会的不適合者レベルに偏り、凝り固まって居る」と言えそうで、余りお近づきにはなりたくない相手だな。(まあ、向こうも好き好んで[殆ど産まれながらの右翼]たる私(ZERO)なんぞには、近づいて来ない、だろうが。)
例えば、こんな想像が、沖縄二紙記者には出来ない(或いはヒョッとして、「禁じられている」)、らしい。
貴方が、空母の艦長なりエアボス(*1)なり「空母に搭載している航空機の責任を負う立場」と、想像しよう。空母は航海を終えて母校へ帰るところ、としよう。
母校に帰れば、空母の艦体はドックに入って修理・整備なり、埠頭に横着けして補給なりが待っている。パイロットを含む搭乗員には、交替であろうが上陸して「久々の陸(おか)での休暇」も与えねばなるまいし、空母が入港している間も訓練や整備は必要だ。中には、艦上では出来ない大規模整備や大幅修理を必要としている機体もあるだろう。いずれにせよ、それらの機体や搭乗員(パイロット含む)は、陸上の基地なり製造メーカーなりへと、送らねばならない。
さて、艦長ないしエアボスたる貴方は、そうした機体や搭乗員を、どの様に空母から降ろし、また出港の際に搭載する、だろうか?
「埠頭に横着けして、港湾設備のクレーンで飛行甲板から埠頭へと下ろし、トラックか何かに載せて輸送する。」ってのが一つの手。故障などで飛行するには危険な機体は、そうするだろう。また、搭乗員が割り当てられない予備機の搭載には、この逆をやるだろう。
だが、機体が飛行するに支障なく、搭乗員も割り当てられるならば、「発艦させて陸上の航空基地へと送り出し、出港の際には着艦させて艦上へと回収する。」のが普通だろう。
であるならば、入港前後や入港中や出港前後の空母が、搭載機を発着艦させるのは、欠伸も出ないぐらいに当たり前のことである。ホンの僅かでも「艦長なりエアボスなり、艦載機に責任を持つ軍人」の立場に立って考えれば、容易に判ること。
そんなことを、「考えもしない」ないし「考えることを禁じられている」のが、下掲沖縄二紙社説担当記者、であるらしい。
ああ、下掲沖縄二紙社説にある通り、今回那覇軍港に飛来したのは「海兵隊所属のオスプレイ」だそうだから、搭載するのは原子力空母=正規空母ではなく、強襲揚陸艦などの「準空母」ないし「ヘリ空母」かも知れないが、本質に差違は無い。空母はじめとした航空機搭載艦が、停泊した軍港で航空機を搭載するのは、当たり前のことで、欠伸も出やしない。
であるというのに、沖縄二紙の社説は、この騒ぎである。
- <注記>
- (*1) 帝国海軍空母で言う「飛行長」だな。
【沖縄タイムス社説】[那覇軍港にオスプレイ]5・15メモ見直す時だ
社説[那覇軍港にオスプレイ]5・15メモ見直す時だ
https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/971639
2022年6月8日 07:24
米軍は、基地使用条件の拡大解釈を今後も続けるつもりなのか。
那覇港湾施設(那覇軍港)にまた普天間飛行場所属のオスプレイが3機飛来した。米海兵隊は「船に積み込むため」と説明したが、いつ運ぶかや運び先などの詳細は明らかにせず、県や那覇市への事前連絡もなかった。
那覇軍港では最近、米軍機の異例な運用が続いている。
昨年11月には普天間のオスプレイとCH53大型輸送ヘリが飛来し、大型船に積み込まれた。同月には代替機のオスプレイが陸揚げされ、普天間に向け離陸した。
さらに今年2月、非戦闘員避難訓練の際にもオスプレイなどの離着陸が行われた。県や那覇市は、軍港が市街地にあり騒音などの影響が大きく、基地の使用目的にも反するとして航空機の離着陸をしないよう求めている。
復帰時、県内米軍施設の使用条件などを日米間で定めた「5・15メモ」では、同軍港の主な使用目的を「港湾施設および貯油所」とする。実際に、頻繁に県内外や海外を行き来する米軍だが、これまで同軍港での航空機運用はほとんど行っていない。
なぜ突然、異例の運用を始めたのか。米軍は本紙取材に、今回の飛来を「5・15メモに従ったもの」と回答し、岸信夫防衛相も「主目的に合致する」としたが、とても額面通りには受け取れない。
日米が沖縄の基地負担軽減に真剣に取り組んでいるというなら、最低限、決められた条件は守るべきだ。
■ ■
5・15メモは、官僚や軍人で構成する日米合同委員会で合意され、県民や国民の関与はなかった。また1997年に公開されるまで、ほとんどの内容が秘密だった。その結果、県民は知らぬ間に理不尽を強いられていた。
