• 「他人事」なのは、何故かね?ー【朝日社説】森友遺族訴訟 赤木ファイルを隠すな

 「モリカケ桜」と呼称されることもあるが、その「モリ」たる「森友問題」とやらも、騒ぎになって以来もう4年になると、下掲朝日社説冒頭にもある。改めて言うまでも無いと思うが(そうでも無いのかな?)、「森友問題」とは、「森友学園へ、国有地を不正に廉売したのではないか?」という疑惑であり、更に言えば「その不正廉売に、安倍首相夫人(当時)が関与したのではないか?」という疑惑である。

 野党も、マスコミ(特に朝日新聞)も、ことある毎に「モリカケ桜」を追求し、政府糾弾に地道をあげて来た。その過程で発生したのが「公文書改竄」であり、それを苦にした(と思われる)赤木さんの自殺である。

 その赤木さん自殺を巡り、ご遺族が訴訟を起こされているとかで、朝日新聞が斯様な社説を掲げている・・・

  • 【朝日社説】森友遺族訴訟 赤木ファイルを隠すな

2021年2月21日 5時00分

 

赤木雅子さんは会見で「赤木ファイル」の提出を求めた

 

 

 

【1】 「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員もやめる」――。森友学園への不透明な国有地売却が発覚し、安倍前首相が国会でそう発言してから4年になる。

 

【2】 この後、公文書の改ざんという前代未聞の事態が起きた。民主主義の根底を揺るがす大事件にもかかわらず、動機や指揮命令系統の詳細などの全容は依然解明されていない。

 

【3】 糸口になるかもしれないのが「赤木ファイル」だ。

 

【4】 改ざんに加担させられたことを苦に自死した近畿財務局の元職員赤木俊夫さんが職場に残したもので、一連の経緯が詳しく記録されているという。

 

【5】 赤木さんの妻雅子さんが国などに損害賠償を求めている裁判で、原告側はこのファイルの提出を請求した。国会でも野党が追及を続けるが、政府は不誠実な態度に終始している。

 

【6】 たとえばこんな具合だ。

 

【7】 ファイルの存在を確認する質問に対し、麻生財務相は衆院予算委員会で「訴訟にかかわることを訴訟外で答えることは控える」と答弁。裁判所の要請があればファイルを出すかとの問いにもゼロ回答を続けた。昨年行われた衆院調査局の調査の際も同じ理由で提出を拒んだ(*1)。

 

【8】 一方で、政府は裁判の場では「改ざんの経緯や内容についてはおおむね争いがない。だからファイルを提出せよという原告側の要求に、回答する必要はない」と主張している(*2)。


【9】 野党が、国会では「裁判にかかわる」と言い、法廷では「裁判の争点とは関係ない」と言っているとして、二枚舌ではないかと批判するのもわかる。政治家、財務省、訴訟対応にあたる法務省が、一体となって隠蔽(いんぺい)しているとしか見えない(*3)。

 

【10】 財務省が調査して佐川宣寿元理財局長らを処分したことで、改ざんの全体像は判明し問題は決着したというのであれば、ファイルを出しても何の支障もないはずだ。にもかかわらず、その存否すら明らかにするのをかたくなに拒む。異様な対応というほかない。いったい何を恐れているのだろう(*4)

 

【11】 雅子さんは17日の法廷で、ファイルの提出について「二度と決裁文書の改ざんが行われないようにするためにも、とても意味がある」と意見を述べた。

 

【12】 公務員が自信と誇りをもって日々の職務に臨める、当たり前の政府になってもらいたいという思いが伝わってくる言葉だ。「当たり前の政治」は菅首相のモットーではなかったか。

 

【13】 森友問題では事実と異なる国会答弁が139回繰り返され、国民は愚弄(ぐろう)され続けた。首相は雅子さんの訴えを受け止め、ファイルの提出を指示すべきだ。

 

  • <注記>
  • (*1) 係争中の裁判で、未だ一審だろう。上級審も考えて、手の内を明かさないのは、当然だろうが。 
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  • (*2) その裁判で、その主張が通っているから、公判へも提出されていないのだろう。違うのかね? 
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  • (*3) ならば、それを追求し、審らかにするのは、正に報道機関の仕事であろうが。なぁに裁判や野党頼みになって、推定と憶測だけを述べてやぁがるンだ。 
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  • (*4) 私(ZERO)なんぞには、当該ファイルの公開を「無邪気にも」迫る朝日新聞の方が、随分と「恐れ知らず」に思えるがね。 


 

  • 単刀直入に言おう。私(ZERO)は、赤木さん自殺の原因は相当部分、バカマスコミとアホ野党の「追求」にある、と考えている。

 「確信している」とまでは言いかねるが、相当程度「妥当な推論」だと思っている。

 理由はそれほど難しいモノでは無い。現時点までに判明し報じられている「森友文書改竄箇所」には、「政府の介入による不正廉売を証する箇所を隠蔽した事例がない」から。「赤木ファイル」が仮に公開されたとしても、「政府の介入による不正廉売を証する箇所を隠蔽した改竄事例がない」限り、「森友文書問題」は「文書問題」ではあるが、「森友問題」ではない。

 さて、その上で、以下の2つのCaseの、何れが公算大であろうか?

