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【朝日社説】「憲法70年 改憲ありきの姿勢では」
【朝日社説】「憲法70年 改憲ありきの姿勢では」
【】 自民党が憲法改正推進本部の会合を開き、改憲に向けた議論を再開した。
【】 衆院選で自民党は、自衛隊の明記▽教育の無償化・充実強化▽緊急事態対応▽参院の合区解消の4項目を公約にうたった。公明党とあわせた与党で、改憲発議に必要な3分の2を上回る議席を獲得した。
【】 与野党を問わず、国会議員の改憲志向は強まっている。本紙と東大の調査では、当選者の82%が改憲に賛成姿勢だった。
【】 一方で、国民の意識と大きなズレがあるのも確かだ。
【】 本紙の今月の世論調査で「首相に一番力を入れてほしい政策」を聞くと、社会保障32%、景気・雇用20%、教育15%などが高く、憲法改正は6%にとどまった。
【】 自民、公明両党にも温度差がある。公明党の山口那津男代表は最近、こう指摘した。
【】 「発議は、国会内の多数派工作で可能な場合もあるが、国民投票でぎりぎりの過半数では大きな反対勢力が残ってしまう。国民の憲法としては不幸な誕生になる。発議の3分の2の背景には、それ以上の国民の支持があるくらいの状況が望ましい」
【】 見識だろう。
【】 国会による発議にこぎつけたとしても、最終的に改憲の是非を決めるのは主権者である国民による投票だ。
【】 国民の納得が不十分なまま強引に発議に持ち込めば、国民投票の結果がどうあれ、国民の間に深刻な分断をもたらす恐れさえある。
【】 憲法のどこに、どんな問題があるのか。その問題は憲法を改めなければ解消できないのか。他の政策課題より先に、いま改憲を急ぐ必要性はあるのか。
【】 まず衆参両院の憲法審査会での超党派の議論が重要だ。
【】 少数意見を排除せず、丁寧な議論を積み重ねる。少なくとも野党第1党の賛成をえる。
【】 手順をふんだ合意づくりの努力を尽くすことしか、国民の幅広い納得をえる道はない。
【】 安倍首相は5月に憲法への自衛隊明記を訴え、「2020年を新しい憲法が施行される年にしたい」と意欲を示したが、夏以降は「スケジュールありきではない」と述べている。
【】 当然の姿勢だろう。
【】 何よりも大事なのは、国民の多くがその改憲は必要だと理解し、同意することである。【】 改憲ありきの姿勢は厳に慎むべきだ。
【】 ましてや安倍氏自身の首相在任中の施行を視野に、期限を区切るようなやり方では、国民の合意は広がらない。
衆院選挙で「夢破れた」から、今度は「世論調査結果」を盾にとってやぁがる
なおかつ、上掲朝日社説で「憲法変えるなと主張する根拠」と言えそうなのは、公明党・山口代表の言葉を引用しての「(改憲)発議の3分の2の背景は、それ以上の国民の支持があるくらいの状況が望ましい」しかない。
「望ましい」としているから、かろうじて断言ではないが、「国会の3分の2以上で改憲発議。国民投票の過半数で改憲」とは、他ならぬ日本国憲法に「文字として書かれている」のである。従って、これ以上の条件・これ以外の条件を「改憲に必要」とする主張は、「憲法違反の疑いがある。」筈だ。違うかね?
さらには、上掲朝日社説が「国会議員の改憲指向と乖離する民意」の例として挙げている「朝日新聞の世論調査結果(笑)」は・・・
1> 本誌の今月の世論調査で「首相に一番力を入れてほしい政策」を聞くと、
2> 社会保障32%、景気・雇用20%、教育15%などが高く、憲法改正は6%にどどまった。
2> 社会保障32%、景気・雇用20%、教育15%などが高く、憲法改正は6%にどどまった。
・・・・これは、私(ZERO)にはどう読んでも「首相の最優先政策を問う質問に対し、憲法改正は下位にとどまった」ってだけで、「今、改憲しようとうする事の当否」とは、随分間接的な関係しかない。当該朝日新聞世論調査には、「貴方は近い将来に憲法改正する事に対し、賛成ですか?反対ですか?」と言った「直接的な質問」は、無かったのかね?とても信じられないが(*1)。
3> 憲法のどこに、どんな問題があるのか。
4> その問題は憲法を改めなければ解消できないのか。
5> 他の政策課題より先に、いま改憲を急ぐ必要性はあるのか。
4> その問題は憲法を改めなければ解消できないのか。
5> 他の政策課題より先に、いま改憲を急ぐ必要性はあるのか。
・・・まあ、呆れかえって、声も出ないな。
「憲法9条の、問題」は、少なくとも自衛態発足以来の「日本人の宿題」だし、北朝鮮のミサイル発射・核恫喝から中国の尖閣侵略までの「今、そこに厳然とある危機」は自衛態抜きでは議論も検討もしようがない危機だ。さらに言えば、国の安全保障は国家存亡に関わる問題なのだから、これ以上の優先政策課題なんて想像することすら私(ZERO)には困難だ。
一体どういう現状・現実認識をしているんだろうね。朝日新聞記者やデスクって奴バラは(*2)。
再三繰り返しているが・・・別に朝日でなくても良い。世に数多ある「憲法9条変えるな」論者たちよ。「憲法9条変えるな」と主張するのは良いさ。改憲議論も少なくとも「国会では盛り上がっている」のだから、一つ「憲法9条を変えない理由」ってのを、是非とも詳らにしていただきたいね。
「傾聴に値する憲法9条変えない理由」を、頼むよ。
さはさりながら、北朝鮮は滅ぼされるべきである。
<注記>
(*1) 「朝日に都合の悪い結果がでそうだから、意図的にそうした直接的な質問を避けた。」って可能性もあれば、もっと「ありそう」に思うのが、「直接的な質問に対する回答が朝日の意図に沿わないから、結果にふれていない」、あるいは「そもそも結果を公表していない」だ。
(*2) 「中国共産党なり、朝鮮労働党なりに、既に買収されている」と考えると、合点が行くんだがね。きっと「その日」が来たら、赤旗と白旗を持って歓迎するんだろうぜ。