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 そりゃぁ、週刊朝日と言えば、「朝日」な上に「週刊誌」だ。「目も当てられない」のは「理の当然」ではあるが、それにしても・・・

【週刊朝日】「【総裁選】頼みの小泉進次郎も震災で石破苦戦 安倍一強の弱点は昭恵夫人」のヒドさ
【週刊朝日】「【総裁選】頼みの小泉進次郎も震災で石破苦戦 安倍一強の弱点は昭恵夫人」

【総裁選】頼みの小泉進次郎も震災で石破苦戦 安倍一強の弱点は昭恵夫人
 上田耕司,田中将介2018.9.12 07:00週刊朝日#安倍政権

 【1】 本誌が入手した、政府系調査機関が自民党全国会議員に対して行った総裁選の独自調査の結果によると、安倍支持は334人、石破支持は48人と安倍圧勝だった。石破氏が2012年総裁選の折、圧勝した地方票も、安倍陣営による締めつけが強まっている。作家の大下英治氏が言う。

【2】「自民党執行部が国会議員らに『安倍さんを支持します』という誓約書のサインを求めたりしています。もともとは二階派が始めたことですが、他派閥でもまねをするようになりました。地方票は比較的、自由と言われながらも、締めつけが強まっている。無記名ではあっても、どの区の国会議員が何票の地方票を集めたかわかるように集計するそうです。成績が悪いと次のポストにも響くから、国会議員も自分の選挙区の票集めに必死になりますね」

【3】 だが、そんな締めつけに反発する声もある。自民党都議がこう話す。

【4】「私の周囲の支持者は石破さんを推す声が強い。安倍さんの支持者は『消去法で選んだ』という人が多く、無記名投票なので最後に何が起きるかわかりません」

【5】 安倍首相は8月26日、鹿児島県垂水市で桜島をバックに出馬表明して以降、福井、石川、横浜などを行脚。

【6】「福井は同じ細田派でかわいがってきた稲田朋美元防衛相、横浜は安倍氏を支える菅義偉官房長官の地元と地の利がある所ばかり回っている。出馬表明した鹿児島県は、モリカケ疑惑をうまく収めてくれた森山裕国対委員長の地元なんです」(安倍家と親しい元山口新聞幹部の濱岡博司氏)

【7】 さらに7日の告示日の前日には北海道で大地震が起こり、7~9日に予定されていた安倍首相と石破氏の合同会見や街頭演説などは中止。おまけに10日から首相はロシアへ外遊に出かけ、帰国は14日なので、20日の投開票まで実質、6日間だけの戦いとなる。

【8】「安倍さんはモリカケ疑惑などの蒸し返しを嫌がり、石破氏と一対一で討論することを避けていたので、渡りに船。石破氏が頼みにする小泉進次郎氏も『今は災害対策』と記者団に話すなど動きを封じられた。震災ムード一色なので、石破派はメディアを使った空中戦ができず、苦しい戦いを強いられるでしょう」(自民党中堅議員)

【9】 進次郎氏の後援会幹部がこう話す。

【10】「安倍さんが先日、横浜にやってきたとき、私たちにも動員がかかりましたが、行きませんでした。神奈川県は麻生派の国会議員が10人近くいる上、菅さんのお膝元なので安倍さんを推す圧力が強い。進次郎さんに対しても、安倍さんに入れなかったら覚えておけよ、という圧力がかかっていますよ」

【11】 では、安倍首相に死角はないのか。

【12】 陣営が「圧勝」を揺るがしかねないと危惧するリスクは実はある。

【13】 それは昭恵夫人だ。政治ジャーナリストの角谷浩一氏はこう言う。

【14】「森友疑惑を追及した国会で、昭恵さんは私人か公人かと論議され、安倍内閣はわざわざ私人と閣議決定した。しかし、閣議決定しようが、首相夫人は国内外で公人として扱われますし、SPもつけば、グリーン車にも乗るでしょう。突き詰めると、昭恵夫人は公人でリスクとなるでしょう」

【15】 そんな昭恵夫人は総裁選の間、表立った行動を控えているようだ。

【16】「安倍陣営は昭恵さんに振り回されたらかなわんと思っている。どっかのホテルに隠しているとか言われますが、じっとしていられない性格だから、そのうちまた絶対に外を出歩くようになるでしょう」(前出の濱岡氏)

