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 年末も押し迫ってきたというのに、半島のヤツバラがアレコレやらかしてくれるモノだから、こっちは「溜まった」記事がなかなかアップ出来なかったりする。

 さる12/20に韓国駆逐艦・広開土大王が我が海自の哨戒機P-1に対して火器管制レーダーを照射しやぁがった件は、半島は韓国が政府から群馬で国を挙げてしらばっくれやがるもので、とうとう防衛省が事件の際の海自P-1哨戒機から撮影した動画を公開した。


 これに対して半島のヤツバラは、なお直接的な証拠ではないとかナントカへ理屈こねているようである。そりゃぁ電波は目には見えないから、動画にだって写りようがなかろうが、火器管制レーダー独特の電波を我が海自P-1哨戒機が、記録していないとでも思っているのだろうか。実際当該動画には「記録が取れているか」を確認するやりとりが音声として入っている。
 
 そうでなくても、当該動画は従来の日本側の主張を裏書きするモノであり、一方で韓国側の(結構コロコロ変わる)主張の多くを否定するモノである。その詳細を、先行記事韓国駆逐艦・広開土大王の海自哨戒機P-1に対する火器管制レーダー照射を巡る韓国側の対応に関する一考察 https://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/41766248.html 」でまとめた韓国側の反応・対応を元に「防衛省公開動画で、肯定されたか、否定されたか、何れでもないか」で判定してみた。

 韓国側の反応・対応を()数字で表し、これに対し防衛省公開動画で肯定されていればPositive、否定されていればNegative、何れとも判定しがたければUnknownと評価した。

 例によって丸数字は先行記事で引用元の記事番号【】内はその記事のパラグラフ番号だ。また、仕切り「ーーーーーー」は、報じられた記事ごとにいれた。

(1) 「この日、北朝鮮の遭難船のためにレーダーを稼働したのを日本が誤解し、この点を既に日本側に説明した。」①【5】ある韓国海軍関係者

Negative 我がP-1哨戒機が接近する時には、北朝鮮の遭難船と覚しき船は、駆逐艦・広開土大王の目と鼻の先にすでにあり、レーダーを稼働する必要性はない。それどころか「救助」に赴いているらしいゴムボートまで確認されている。

(2) 「すでに午前からレーダーを稼働した状況だったため、日本を狙ったのではないことは明らかだ」①【5】ある韓国海軍関係者

Unknown 午前からレーダーを稼働していたかは本動画からは不明である。
 それを言うならば、「午前からレーダを稼働した状況」ならば「日本(哨戒機)を狙ったのではない」と断言する根拠も理論も不明である。

(3) 「わが軍は正常な活動中にレーダーを運用したが、日本海上哨戒機を追跡する目的で運用した事実はない」①【6】韓国国防部から担当記者団の携帯電話への文字メッセージ

Negative 本動画の状況で、レーダー捜索しているとしたら「異常な活動」であろう。
 また、我が哨戒機を「追跡する意図がない」というのは、本動画であろうと、いかなる動画であろうと、証することは出来そうにない。
 事実、当該動画で我が哨戒機は「FC(火器管制)アンテナの指向を確認した。その意図は何か?」と問いかけている。また、火器管制レーダーが照射された場合、その「照射された」だけで十分問題であり、「追跡する意図」の有無は、関係ない。 

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(4) 「漂流中だった北の漁船が近くの船舶に救難信号を送り、わが軍が海軍駆逐艦(広開土大王・3200トン)を派遣し、救助作業を行った。」②【2】韓国軍の消息筋

Positive(一応) 広開土大王が北朝鮮漁船と覚しき小型船の近くにあり、どうやらゴムボートを下ろして近づいているらしいことは、当該動画で確認出来る。

(5) 「出動した駆逐艦は遭難した北の船舶を迅速に見つけるため火器管制レーダーを含む全てのレーダーを稼働し、この際、近くの上空を飛行していた日本の海上哨戒機に照射された」②【2】韓国軍の消息筋

