応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/

 「絶対安全、なんてことは、先ず無い。」ってのが、安全神話に対する処方箋であろう。絶対安全なんてモノが「ある」ないし「あるはずだ/あるべきだ」と思ってしまう所に「安全神話」が発生する。

 「絶対安全、なんてことは、先ず無い。」のだから、「生きている以上は、ある程度のリスクは不可避。」であり、例え感知検知できないリスクであろうとも「ある」と考える。であるならば、「許容できるリスクレベル」ないし「許容すべきリスクレベル」が、必ず「ある」。それが「無い」ならば、とても「生きてはいられない。」筈だ。

 原発のような危険なモノに”許容できるリスク”等あり得ない!と主張する人は、原発は絶対安全を実現しろ」と要求しているのであり「絶対安全を実現できないならば、原発を廃止しろ。」と要求しているのである。左様な「安全神話」を要求するのは、その人の勝手、ではあるが、そんな人は「隕石に衝突されるリスク」や「酸素分子のブラウン運動で、周囲から酸素分子が亡くなって窒息死するリスク」も、心配して然るべきだ。
 
 って事は、下掲の社説を為す朝日新聞の記者は、隕石を恐れて地下鉄でしか移動せず、ブラウン運動による窒息死を恐れて酸素ボンベを携行している、筈だ。そりゃチョイと見物だぞ。

【朝日社説】原発と火山 新事実に謙虚に対応を」
【朝日社説】原発と火山 新事実に謙虚に対応を」

原発と火山 新事実に謙虚に対応を2018年11月27日05時00分

【】 新規制基準に適合ずみの原発について、自然災害の影響を改めて評価し直す。原子力規制委員会が、そんな異例の決定をした。関西電力の美浜、大飯、高浜の3原発(いずれも福井県)をめぐって、火山の噴火に関する新事実が浮かんだためだ。

【】 安全を最優先にするうえで当然の判断である。

【】 関電は当初、文献調査や地質調査、200キロほど離れた大山(だいせん)(鳥取県)の噴火シミュレーションなどをもとに原発内の降灰量を10センチ程度と想定し、「安全性に問題はない」とした。

【】 この評価を規制委も認め、すでに大飯3、4号機と高浜3、4号機が再稼働している。

【】 だが、規制委の審査後、大山から190キロの京都市内で30センチの火山灰の層が見つかった。約8万年前に大山が噴火した際のものとみられる。

【】 関電は、他の場所からきた灰が混ざっていることなどを理由に、「火山灰の厚さを評価できない」と主張した。これに対して規制委は、現地調査をして火山灰の層が25センチあることを確認し、噴火の規模が想定より大きいことを認めた。これが異例の決定の経緯だ。

【】 降灰量が増えると、万が一の際の命綱である非常用発電機が正常に作動しない恐れがある。新たな事実がわかった以上、各原発でどれだけの降灰を想定するべきかを再評価し、さらなる対策の必要性を検討するのは自然な流れである。

【】 既存の原発にも最新の安全策を反映させる「バックフィット制度」は、新規制基準の重要な柱の一つだ。規制委が新事実に反応し、その影響を再評価すると決めたのは、新しいルールに則した対応といえる。火山噴火に限らず、地震や津波など幅広い自然災害についても同様の姿勢で臨んでほしい。

【】 その一方で規制委は、現在の3原発の火山灰対策に一定の余裕があることから、運転中の4基の停止までは求めない見通しだ。しかし、今後、安全を脅かす事実が明らかになった場合には、運転中の原発を止めることをためらってはならない。

【】 地震や津波、火山噴火の知見は、新たな研究や調査によって変わりゆく。今回の関電の対応は、都合の悪い新事実から目をそらすものだと批判されてもしかたがない。電力各社は常に最新情報の収集を怠らず、安全性を左右する新事実には謙虚に向き合うべきだ。

【】 バックフィット制度は福島第一原発の事故を教訓に、安全を担保するために導入された。そのことを忘れてはならない。


距離は同等だが、方位は異なる上、8万年前の火山噴火を盾にとってやぁがる。


 上掲社説にある通り、問題とされた火山は鳥取県の大山。問題となった原発は何れも福井県で約200キロ離れている、そうだ。

 これに対し、大山から190キロ離れた起用としないで「8万年前の噴火で火山灰25センチ積もった事が判明した”新事実”」を根拠に「降灰量10センチと見積もったのは、危険だから見直せ。」と主張しているのが、上掲朝日社説だ。

 タイトルにした通り、正気の沙汰では無いな。

 章題にした通り、「8万年前に25センチの降灰があった」京都と、原発のある福井では、方位も違えば、距離も(同等とは言え)福井の方が遠いのである。

 一方で関電の「降灰量10センチ」という見積もり根拠は、シミュレーション結果だそうだ。「それは、関電に都合の良いシミュレーションだ!1」って嫌疑猜疑は、あっても良かろう。

 だが、「8万年前の、方位も距離も異なる京都市内の降灰量25センチ」という考古学的証拠で、「降灰量の見積もりを見直せ」は未だしも、「原発止めろ」とは、有り体に言って「原発に対するイチャモン」以外の何であろうか。
 で、冒頭の「安全神話要求」につながるんだ。
 
 原発に対し安全神話を要求する朝日記者諸兄は、地下鉄で移動し、酸素ボンベを携行しているのかね?と

 それはそうと、北朝鮮は滅ぼすべきだな。