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 中央日報というと、韓国屈指の有力紙。日本語訳が電子版で公開されており、かつ読者コメントが出来て、日本語のコメントは大半中央日報記事に批判的なので、「なかなか楽しい」紙面になっている。それやこれやで弊ブログでも中央日報の記事は数多引用している。

 無論、圧倒的に中央日報記事に否定的な記事が多いことは否めない・・・と言うより、いくつかの記事を一読すれば明らかだな.最近は確信のレベルに近づきつつある(元は冗句。それもパロディ)朝鮮人は皆キチガイだ。」「確信レベルまで高めた」功績の一半は、中央日報の日本語記事にある。
 
 だ・が・・・・
 弊ブログのWSJ紙+日本人/日系人女性記者=ダメ記事(*1)」 シリーズがある種の大団円=事実上の終了 を見たように、「一度下した判断・結論とて、新情報・新事実によっては修正も撤回もあり得る」のだから、新事実・新情報による「新事態」には備えるべきだろう。故人の言う「男子三日会わざれば、刮目して見よ.」って奴だな。

 正直、週刊文春記事に「中央日報軍事安全研究所所長」なんて肩書きを見つけたときには、思わず吹き出してしまったのだが・・・

<注記>

(*1) どうやら16回目らしい-「WSJ紙 + 日本人/日系人女性記者=ダメ記事」シリーズ一覧   https://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/39450872.html 
【週刊文春】韓国の軍事安保研究所トップが語る 北朝鮮をめぐる衝撃のシナリオ
【週刊文春】韓国の軍事安保研究所トップが語る 北朝鮮をめぐる衝撃のシナリオ
genre : ニュース, 国際, 政治

【】 韓国では26日に北朝鮮が発射した飛翔体を当初「発射砲(ロケット)」とし、「弾道ミサイル」と発表した米国の見解と異例的に食い違ったが、28日には修正。韓国内では、「対話路線を固持する文在寅政権はロケットにしたかったのだろう」などと揶揄されたが、そんな軽口も一気に吹っ飛んだ格好だ。

【】 「これは始まりに過ぎません。これから北朝鮮は数回ICBMの発射実験をし、核実験も行う可能性が高く、トランプ大統領は重大な決断を促される」と警鐘を鳴らすのは、韓国の中央日報軍事安保研究所の金珉?(キム・ミンソク)所長だ。金珉?所長は韓国国防研究院の先任研究員から中央日報の軍事専門記者に転じ、2010年には国防省のスポークスマンに抜擢され、5年3カ月務めた。研究員時代の1989年には国防省の要請を受けて米日韓で初めて北朝鮮の核の能力を工学的に研究したことでも知られる。 金珉?所長に今後の北朝鮮情勢について聞いた。

◆◆◆

【】 来年初頭までにICBMが完成

【Q1】 ――8月29日、北朝鮮は日本上空を通過する弾道ミサイルを試験発射しました。

【A1】 「北朝鮮のICBMの技術は国際水準にまで上がっています。8月23日には労働新聞の一面で、国防科学院化学材料研究所の内部を公開しましたが、写真を見る限り、来年の初めまでにはICBMが完成するとみられます。金正恩労働党委員長がこうして軍事機密まで公開したのは、ICBMの技術レベルを見せつけるためでしょう。7月28日に行った発射実験では高い角度で撃ちましたが、もう少し正常な角度で撃てるところまで来ている。8月29日の試験発射は始まりにすぎません。これから2、3回行うでしょう。また、日本を越えて米軍の迎撃が困難なグアムとハワイの近辺を狙うのではないかと推測します」

【】 核実験も年内に

【Q2】 ――6回目の核実験も年内に行われる?

【A2】 「秋にはするでしょう。北朝鮮は今まで5回核実験を行っていて、内容は、プルトニウムを使ったものが3回、ウランは1回、ブースト型(増幅)核分裂爆弾は1回でした。 北朝鮮は今、核施設で使用済み核燃料を再処理したプルトニウムを50キログラムほど保有しているといわれ、ここから10個分の核兵器をまず作り、次にウランそして同時に失敗していたブースト型での6回目の核実験を行うものと見られます。この6回目の核実験は北朝鮮にとってはとても重要な実験になる。もし、これが成功して北朝鮮の核武装が現実になれば、問題は米国がサージカルストライク(ピンポイント先制攻撃)ができなくなることです。

【】  核武装前であれば、北朝鮮がやれることには限りがありますが、核武装後となれば、『駐韓米軍基地のある韓国の平沢や、ソウル、駐日米軍基地に撃ちますよ』と出てくる。駐日米軍基地の横須賀も対象になります。こうなると、米国はピンポイント攻撃ができなくなる。核武装を許容するしかなくなってしまうのです」

【】 中国が北朝鮮への石油供給をやめるかがカギ

【Q3】 ――2000年に電撃的にオルブライト米国務長官(当時)が訪朝したようなことが起きる可能性はないのでしょうか?

