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 さて、元号が令和に変わって、早一週間近くが過ぎた。そろそろ、「Conqueror」関連記事なんて「趣味に走った記事」ばかりではない記事も、アップするとしよう。

 世の中には、二言目にはアベガーワルイー」とか「アベハーヤメロー」とか呪文を唱えることを、生き甲斐だか生業だか存在理由だかにしている方々が居るらしい.代表的なところは「朝日新聞」かな。
 
 下掲東洋経済記事(このメディアも、随分と「朝日クサい」のだが)を書いている泉宏って人も、どうもそうらしく、下掲記事は「アベガーワルイー」って呪文と大差が無い、と私(ZERO)には思われる。

 「アベガーワルイー」って呪文と大差の無い文章を「記事でござい」と売り物にするのは、「売文屋」ではあろうけれども、「アジビラ書きのバイト(*1)」並であり、ジャーナリストともオピニオンリーダーとも呼ばれるべきでも自称すべきでも無いな。


<注記>

(*1) そんなバイトがあるのか、あったのか、私(ZERO)は知らないが、モノの譬えだ。 
【東洋経済】安倍首相、「祝賀てんこ盛り」で政権浮揚の思惑 夏の参院選は改選過半数の63議席越えも


安倍首相、「祝賀てんこ盛り」で政権浮揚の思惑 夏の参院選は改選過半数の63議席超えも 

泉 宏 2019/04/26 07:50 
c 東洋経済オンライン
 欧米歴訪に出発する安倍晋三首相(中央)ら。29日までにフランス、イタリア、東欧4カ国、欧州連合、アメリカ、カナダの首脳らと相次いで会談する(写真:時事通信)

 【】 令和新時代スタートまで1週間を切る中、統一地方選を終えて欧米での首脳外交にいそしむ安倍晋三首相の表情には余裕と自信がにじんでいる。

【】 統一地方選の焦点となった大阪ダブル(府知事・市長)選と衆院2補選での手痛い敗北も「地域の特殊事情」と見切り、全体では自民党が堅調だったことから夏の参院選に手ごたえを感じているからだ。新元号決定や新紙幣の発表、10連休真っただ中の歴史的な皇位継承行事も、首相サイドが巧妙に設定した政権浮揚戦略の一環とみられている。列島全体での“令和フィーバー”も思惑通りといえそうだ。

自民党の補欠選挙連勝はストップした

【】 参院選の行方を占う統一地方選は、前半戦(4月7日)の焦点である大阪府知事・市長選で大阪維新の会が圧勝。さらに、後半戦(4月21日)の衆院大阪12区、同沖縄3区の両補欠選挙でも、それぞれ維新、野党系候補が勝利し、第2次安倍政権発足前から続いてきた自民党の衆参補選連勝もストップした。

【】 こうした選挙結果について、多くのメデイアは「政権に打撃」「参院選に暗雲」などと書き立て、安倍首相は22日午前、「残念な結果になった。いま一度、身を引き締めなければならない」と殊勝な表情で語った。菅義偉官房長官は同日昼の政府・与党協議会で「首相から指示もあったので、緊張感を持ってやっていく」と述べ、選挙戦の司令塔だった二階俊博自民党幹事長も記者会見で「選挙結果を反省材料に次なる戦いに挑み、勝利で屈辱を晴らしたい」と態勢立て直しへの決意を表明した。

【】 ただ、安倍首相は22日昼前には昭恵夫人を伴って新しい政府専用機でフランスに向けて飛び立った。搭乗時は黒いワンピース姿だった昭恵夫人はフランス到着時には明るいクリーム色のスーツに着替え、首相も空港に出迎えた要人たちと満面の笑みで握手するなど心機一転ぶりが際立った(*1)。

【】 統一地方選の最中には塚田一郎国土交通副大臣、桜田義孝五輪担当相が相次いで辞任に追い込まれ、首相の任命責任も厳しく問われた。にもかかわらず、新元号決定以来の内閣支持率は上昇傾向が続いている。安倍首相や政府与党幹部が「危機は一過性」(自民幹部)と余裕を見せるのは、夏までの「巧妙な政治日程づくり」(自民長老)が背景にあるとみられる。

【】 そもそも、歴史的な皇位継承行事を軸とする10連休を設定したのは安倍政権だ。4月30日の天皇退位、翌5月1日の新天皇即位と、令和への改元で国民の間に令和フィーバーを巻き起こし、それまでの政権不祥事などを一気に過去のものしようとの思惑は「今のところ図に当たっている」(自民幹部)のは間違いない。自民幹部も3月下旬に「もし、統一地方選が政権にとって厳しい結果になっても、祝賀ムードで内閣支持率も上がり、後半国会での与野党攻防も主導権を握れる」と自信を示していた。

