中央日報はじめとする韓国紙の日本語訳が低レベルで「日本語になっていない」のは、何度か弊ブログでも記事にしたところ。だから、「中央日報日本語版記事の日本語がおかしい」ぐらいじゃぁ「犬が人を噛んだだけ」で、記事とするには値しない。
だが、中央日報でも「国際部長」なんて御大層な肩書きをお持ちの御仁が書いたコラムがこの体たらくでは・・・「正気の程が疑われる」レベルではないか。
【中央日報コラム】「文在寅大統領、コール首相から学べよ」
【中央日報コラム】「文在寅大統領、コール首相から学べよ」【コラム】文在寅大統領、コール元独首相から学べよ?servcode=100§code=1202018年02月19日14時23分[? 中央日報/中央日報日本語版]
【1】 振り返ってみると、ドイツの統一は不可能に近かった。四方にドイツの統一に反対する国々だった。いずれも統一ドイツを警戒した。
【2】 マーガレット・サッチャー当時英国首相は「我々はドイツを2回勝った。これから彼らが戻ってくる」と直接的に反対した。フランソワ・ミッテラン元仏大統領はユーロ貨幣を受け入れるよう圧力をかけた。欧州統合が名分だったが、ドイツの力を抜くためでもあった。何より旧ソ連が問題だった。東ドイツの土地には50万人のソ連軍が駐留しており、東ドイツは米国主導の北大西洋条約機構(NATO)に対抗して旧ソ連が作ったワルシャワ条約機構の核心だった。ヘルムート・コール元独首相は難関を突破しなければならなかった。彼の武器は各国の首脳との信頼だった。彼は統一されたドイツが欧州にとって危険でなく、利益になると絶えず説得した。ドイツの自負心だったマルク貨幣の代わりにユーロ貨幣の導入を約束してミッテランの疑問を払拭した。
【3】 旧ソ連のミハイル・ゴルバチョフ大統領は2億2000万マルク相当の食糧援助と50億マルクの借款でひきつけた。当時、一生一代の改革であるペレストロイカを推進していたゴルバチョフにとってはの経済援助が切実だった。しかし、より重要だったのはコールがゴルバチョフと結んだ信頼関係だった。コールはミッテランと力を合わせて旧ソ連に対する経済支援を迷っていた米国大統領のジョージ・H・W・ブッシュを説得した。コールに最大の友軍はブッシュ大統領だった。米国は統一ドイツがNATOに残留しなければならないという点を最初から明らかにし、コールは受け入れた。
【4】 そしてゴルバチョフとの交渉でその点を貫いた。
【5】 ドイツが統一される前の10カ月間、コールは東奔西走した。ブッシュに8回、ミッテランに10回、ゴルバチョフに4回会った。信頼はその結果だった。
【6】 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が韓半島(朝鮮半島)問題のハンドルをまともに握るためにはコールの足跡を十分に考えてみる必要がある。米国と日本の同意と支持を確保できない南北首脳会談の成功は簡単に描かれないためだ。文大統領は果たしてドナルド・トランプ米大統領と安倍晋三首相と揺るぎのない信頼を構築したと言えるだろうか。ヘザー・ ナウアート米国務省報道官は最近、定例記者会見で「我々は文大統領と鋼鉄のように強固な関係を結んでいる」と話した。
【7】 しかし、駐韓米国大使が1年以上空席である状況、アグレマン(駐在国の任命同意)までやりとりした駐韓米大使の内定が突然撤回された事件、平昌(ピョンチャン)オリンピック(五輪)に米国代表団を率いて訪韓したマイク・ペンス副大統領があえて訪韓前に日本に立ち寄って安倍首相と対北朝鮮政策について口を合わせたことなどを見れば、いくら肯定的に解釈しても「鋼鉄のような関係」ではない。
