法の前の平等は、何処へ行ったんだろうね?ー【時事】安倍首相に改善要請「何度も」=ゴーン被告処遇めぐりー仏大統領

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【時事】安倍首相に改善要請「何度も」=ゴーン被告処遇めぐりー仏大統領
   https://www.jiji.com/jc/article?k=2020011600277&g=int
安倍首相に改善要請「何度も」 ゴーン被告処遇めぐり―仏大統領
2020年01月16日07時44分

 15日、パリで新年の記者会見をするフランスのマクロン大統領(AFP時事)

 【パリ時事】フランスのマクロン大統領は15日、レバノンへ逃亡中の日産自動車の前会長カルロス・ゴーン被告に関し、「勾留や取り調べ中の状況は満足できるものではないと思うと安倍(晋三)首相に何度も伝えた」と語り、処遇の改善を要請していたことを明らかにした。新年の記者会見で質問に答えた。

日産陰謀「仏大使に聞いた」 ゴーン被告、逮捕後面会で―報道
 
 マクロン氏は「全てのフランス国民が、彼らの享受すべき公平さをもって扱われることを願う」と強調。一方でゴーン被告の逃亡については「コメントすることはない」と述べるにとどめた。

 ゴーン被告は8日にベイルートで行った記者会見で、弁護士の同席なしに1日最長8時間の事情聴取を受けたと訴えた。仏メディアはこれまで、長期にわたる勾留や取り調べに弁護士が同席できない点などを挙げ、日本の司法制度に批判的な見解を示している。

 

フランスでは、大統領の口利きで囚人の待遇が変わるのかね?


 Yes,変わる」であるならば、フランスは「法の前の平等」よりも「大統領との縁故」が優先されると言うことであり、法治国家とは言い難いな。
 
 我が国は、法治国家であるから、「安倍首相の口利き」如きで囚人(拘留中の容疑者含む)の待遇が改善されたりはしない。囚人の待遇が如何様であるかは、法律と司法判断で決まるのであり、安倍首相は日本国首相にして最大与党・自民党の党首として新たに「囚人の待遇を改善する法案を作る」事は出来るが、それを審議し法律とするのは国会で、出来た法律をどう執行するか決めるのは司法だ。 
 
 言い換えるならば、喩え仏大統領の「要請」に応じて安倍首相がゴーン氏の待遇を改善しようとしたとしても、それには相応の時間がかかる、と言うことであり、ゴーン被告だけ特別待遇なぞ、出来ない、と言うことだ。
 
 全てのフランス国民が、彼らの享受すべき公平さをもって扱われることを願う。」だと?ゴーン被告も、日本にいるフランス人も、日本国民と同等の公平な待遇を、既に享受している。その公平な待遇は、「普通の日本人ではなし得ない方法」を以てゴーン被告が国外逃亡できてしまう程の「公平さ」であった。
 
 ああ、ゴーン被告の国外逃亡という冷厳たる事実の前には、「我が国は、ゴーン被告の待遇を変えるべきだった。」という点には同意すべきだな。金もコネもある有力な犯罪容疑者であるゴーン被告に対しては、一般の日本国民以上の厳しい保釈条件(*1)を付けるとか、そもそも保釈を認めない等の措置が、必要であったな。
 
  • <注記>

  • (*1) 「保釈金15億円」と言うのは、普通の日本人には想定し得ない破格の額ではあるが、ゴーン被告に対しては全く不足であった、と言うことも、明白になっている。