人でなし。ー【東京社説】トランプ氏感染 危機管理がなっていない


 安倍前首相が持病の悪化から辞意を表明したとき、立憲民主党の石垣のり子とか言う議員が、「大事なときに身体を壊す癖がある危機管理能力のない人物」と安倍首相(当時)を罵倒し、非難されたことは、未だ記憶に新しいところだろう。あれは「ツイッター」上の発言であり、「ウッカリ」とも「筆が滑った」とも、未だ「言い訳」のしようがあった。

 下掲するのは、東京新聞の社説である。即ち、東京新聞記者が、東京新聞の公式公的な主張として記事を書き、どれほど推敲したのかは不明だが、東京新聞デスクが「それで良し」と承認して、公式公的な東京新聞社の主張として公表公開したモノである。

 さて、東京新聞記者が書き、東京新聞デスクが承認した、東京新聞社の公式公的な主張である東京新聞社説を、じっくりとっくり、御照覧あれ。
 

【東京社説】トランプ氏感染 危機管理がなっていない

【東京社説】トランプ氏感染 危機管理がなっていない

トランプ氏感染 危機管理がなってない

 

  

https://www.tokyo-np.co.jp/article/59978?rct=editorial

 

2020年10月6日 07時48分

 新型コロナウイルスとの闘いを指揮する「戦時大統領」を自任する割には敵を甘くみていた。感染したトランプ米大統領だ。政権中枢で感染が広がり、統治機能がマヒする事態は起こしてならない。

 

 トランプ氏と民主党のバイデン前副大統領による先月二十九日の大統領選候補者討論会でのことだ。メラニア夫人らトランプ一家がマスクもせずに会場の観客席の最前列に座った。医師が彼らにマスク着用のルールを説明し、マスクを持参していないのなら提供すると申し出たが、一家は断った。

 

 トランプサイドの警戒心のなさを物語るエピソードをウォールストリート・ジャーナル紙が伝えている。

 

 トランプ氏の感染経緯をめぐっては、討論会の三日前にホワイトハウスで開かれた最高裁判事候補の指名発表会での集団感染が疑われている。出席者の多くがマスクを着けず、しかも式典は密集状態だった。トランプ氏をはじめ少なくとも八人が感染したという。

 

 強い影響力を持つ大統領は率先してマスクを着用することで国民に範を垂れるべきなのに、トランプ氏は当初からコロナの脅威を軽く見てきた。米国の感染者は七百万人を軽く超える。ここまで深刻化させた責任の多くはトランプ氏にある。

 

 共和党陣営はトランプ氏に代わってペンス副大統領が選挙運動を主導していくという。入念な予防対策をとらないとペンス氏も感染の危険にさらされる。

 

 大統領が職務不能になった場合、職務を引き継ぐ副大統領も病に倒れる事態は避けねばならない。ペンス氏は慎重にすべきだ。

 

 国を二分する大統領選のさなかにある米国は、コロナ禍乗り切りと経済の立て直しという課題に直面している。

 

 しかも人種差別抗議デモは、社会分断という米国の弱点をさらけ出した。加えてトランプ氏は大統領選で敗北した場合は選挙結果を認めない姿勢を示し、国民をいたずらに動揺させている。

 

 こうした負荷が重なり社会が浮足立つ中で、不測の事態が起きたら、トップが病んだ政府は対応できるだろうか。危機感が弛緩(しかん)したトランプ政権では心もとない。政権は危機管理能力を取り戻さなくてはならない。

 

 政権に欠けている点はまだある。トランプ氏の病状説明が食い違い情報が錯綜(さくそう)した。正確な情報を国民に伝えるべきだ。

 

 

タイトルにした「人でなし」の、一言に尽きるな。

 たとえ敵に対してでも、不慮の死などの不幸に対しては、弔意を表しお悔やみを述べるのが、紳士であり、武士であり、一廉の人物と言う者であろう。フィンランドでシッス(独立不羈の人)と言い、ロシア語にも「一流の、一人前の男」を示す単語があるそうだが、矢張り同様な意味を持つモノ、と私(ZERO)は理解し、解釈している。

 紳士・武士・シッスならざる小物でも、相手が(たとえ敵対する相手でも)「病気にかかった」と聞けば、「お大事に。」ぐらいは義理でも言うモノだろう。「やった!ラッキー!!で、何時死ぬの?」などとは、仮に思ったとしても公言できるのは、余程のゲスか、ガキぐらいだろう。

 で、上掲東京新聞社説は、どうであろうか。ああ、「やった!ラッキー!!で、何時死ぬの?」とは、流石に言ってはいないな。だが、武漢肺炎という「史上初の感染症」に感染したトランプ大統領に対し、武漢肺炎に感染するとは、危機管理がなっていない。と断定断言し、罵倒し、「人種差別反対デモで分断された米国(*1)」も「情報が錯綜し、混乱した、トランプ大統領の病状情報(*2)」も「全てトランプ大統領の責任」と言わんばかりの罵倒ぶりである。あれこれ婉曲表現を使ってはいるが、言いたいことが「トランプ打倒」「トランプ落選」であることはほぼ自明であり、読みようによっては「ペンス副大統領も武漢肺炎に感染することを期待している」様にも読める・・・と言うか、「先ず確実に、期待している。」と断定できそうだ。

 繰り返す。タイトルにした「人でなし」の一言に尽きるな。

  • .<注記>
  • (*1) その背後に、中共が居ることは、賭けても良いぐらいだが。 
  •  
  • (*2) ロクに裏も取らずに報道した報道機関の責任は、皆無なのかよ。無論、東京新聞自身も含めて、だぞ。