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 とまあ、アニメ「コードギアス 反逆のルルーシュ」の主人公・ルルーシュ(通称 ゼロ(*1)の決め台詞を捩ってタイトルにしてみた。タイトルで判る通り、下掲朝日社説の主張は私(ZERO)にとっての異説だ。心して読み、朝日が何を以て「国会空転の責任は与党にあり」と主張するのか。その根拠を抽出するとしよう。

<注記>

(*1) ではあるが、我が筆名ZEROとは(一応)関係ない。私がZEROと名乗り、当ブログを始めたのは、私がアニメ【コードギアス】を知る遙か以前だ。
 尤も、時系列的にはアニメ「コードギアス」の公開は当ブログに先行しているそうだから、「アリバイとしては成立してない」が。 

【朝日社説】「国会空転 正常化の責は与党に」
【朝日社説】「国会空転 正常化の責は与党に」
(社説)国会空転 正常化の責任は与党に
2018年4月24日05時00分
【1】 国会の空転が週明けも続いた。安倍首相が出席する衆参予算委員会での集中審議も見送られた。政府内で不祥事が相次ぎ、立法府が厳しく行政監視の役割を果たすべき時に、時間の空費は決して許されない。

【2】 この事態を招いた原因は、真相解明と政治責任の明確化を求める野党に「ゼロ回答」で応じた、与党の不誠実さにあると言わざるをえない。

【3】 一例を挙げれば、加計学園の獣医学部新設をめぐり、柳瀬唯夫・元首相秘書官の証人喚問を拒否したことである。柳瀬氏は2015年4月に学園幹部や愛媛県職員らと面会したとされる。その際、「本件は、首相案件」と語ったという記録が愛媛県に残されていた。

【4】 柳瀬氏はなお、「記憶の限りではお会いしたことはない」と、面会の事実自体を否定している。しかし、先週には、学園幹部らと柳瀬氏の面会予定を伝える内閣府職員のメールも明らかになった。柳瀬氏の説明に対する疑念はふくらむ一方だ。

【5】 与党は「参考人で十分」というが、柳瀬氏はその参考人として出席した昨年7月の国会で、「記憶がない」との答弁を繰り返した。今度は、偽証罪に問われる証人喚問で事実関係をただすのが当然ではないか。

【6】 空転が長引けば、審議を拒否する野党に世論の批判の矛先が向かうとでも考えているのだろうか。野党の要求を真摯(しんし)に受け止め、国会を正常化させる責務は、与党にこそある。

【7】 加計問題だけではない。行政の信頼を土台から崩す事態が後を絶たないのに、政権・与党の危機感の欠落ぶりは深刻だ。

【8】 国有地取引をめぐる財務省の決裁文書が改ざんされた森友学園の問題、財務事務次官が辞任に追い込まれたセクハラ疑惑は、財務省が今にいたるまで、まともな説明をしていない。

【9】 身内をかばい続け、責任の所在をあいまいにする麻生財務相の対応が不信を募らせ、混乱に拍車をかけている。政治責任、監督責任は極めて重大である。

【10】 防衛省では情報隠しが次々にあらわになり、幹部自衛官が国会議員を面罵する事態まで起きた。文民統制も機能不全に陥っている。

【11】 あらゆる政策遂行の前提にあるのは、国民からの信頼だ。行政府が国会を軽んじ、欺き、国民に背を向ける。そんな状況を放置したままで、まともな政治が実現するはずもない。

【12】 一つひとつの問題に徹底的に向き合い真相を解明する。いま立法府が果たすべき使命に、与党も野党もないはずである。


上掲朝日社説が「国会空転の責は与党にあり」とする根拠を抽出すると・・・

上掲朝日社説が「国会空転の責は与党にあり」とする根拠を抽出すると・・・

 いや、まあ、久々なくらいに「難解」だな。それ即ち、朝日にとっての異教徒である私(ZERO)には、「俄には理解しかねるほどの異説」である朝日社説だ。「国会空転の責は与党にあり」とする根拠・理由を抽出するのに一読ぐらいでは足らないほどに。