→ Negative 既に「北の船舶」は発見されている。視界良好の中間で、最早「レーダーで見つける」必要は無い。
          
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(6)「東海で遭難したとの通報を受けて出動した駆逐艦『広開土大王』が船舶捜索のためのマニュアル通り、航海用レーダーと射撃統制レーダーをフル稼働していた」③【2】複数の韓国軍消息筋

→ Unknown 韓国海軍のマニュアルが「射撃統制レーダーを使って捜索しろ」なんてトンデモナイモノであるならば、そのマニュアルの提出を求め、マニュアルは是正されるべきである。
 いずれにせよ、本動画からは、韓国海軍のマニュアルなんぞ、判りようがない。

(7)「その後、日本の哨戒機が艦艇の方向に接近し、光学カメラを使用した」③【2】複数の韓国軍消息筋

→ Unknown 更に詳細に分析すれば判明するかも知れないが、本動画から「光学カメラの指向」は確認出来ない。

(8)「追跡レーダーが(光学カメラと)共に稼働されたが、ビームは照射しなかった」
 「実際に日本の哨戒機を威嚇する行為は無かったことを明確にしたい」③【4】韓国軍消息筋

→ Negative(間接的ながら) 本動画の音声は、海自隊員の「FC(火器管制)系が出てます」との発言を記録している。

(9)「日本の哨戒機は艦艇が捜索救助作業を始めてからしばらく後、接近してきた」
 「艦艇の上空を飛行するなど、むしろ威嚇的だった」③【7】韓国軍関係者

→ Negative 本動画に見られる哨戒機の飛行は「威嚇的」とは全く言えない。

(10)「日本の哨戒機は国際商船共通網で海洋警察を呼び出し、通信感度も極めて低かった」
 「艦艇ではなく海洋警察を呼んでいると認識した」③【8】韓国軍関係者
→ Negative 目視で見える距離であり、上記(9)では威嚇的な飛行をしている我が海自P-1哨戒機からの通信感度が極めて低いというのは、まずあり得ない。

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(11)「当時1.5メートルの波が立ち、1トン未満の北朝鮮漁船を探すのが難しい状況だった」

→ Negaive 本動画に見られる気象・海況が「1トン未満の北朝鮮漁船を探すのが難しい」とは、とても考えられない。
 難しいとしたら、それは韓国海軍の技量のため、であろう。

 「当時、(艦砲とミサイル照準用)射撃統制レーダーのSTIR180は日本哨戒機に向かってレーダー電波を撃っていない」⑤【2】消息筋

 Negative(間接的ながら) 本動画の音声は、海自隊員の「FC(火器管制)系が出てます」との発言を記録している。

(12)「広開土大王」はこの日、別の射撃統制レーダー「MW-08」を稼働させていた。 ⑤【3】

 Unknown 但し、MW-08が稼働していれば、その電波もまたP-1に記録されている公算大である。

(13)「MW-08は精密探索が可能なので救助活動にもよく利用する。悪天候の時も使っているレーダー」⑤【3】キム・ジンヒョン予備役海軍少将

 Negative 既に「北朝鮮漁船」は発見され、救助のゴムボートも接近している。「精密探索」は必要ないし、悪天候でもない。

(14)「威嚇飛行をしていたのはむしろ日本海上哨戒機の方」「無線電話で国籍や正体を明らかにしなかった」⑤【3】消息筋

→ Negative(間接的ながら) 本動画の音声に「(無線による)問いかけ無し」とある。また、本動画の飛行は「威嚇飛行」には全く当たらない。

(15)「日本哨戒機は国際商船共通網を使って韓国海洋警察に問い合わせをした。通信状態も非常に良くなかった」⑤【4】(韓国)海軍関係者

→ Negative 天候は良く、雲も殆ど無い。通信状態を悪化させる要因は本動画にはない。また、問い合わせは明白に「Naval Ship」に対して行われている。それも、3つの周波数で各2回の合計6回。如何に「通信状態が非常に良くない」としても、そのすべてを聞き取れず、「韓国海洋警察」とだけ聞き取る、と言うことは、まずあり得ない。