復帰後初めて県道104号越え実弾砲撃演習が行われた73年、住民は、生活道路の県道が実は米軍への提供施設に含まれており「米軍の活動を妨げない限り」利用を許されると告げられた。
根拠は、それまで存在すら知られていなかった同文書だった。
公開された後も、嘉手納基地や津堅島訓練場水域で、文書では明示されていないパラシュート降下訓練が政府により「合意に沿っている」とされている。
本来、米軍の基地使用を制約するはずの5・15メモは、地元の意思に反して米軍の行動を追認するため使われる場面が目立つ。
■ ■
那覇軍港では、艦船入港などの使用頻度が近年低下している。
同軍港で相次いでいる異例な航空機運用は、浦添移設の動きを見越し、移設後も自由な活動を確保しようと米軍が「前例」を作っているためだとの指摘がある。
復帰50年を経て、運用や周辺環境が変化しているのは那覇軍港だけではない。現行の5・15メモは、総点検する必要がある。
その上で、合意時には無視された県や県民の声も反映させ、沖縄の基地負担全般の軽減につなげるべきだ。
【琉球新報社説】オスプレイ軍港使用 厳格な使用条件の締結を
オスプレイ軍港使用 厳格な使用条件の締結を
https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1529983.html
2022年6月8日 05:00
社説
mail_share
米軍による県土の蹂躙(じゅうりん)だ。
米軍普天間飛行場所属の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイが6日、那覇港湾施設(那覇軍港)に着陸した。県や那覇市が米軍機の軍港使用は一切認められないと申し入れてきたにもかかわらず、それを無視し、通達なしにまたも飛来させたのである。
米軍の傍若無人な振る舞いは許されない。それをとがめない日本政府も独立した国家なのか問われる。基地の使用条件を厳格に定めた協定を新たに締結する必要がある。
在沖米海兵隊は昨年11月、オスプレイやCH53E大型輸送ヘリコプターなどを那覇軍港に飛来させ、輸送船に積み込んだ。那覇軍港にオスプレイが着陸するのが確認されたのは初めてで、県や沖縄防衛局に事前に連絡はなかった。
今年2月には、在沖米海兵隊が「非戦闘員避難」などの名目で訓練を実施した。海兵隊員を乗せたオスプレイやヘリコプターなどが港内に離着陸し、基地内の建物を大使館に見立て、武装した隊員が警護する様子も確認できた。
沖縄の日本復帰に当たって基地の使用条件などを定めた1972年の日米合意(5・15メモ)は、那覇軍港の使用主目的を「港湾施設および貯油所」としている。玉城デニー知事や城間幹子那覇市長は、航空機の軍港使用や訓練使用は「(5・15メモの)使用主目的に反している」として抗議してきた。
港湾が航空機の離着陸場所でないことは、5・15メモによるまでもない。
那覇軍港は市街地にあり国道に面する。航空機の飛行で事故の危険性や騒音の被害は大きくなり、市民、観光客の安全を脅かす。那覇空港に近接しているため、民間機の発着にも支障を来し、重大な事故を招きかねない。
だが、米軍は今回も事前の連絡なくオスプレイ3機を飛来させた。5・15メモを拡大解釈し、使用の既成事実を積み重ねている。このまま常態化を許すわけにいかない。
基地提供者である日本政府が直ちに抗議すべきだ。しかし、岸信夫防衛相は「港湾施設の使用主目的に合致する」と迎合し、日本側に事前連絡がなかったことさえ問題にしない構えだ。米軍の都合を優先し、県民の安全をないがしろにしている。
米軍は「船に載せるため」と軍港への飛来の目的を正当化する。だが、本当に那覇軍港でなければならないのか、飛行させず陸送で運ぶ手段はないのか、疑問に全く答えていない。日本政府は米軍の見解を追認する前に、徹底して説明を求める責任がある。
日本政府が米軍に異を唱えないのは、米軍基地間の移動を無制限に認めている日米地位協定の問題がある。米国との関係が本当に対等であるならば、基地使用条件について拡大解釈の余地のない協定を結び、しっかりと順守させることが主権国家として当然の在り方だ。
-
(3)>「県や那覇市は、軍港が市街地にあり騒音などの影響が大きく、基地の使用目的にも反するとして航空機の離着陸をしないよう求めている。」 沖縄県と那覇市は、アホだろう。
