応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/ranking.html 

 私(ZERO)は運転免許を持っており、運転もするが、別に「カーマニア」ではない。車なんてのは「動けば良い」が基本だと思っている。

 だが、「動けば良いが基本」とシンプルなだけに「国産車以外は全く買う気にならない」。所謂「外車」、特に欧米車が、かつての「舶来上等」を脱却して「国産車と張り合える価格になったモノ」もあるやに聞いて入るが、私の欲しい車種には「無い」。

 況んや、欧米車以外の外車、韓国車や中国車やインド車なんてのは「安そうだけど、安くても買う気にならない」。大体「何処で売ってるんだ?」状態。結構デカい買い物だし、「ネット通販」って訳にもいくまい。特に、中古車は(*1)。

 であるならば、下掲中央日報記事にある「ルノーサムスン」って会社は「会社名は聞いたことがあるし、ルノーってんだから自動車を作っているのだろう」ぐらいの認識しかない。

 ま、左様な「韓国車素人」の私(ZERO)であるが、その「素人考え」でも、下掲中央日報記事が報じるルノーサムスンの未来は「暗そうだ」・・・を通り越して「今年9月以降、どうする心算だ?」レベルなんだが。

 まあ、同情も心配もしないけどね。


<注記>

(*1) 現物を見ないことには、怖くて金を出せないだろう。 

【中央日報】新車物量を確保できなければ終わり・・・ルノーサムスン労使が合意=韓国
【中央日報】新車物量を確保できなければ終わり・・・ルノーサムスン労使が合意=韓国
新車物量を確保できなければ終わり…ルノーサムスン労使が合意=韓国

2019年05月17日08時28分 [? 中央日報/中央日報日本語版]

 【1】 ルノーサムスン釜山工場で工場の現場責任者と懇談会をするロス・モザス仏ルノーグループ副会長(真ん中)(写真=ルノーサムスン車) ルノーサムスン自動車の労使が11カ月目にようやく2018年賃金および団体交渉(賃金団体交渉)の暫定合意案を出した。昨年6月に交渉を始めた労使は隔たりを埋められず、62回も部分ストがあった。長い対立の末に合意点を見いだしたが、労使ともに深い傷を残した。

 【2】 ルノーサムスン車の労使は15日に行われた第29回本交渉の末、16日未明に暫定合意案を出した。労働組合は21日の総会で暫定合意案の賛否投票をし、最終承認するかどうかを決める予定だ。

 【3】 立場の違いが大きかった基本給の引き上げは労働組合が一歩退いた。その代わり使用者側がいくつか補償案を提示した。基本給維持補償金100万ウォン(約9万2130円)を支給し、昼食代補助金も3万5000ウォン引き上げる。成果給は計976万ウォンと、通常賃金の50%を支給する。利益配分制(PS)に基づき1人あたり426万ウォンを支給し、生産性激励金(PI、通常賃金の50%)も出す。創立記念品費の増額などを合わせると1人あたり少なくとも1000万ウォン以上の成果給を受けることになった。 

【4】 転換配置問題もひとまず一歩ずつ譲り合った。労働組合は交渉の最後に転換配置は労働組合と合意すべきという内容を含めようと主張した。暫定合意案には「転換配置手続き改善」という表現で入った。ルノーサムスン車労働組合設立当時は「転換配置合意」という言葉があったが、転換配置をめぐって問題になったことはなかった。2010年に会社が危機を迎え、この内容が抜けた。今回、手続きを改善することにしただけに、次の交渉でまた浮上する可能性はある。 

【5】 労使が一歩ずつ譲歩したのは、紛糾が続けば会社の存続が脅かされるという懸念からだ。釜山(プサン)工場で生産する日産準中型SUV「ローグ」の委託生産契約は9月に終わる。昨年基準のローグ生産台数(10万7245台)はルノーサムスン釜山工場の全体生産台数(22万7577台)の半分(47.1%)を占める。後続の物量配分を受けられなければ内需と輸出を合わせても10万台未満に生産台数が減少する。 

【6】 ルノーサムスン車は昨年、韓国自動車5社のうち国内販売が最も少なかった。販売台数は9万369台で韓国GM(9万3317台)、双龍車(10万9140台)を下回り、輸入車1位のメルセデスベンツ(7万798台)とも差が縮まった。長期紛糾が妥結の局面に入り、ルノーサムスン車は来年上半期に発売されるクーペ型SUV「XM3」の輸出物量確保に注力する予定だ。