【A3】 「いや、米国は今、そんなに暇ではありません。ですから、私はトランプ大統領は2~3カ月以内に結論を出すと考えています。それはなぜか。トランプ大統領は、北朝鮮の核を除去するか、それがだめなら、北朝鮮の核武装を許容するほかなくなります。北朝鮮が核を保有すれば平和協定を結ぶしかない。先制攻撃は、米国の世論がそれをよしとしていない現在の状況では難しい。

【】  しかし、です。米国は4月の米中首脳会談後から中国に北朝鮮への制裁発動を求めてきましたが、なんの成果もありませんでした。8月には、国連安保理が北朝鮮への人、物資、資金の流れなどを規制する決議第2371号を採択しましたが、その前の8月2日にはトランプ大統領は遂に北朝鮮に対する強力なスーパー制裁法案に署名しました。これは中国からの原油と石油製品をはじめ北朝鮮の貿易まで封鎖する強力なもので、現在はこの2つの制裁が発動していますが、米国は第2ラウンドとして、台湾と米台軍事秘密会議を開いたり、武器(対レーダーミサイルや魚雷など約14億ドル相当)を販売し『1チャイナではなく2チャイナで行く』という強力なメッセージを中国に送り、さらには、通商法スーパー301条を発効させようと中国への知的財産権侵害の調査も開始して中国への圧力を強めています。

【】  中国が一連の圧力により北朝鮮への石油供給をストップすればいいですが、そうならなければジレンマに陥ります。おそらく、この経緯に2~3カ月かかる。その過程で、中国が制裁に応じなかったり、制裁に効果がなければ、それがメディアで報道されて米国内での世論も変化してくるでしょう。そうなると、先制攻撃への障害がとり除かれることになる。トランプ大統領はこの第2ラウンドが終わるのを待って、そこで決断するものと見られます」

【】 トランプが先制攻撃を選択せざるを得なくなる理由

【Q4】 ――その決断の内容とは?

【A4】 「平和協定か先制攻撃ですが、平和協定は平和という言葉こそつきますが、これこそ悪の源。平和協定は北朝鮮の思惑通りにするしかなく、核を持たない韓国はそれこそ何もできない。まさしく『通米封南』(米国と通じて韓国は無視する)です。 また、平和協定が結ばれるということは、北朝鮮と米国の敵対問題が解消されるということです。敵対問題が解消されれば、駐韓米軍は必要がない。韓米連合司令部が閉鎖される可能性が高い。これはキッシンジャー元国務長官も話していましたが、駐韓米軍も再構成されることになり、韓米同盟は弱体化することになります。

【】  そうなると、何が起きるか。韓国内では核を持とうという声が出てくるでしょうし、文在寅大統領がこれを否定するならば、北朝鮮側なのか韓国側なのかと詰め寄られ、責任を問われることにもなる。NPT(核拡散防止条約)体制も揺らぎ、核は日本、台湾へと拡散する可能性が高まる。さらには、米国はイランの核武装をも認めることになってしまう。そうなれば、中東の石油掌握という観点からイランをコントロールすることはできなくなります。つまり、米国は核心的利益に打撃を受けることになる。トランプ大統領は平和協定後を考えると、平和協定を結ぶ決心はできない」

【】 米国世論は先制攻撃反対 

【Q5】 ――そうなると、どんな展開が待っているのでしょうか。

【A5】 「こう考えていくと、私は先制攻撃しかないのではないかと考えます。ただ、それほど心配する事態には陥りません。北朝鮮の対空ミサイル基地などは露出しているのですべて把握されていますから、トマホーク巡航ミサイルでものの10分で破壊できます。次に核施設を打撃する。また、現在、日本の岩国には米国のステルス戦闘機F35Bが10機配備されていますが、ステルス戦闘機で電磁パルス弾やブラックアウト爆弾を北朝鮮に投下すれば、人命被害なしに電子機器を破壊し、停電を起こして発電所を無能化できる。金正恩委員長は指揮伝達ができなくなり、軍の指揮能力を無力化できるのです」

【】 日本、韓国が「報復」を受ける可能性

【Q6】 ――ただ、文在寅大統領は韓国の同意なしには駐韓米軍は動かせないと明言しています。

【A6】 「米国は自衛のために軍事攻撃できるとしています。ただし、これには条件があって、駐韓米軍ではなく、海外に駐在している米軍、駐日米軍などが参加することになります。駐韓米軍を使えば、中国が軍事介入することを示唆しているのでこのカードは使わないでしょう」

