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見ればわかろうが、以下に掲げるのは①朝日新聞 ②東京新聞 ③毎日新聞 の「安倍首相の憲法9条改憲発言を批難する社説」である。以前同じく安倍首相憲法9条改憲発言を批難する社説、即ち「アカ新聞どもの即時反撃」は弊ブログで取り上げ https://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/41054737.html、余りの薄っぺらな「即時反撃」に呆れ返ったのは記憶に新しいが、さて、「第2次反撃」はと言うと・・・・
①【朝日社説】憲法70年 首相は身勝手が過ぎる(朝日社説)憲法70年 首相は身勝手が過ぎる2017年5月11日05時00分【1】 きょう予定されていた衆院憲法審査会の開催が見送られる。安倍首相の憲法改正をめぐる発言に野党が反発した。改憲を悲願とする首相のふるまいが、国会での議論を停滞させている。皮肉な話である。
【2】 首相は先週、9条に自衛隊の存在を明記し、2020年に改正憲法の施行をめざす考えを、読売新聞のインタビューと憲法記念日の改憲派集会に寄せたビデオメッセージで示した。
【3】 だが、そもそも憲法のどの条項をどう変えるかを国民に発議する権限を持つのは国会だ。
【4】 行政府の長である首相が、その頭越しに具体的な改憲項目や目標年限を示せば、与野党を超えた幅広い合意をめざしてきた憲法審が混乱するのは当然である。
【5】 それでも首相が改憲という重大な発信をした以上、国会の場でその狙いや中身をただすのは野党の当たり前の仕事だ。これに誠実にこたえ、真意を説明する責任が首相にはある。
【6】 だが国会での説明責任を、首相はあまりにも軽く見ている。
【7】 衆院予算委員会で発言の意図を問われた首相は、国会審議には首相として出席しており、インタビューなどは自民党総裁として語ったことだと答弁。「自民党総裁の考え方は読売新聞に書いてある。ぜひ熟読していただいてもいい」と述べた。
【8】 首相と自民党総裁の肩書の、なんとも都合よい使い分けである。国会議員の背後に多くの国民の存在があることを忘れた、おごった発言だ。
【9】 野党の質問の多くにまともに答えない一方で、首相は「民進党も具体的な提案を出していただきたい」と挑発した。
【10】 これも、手前勝手な「自己都合」の押しつけである。
【11】 報道各社の世論調査を見ても国民の大半が改憲を望む状況にはない。なのになぜ、野党が改憲案を示す必要があるのか。
【12】 首相は国会で「(改憲発議に必要な衆参の)3分の2を形成し、かつ国民投票で過半数を得ることができる案はなにかを考えるのが、政治家の責任ある行動だ」と述べた。
【13】 首相が、日本維新の会が掲げる教育無償化を改憲項目にあげたのはそのためだろう。3分の2を確保するために「教育」を道具に使う。そんな政局的思惑が見える。
【14】 自らの自民党総裁3選を視野に、東京五輪が開かれる2020年に、首相として改正憲法を施行したい――。首相は結局、自己都合を自公維の数の力で押し通すつもりなのか。
【15】 1強の慢心というほかない。
憲法審査会の方は真面に対応せず、首相攻撃を予算委員会で試みるばかりの野党の責任はどうなんだよ
上掲朝日社説でも、1〉国会の場でその狙いや中身をただすのは野党の当たり前の仕事
と朝日は野党(民進党)を擁護するが、そもそも先行してある憲法審査会ではまともに議論すらせず、予算委員会の方で森友問題ばかり追っかけて与党攻撃しかしていないのは、野党だろうが。
②【東京社説】日本の平和主義 9条の精神を壊すな