 【7】 3月のソウルモーターショーで公開されたXM3はルノーサムスン車が開発に参加し、国内に生産設備も整える新車だ。スペインのバジャドリード工場などと欧州輸出物量の生産基地候補を競争している。ルノーグループは3月初めにXM3の欧州輸出工場を決める予定だったが、ルノーサムスン車の労使紛糾の余波で今年上半期に延期された。バジャドリード工場は釜山工場より生産性が高く、賃金は70%水準。欧州自動車市場の不振でバジャドリード工場も追加物量の確保に注力しているため、釜山工場の勝利は楽観しにくい(*1)。 

【8】 今回の紛糾過程で辞任したイ・ギイン前ルノーサムスン車製造本部長(副社長)は暫定合意案が出た直後、中央日報との電話で「ルノーサムスン車はかつて『労使関係の模範事例』であったし、危機克服DNAを持っている」とし「賛否投票を通過して賃金団体交渉が妥結すれば、追加の物量確保の可能性も高まり、ルノーグループでルノーサムスン車が核心生産基地に定着する土台になるだろう」と述べた。

<注記>

(*1) 生産性が低くて、賃金は3割増しのルノーサムスン釜山工場に、一体どんな勝機があると言うんだ??普通に考えれば、「バリジャード工場の勝利」だろう。 

 上掲中央日報記事から判明する事実を拾ってみよう

 【】で示したのは、それが書かれたパラグラフ番号だ。

① ルノーサムスン釜山工場の賃金交渉が妥結し、ある程度の賃上げが約束された。 【1】

② 上記①により、昨年6月の交渉開始以来62回も実施された部分ストは、今後は回避される見込み。【2】

→ つまり、「漸く工場として真面に稼働できる目処が立った」ってことだな。

 妥結条件についてあれこれ書いてあるが、省略。

③ 同工場の生産量(22万7577台(多分、年鑑生産台数の実績))の半分(47.1%)を占める日産SUV「ローグ」の生産委託は、今年9月に終了する。【5】

→ 何もしなければ、「今年度下半期の同工場生産数は半減する】訳だ。

④ ルノーサムスンの昨年の韓国内販売台数は、韓国自動車メーカの中で最下位の9万369台だった、【6】

→ かつ、ルノーサムスンの工場ってのは、どうも同工場しかないらしいから、「生産数の半分を輸出、半分を韓国内販売していた」らしい。

⑤ 同工場は、ルノーサムスンが来年上期に発売する新型SUV「XM3」の生産拠点となることを目指すが、スペインのバリジャード向上と競合している。【6】【7】

⑥ バリジャード工場は、同工場よりも生産性が高く、賃金は70%レベルである。【7】

→ 普通に考えれば、上記⑥から、「XM3の生産拠点は、バリジャード工場になる」だろう。今般の労働争議妥結とその後の同工場努力で「生産性が1.3倍以上に劇的に向上する」なんて事が無い限り。

 仮に目出度く同工場が「XM3の生産拠点になった」としても、上記⑤の通りXM3の発売は来年上期。「生産は発売に先行する」だろうけれど、「半年(以上)先行する」とはとても思えない。
 
 無論、ルノーサムスンだったバカじゃないのだろうから(正直なところ、余り自信はない。)、今年9月以降の「日産ローグの穴を埋める生産を模索する」だろうけれど・・・「生産する」と決めてから「生産開始できる」までには相応に時間がかかろう。9月までは、あと4ヶ月しかないぞ。
 
 それやこれや考えると、ルノーサムスンって会社は「詰んでいる」んじゃぁなかろうか。

 模試も「最早詰んでいる」のならば・・・「オメデトウ」と言わせてもらおうかな。チョウセンジン。
 朝敵朝鮮、滅すべし。

続報

 その後、上掲記事にある労使合意案は、モノの美事にルノーサムスン労組によって否決された。その上、ストライキも再開するのだという。

 これ即ち・・・

 (1) ルノーサムスン釜山工場が、工場としてまともに機能する目処は、当面無くなった。

 (2) ルノーサムスン釜山工場の生産性は、当面悪化するしかなくて、改善の見込みはない。

 (3) 未だ確定ではないが、ルノーサムスン釜山工場の賃金相場は、先行記事の「労使合意案」に示された水準よりも、更に高くなるだろう、と予想される。

・・・・つまり、「お先真っ暗」から「手元も見えないくらいの闇になった」って、表現したら良いのかな。
 「やっぱり詰んだ」って所かと。オメデトウ