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 窪田順生氏が書いたダイヤモンドオンラインの記事は、弊ブログでも何回か取り上げてきた。「ヤバい」のは、誰か?―「日本の鉄道は世界一」という人がヤバい理由 」に見る「ファシズムと列車定時運行の相関関係」の・・・こりゃイチャモンではないか? https://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/40975537.html」「「日本人のファシズム的傾向」の次は「世界一病」らしい。ー「ITmedia」「中国メディアが指摘する「日本は改ざん文化」は本当か」の怪しさ  https://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/41328892.html等。何れも窪田氏の主張を否定し、非難し、時には痛罵さえした記事であることは、否めないだろう。

 つまりは私(ZERO)と窪田氏とは、多分に「相容れないモノがある」と、ほぼ確信している、のだが・・・そんな窪田氏が「私(ZERO)自身が首肯しうる記事を書いている」となれば、これは少なくとも私(ZERO)自身にとってニュースであり、記録し、記憶する価値があろう。

【ダイヤモンド】前明石市長の暴言”盗聴”で浮き彫り、役所の「敵を引きずり降ろす」文化
☆【ダイヤモンド】前明石市長の暴言”盗聴”で浮き彫り、役所の「敵を引きずり降ろす」文化

2019.2.7

前明石市長の暴言“盗聴”で浮き彫り、役所の「敵を引きずり降ろす」文化窪田順生:ノンフィクションライター?

 【】 前明石市長の暴言がメディアで注目を集めている。あまり論じられていないが、市長の白黒よりも気になるのは、「役所の盗聴体質」である。明石市だけでなく、全国の役所では盗聴が後を絶たない。しかも、「役所を良くしたい」という動機ではなく、「敵を落として出世したい」という我欲丸出しの役人が少なくないのである。(ノンフィクションライター 窪田順生)

【】 誰もあまり触れていないけれど…役所内では盗聴が横行している

【】 敵を引きずり降ろして自分の地位を確保しようという、我欲にまみれた目的で盗聴に及ぶ役人は、実は少なくない。市長の暴言うんぬんよりも、この事実にもっと光を当てるべきではないだろうか 

【】  先週、泉房穂・前明石市長が、立ち退き交渉を7年間もやっていなかった職員に発した「火つけて捕まってこい!」という暴言が大きな注目を集めた。

【】  当初は「ちーがーうーだーろー」が子どもにモノマネまでされるようになった豊田真由子・前衆議院議員の時のように、音声データがワイドショーを賑わせてバッシングの嵐となっていたが、一部メディアが録音データ全体を紹介したところ、ガラリと風向きが変わった。

【】  ヤカラ風にまくしたてる前半と打って変わって、後半では、市役所職員は市民の安全を守るために努力を厭わないべきであって、業務を放置するような怠慢は許されない、という「しごくまともな説教」が収められていたからだ。

【】  この一連の流れを見て、「これだからマスゴミは」と義憤にかられた方も多いことだろう。【】  マスコミ各社はみな、今回の録音データを入手していた。だから当然、全体を聞けば、まともなことを言っていることがわかっていたはず。にもかかわらず、第一報ではそのあたりをチョキンと切り取って報じていたからだ。

【】  ちょっと前、都立高校の教師が生徒を殴っている動画がSNSで拡散されたが、実はこの動画には伏せられていた前半部分があって、そこでは生徒が執拗に教師を挑発して殴るように仕向けいていた。そういう「卑劣な切り取り」を、実は“社会の木鐸”を自認するマスコミは「日常業務」として行なっている、という事実が白日のもとに晒されてしまったのである。

【】  このあたりは極めて重要な問題なので、ぜひ立派なジャーナリストの方などに追及していただきたいのだが、実は本件では、これまであまり論じられてこなかった、深刻な問題がもうひとつある。

【】  それは、「役所内で盗聴が横行している」という問題だ。

【】  過去にもいくつも明かされた役所内盗聴」の深刻

【】  今回、泉氏の「暴言」を録音したのは叱責された職員ではない。何者かがこっそりとICレコーダーをまわす、いわゆる「秘密録音」したものか、仕掛けられた盗聴器などが拾った音声だ。これはつまり、明石市では、市長室が日常的に盗聴されていたということでもあるのだ。

