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【毎日】「米フロリダ:銃撃後も見本市盛況 参加者は容認派多く」
【毎日】「米フロリダ:銃撃後も見本市盛況 参加者は容認派多く」

【毎日】米フロリダ:銃撃後も見本市盛況 参加者は容認派多く2018年02月18日マイアミで開かれた銃の見本市=米南部フロリダ州で2018年2月17日、國枝すみれ撮影

 【マイアミ國枝すみれ】17人が犠牲となった米南部フロリダ州の高校銃撃事件から3日後の17日、南に65キロ離れたマイアミでは銃の見本市が始まった。一方、同州フォートローダーデールでは銃規制を求める集会が開かれ、早急な規制強化の必要性を訴えた。

【】 見本市では、手のひらにはいるほどの小さな銃が200ドル(約2万1000円)で売られていた。事件で使用されたとみられるAR15型半自動小銃も1500~3100ドル(約16万~33万円)で並ぶ。銃所持許可証を持つ州民はその場で購入していた。

【】 元連邦政府捜査官のフアン・デルガドさん(70)は「銃が悪いのではない。個人の問題だ」と話し、銃規制に反対した。自宅には3丁のAR15がある。

【】 銃撃事件の後、市民が自衛のために購入しようとするため、銃の売り上げが伸びる傾向がある。見本市でシャツなどを売る業者(54)によれば、16年6月の同州オーランドのナイトクラブ銃撃事件や17年1月のフォートローダーデール空港乱射事件の直後、見本市の客数は3~4割増えたという。

【】 AR15は米軍のM16型の市販モデルで、簡単に全自動小銃に改造できる。西部ネバダ州ラスベガスの乱射事件(17年)や東部コネティカット州の小学校銃撃事件(12年)など大規模な乱射事件で使われた。しかし、見本市会場では「銃を持つ悪いやつを止められるのは、銃を持った良いやつだけだ」とし、気に留めない人が多かった。

【】 一方、AP通信などによると、フォートローダーデールでは17日、乱射事件が起きたマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校の生徒ら数千人による集会が開かれた。参加者は銃ロビー団体「全米ライフル協会」(NRA)から献金されているトランプ大統領ら政治家に対し「恥を知るべきだ」と合唱した。

>「恥を知るべきだ」と合唱した。 歌でも歌ったのかね?


と思ったら、Goo国語辞典に曰く、

>がっ・しょう(ーシャウ)「合唱」の意味
> 出典:デジタル大辞泉(小学館)
>『名』(スル)
>1 大ぜいの人が声を合わせて歌ったり、同じ文句を唱えたりすること。『賛美歌を合唱する』『万歳の合唱が起こる」
>2 音楽で、二つ以上の声部を組み合わせて大ぜいで歌うこと。声部の数により、三部・四部合唱など、また、男声・女声・混声合唱などに区別される。コーラス。→斉唱→重唱→独唱

とあるから、『恥を知るべきだ」と一斉に言う事も『合唱する」と言うのは日本語として間違っていない(らしい)。これは、我が不明を恥じるべきだな。

 だが・・・全米ライフル協会だって、アメリカ国民の一部だろう。その献金を受け取ることを『恥としろ』って主張は、『全米ライフル協会に、献金する権利を認めない』って事なのだから、ヘイトスピーチの人権蹂躙ではないのかね?

 まあ、「恥を知るべきだ」と主張しているのは、上掲記事では「乱射事件が起きたマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校の生徒ら数千人による集会参加者」であって毎日新聞ではない様だから、「斯様なヘイトスピーチ&人権蹂躙は、毎日新聞の主張ではない、責任ではない。」とは言えそうだが。

 ではあるが、上掲記事に「米フロリダ:銃撃後も見本市盛況 参加者は容認派多く」と見出しを付けた責任は、毎日新聞以外にはあり得ない。この見出しにある「見本市」ってのは「銃の見本市」なのだから、参加者は(銃)容認派多く」ってのは、欠伸も出ないぐらいに当たり前だろうに。

 「銃規制派」は反対デモを仕掛けるのでない限り、銃見本市に用なんてないだろう。銃見本市に来るのは、「銃を売りたい人」と「銃を買おうかと考えている人」。中には「銃規制派だが生業として銃を売っている」人はあるかも知れないが、そりゃ少数派だろう。

 「銃撃事件後も銃見本市は盛況」ってのは、日本ではある程度珍しい/意外なことかも知れないが、ちょいと考えれば「当たり前のこと」と判ろう「万一銃撃事件に遭遇した際、自らや家族を守る為に、銃を持っていた方が心強い」ってのは、ごく当たり前の反応・・・少なくとも、私(ZERO)が理解するアメリカ人にとっては。「銃は自らの手にあるべきだ。」と名台詞を吐いたのはド・ゴールで、フランス人だが(*1)。

 であるならば、銃撃(事件)後も(銃)見本市盛況」という見出しは、「銃撃事件があったら、銃を買う人は減るだろう」って強烈な予断の産物である。
 
 ま、そんな強烈な予断は、WSJ紙の肥田美佐子記者も有していて、「WSJ紙+日本人/日系人女性記者=ダメ記事」シリーズの一環を成している(*2)のだが、あれは少なくともジャーナリストとしては反面教師とすべきだろう。
 
 そんな「強烈な予断」にも関わらず、

1>  見本市会場では
2> 「銃を持つ悪い奴を止められるのは、銃を持った良いやつだけだ」とし、
3> 気に留めない人が多かった。

と、正直に報じている点は、評価できるがね。

 ところで、北朝鮮は滅ぼされるべきである。
 あれは、「核兵器を持った悪いやつ」だ。 


<注記>

(*1) 実は「剣は自らの手にあるべきだ。」で、この決めぜりふでド・ゴールはフランスの独自核武装を決め、剣=核兵器を手にした。