【】 皇位継承行事以降も、5月25日には新天皇が迎える初の国賓としてアメリカのトランプ大統領が来日する。4日間の滞在中、新天皇との会見や日米首脳会談、さらには大相撲観戦、安倍首相との3度目のゴルフ対決と盛りだくさんの外交行事が予定されている。

【】 6月28、29日には、日本初開催となる主要20カ国・地域(G20)首脳会議を大阪で開かれる。G20にはトランプ大統領ら主要7カ国(G7)首脳に加え、中国の習近平国家主席、ロシアのプーチン大統領も参加予定で、首相は首脳会議の前後に日米、日中、日ロという重要な首脳外交をこなして内外に安倍外交をアピールするとみられる。

かすむ与野党攻防、薄れる野党の存在感(*2)

【】 こうした政治・外交日程は、昨年から首相の意を受けて政府部内で組み立てられたもので、自民党総裁3選後の最大の関門となる参院選に向けて、政権として弾みをつける狙いは明らかだ。令和新時代の祝賀ムードと華やかな首脳外交で盛り上げれば、終盤国会での与野党攻防(*3)はかすみ、野党の存在感も薄れるのは確実だ。

【】 その一方で、衆院補選などを除けば統一選全体では自民党が優勢だったことで、政府与党幹部の間でも「これまでの亥年選挙の恐怖は薄れている」(自民選対)のが現状だ。統一選の結果を参院選に当てはめた一部メディアの試算では、自民党は改選過半数の63議席を超える可能性も指摘されており、首相サイドでも「12年前のような参院選惨敗はありえない」(細田派幹部)との安堵感が広がる。

【】 巧妙な日程設定のポイントとなった4月1日の新元号発表も、党内保守派の反発を押さえて首相が決断したとされる。首相サイドの期待通り、「令和」が発表されたとたん、列島は大騒ぎとなり、内閣支持率も上昇した。さらに、令和の額を掲げた菅義偉官房長官は「ポスト安倍の最有力候補」との声も上がるなど一躍、時の人となった。

【】 さらに、首相の盟友の麻生太郎副総理兼財務相が4月9日に発表した新紙幣発行とデザインのお披露目も国民的話題となった。5年後に1万円、5千円、千円の3種類のお札(日本銀行券)と500円硬貨を発行する計画で、紙幣の一新は2004年以来20年ぶりとなる。首相と麻生氏が極秘で進めてきたとされ、麻生氏は「たまたま新元号決定などと重なった」と説明したが、与党内でも「祝賀ムードをさらに盛り上げる材料になった」(閣僚経験者)との声が相次いだ。

【】 10日午後に国立劇場で開催された「天皇陛下即位30年奉祝感謝の集い」も祝賀ムード盛り上げに一役買った。超党派議員連盟と民間有志の共催となっているが、主導したのは首相に近い自民党の保守派議員とされる。映画監督の北野武さんら各界のスターが招かれる一方、野党各党幹部も参加し、「政権浮揚の企画の添え物にされた格好」(立憲民主幹部)だ。首相は祝辞で「国民に常に寄り添ってこられた両陛下のお姿を胸に刻みながら、誇りある日本の輝かしい未来をつくり上げていく」と令和時代も引き続き政権を担う意欲を強調したが、野党からは「祝賀ムードに便乗して、祝賀のてんこ盛りみたいな雰囲気を醸し出そうとしている」(国民民主党の玉木雄一郎代表)など疑問の声が相次いだ。

【】 さらに、その週末の13日午前には、毎年恒例の首相主催「桜を見る会」が新宿御苑で開催された。平成最後となる同会には多数の有名芸能人ら約1万8200人が出席。満開となった八重桜の下であいさつした首相は「平成を 名残惜しむか 八重桜」「新しき 御代ことほぎて 八重桜」の2句を得意満面で披露したうえで、新元号の典拠となった「万葉集」の「梅花の歌」にも言及し、「皆さん一人ひとりがそれぞれの花を咲き誇らせることができる、そういう時代を一緒につくっていこう」と参加者に呼びかけた。

「やってる感」満載だが「やりすぎ」批判も

【】 ただ、こうした新元号決定以来の一連の行事設定については、政界でも「政権が得意とする『やってる感』満載だが内容は空疎」(首相経験者)との指摘がある。5月下旬以降の外交日程も含めて「なりふり構わない参院選前の政権浮揚戦略は異様」(自民長老)への批判も少なくない。与党内にも「余りやりすぎると国民の反感を買い、参院選での失速にもつながりかねない」(公明幹部)との懸念が広がる。