【8】 日本とは手の施しようがないほど不信が深まっている。日本の外交街では文在寅政府を信じられないという声があがっている。日本政府は青瓦台(チョンワデ、大統領府)が韓日首脳会談から出た話をメディアに公表したと憤慨している。だが、本来右翼の産経新聞には誰かがわざと流さなくては分からない文在寅-安倍間対話の内容が赤裸々に紹介された。昨年末に公開された韓国映画『鋼鉄の雨』には北朝鮮が核ミサイルを韓国でなく日本に打ち上げる場面が登場する。北朝鮮軍首脳部はその理由を「米国が我々の話より日本の話により耳を傾けている」と説明する。勢いが増していた米国の先制打撃論は姿を消した。米国には日本が優先だったわけだ。先制打撃は映画的設定だ。だが、決定的瞬間に米国が日本に傾くこの場面を映画的想像力としか感じないだろうか。
【9】 南北首脳会談は北朝鮮の核兵器の除去と韓半島の平和構築、そして統一に向かう歴史的関門になり得る。だが、韓米同盟に亀裂が生じ、日本が言いがかりをつければ南北首脳会談の成功には暗雲が立ち込めるほかはない。北朝鮮が国際社会の制裁と圧力の中で対話の場に出てこようとする今はもしかしたら歴史的機会かもしれない。その機会をつかむことができるようにするためには同盟はもちろん、周辺国との信頼を強固に構築しておかなければならない。昨年亡くなったドイツの統一首相、コールが残したメッセージだ。イ・サンリョル/国際部長
最も難解な【パラグラフ8】を取り上げよう
1> 日本とは手の施しようがないほど不信が深まっている。
2> 日本の外交外では文在寅政府を信じられないという声があがっている。
3> 日本政府は青瓦台(チョンワデ、大統領府)が韓日首脳会談から出た話をメディアに公表したと憤慨している。
4> だが、本来右翼の産経新聞には誰かがわざと流さなくてはわからない文在寅ー安倍間対話の内容が赤裸々に紹介された。
5> 昨年末公開された韓国映画「鋼鉄の雨」には北朝鮮が核ミサイルを韓国でなく日本に打ち上げる場面が登場する。
6> 北朝鮮軍首脳部はその理由を「米国が我々の話より日本の話により耳を傾けている」と説明する。
7> 勢いが増していた米国の先制打撃論は姿を消した。
8> 米国には日本が優先だったわけだ。
9> 先制打撃は映画的設定だ。
10> だが、決定的瞬間に米国が日本に傾くこの場面を映画的想像力としか感じないだろうか。
・・・これで一つのパラグラフである。元の文書は上掲記事の通り、行替えも無しの「ベタ打ち」で、上記1>~10>の行替えは私(zero)によるモノだ。原文はおそらくハングルで、ハングルの行替えってのがどこまであるのか私(zero)は知らないが、上掲翻訳文・日本語訳が「恐ろしく読みにくい」事は判る。
「恐ろしく読みにくい」ばかりではない。一読したぐらいでは「一体何を言っているのかサッパリ判らない」文章。難解と言うより「悪文、駄文」と切って捨ててしまいたくなるほどだ。
そこをグッと堪えて、二読、三読してみる。異論異説は「思考の水平線を拡張する」可能性がある、からね。あくまでも「可能性がある」だけだが。
何しろ一読でロジック・論旨が素直につながるのは、上記1>と上記2>の間だけ。続く上記3>では「日本政府の韓国政府に対する“日韓首脳会談”内容漏出批判」が唐突に登場し、続く上記4>の「日本の産経新聞による“日韓首脳会談内容漏洩”」と“日韓首脳会談内容漏洩”つながりであることから、「日本政府は韓国政府を非難するが、日本の産経新聞にも“日韓首脳会談内容漏洩”している」と言う批判だか言い訳だか、らしい。だが、そんな「言い訳、批判」が上記1>~2>と殆どつながらない。「産経新聞に“日韓首脳会談内容漏洩”したのは韓国側かも知れない」=そもそも「言い訳」が成立していない可能性もさることながら、「日本政府の韓国政府に対する“日韓首脳会談”内容漏出批判」ってのが何か、とんと覚えがないし、仮にそんなことがあっても、そんなことは「日本政府の韓国政府不信」の極々一部でしかない。つまり「言い訳したぐらいじゃ日本政府の韓国政府不信は解消も縮小もしない」と思えるし、有り体に言って「訳の判らない言い訳だけはしている」としか判らない。