【17】 これまで、昭恵夫人は冬ともなればスキーイベントではじけ、スピリチュアルな人物との交友やミュージシャンの布袋寅泰氏との“チュー”写真が流出するなど自由奔放に活動してきた。そんな嫁に「息子の邪魔だけはしてくれるな」と厳しい視線を向けるのが、ゴッドマザーの洋子さんだ。

【18】「洋子さんは加藤六月元農水相の妻、睦子さんとはマージャン友達で仲がいい。六月さんは夫の晋太郎さんと親しく、安倍家と加藤家は昔から家族ぐるみの付き合い。洋子さんは睦子さんに昭恵さんの愚痴を言っているようです。昭恵さんはこうした洋子さんの取り巻きからも距離を置かれています」(前出の濱岡氏)

【19】 一方の石破佳子夫人はどうなのか。石破氏本人にインタビューしたときには「私にはすぎた人なんです」とベタぼめしていた。

【20】 石破夫妻は慶応大学の同級生だ。鳥取県の地元後援会関係者はこう話す。

【21】「佳子さんは今回の総裁選でも、夫の代わりに県外の自民党員のところを忙しくまわっているそうです。地元では本人より夫人のほうが人気があります」

【22】 総裁選対決の「妻力」では、本誌が取材した3人の識者たちはみな、佳子夫人に軍配を上げた。

(本誌・上田耕司、田中将介)※週刊朝日  2018年9月21日号より抜粋


いろんな意味で、余りにヒドい記事に、呆れる。


 まずこの記事に発言を引用されているメンバーを抽出してみよう。それは、恐らくは上掲週刊朝日記事を書くに当たって両記者がインタビューした相手、と言う頃になろう。多分。
 
 丸数字は発言引用車番号。【】はその発言を書いたパラグラフ番号だ。

① 作家の大下英治氏【2】

② 自民党都議【4】

③ 安倍家と親しい元山口新聞幹部の濱岡博司氏【6】【16】【18】

④ 自民党中堅議員【8】

⑤ 小泉進次郎氏の後援会幹部【10】

⑥ 政治ジャーナリストの角谷浩一氏【14】

⑦ 鳥取県の(石破氏)地元後援会関係者【21】

 このほかに<1>細君を「私には過ぎた人なんです」とべた褒めした石破氏【19】 と、<2>総裁選対決の「妻力」で石破婦人に軍配を上げた「三人の有識者(*1)」【22】が登場するが、余りに下らない、もとい、主題との関係が薄いので、無視して良かろう。

 と言うか、「誰かの発言の引用ないし紹介で無いパラグラフ」は、上掲記事全22パラグラフの内、【5】【7】【11】【12】【15】【17】の5つだけ。『引用ばかりの4分の1記事』と言うよりは、『引用で、週刊朝日の主張を代弁させた、姑息且つ無責任な記事』と評すべきだろう。

 何しろ、「誰かの発言の引用ないし紹介で無いパラグラフ」の内容が、

(1) 安倍首相の近況と動静 【5】【7】

(2) 安倍三選に死角がある【11】【12】(*2)>

(3) 活発だった昭恵夫人が、総裁選の間は行動を控えている【15】【17】

の三点だけなのだから、良い処『付帯情報』。上記(2)と(3)に至っては、引用されているコメントの『前座』か『イントロ」だ。

 諄いようだが繰り返そう。『引用で、週刊朝日の主張を代弁させた、姑息且つ無責任な記事』だ。

 これが、『ネット限定』とも何とも書いていないのだから、週刊朝日に掲載されて、売られている、『売り物の記事』、なのだよねぇ。それも週刊朝日の、記者二人がかりの署名記事。記事を書くよりもインタビューに遙かに労力も時間も才能も必要としたのでは無いかと言う記事。勿論、貶しているんだぞ。

 週刊朝日読者は、週刊朝日を買って、金を払って、この記事を読む、んだよねぇ。

 週刊誌が売れなくなるのも、理の当然だな。私何ざぁ立ち読みする気すらとうに失っているがね。

 それはそれとして、北朝鮮は滅ぼすべきだな。

<注記>

(*1) 何の知識を持っている「有識者」なんだろう。「妻力」の知識かな。そりゃぁ希有な人材だな。
 いずれにせよ、「朝日が選んだ有識者」だから、多寡が知れてはいるが。 

(*2) 『それは、昭恵夫人だ』と断言する続くパラグラフ【13】も、引用なんだから、実に姑息だな。