【】 首相は23日、最初の訪問国のフランスでマクロン大統領と会談した後、イタリア入りし、24日には日伊首脳会談を行うなど精力的に安倍外交を展開している。ただ、今回の欧米歴訪の最大の焦点は日米貿易摩擦がテーマとなる27日の日米首脳会談だ。首相はトランプ大統領との親密な関係を利用して自動車関税などのアメリカ側の要求を跳ね返したい考えだ。

【】 ただ、アメリカ側の厳しい要求に屈するようだと、「巧妙に組み立てた政治外交日程が最後で台無しになる」(自民幹部)との不安も残る。カナダ訪問を経て天皇退位前日の29日の帰国時に、首相が晴れやかな表情で「空飛ぶ官邸」と呼ばれる新専用機から降り立つことができるか、なお予断を許さない。


<注記>

(*1) そりゃ「補選で三連敗した」って、被害は最大三議席だろ? 「心機一転」なんて、必要なのかね? 

(*2) 「野党の存在感」なんて前から無いし、モリカケ追求と19連休で「完全に無くなった」のじゃないかね? 

(*3) 「与野党攻防」ねぇ。「失言騒ぎで辞めざるを得なくなった副大臣に対する首相の任命責任」なんて攻防如きが「野党の自己満足」以上の意味がどれほどあるんだろうねぇ。
 モリカケは、まだ「犯罪の可能性がある」と言えたさ。副大臣の失言なんて、「犯罪ですらない」上に、その「任命責任を首相に問う」んだから、「暇だねぇ」としか言いようが無かろう。
 「かすむ」も何も、ハナっから「野党のパフォーマンス」以上には、なりようが内のじゃぁないか? 

「選挙のために、陛下の退位と改元を決めた」ならば、大いに非難のしようもし甲斐もあろうさ。

 陛下の退位とそれに伴う改元は、安倍首相であろうとも「どうこう出来る」モノではあるまい。安倍首相に出来るのは、精々が「陛下の退位と改元を利用する」だけ。図式としては以前弊ブログ記事にした「イチロー選手への国民栄誉賞授与」と似ているな。

 で、だ。イチロー選手が国民栄誉賞授与を拒否したことで、この夏参院選への現政権に対する追い風の期待が外れた」って発想が「ごく当たり前の人」には、今般の「改元フィーバー」を「イチロー選手の国民栄誉賞授与」と「同類同列のこと」と考え、「安倍首相・安倍政権がこの夏の参院選に利用しようとしている!ケシカラン!!」となるのだろうけれど…先行記事にもした通り、私(ZERO)の様な「異教徒」には何、勝手に短絡して怒ってんだ?」としか思われない。

 なるほど、祝賀ムードってのは、ある種「現状と未来の肯定」であるから「現政権の肯定に繋がる」ってのは、理論上あり得ることだろう。

 その考えを(随分と大幅に)外挿すれば、政権たる安倍政権・安倍首相は、今上陛下の退位と新たな陛下の即位、及びそれに伴う改元に対する祝賀ムードを煽り、政権浮揚、支持率アップ、さらにはこの夏参院選勝利に繋げようとしている!って上掲東洋新聞記事の泉宏氏の主張となルのだろう。それは、先行記事で取り上げた週刊朝日記事のイチロー選手へ国民栄誉賞を贈り、祝賀ムードを煽って(以下同文)」って主張と軌を一にしている。

 否、それどころか、何か目出度いこと、良いことがあり、その事に安倍首相や安倍政権が触れ、寿ぐ度に「祝賀ムードを煽って(以下同文)」って主張できる。

 なるほど、便利なロジックだな。

 だが、「凄まじいばかりの牽強付会と思考直結」と感じるのは、私(ZERO)が「異教徒」だから、だろうか?
 チョイと考察してみよう


【Q1】 退位・即位・改元の日程を操作などすれば、祝賀ムードは盛り上がるのだろうか?

 上掲泉宏氏記事では、各種改元イベントや外交ベントで「祝賀ムードが盛り上がる」のはほぼ必然と考えているようだが。

 「祝賀ムードを盛り上げるのに、良いタイミング」ってのは、ある程度ありそうだ.だが、タイミングは十分条件ではなかろう.「良いタイミングでイベントがあった」所で「祝賀ムードが盛り上がる」とは、限らない。

【A1】「祝賀ムードを盛り上げる」手段として「退位・即位・改元の日程を操作など」だけでは不確実であり、不足だ。
 

【Q2】祝賀ムードを盛り上げれば、この夏の参院選は自民党有利になるだろか?


