東京新聞は、「永田町にオスプレイを配備せよ」ってコラムで主張していたじゃぁないか。ー【東京新聞社説】陸自オスプレイ 住民への理解欠く配備だ  他

 

  • ①【東京新聞社説】陸自オスプレイ 住民への理解欠く配備だ
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  •   https://www.tokyo-np.co.jp/article/42317?rct=editorial
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  • 2020年7月14日 07時04分
  •  防衛省が導入した垂直離着陸輸送機オスプレイの陸上自衛隊木更津駐屯地への配備が始まった。五年以内の暫定措置とされるが、周辺住民や地元自治体の理解を十分に得られているとは言い難い。
  •  オスプレイは開発段階から墜落事故を繰り返し、実戦配備後も安全性への懸念が指摘されてきた軍用機だ。米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に二十四機配備された米海兵隊MV22オスプレイも、空中給油訓練中にプロペラが破損して海岸に不時着、大破したり、海外への遠征訓練中に海上に着水する事故を起こしている。
  •  陸自が二〇二一年度までに十七機を導入するオスプレイのうち一機が十日、陸自木更津駐屯地(千葉県木更津市)に飛来した。
  •  最終的には離島防衛の専門部隊「水陸機動団」がある長崎県に近い佐賀空港(佐賀市)に正式配備する計画だが、地権者との交渉が難航したため、米軍オスプレイの整備拠点がある同駐屯地に五年未満の期限付きで暫定配備された。
  •  とはいえ、周辺住民の理解が十分に得られているわけではない。
  •  木更津市の住民団体は、配備撤回を求める安倍晋三首相と河野太郎防衛相宛ての要請書を約二十四万人分の署名とともに防衛省に提出した。十日には住民団体の関係者らが抗議活動を行った。
  •  機体そのものの安全性に加え、整備のために飛来する米軍機に陸自機が加わり、騒音問題や安全性への懸念が高まるのは避けられまい。五年の暫定期間が守られるかどうかも不透明である。
  •  陸自機は、早ければ八月から東京湾上空などで飛行する予定で、駐屯地に十七機がそろった場合、離着陸回数は一日十五回、年四千五百回となる見通しだという。
  •  すでに海兵隊MV22の整備が始まり、米海軍用のCMV22の整備受け入れも検討されている。米空軍横田基地(東京都福生市など)に五機配備されているCV22も十機まで増強される計画だ。
  •  首都圏にオスプレイが集中し、飛行が恒常化する可能性は高い。首都圏周辺は住宅が密集し、事故が起きれば大惨事になりかねない。空軍オスプレイでは部品紛失も起きている。空域が入り組み、民航機への影響も心配だ。
  •  安全性に疑問がある軍用機が、人口が密集する首都圏を飛び交うのはとても尋常とは言えない。
  •  そもそも陸自に必要不可欠な装備なのか。米軍機の整備拠点を設置することの是非と合わせて、この際、検討し直すべきである。

 

  • ②【東京新聞コラム】【私設・論説室から】首都圏にオスプレイ部隊 by半田滋
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  • 首都圏にオスプレイ部隊
  • 2020年2月26日 02時00分
  •  今年三月、千葉県の陸上自衛隊木更津駐屯地に「自衛隊版オスプレイ」の飛行隊が新編される。機体は六月以降、順次配備され、防衛省が予定する佐賀空港の受け入れ態勢が整うまで、木更津のオスプレイは十七機まで増え続ける。
  •  一方、沖縄の米海兵隊普天間飛行場に配備されたオスプレイは、北海道で行われた日米共同訓練に八日も遅れてやってきて、さらに三日遅れて帰還の途についた。戻る途中、「凍結警告灯」が点灯したとして、仙台空港に緊急着陸。翌日午後、気温が高くなったところで、ようやく離陸した。
  •  民間航空機が問題なく飛べる程度の低温でも飛行に支障が出るとは、何とひ弱な軍用機だろう。木更津に配備される同型のオスプレイは、日本の冬に耐えられるのか。
  •  死者が出るなどしたクラスAの事故率は米海兵隊版オスプレイの場合、昨年九月現在二・五〇まで減ったが、東京の横田基地に配備された空軍版オスプレイは同六・二二と高止まりしている。しかも横田のオスプレイは、二〇二四年ごろまでに十機に倍増する。
  •  すると、首都圏の空を自衛隊版、米空軍版を合わせて二十七機のオスプレイが飛び回ることになる。普天間飛行場に二十四機配備されたオスプレイは「沖縄の負担軽減」を理由に訓練を本土に移転させた。「首都圏の負担」はどこが引き受けるのか。 (半田滋)

 