【Case1】 「赤木さんファイル」には「政府の介入による不正廉売を証する箇所を隠蔽した改竄事例」が記載されており、政府はこのことを隠蔽しようとしている。(朝日新聞はじめとするバカマスコミとアホ野党が期待し、妄想し、ひょっとすると「確信」までしている、Caseだな。)

【Case2】 「赤木さんファイル」には「政府の介入による不正廉売を証する箇所を隠蔽した改竄事例」は無く、赤木さんはバカマスコミとアホ野党の不毛で無意味だが執拗な「追求」を緩和するために公文書改竄に手を染め、自殺へと追い込まれた。


 前述の通り、現時点までに判明している「森友文書改竄箇所」には「政府の介入による不正廉売を証する箇所を隠蔽した改竄事例が無い」のだから、普通に考えれば【Case2】の公算大である。

 また、日本の司法を担う検察が「政府の介入による不正廉売の証拠」を、「赤木さんファイル」に限らず、そうそう見落とすとも見逃すとも考え難い。朝日新聞は都合良く忘却している様だが、「森友問題は、国有地の不正廉売事件として捜査されたが、不起訴処分に終わった」のである。即ち「“森友問題”は、検察の捜査を、少なくとも一度は”パスした”」のである。

 この不起訴処分を不服とする者も、「政府の圧力ないし陰謀」とする者も相応に居るが、その筆頭たる朝日新聞からして「安倍首相夫人(当時)の国会招致を求める(*1)」とか、上掲朝日社説のように「赤木さんファイル公開」なんぞに執心するぐらいであるから、「余程証拠に窮している」のに違いない(妥当な推論)。上掲社説にもある通り、安倍首相(当時)が「私や妻が関係していたと言うことになれば、首相も国会議員もやめる。」と大見得切って以来4年間。「マスコミを挙げて」と言うほどでは無かろうが(*2)、野党の大半は挙って(*3)「追求」した結果が、この程度、である。

 益々、【Case2】の公算大、であろうが。

 もし、【Case2】「政府の介入による不正廉売を証する箇所を隠蔽した改竄事例が無い」場合、上記の通り「赤木さん自殺は、(矢張り)野党とマスコミの”追求緩和”のために公文書改竄したことを苦にしてである。言い換えれば、赤木さん自殺は、野党とマスコミの性である。」と言うことが、白日の下に曝される、と、普通は思うのだが・・・
 
 ああ、そうか。判ったぞ。「赤木さんファイル」が公開され、「政府の介入による不正廉売を証する箇所を隠蔽した改竄事例が無い」【Case2】だった場合、朝日新聞(と、ひょっとすると野党(の一部?))は、「公開された赤木さんファイルは捏造・偽物だ!」と主張するする心算なんだ。ひょっとすると「政府の介入による不正廉売を証する箇所を改竄し隠蔽した”真の赤木さんファイル”」ぐらい、既に用意しているかも知れない。
 
 「実は私がやりました。」って自白が得られるまで、「疑惑はさらに深まった!」と永久反復運動を続ける野党やマスコミと、「同じ手」だ。
 だから、上掲社説の通り、まるで他人事のように(或いは、赤木さん自殺に朝日自身は全く責任がないかの様に)、「赤木さんファイルの公開」を要求出来てしまうんだ。

 左様に考えると、上掲朝日社説には、妙に「得心が行く」ぞ。

 しかしながら、左様な手段は、報道機関として失格なのは勿論のこと。「反政府運動」としても「どうかと思うレベル」・・・と言うより、「斯様なしょうもない”反政府運動”で、政府・政権が倒れて/倒されて、たまるモノかよ。」と、思うぞ。

  • <注記>
  • (*1) 左様求めて、三つの質問をするとか言う社説を朝日が掲げ、弊ブログの槍玉にも挙げたのだが。
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  •  「私(ZERO)が安倍首相夫人(当時)で、本当に国有地不正廉売に関与していたとしたら、朝日社説の掲げる三つの質問に、こう答える。」という趣旨の記事。 
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  • (*2) 一時期を除いては。また、「じゃぁ、他に何やってたっけ?」という問いには、答えに窮しそうだが。 
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  • (*3) こちらの方は、かなり自信を持って「野党の大半は挙って」と言えるし・・・「他に何かやってたっけ?」状態だ。
  •  ああ、「モリ」から「カケ」にして、「スパ」なんてのもあって、「桜」から「前夜祭」と、「品を変えて」いるのかなぁ?
  •  だが、安倍総理から管総理にバトンタッチしても、野党のやることは全く変わりが無い、としか思えないんだが。