【】  明石市のケースひとつだけで「横行」とはいくら何でも暴論だ、と思うかもしれないが、「盗聴」は全国の役所で行われており、その氷山の一角がちょこちょこと表沙汰になっている。

【】  例えば、2017年10月、テレビ朝日の「スーパーJチャンネル」が盗聴発見業者と盗聴電波を探していたところ、東京の練馬区役所付近から漏れ伝わってくる電波を突き止めた。役所内にいる職員たちの生々しい会話が聞き取れたことから、所内に何者かが盗聴機を仕掛けたのは明らかだった。

【】  2016年12月には、茨城の水戸市議会臨時庁舎の議員控室に盗聴器が仕掛けられていたことがわかった。市役所に匿名で通報があり、盗撮発見業者の調査で判明したという。 もっと過去を遡れば、大阪府教育委員会高等学校課、愛知県の警察署、小平市役所などなど、盗聴器が見つかった公的機関は枚挙にいとまがない。

【】  2014年5月には兵庫の西宮市が、市長の要請で、本庁舎の市長執務室や会議室などに盗聴器が仕掛けられていないか調査をしている。市民からは「疑心暗鬼になりすぎでは」という声もあがったが、裏を返せば、疑心暗鬼になってしまうほど、「役所内盗聴」の不安があったということでもある。

【】  という話を聞くと、「そんなことは役所だけではない、民間でもあるだろ」と反論される公務員の方も多いことだろう。

【】 敵を引きずり降ろすため記者に「情報提供」する役人たち

【】  確かに、民間企業でも、相手に悟られないようにICレコーダーをまわす「秘密録音」という話をよく聞くのは事実だ。

【】  だが、それらはパワハラやセクハラを受けている被害者が、その証拠を掴むために行っていることが圧倒的に多い。一方、役所で蔓延する「盗聴」というのは、被害者の自衛手段というわけではなく、「敵」を引きずり降ろすための攻撃材料探しを目的としたものが多いのだ。

【】  どういうことかというと、今回の明石市のケースがわかりやすいだろう。

【】  ご存じのように、泉氏が暴言を吐いたのは2017年6月のことだ。パワハラ市長によって、心身ともに追いつめられた被害者が我が身を守るため、止むに止まれず盗聴をしたのものであれば、1年7ヶ月も寝かせておくわけがない。

【】  4月の市長選で3選を目指す意向を明らかにした3日後、メディアが足並みを揃えて報じたことからも、泉氏の再選を阻止したい人々が、タイミングを見計らってメディアへリークしたのではないかという疑念が当然浮かぶ。

【】  かく言う筆者も記者時代には、「敵を引きずり降ろしたい役所の人」からよくリークを受けた。

【】 「視察旅行で、議員が女性職員にセクハラしました。音声もあるのでなんとか記事にできませんか」【】 「庁内で不倫している音声があります。これは大問題なので取材してください」

【】 「市長は業者に接待をさせている。その時の会合の音声があるのでどうでしょう」

【】  一体どういうやり方で録音したのかと聞きたくなるような音声データとともに、みな生き生きとした表情で、嬉しそうに情報提供をしてくれるのだ。選挙という「政治の季節」になると、こういうタレコミはさらにヒートアップする。どういう経緯で筆者の携帯番号を入手したのかわからない、会ったこともないような人からも情報提供がくるのだ。

【】 市長交代で体制が変われば役人の「敗者復活」もアリ!

【】  記者経験のある方ならば、きっと「あるある」と頷いていることだろう。

【】  若い時には、「ああ、みんな役所を少しでも良くしたくて内部告発をしてくれているんだな」と素直に受け取っていた。しかし、10年、20年とこういう人たちの情報提供を受けているうちに、そういう義憤にかられた人は少数派で、「とにかくこいつを引きずり降ろしたい」という思いが強い人の方が多いことに気づいた。

【】  もちろん、企業の内部告発をする人の中にも、そういう思いの人もいる。マスコミに「日産関係者」なんて感じで登場して、ゴーン氏の悪行を事細かに解説する日産社員などはその典型である。

【】  だが、企業人で敵を引きずり降ろすことに腐心する人の多くが、「会社を良くするため」「今のままでは私が人生を捧げた会社がメチャクチャになる」なんて動機なのとは対照的に、役所の人は「権力闘争」――つまり「政敵」を引きずり降ろすことで、自分のやりたいことをする、自分の居心地を良くすることを動機にしていることが多いのだ。