【Q7】 ――先制攻撃すれば、北朝鮮も報復に出るのではないでしょうか。

【A7】 「韓国、日本に対して報復を行うかもしれない。韓国の場合は、2010年11月に延坪島が長射程砲で砲撃されましたが、威力は大きくないことが分かっています。私も現地に足を運びましたが、コンクリートは貫通できていなかった。亡くなった民間の方2名は道に出て逃げ惑ったためで、家にいた方たちは助かっています。ソウルにもし報復砲撃されても、地下鉄やマンションの地下駐車場に逃げればそれほど大きな被害はないと思います。そこまで行く時間がなければ、南側の部屋にいれば安心です。

【】  また、日本へ報復するとしても迎撃が可能な威力の低いものになると考えられ、心配するには及びません。なにより北朝鮮はこの時には指揮機能が麻痺していて組織的に動けない」

【】 北朝鮮に対して取りうる5つの選択肢

【Q8】 ――全面戦争に発展する可能性は?

【A8】 「北朝鮮は無能化している状態になる、冷却期間となります。全面戦争の準備には2~3週間かかる。その間、国際社会がだまっていないでしょう。朝鮮戦争は代理戦争で、韓国には戦車一台もありませんでした。しかし、今は違います。中国もあのときは北朝鮮を助けましたが、今は持っているものが多すぎる。全面戦争しても失うものが多く、得るものがありません」

【Q9】 ――先制攻撃の前にできることはないのでしょうか。

【A9】 「北朝鮮に対してできることは5つあります。まず、金正恩委員長の斬首。しかし、金正恩委員長を斬首しても次に代わる人物が核を握れば意味がない。また、中国の介入を招きかねない怖れがあるため、韓国でも資料作りはされましたが、計画には入りませんでした。次に政権交代。しかし、これには北朝鮮にネットワークが必要で、時間がかかりすぎる。残りは、先制攻撃とアチソン・ライン(不後退防衛ライン)による米国の韓国放棄、そして平和協定です。アチソン・ラインは厳密には朝鮮半島を含んでいませんから米国は韓国を放棄できますが、これは現実的ではない。ですから、先制攻撃しか残らないのです」

【Q10】 ――文大統領は、8月23日、膠着する南北関係について「厳しい冬でも春(統一)は必ず来る」と話し、対話の条件も低くなっています。北朝鮮との対話路線を掲げる文大統領の「浪漫的政策」はやはり“夢”なのでしょうか。

【A10】 「北朝鮮が先制攻撃されれば、核さえ開発すれば安泰とすり込まれていた国民から金正恩委員長への不満が噴出し、内乱になるでしょう。次のリーダーが生まれる可能性が高い。そうなると、政治の名分は、安保と経済、そして、自由です。これを手にするには、外からの助けが不可欠になります。それができるのは韓国しかいません。そうなれば、むしろ、統一が迅速に行われることになるのではないかと考えます。半年以内に深刻な局面を迎えるかもしれないこの危機的状況を回避するすべてのオプションを韓国政府は準備すべきと考えます」

【】  金珉?所長は最後にこうつけ加えた。

【A11】 「米国が北朝鮮と平和協定を結べば、韓国にとっても国際社会にとっても新たなゲームが始まることになります」(インタビューは8月25日に行い、8月29日のミサイル試験発射を受けて追加取材して構成した)

予想より遙かに真朋に答えているのは、韓国語でインタビューしたから、かな。

 
 有り体に言って、「中央日報の日頃の記事からは、とうてい想像できないほど真朋で説得力のある答え」である。本日の北朝鮮核実験により、いささかアウトオブデートした部分はあるが、本質は変わらない。
 
 「トランプ米大統領の対北朝鮮政策は、先制攻撃と平和協定締結の二択しかないが、後者は事態悪化しか招かないから、米国世論の動向を見て先制攻撃に踏み切るだろう.」って主張は、二言目には平和的解決」と呪文を唱えてその実「平和的未解決」しか主張できない日本マスコミの大半より余程説得力があり、現実的だ.北朝鮮の対韓・対日報復による被害予想については、楽観的すぎる気がするが。

 私(ZERO)としては、「キチガイではない韓国人も居る(らしい)。」証左として、本記事をアップしておこうと思う。
 ああ、当該インタビューに答えている中央日報軍事安保研究所所長殿が「慰安婦」とか「徴用工」とかの「キーワード」で「たちまち発狂する」って可能性は、捨てきれないがね。