• 要は「敵基地攻撃能力反対」ってだけ-【朝日社説】北朝鮮ミサイル 「瀬戸際」許さぬ結束を

 北朝鮮が今年に入って既に4回も実施しているミサイル発射に対し、これを非難し、日本政府に対応を求める社説を、朝日新聞が掲げている。
 だが、そこは「やっぱり朝日新聞」であるから、「日本政府に対応を求める」と言っても、ロクな事を求めやしない、のである。



【朝日社説】北朝鮮ミサイル 「瀬戸際」許さぬ結束を

  • 【朝日社説】北朝鮮ミサイル 「瀬戸際」許さぬ結束を

北朝鮮ミサイル 「瀬戸際」許さぬ結束を

 

  

 

 

   https://www.asahi.com/articles/DA3S15176399.htmliref=pc_rensai_long_16_article

 

2022年1月19日 5時00分

 

 愚かな行動を繰り返し、ただでさえ苦境に立つ現状を、自ら悪化させようというのか。

 

 北朝鮮は新年に入り、日本海に向けて弾道ミサイルを相次いで発射している。

 

 最初の2回は、音速の何倍もの速さで飛び、変則的な軌道で迎撃を難しくする「極超音速ミサイル」だと称している。その後、「戦術誘導弾」とするミサイルを立て続けに発射した。

 

 北朝鮮は昨年1月に開いた朝鮮労働党大会で、兵器システム開発の長期計画を示している。それに沿った行動であり、周辺国の安全に危害を与えていないと主張する。

 

 だが弾道ミサイルの発射は、明確な国連安保理決議違反である。たとえ落下が日本の排他的経済水域の外でも、航空機や船舶の被害が心配される。危険な行動を直ちにやめるべきだ。

 

 新型コロナへの警戒感から国境をほぼ封鎖してきた北朝鮮は最近、中国からの物資搬入を2年ぶりに再開した。困窮が長びき、背に腹は代えられぬということだろう。

 

 そんな状況にもかかわらず、危機感をあおって目先の状況を変えようという、いつもの瀬戸際戦術にあきれるばかりだ。

 

 国際社会は決して座視しない姿勢を結束して示す必要がある。しかし個別の外交事情が絡む歩調の乱れがめだつ。

 

 安保理は会合を開いても、ミサイル発射を非難する声明すら出せていない。中国とロシアが同意しないためだ。

 

 北京五輪を控えた中国は、事態を荒立てたくない思惑もあるだろう。だが、北朝鮮の最大の後ろ盾であることの責任を忘れてはならない。ロシアも、北朝鮮の最近のミサイルがロシア製と酷似している事実を重く受け止めるべきだ。

 

 日本政府は、米国や韓国と緊密な調整のもとで対応するのが最善だ。米国は独自の追加制裁を科しつつ、対話再開を北朝鮮に呼びかけている。

 

 韓国が求めていた朝鮮戦争の終戦宣言は事実上、立ち消えとなった。しかし、北朝鮮を対話に引き戻す努力を怠ってはならず、日米韓はもっと意思疎通を深めるべきだ。

 

 北朝鮮の挑発を受け、日本の一部政界では、敵対国の領土内を攻撃する能力を持とうという議論が活発化し、岸田首相も検討を表明している。

 

 北朝鮮のミサイルの性能水準は詳しく解明されておらず、攻撃能力の有効性をめぐっては専門家らから疑問が出ている。

 

 軍拡競争をエスカレートさせれば、地域の安全保障環境はさらに悪化するだろう。冷静かつ実効性のある安保外交政策を練るのが政府の務めである。


 

  • 「瀬戸際許さぬ」ならば、敵基地攻撃能力も選択肢の一つであろうに。

 北朝鮮に「瀬戸際許さぬ」ためには、「敵基地攻撃能力を持って抑止力とする」事も、「軍拡競争を辞さない覚悟」も、当然「あって然るべき選択肢」であるのに、

1>  軍拡競争をエスカレートさせれば、地域の安全保障環境はさらに悪化するだろう。
2> 冷静かつ実効性のある安保外交政策を練るのが政府の勤めである。


ってのが、上掲朝日社説の「結論」なのだから、笑わせてくれる。外交政策は未だしも(*1)、安保政策の基本は軍事力であるというのに、「敵基地攻撃能力」も「軍拡競争」も、殆ど「自動的に忌避・拒否」して否定した上で、冷静かつ実効性のある安保外交政策」を政府に要求するのだから、「言うだけならタダ」も良い処だ。

 脱原発とか二酸化炭素排出量削減とか核兵器廃絶とかもそうなんだが、どうしてこう朝日新聞はじめとするアカ新聞どもは、「到底実現しそうにないことも平気で政府には“実現しろ”と要求」出来てしまうんだろうね。それも大抵、具体案も方策も示さずに。(ま、どうせ具体策も方策も、「無い」ないし「そもそも存在しない」のだろうが。)
 
 ああ、そうか。「実現不可能なことを“実現しろ”と政府に要求」しておけば、「政府を攻撃し非難する理由には事欠かないから」か。つまりは、「政府批判という飯の種を仕込むための、政府に対する無理難題」って訳だ。序でにバカ野党共への援護射撃になるし、な。

 「政府に対する無理難題」でも、モリカケ桜学術会議の「出来損ないスキャンダル煽り」よりは未だマシではあるが、「建設的意見」と言うには程遠いな。

 「野党もマスコミも、その程度のシロモノ」と割り切ってしまえばそれまでだが、左様な「無理難題を政府に要求する」事が、朝日新聞自身の、ひいては新聞自体の価値を下げており、新聞が「売れなくなった」一因である、と言う可能性に、気付いていないのかな。

 ま、気付いていないならば、それはそれで「結構なこと」だ。

 また、「新聞が売れなくなった」のは事実だが、それが 「”無理難題を政府に要求する”事で、朝日新聞らが新聞の価値を下げた結果」であると言うのは、私(ZERO)の「推測」と言うより「願望・希望」である。それだけ(ヒョッとして)「国民が、賢くなった」のではないか、と言うね。
 であるからして、私(ZERO)としては、朝日新聞が斯様な「無理難題を政府に要求する」主張を続けて、ドンドン「自らの価値を貶め、そのまま忘却土へ直行する」事を、期待するぞ。


 


  • <注記>
  • (*1) 外交だって、「砲艦外交」という言葉が端的に示す通り、軍事力を利用・活用もする。外交力と軍事力は、本来「相反的」なモノでは無く、寧ろ「相補的」なモノである。
  •  外交は「弾丸を使わない戦争」とさえ言い得るのだから、当然だろう。