 なんだか、中央日報あたりの韓国紙を思い出させるのは、あながち「気のせい」ではなさそうだが・・・

 気を取り直しつつ、何度か読み返して抽出した、「国会空転の責は与党にあり」とする李湯は、以下の通りである。

<理由1> 野党の要求を真摯(しんし)に受け止めろ。【パラグラフ6】

<理由2> 行政の信頼を土台から崩す事態が後を絶たないのに、政権・与党の危機感の欠落ぶりは深刻だ。【パラグラフ7】

<理由3> セクハラ疑惑は、財務省が今に至るまで、まともな説明をしていない。【パラグラフ8】

<理由4> 財務相の説明責任は、麻生財務相の責任だ。【パラグラフ9】

<理由5> 日報問題や幹部自衛官の国会議員面罵は文民統制の機能不全だ。【パラグラフ10】

<理由6> 国民が行政府=内閣を信頼していない【パラグラフ11】

<理由7> 一つひとつの問題に徹底的に向き合い真相を解明することが、立法府=国会の使命だ。【パラグラフ12】

 【パラグラフ6】以降から、1パラグラフからひとつ宛「理由」を抽出下から、まず見落としは無いだろう。

 逆に、「理由にならない理由を抽出してしまった」可能性は大いにある。例えば、<理由2>と<理由6>は「同根」と見ることも出来るし、<理由3><理由4><理由5>は「野党の要求=国会招致&証人喚問による”真相究明”の正当性を主張している」だけだから、「間接的な理由」であろう。
 
 それを言うならば、<理由6>(および<理由2>)「国民が政府を信頼していない」ってのも、「国会空転の責は与党にありとする理由」と言うよりは、「野党の要求=国会招致&証人喚問による”真相究明”の正当性を主張している」だけだから、やはり「間接的な理由」だ。

 こうやって集約していくと、結局残るのは<理由1>と<理由7>だけで、詰まるところは、正当なる野党の要求=国会招致&証人喚問による”真相究明”を、与党が受け入れないから、国会が空転している!!」って主張な訳だ。その理屈づけとして、“真相究明”がされないから、国民が政府を信頼しなくなり、行政に支障を来している。だから国会は、”真相究明”に邁進すべきだ!!!!と主張している。なにしろ、

> 今立法府が果たすべき使命に、与党も野党もないはずである。

と公言断言し、上掲足社説の〆にして憚るところが無いのだから、恐れ入るしか無いな。

 それ以上に恐れ入るしか無いのは、「出来損ないスキャンダル」以上のモノには殆どなっていない(*1)「森友」「加計」「イラク日報」「セクハラ」など諸々の「問題」について野党が求める「国会での真相究明」を、「正しいこと」とほぼ前提にしている事だ。そりゃ朝日が(多分必死こいて)穿り返して「問題化」したネタばかりだが、その我田引水牽強付会厚顔無恥ぶりは、驚嘆に値するぞ。お前ら「行政の信頼を失墜させよう」と必死だったじゃぁないか。今でも必死だが。で、「行政の信頼が失墜して、行政に支障を来しているから、国会で真相究明するのが正しい。」って、マッチポンプも良いところだ。

 大体、立法府ってのは名前の通り「法律を作る」のが仕事。「真相究明」なんて、それこそ司法や報道・マスコミの仕事であって、立法府の本来業務な訳が無い。「行政を上手く生かせるための政府の信頼回復」だって、国会の仕事としては二義的三義的四義的な、些事だろう。

 第一、「真相究明」が、それこそ本来任務(である筈)の報道・マスコミが「真相究明を国会にゆだねる」なんてのは、恥ずべき事では無いのかね。

 さらには、もうここ1年以上も随分と「野党の要求に応じた証人喚問・国会招致」を重ねてきたが、「真相究明に資した」のは、「“首相のご意向”ってのは前川氏の脳内にしか無かった」ってことと、「愛媛県は第一次安倍内閣の頃から”加計ありき”だった」って事ぐらい。いずれも「出来損ないスキャンダルの、出来損ないぶりを証した」だけだ。ま、その意味でも真相究明ではあるがな。

 別件もあるとは言え、今頃今更「野党の要求に応じた証人喚問・国会招致」を重ねたところで「真相究明」なんぞなるモノか。大体、朝日画素の社説で求めた「安倍首相夫人の証人喚問」だって、朝日自身実に下らなくも「真相究明に資さない」質問しか用意していないでは無いか。朝日の社説も、野党の「輝かしい実績」も、「国会による真相究明」なんて、時間の無駄であることを立派に証している。

 ま、噂にある通り「安倍内閣打倒が朝日の社是」であるならば、上掲社説の主張も「筋が通っている、一貫している」とは言えよう。

 だがそうすると、上掲朝日社説で「国会空転の責任は与党にあり」と朝日が主張する理由は、「安倍政権攻撃のため」でしか無い、事になる。その点は野党と「利害が一致している」のだろうな。
 
 朝日は「社是」だから、それで良いだろうさ。

 だが、野党が「それで良い」としいる(6党合意で審議拒否とかしているんだ、「それで良い」んだろう)のならば、まあ、「万年野党としてさえ存在意義の無い党」ってことなんだがな。

 さはさりながら、北朝鮮は滅ぼされるべきである。


<注釈>

(*1) 森友文書「問題」とPKO日報「問題」における、「文書管理のあり方」が、「出来損ないスキャンダル以上」となった殆ど唯一の部分だ。