  • ③【東京新聞コラム】【私説・論説質から】永田町にオスプレイを配備せよ。
  • 【私説・論説室から】永田町にオスプレイを配備せよ。
  • 2018/04/23 21:37
  • 【私説・論説室から】永田町にオスプレイを!
  • 東京新聞
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  •  ジャーナリストの広瀬隆氏が『東京に原発を!』を出版して、もう三十年以上になる。
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  •  原発がそんなに安全というなら東京のど真ん中につくればいい、東京につくれないものを
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  • 地方に押し付けるな。
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  •  過疎の浜の人は死んでも仕方ないということか-そんな訴えの書は、東京電力福島第一原発の惨事を予言していたともいえる。
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  •  東京には原発も再処理工場もない。
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  •  都会人が原発の危険性を実感するには相当な想像力を要し、現実には困難だろう。
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  •  米空軍の輸送機CV22オスプレイが横田基地(東京都福生市など)に五機配備される。
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  • 決まっていた時期より二年程度前倒しとなり「唐突だ」「連絡が遅い」と騒ぎになった。
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  •  もし沖縄県民の苦難を共有するといった意志があったならば、周辺住民や都民が横田配備に慌てて反対するのは本来おかしい。
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  •  口で沖縄県民に寄り添うと言いながら、どこかひとごとで済ませてきたのではないか。
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  •  実感もなく、きれい事を言ってきただけではないか-沖縄県民にはそう映りかねない。
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  •  問題はいうまでもなく、不条理で不公平極まりない日米地位協定である。
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  •  そこに真正面から向き合わず、基地周辺の住民に苦痛を強いて安穏としているのが政府・与党だ。
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  •  無責任な現状を打破するには、このモンスターの脅威を肌で感じてもらうしかあるまい。
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  • 「オスプレイを永田町に」 (久原穏)


上掲③のコラムは、どうやら東京新聞HPからは削除されてしまったらしい。ソリャ不都合だから、な。

横田基地は、永田町ではないが、首都圏ではある。

 上掲③で言うこのモンスターの脅威を肌で感じて貰う」効果は、木更津配備のオスプレイにも相応に期待出来る、筈である。少なくとも上掲③コラムを書いた東京新聞・久原穏記者は、陸自オスプレイの木更津配備に対して、快哉を叫ばねばならない、筈だ。喩え上掲①東京新聞社説という、東京新聞の新聞社としての公式の主張には、反するとしても、だ。

 東京新聞社説①は、東京新聞の新聞社としての公式の主張ではあるが、東京新聞記者の全会一致の意見とは限らないのだから、久原穏記者のコラム③と齟齬があっても、別に問題ではない。

 問題は、オスプレイが合衆国大統領専用機Marine Oneの一機種に選定され、運用されている、と言う事実を全く無視している、のもさることながら・・・

①1> 安全性に疑問のある軍用機が、人口が密集する首都圏を飛び交うのはとても尋常とは思えない。

①2> 首都圏周辺は住宅が密集し、事故が起きれば大惨事になりかねない。

として、安全性に疑問がある軍用機」に対する懸念を「墜落事故があった場合の、住民の被害」にのみ帰してしまい、「住民」にしか着目せず、留意せず、「住民以外」は念頭にない、ことである。

 以前にも記事にした通り、オスプレイは欠陥機だから、沖縄/木更津/日本配備反対。」等と抜かせる奴は、正真正銘掛け値無しの人非人である。非人道的なレベルでの差別主義者ないし利己主義者である。
 
 何故ならば、危険な欠陥機オスプレイ」の危険に最も曝されている「オスプレイに搭乗する将兵」のことを全く無視しているから、である。これに比べれば、「沖縄/木更津/日本以外のオスプレイ配備基地周辺住民を、無視している。」事は、軽く思えてしまうぐらいだ。

 オスプレイに搭乗し、訓練に励んでいる将兵は、いざ実戦ともなれば文字通りにオスプレイに命を預けて、死地にも飛び込むことを期待されている人たちだ。オスプレイが「危険な欠陥機」であれば、真っ先にその危険に曝され、オスプレイが飛行する限り、無人地帯上空だろうが洋上だろうがその危険を免れようがないのが、オスプレイに搭乗する将兵だ。

 「オスプレイは危険な欠陥機だから、沖縄配備反対。なる人非人の主張は、「沖縄県民大会決議」として、堂々と公言断言公表発行されてしまった主張だ。以前あるブログで、この「沖縄県民大会決議」を賞賛していたモノだから、上述の点を指摘して、「オスプレイが危険な欠陥機ならば、そのオスプレイに命を預けている(当時唯一のオスプレイユーザーだった)米軍将兵にこそ、訴えるべきだ。」とコメントしたら、そのブログ主は「英語が出来ないので、お任せする。」と抜かしやぁガッタ。
 「英語出来る出来ないの問題ではない。人の命が掛かっているんだ。身振り手振りジェスチャーでも訴えるのが、人の道というモノだろう。」とコメントしたら、「米軍辞めろ。」と抜かしやぁガッタ。


 お陰でこのブログ主が、正真正銘掛け値無しの人非人であることが、火を見るよりも明らかになったのであるが。上掲東京新聞社説と、このブログ主&沖縄県民大会決議との間に、如何程の差違があろうか。

 「危険な欠陥機」という断定断言が、「安全性に疑問がある軍用機」と婉曲表現になっただけ、では無いか。「軍人差別の人非人」であることには、変わりは無かろうが。

 オスプレイが「危険な欠陥機」ないし「安全性に疑問がある軍用機」であるならば、求めるべきは「オスプレイの飛行停止、運用停止」であり、真っ先に守られるべきは「オスプレイに搭乗する将兵の生命」である。


 それを全く無視ないし軽視するのは、「オスプレイに搭乗する将兵」=軍人に対する差別主義であるか、「オスプレイが飛行する地域の住民」のみしか考えない利己主義であるか、或いは両者の兼任であるか、何れかであろう。

 これは、オスプレイが軍用機として十分なレベルで安全である事とは別の、東京新聞や「沖縄県民大会決議」の差別主義ないし利己主義の問題、である。