②【東京社説】日本の平和主義 9条の精神を壊すなTweet 2017年5月15日【1】 憲法記念日に、安倍首相が自民党総裁としてとことわりつつも、九条改正を唱えたのを聞き、皆さんはどう思われただろう。
【2】 自衛隊の存在を書き込むだけなら認めていいと思われたか、それとも不安を覚えられたか。
【3】 私たち論説室は今年の元日前後に「日本の平和主義」と題した連載型の社説を掲げた。安保法が成立し次にはどんな形であれ、改憲の動きが出てくる。そうなれば焦点は九条、日本の平和主義が危うくなると考えたからだ。
【4】 連載の初回(十二月三十日)は、ずばり「憲法改正が来年の大テーマとなるでしょう」と書き出して、憲法の理想と現実の間には隔たりがあるが、現実を理想へと近づけることこそが正義の姿であると述べた。だから九条の平和主義を高く掲げよ、と。
【5】 私たちのその姿勢は今ももちろん変わらない。
【6】 連載は被爆国日本の役割、不戦の国の誇り、自衛隊らしい「人助け」、「非戦」は国家戦略であると続けた。
【7】 訴えたかったのは、戦後七十年余の長きにわたり戦争をせず今日に至ることのできたのは、それが国民多数の願いであり、願いの象徴的文言が九条であるということだ。政治に知恵を絞らせもした。
【8】 自衛隊はたしかに憲法の字句外にある。
【9】 戦力不保持をいう憲法下で発足し、国連PKО(平和維持活動)の名の下に今は外国へも行く。
【10】 しかしそれでも九条を侵しはしない。
【11】 守るべきは専守防衛。他国の侵害はしない。
【12】 首相は九条の一、二項、すなわち戦争放棄と戦力不保持を維持したうえで、自衛隊を認める明文を加えたいという。巧みな言い方である。
【13】 しかし、そもそも歴代の政府も多くの国民もその存在を認めてきた自衛隊を、急いで書き込む理由は何なのか(*1)。
【14】 しかも今の自衛隊は安保法により違憲濃厚な集団的自衛権を付与されている。展開次第では九条が歪(ゆが)められ、日本の平和主義は変質してしまうかもしれない。
【15】 父や母、祖父や祖母、戦争体験者たちが命がけで守ってきた戦後日本の思いが霧消してしまう。
【16】 キナ臭い現実をまだ見えぬ理想に近づけよう。現実の追認は未来への否認である。人類の正義は理想へ向かう行動にある。九条の精神を壊してはなるまい。(*2)
<注記>
(*1) 先行するパラグラフ【8】で「自衛隊はたしかに憲法の字句外にある。」と認めつつ、その状態を「放置しろ」と主張する理由こそ、何だ。 自衛隊発足以来すでに60年以上も「自衛隊はたしかに憲法の字句外にある。」状態に「放置されて」いたんだぞ。(*2) 寝言は、寝て言え。起きたまま寝言を言う奴は、キチガイだ。尤も、東京新聞は既に脱原発原理主義と断ぜられているから、キチガイ以外の何物でもないんだが。
③【毎日社説】「9条改正」せかす首相 議論の基盤を壊している
③【毎日社説】「9条改正」せかす首相 議論の基盤を壊している毎日新聞2017年5月12日 東京朝刊オピニオン紙面掲載記事.【1】 衆院憲法審査会できのう予定されていた審議が見送られた。安倍晋三首相が憲法9条に自衛隊の存在を明記する改憲案のとりまとめを自民党に指示し、野党が反発したためだ。
【2】 戦争放棄と戦力不保持を定めた9条1、2項は維持したままの自衛隊明記には野党の賛同者も少なくない。それでも野党が抵抗するのは、これまでの与野党論議を飛び越えて首相が性急な改正を求めたからだ。
【3】 首相は憲法記念日の集会にビデオメッセージを寄せ、9条改正の2020年施行を目指す考えを表明した。その一方、国会の質疑では、自身のインタビューが掲載された読売新聞を「熟読していただければいい」と答弁して説明を避けた。「国会軽視」だと反発した民進党に対しては「具体的な提案を憲法審査会に提出していただきたい」と挑発した。