【】  例えば、あまり詳しく明かすと差し障りがあるが、昔ある地方都市の市役所職員にお世話になったことがある。この人は市長から煙たがられて閑職に追いやられていた。

【】  しかし、ほどとなくしてその市長は失脚した。職務怠慢ぶりや金銭問題が、マスコミで報じられたことが打撃となって、選挙で落選したのだ。次に市長になった方は副市長で、件の職員を昔から非常に可愛がっていた人物だった。そんなこともあって、この職員は閑職から、かねてから希望していた部署、役職へ抜擢されたのである。

【】  ここまで言えば、勘のいい方はもうお気づきだろう。実は副市長を擁立して、前市長のスキャンダルをリークしたのは、ほかでもないこの職員だ。つまり、彼が「フィクサー」として暗躍していたのである。

【】 明石市長の白黒を論じるよりも役所のドロドロ体質に光を当てるべき

【】  では、なぜこの職員はそんなことをしたのかというと、権力欲を満たすためでも、何かの利権を貪ろうとしたわけでもない。本人に伺うと、「自分がやりたいことをやるため」だという。

【】  ご存じのように、役所という世界は民間と異なり、競争がない。仕事ができる、結果を出した、という人が評価をされて、グングン出世をするというわけではなく、大きなミスや、キャリアに汚れのない人が取り立てられていく減点主義である。

【】  そのため、彼のように閑職に追いやられて、一度出世コースから外れてしまうと、なかなか復活ができない。どんなにあがいても、どんなにアピールをしても競争原理が働かないのだ。【】  ただ、一つこういう人が復活できるチャンスがある。それは市長を引きずり降ろすことだ。市長が変われば、役所の秩序もガラリと変わる。そこで、自分の味方である人物が市長というポジションにつけば――。

【】  もうお分かりだろう。これこそが「役所内で盗聴が横行している」という問題の本質なのだ。

【】  自分の力では、どうやっても上がることができない。でも、上がりたい。そうなると、自分が上がるのを阻んでいる者、つまり「政敵」を自分よりも下へと引きずり降ろすしかない。

【】  このような役所の減点主義による「敵を引きずり降ろす文化」こそが、民間企業よりも「盗聴」が横行してしまう最大の原因ではないか、と個人的には考えている。

【】  もちろん、世の大半の公務員は盗聴などしないマジメな方たちばかりだ。市民の役に立ちたいと、我が身を削る立派な方も多い。取材を通じて、筆者もそういう方たちにもたくさんお会いした。

【】  ただ、これまで見てきたように役所内で盗聴が横行しているのは紛れもない事実であり、しかもその多くが組織を自浄するためなどではなく、権力闘争に用いられているという現実もある。

【】  それはつまり、役所に勤める人たちが、職場に希望を抱けない、キャリアパスに閉塞感を感じているということでもある。

【】  暴言市長を叩いてスッキリし、その後に全容が分かるや否や、今度は市長をかばってスカッとする…というように、単純なショーとしてこのニュースを消費するのではなく、なぜこんなにも公務員が「敵を引きずり降ろすこと」に心血を注ぐのかを、今一度考えていただきたい。

 

疑義の余地が無い訳では無い.だが、「疑義の余地がある」事を、窪田氏自身が認め、記事に書いている。


 その故もあり、上掲記事は、私(ZERO)にとっても「真面なことを言っている」のであり、記録・記憶するかちありと判断した。

 「日本官僚にはびこる盗聴文化」なるモノが、仮に事実だとしても、それは、「盗聴結果が盗聴に相応しい”低い”評価しか受けない」様になれば、「ある程度収まるだろう」と私(ZERO)は予測するがね。

 前明石市長の「暴言」にいついては、毎度毎度ながらニュアンスを無視し前後の文脈を切り離した「切り取り」報道が、「暴言化/暴言視」には大いに寄与しており、それが「盗聴文化を助長している」と私(ZERO)は考えるから、ね。

 何にせよ、先行記事で私(ZERO)との「見解の乖離」が「火を見るよりも明らか」とさえ思えた窪田氏が、「私(ZERO)自身も首肯しうる(部分が相当にある)記事を書いた」という事実は、特筆大書して然るべきであろう。

 さはさりながら、北朝鮮は滅ぼすべきだな。 
 朝敵朝鮮、滅すべし。