だが、まあ此処までは、上記1>~2>を「日本政府の韓国政府不信」と括り、上記3>を「その一例」と理解し、これに対する上記4>が「韓国側の言い訳」として「理解」することが、まだ可能だ。
何しろ一読でロジック・論旨が素直につながるのは、上記1>と上記2>の間だけ。続く上記3>では「日本政府の韓国政府に対する“日韓首脳会談”内容漏出批判」が唐突に登場し、続く上記4>の「日本の産経新聞による“日韓首脳会談内容漏洩”」と“日韓首脳会談内容漏洩”つながりであることから、「日本政府は韓国政府を非難するが、日本の産経新聞にも“日韓首脳会談内容漏洩”している」と言う批判だか言い訳だか、らしい。だが、そんな「言い訳、批判」が上記1>~2>と殆どつながらない。「産経新聞に“日韓首脳会談内容漏洩”したのは韓国側かも知れない」=そもそも「言い訳」が成立していない可能性もさることながら、「日本政府の韓国政府に対する“日韓首脳会談”内容漏出批判」ってのが何か、とんと覚えがないし、仮にそんなことがあっても、そんなことは「日本政府の韓国政府不信」の極々一部でしかない。つまり「言い訳したぐらいじゃ日本政府の韓国政府不信は解消も縮小もしない」と思えるし、有り体に言って「訳の判らない言い訳だけはしている」としか判らない。
だが、まあ此処までは、上記1>~2>を「日本政府の韓国政府不信」と括り、上記3>を「その一例」と理解し、これに対する上記4>が「韓国側の言い訳」として「理解」することが、まだ可能だ。
上記5>からは、何故か「昨年末に公開された韓国映画「鋼鉄の雨」」の話になる。おまけにその韓国映画の話が何処までなのか、俄には判然としない。そのため上記6>に登場する北朝鮮軍首脳部の「その理由の説明」の「その」が何か、私(zero)には一読ぐらいでは判らなかった。
何度か読み直して、上記6>はまだ韓国映画「鋼鉄の雨」の話で、「その」は「日本に対する北朝鮮の核ミサイル発射」と、なんとか理解できたが・・・・「アメリカが北朝鮮よりも日本の話に耳を傾けるから、北朝鮮が日本に対して核ミサイル発射」って説明・ロジック・論理的つながりは、サッパリ理解できない。昨年末公開のこの映画「鋼鉄の雨」を見た韓国人や、それを見てこのコラムを書いた中央日報国際部長殿は、この説明・ロジックを理解し、納得しているんだろうか?理解しているからこそ何の説明もなく上掲コラムなのだろうけれど。
何度か読み直して、上記6>はまだ韓国映画「鋼鉄の雨」の話で、「その」は「日本に対する北朝鮮の核ミサイル発射」と、なんとか理解できたが・・・・「アメリカが北朝鮮よりも日本の話に耳を傾けるから、北朝鮮が日本に対して核ミサイル発射」って説明・ロジック・論理的つながりは、サッパリ理解できない。昨年末公開のこの映画「鋼鉄の雨」を見た韓国人や、それを見てこのコラムを書いた中央日報国際部長殿は、この説明・ロジックを理解し、納得しているんだろうか?理解しているからこそ何の説明もなく上掲コラムなのだろうけれど。
「対日核ミサイル攻撃に、理由は不要」って可能性が、相当高そうだが。だがそうすると上記6>で北朝鮮軍首脳部が「説明する」のは「説明したってアリバイ」以上の意味はないことになる。