1> 県や那覇市は、
2> 軍港が市街地にあり騒音などの影響が大きく、
3> 基地の使用目的にも反するとして航空機の離着陸をしないよう求めている。
・・・一体、沖縄県と那覇市は、空母(及び航空機搭載軍艦)って軍艦や軍港の使用目的ってのを、ナンだと思ってやぁがるンだぁ?冒頭に掲げた「空母艦長ないしエアボスの立場」からすれば、「軍港での発着」は、あって当然。無いのは不思議、と言うと言い過ぎかも知れないが、かなり不自然だ。
4> 「5・15メモ」では、同軍港の主な使用目的を「港湾施設及び貯油所とする。
とも明記しており、「港湾施設を使用目的としているのだから、航空機の発着艦は使用目的に反する。」ってロジックらしいのだが、「空母の港湾施設利用に「航空機の発着艦を伴う」のも当たり前だ。「従来、港湾での発着艦は行われていなかった。異例だぁぁぁ!」って主張も上掲社説にはあるが、それは恐らく「米軍が気を遣って、入港前に搭載機を発艦させ、出港後に着艦させていた。」からだろう。
固定翼機の安全な発着艦のためには、空母が風上に向かって航行し、合成風速を稼ぐ必要がある。だから、軍港に限らず、停泊中の空母に固定翼機を発着艦させることは(基本的には)無い。「軍港に飛来する航空機」がオスプレイやヘリコプターに限られるのは、垂直離着陸出来るため、「停泊中の艦で発着艦出来る」ため、だ。
で、「停泊中の空母に、回転翼機や垂直離着陸機が発着艦する」のは、「普通ならば、あること。」であり、「今まで無かった」としたら、そちらの方が異例・異常。そんな「異例・異常な従来の状態」に、甘えてるンじゃぁ無いよ。沖縄県、那覇市、沖縄二紙。
6> 港湾が航空機の離着陸場所でないことは、5・15メモによるまでもない。
等と、上掲琉球新報は断定断言出来てしまうんだから、凄まじいな。ヘリや垂直離着陸機は、相応のスペースさえあれば離着陸出来るのが利点だし、「空母は、航空機の"離発着場所"ですが、何か?」と、突っ込みたくなるぞ。
いや、「凄まじい」と言うならば、琉球新報社説の初っ端「つかみ」こそ「凄まじい」ものがあるな。
7> 米軍による県土の蹂躙(じゅうりん)だ。
ってんだから、「まるで米軍が沖縄に攻め込んできた様だ。」とも思えば、「中共が"核心的利益"なる侵略宣言を出し、尖閣諸島沖を中国公船が遊弋している現状は、"県土の蹂躙"とは言わないのか?」とか、突っ込みたくもなるな。
挙げ句の果てに琉球新報は、
8> 米軍が「船に載せるため」と軍港への飛来の目的を正当化する。
9> だが、本当に那覇軍港でなければならないのか。飛行せずに陸送で運ぶ手段はないのか、
10> 疑問に全く答えていない。
とまで書く。「飛べる機体を、飛行ではなく、陸送で”空母”に搭載しろ。」と堂々と主張する琉球新報記者の正気こそ、疑問だろうよ。
こんな「狂気じみた非難批判」が、沖縄二紙では罷り通ってしまう・・・と言うより、沖縄二紙では本家本元主流王道、なのだろう。これは恐らく、「基地負担軽減こそ、至高至尊の絶対正義」とする、「基地負担軽減原理主義」とでも呼ぶべき思想だか信条だか信仰だかに、依るのだろう。
-
基地負担軽減なんぞ、オマケだ。序でだ。二義的目標だ。第一目標は、我が国の安全安泰だ。
今般の「那覇軍港への米軍機飛来と離発着」は、「我が国の安全と安泰に直結している」とは言い難いが、その大部分は「那覇軍港の軍港としての通常運用範囲内」であり、「我が国の安全安泰に資するモノである」。従って、日本政府として「問題視しない」のは、当たり前だ。
逆に、「今まで米軍機は殆ど飛来しなかった。」とか言う「実績」に甘えてこれを盾に取り、「軍用機の飛来や発着艦は、軍港としての使用の範囲外だ!」と断定断言する、沖縄県、那覇市、沖縄二紙の方が、異常であり、正気を疑えるレベルである。
-
☆所で、[オスプレイは危険な欠陥機だぁぁぁぁっ!」とか、[墜落事故が後を絶たないオスプレイだぁぁぁぁぁッ!]とかの、[オスプレイ欠陥機論]が見当たらないんだが、とうとう、その論理的破綻に「気付いた」のかね?
或いは、[オスプレイ=危険な欠陥機]ってイメージは既に広く浸透したから、[最早強調する必要は無い]って判断かね?其奴はどうかな。我が自衛隊も導入し、合衆国大統領専用機マリーンワンの一機種でもあるオスプレイに、どれ程「危険な欠陥機」なんてイメージがあるかねぇ。そりゃぁ、怖がる人は、怖がるんだろうけどさ。