 先述の通り祝賀ムードは「現状と未来の肯定」ではある。だが、「現状の肯定」と「現政権の肯定」の間には、少なくとも「ギャップ・乖離があり得る」し、更に「この夏参院選での現政権への投票」というアクションとの間には「更なるギャップ・乖離があり得る」

 「祝賀ムードが盛り上がれば、現政権たる自民党に有利」それも、参院選挙という具体t系な選挙の結果に対して影響する、と言うのは、随分と選挙民たる国民を馬鹿にした話では無かろうか。

 無論、「国民がバカである」無いし「国民がバカをやる」可能性ってのは、科の鳩山由紀夫率いる民主党を憲政史上最多の議席数を持って政権与党の座に据えてしまった衆院選挙結果のように「あり得ることであり、無視すべきではない」のであるが。

【A2】祝賀ムードの盛り上がりが自民党有利に直結するか否かは、選挙民たる国民次第である。

【Q3】 仮に「安倍首相・安倍政権は、退位・即位・改元等の日程を操作し手祝賀ムードを盛り上げ、この夏参院選勝利に知ることを目論んでいる」と言う上掲東洋経済記事が完全に正しいとして、それは「安倍首相・安倍政権の罪」となるだろうか?

 少なくとも犯罪にはなりそうに無いな。「祝賀ムードを盛り上げた」「日程を操作した」と言う事象は、「参院選勝利に資する」という動機が自供などで完全に立証されたとしても(*1)、公職選挙法にも何法にも抵触しそうにない。

 「退位・即位・改元を政治利用すべきでは無い!」ってロジックに依る批判は成立するし、「参院選勝利に資する」って動機が明らかになればその批判は補強できよう。

 だが、安倍首相は現首相で、安倍政権は現政権である以上「退位・即位・改元に、深く関わるのは不可避」である。それが不可避である以上「安倍首相・安倍政権が、退位・即位・改元を政治利用していない」という立証は不可能であろう。

 言い換えれば、日本国首相が日本国首相としての責務を果たす限り、「退位・即位・改元を政治利用すべきでは無い!」って非難は可能であり、「政治利用の程度問題」即ち「何処までの”政治利用”を許容するか」にしかならない。

【A3】 法的な犯罪とはなりそうに無い。「政治的に利用している」と言う道義的罪ならば、常に問うことが出来るので、程度問題にしかならない。

 更に思考を巡らして・・・・

<注記>

(*1) それって、当人の自白自供以外にどうやって立証するんだ?過去に付けたと証せる日記とかなら証拠になるのか?? 

【Q4】今が、民主党政権下であり、改元を巡る条件は「民主党政権下にある」以外は現状と変わらないとしたら、祝賀ムードは盛り上がり、民主党政権(この場合は現政権)支持率は上昇し、この夏参院選は民主党(この場合は政権与党)有利になる、だろうか?


…まあ、私(ZERO)に言わせれば「今が民主党政権下」ってだけで十分悪夢で「祝賀ムード」所じゃなさそうだし、左様な状況下では泉宏氏も上掲東洋経済記事のような現政権(この場合は民主党政権)非難記事は書かなかったろうが…

 左様に考えると、だ。

 安倍首相・安倍政権に「退位・即位・改元の日程等を利用して、参院選を優位にしよう」って意図があるか否かは、判らない。

 だが、退位・即位・改元の祝賀ムードが盛り上がり、安倍政権(現政権)支持率が上向いているのは(ココまでは現時点での現実)、「安倍政権(現政権)に一定の信用・信頼があるから」では無いのか。或いは逆に「野党に全く信用・信頼が無いから」かも知れないが(*1)、その何れかであろう。

 で、「安倍政権に対する一定の信用・信頼」も「野党の信用・信頼の無さ」も無視ないし軽視して、「日程操作で祝賀ムードを盛り上げ、参院選優位にしている安倍首相・安倍政権」を批判的に描き出している上掲東洋経済・泉宏氏記事は「アジビラ」以上のモノには思えないのだがね。
 

 或いは、「安倍首相の外交的失敗に対する期待を表明している、負け犬の遠吠え」記事、かな。

 それはさておき、朝敵朝鮮、滅すべし。

<注記>

(*1) 後者では、「祝賀ムードが盛り上がる」理由は未だしも「支持率が上向いた」ことを説明できない、気がするが。