上記7>からはさらに「難解」になる。「これは、現実世界の話なのか?映画「鋼鉄の雨」の話なのか?」俄には判然としない。【パラグラフ8】最後の方で「映画的設定」「映画的想像力」とあり、”「映画」と冠して居るぐらいだから上記7>~10>まで映画の中の話”と断じるほかないのだが、そうするとこの韓国映画「鋼鉄の雨」は、以下のようなストーリーになっている、筈だ。
(1)北朝鮮が日本を核ミサイル攻撃する
(2)上記(1)核ミサイル攻撃の「理由」を北朝鮮軍首脳部が「アメリカが北朝鮮よりも日本の言うことに耳を傾けるからだ」と「説明」する。
(2)上記(1)核ミサイル攻撃の「理由」を北朝鮮軍首脳部が「アメリカが北朝鮮よりも日本の言うことに耳を傾けるからだ」と「説明」する。
(3)上記(1)対日核ミサイル攻撃を受けて米国の先制攻撃論が「姿を消す」
(4)上記(3)「米国の先制攻撃論衰退」は、「米国が韓国よりも日本を重視した結果」である(と、映画で直接描かれているとは限らないが、見ていた中央日報国際部長殿は確信する)
「ああ、そう言うストーリーか」と、納得できる方は是非とも以下の諸点を御解説・御教示願いたい。私(zero)にはサッパリ理解できない。想像を絶している。
「Q1」「アメリカが、北朝鮮よりも日本に耳を傾けているから、北朝鮮が対日核ミサイル攻撃」という「理由」
「Q2」対日核ミサイル攻撃の結果、米国の先制攻撃論が「姿を消す」理由・相関関係
「Q3」上記「Q2」とも重なろうが、「米国が、韓国よりも日本を重視した結果、米国の先制攻撃論が姿を消す」という因果関係
「対日核ミサイル攻撃」と「米国が韓国よりも日本重視」と「米国の先制攻撃論衰退」がちっとも相関付かない=論理的に結びつかないモノだから、訳が判らない。
否、主張していることは辛うじて「理解」したが、その理由・何故そうなるかがサッパリ判らず、説得力なんぞ欠片もない。この韓国映画「鋼鉄の雨」を見れば判るんだろうか?
辛うじて「理解できた」事からすると、どうやら【パラグラフ8】を要約すると「日本政府の韓国政府不信は深刻だ。そればかりか、米国政府が日本政府を韓国政府よりも重視する可能性がある。」って事、らしい。そうならば上記4>「韓国側の言い訳」は全く不要だし、上記5>~10>の韓国映画「鋼鉄の雨」は良く言って例え話でしかない。わざわざ「現実と映画の区別も付かなくなるような」引用をする必要があろうか?
上記の要約を以て、ようやく最後の【パラグラフ9】「コール元ドイツ首相に学んで、米国や日本との関係を盤石にして南北朝鮮首脳会談に臨め。それでこそ北朝鮮の核兵器除去と韓半島の平和構築、統一が成功する。」って主張に結びつく、訳だが・・・・
ま、無理だろうね。
北朝鮮も韓国も全く信用できないし、今から今更モン大統領が何をどうしようと(*1)「信頼できるようになる」なんて想像を絶する。況んや、モンと北の刈り上げデブとが会談したら「北朝鮮の核兵器除去」出来るなんて、日本国憲法前文並みの空虚さだ。
北朝鮮も韓国も全く信用できないし、今から今更モン大統領が何をどうしようと(*1)「信頼できるようになる」なんて想像を絶する。況んや、モンと北の刈り上げデブとが会談したら「北朝鮮の核兵器除去」出来るなんて、日本国憲法前文並みの空虚さだ。
やはり、北朝鮮は滅ぼされるべきである。
ひょっとすると、韓国共々、な。
ひょっとすると、韓国共々、な。
<注記>
(*1) 仏像と竹島を利息つけて返却し、全世界にばらまいた慰安婦像を完全撤去し、全日本国民と我らが今上天皇陛下に「慰安婦問題」で名誉毀損したことを謝罪したって、まだダメだろうな。