- その銃は、警官も使っていますが、何か?ー【朝日】メキシコ政府、米国の11社提訴「多くの事件で使用」
これはまた、朝日が喜びそうな事象だよな・・・
【朝日】メキシコ政府、米国の11社提訴「多くの事件で使用」
朝日新聞社 2021/08/05 10:52
メキシコ政府は4日、違法な武器取引を助長する不正な商行為を行っているとして、米国の銃器製造会社11社を米マサチューセッツ州ボストンの連邦裁判所に提訴した、と発表した。メキシコでは年間3万5千人以上が殺されている。政府は多くの事件で米国製の銃が使われているとし、銃器メーカーが「自社の銃が不正な活動に利用されていることを認識している」と主張している。
メキシコ外務省の発表や現地報道によると、被告はスミス・アンド・ウェッソン社やベレッタ社、コルト社など有名メーカーを含む11社。違法な銃器による殺人などの事件だけでなく、政府が犯罪組織対策に費やす公的なコストや、観光などの産業に与えている損失も含めた損害を賠償するよう求めた。メキシコ政府の試算では、賠償の対象となる額は同国の国内総生産の約2%に相当する規模だという。
前例のない訴訟に踏み切った背景には、最悪の治安状況がある。メキシコ政府の発表によると、2020年の殺人件数は3万5千人を超え、過去最悪を記録した19年と同水準だった。毎日100人近くが殺害されている計算になる。
麻薬の一大消費地の米国に隣接するメキシコでは、麻薬密売を取り仕切るカルテルが、政界や治安組織にも浸透している。組織間の抗争や治安部隊との銃撃戦で市民も巻き添えになっており、治安対策が長年の課題だ。
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治安の悪化は、銃器メーカーの責任かね?
違うな。間違っている。一国の治安は、先ず第一にその国の政府の、ひいては警察など司法機関の責任だ。犯罪組織や銃器メーカーや麻薬製造者の責任で、ある訳が無い。銃器や麻薬の密売をのさばらせている、政府や警察の責任だ。
であると言うのに、上掲記事で朝日が報じる通り、メキシコ政府が米国の銃メーカー11社を相手取って訴訟を起こし、
1> 違法な銃器による殺人などの事件だけでなく、
2> 政府が犯罪組織対策に費やす公的なコストや、
3> 観光などの産業に与えている損失も含めた損害を賠償するように求めた。
ってんだから、コレはもう、チョウセンジン並みの強請りタカリである・・・ああ、だからこそ、「朝日好み」ではあるがな。
まあ、この様に、「極東の島国にある朝日新聞社の記事にまでなっている」のだから、「耳目を集めるパフォーマンス」としては「成功した」と評しても良かろう。だが、其れは同時に、「メキシコ政府が、メキシコという国を、ロクに統治できていない」と宣言したのに等しいのであり・・・やっぱり、益々、チョウセンジン並みであり、「朝日好み」であるな。
大体、銃は道具であり、使うのは人だ。人が銃をどう使うかで、治安悪化にもなれば、治安改善にもなろう。
仮にメキシコ政府がこの訴訟に勝訴し(その可能性は、限りなく低いと思えるが。)、銃器メーカーから莫大な賠償金(*1)をせしめた上、銃器メーカーがメキシコの犯罪組織に対し銃販売を全面禁止したとしても(コレを実効的に行うことは、恐らく不可能だが。)、「これら11社による銃の供給が止まる」と言うだけ。銃器メーカーは他にもあるし、既に販売された銃にはナンの痛痒もない。精々が「製造元によるサポートがなくなる」だけ。銃なんてさして複雑な道具ではないから、「製造元によるサポートがない」とて、十年や二十年、ヘタすると百年以上も使えそうだ。
結論。メキシコ政府は、チョウセンジン並みだ。
「チョウセンジン並みのバカ」「チョウセンジン並みの強請タカリ」、はたまた「チョウセンジン並みの世界一優秀で聡明」と考えるかは、読者にお任せしよう。
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<注記>
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(*1) 「国内総生産の約2%」と言うから、日本で言えば「年間防衛費の2倍」に相当する額だ・・・