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(16)「我が軍は人道主義的構造のために正常な作戦行動をしたのであり、日本側が脅威を感じるいかなる措置も取らなかった」⑥【1】韓国国防部

→ Negative(間接的ながら) 本動画の音声は、海自隊員の「FC(火器管制)系が出てます」との発言を記録している。

(17)「通常的にみると、ある国の軍艦の上空を哨戒機が通過するのは異例の飛行」⑥【5】合同参謀本部の関係者@国防部の定例記者会見

→ Negative 本動画に見られる我が海自哨戒機P-1の飛行は、駆逐艦上空を通過していない。

(18)「我々の駆逐艦はこうした日本の哨戒機の特異な行動に対し、遭難船探索のために運用していた追跡レーダー(STIR)に付属する光学カメラを稼働して日本哨戒機を監視することになり、その過程で一切の電波放射はなかった」⑥【5】合同参謀本部の関係者@国防部の定例記者会見

→ Negative(間接的ながら) 本動画の音声は、海自隊員の「FC(火器管制)系が出てます」との発言を記録している。

(19)「当時の無線交信については一部の通信内容が認知された。しかし通信の強度があまりにも微弱で雑音が激しく、我々が認知したのは『コリアコースト(KOREA COAST)』(海警)と言う言葉だけであり、遭難船の救助状況でその周辺に海警艦があったため海警艦を呼ぶためのものと考えた」⑥【6】合同参謀本部の関係者

→ Negative 天候は良く、雲も殆ど無い。通信状態を悪化させる要因は本動画にはない。また、問い合わせは明白に「Naval Ship」に対して行われている。それも、3つの周波数で各2回の合計6回。如何に「通信状態が非常に良くない」としても、そのすべてを聞き取れず、「韓国海洋警察」とだけ聞き取る、と言うことは、まずあり得ない。

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(20) 韓国海軍駆逐艦・広開土大王の火器管制レーダーは、対空用・射撃統制レーダーSITR 180と対艦用のMW-08があり、MW-08は探知レーダーとして使っていたがSTIR 180は電波を出していなかった。 ⑧【2】【3】軍当局

→ Negative(間接的ながら) 本動画の音声は、海自隊員の「FC(火器管制)系が出てます」との発言を記録している。

(21) MW-08は対水上目標なので、航空機を照射しても敵対行為ではない。(と、言いたいらしい。多分。)⑧【2】【3】軍当局

→ Negative(間接的ながら)本動画の音声は、継続的な照射を記録している。MW-08を仮に「FC(火器管制)系」と認識したとしても、捜索に使っている場合は継続的な照射とはならない。

結論(先行記事と同じだな):「火器管制レーダー照射」の証拠は日本側にあり。

 その証拠を公開する事は、P-1の能力や韓国海軍火器管制レーダーの電波諸元を公開することになるから、憚られるモノがある可能性はあるから、そうおいそれと公開は出来まいが、「死命は日本側が握っ ている」とは言えそうだ。

 無線が微弱で聞き取れなかった」としたらそれは韓国海軍の装備か将兵の問題であろう。

 それはそうと、北朝鮮は滅ぼすべきだな。


追伸 所で、動画で見る限り、韓国海軍駆逐艦・広開土大王は、軍艦旗を掲げていないようだが、これは「不審船として拿捕ないし臨検」出来る事案ではなかろうか。

 
 そもそも、軍艦旗を掲げない韓国駆逐艦・広開土大王は、「北朝鮮漁船」にゴムボートを出して、本当に「救助」していたのか?この「鏡の如き」とも言えそうな海上で??
 
 全世界はこれを知らんと欲す。