【4】 衆参両院の憲法審査会は与野党の合意形成を重視してきた。前身の憲法調査会から引き継がれてきたのが「改憲を政局に利用しない」という暗黙の了解だ。最高法規である憲法の改正には幅広い国民合意が必要だとの基本的な考え方に基づく。
【5】 そもそも、憲法改正案の発議権を持つ国会の頭越しに行政府の長が具体的な改憲方針を明示するのは異例だ。首相は国会における憲法論議のルールを軽んじている。
【6】 自民党内では、首相に近い議員を中心に、改憲項目の具体化作業が進まない憲法審査会への不満も募る。「両院で改憲勢力が3分の2を持っている間に」「民進党が反対したら衆院解散」との声も聞かれる。
【7】 自民党が12年にまとめた憲法改正草案では、9条2項を全面的に見直し、「国防軍」の保持を明記している。それを撤回する党内論議もないまま、首相指示に従うのか。
【8】 衆院憲法審査会で自民党は、首相指示は「あくまで党内向け」と説明し、20年施行の目標期限にも縛られないことを確認した。今後、党内の検討作業と審査会の議論との間に矛盾が生じるのは間違いない。
【9】 首相は現行憲法を「占領期の押しつけ」と批判してきた。しかし、党内外の議論を後回しにして9条改正をせかす首相の姿勢こそ、押しつけではないか。
【10】 首相は自らの発言が冷静な議論の基盤を壊していると認識すべきだ。
個人攻撃以外の何だろうね
一応「三紙三様」の「安倍首相憲法9条改正発言批判」なのであるが・・・
端的に言って、上掲①朝日社説と上掲③毎日社説は「手続き論に基づく安倍首相に対する個人攻撃」以上の何かであろうか。手続きもそりゃ大事ではあろうが、戦後この方70年間、占領軍に押し付けられた間抜けな憲法を改正すると言う「大事」の前には、些事と言うのもあほらしい
位ではないか。「他に言いたい事はないのか!」と、上掲①朝日新聞および上掲③毎日新聞には問うべきだろう。
その意味で、上掲②東京社説は「まだ王道と言い得る」と評せそうだが…「日本の平和主義 9条の精神を壊すな」と言うタイトルに端的に表われる通り、「憲法9条は理想なのだから、これを変えることまかりならぬ」って主張。それも、
②1〉 自衛隊はたしかに憲法の字句外にある。パラグラフ【8】
と明記しつつ、
②2〉 そもそも歴代の政府も多くの国民もその存在を認めてきた自衛隊を、
②3〉急いで書き込む理由は何なのか。
②3〉急いで書き込む理由は何なのか。
と、「日本国憲法は自衛隊を認めていないが、歴代政府も多くの国民も自衛隊を認めているのだから、今改憲の必要はない」ってやぁがる。つまりは、少なくとも自衛隊発足以来連綿と続いた「自衛隊”違憲”状態」を「放置しろ」と言う主張。その理由は、上掲②社説タイトルやパラグラフ【14】~【16】にある通り「憲法9条が理想だから」で、
②4〉 キナ臭い現実をまだ見えぬ理想に近づけよう。
②5〉現実の追認は未来への否認である。
②6〉人類の正義は理想へ向かう行動にある。九条の精神を壊してはなるまい。
②5〉現実の追認は未来への否認である。
②6〉人類の正義は理想へ向かう行動にある。九条の精神を壊してはなるまい。
…ま・さ・に・キ・チ・ガ・イ。
「国敗れて山河在り」と言う。確かに国は敗れても山河はあろうさ。だが、国が破れれば、その国の憲法なんざありはしない。我が国が敗れれば、現行の日本国憲法何ぞ、オッペケペーの前文も、上掲②東京社説が絶賛する9条も含めて、それこそ「雲散霧消する」ぞ。
「9条の理想が残る?」本気で信じているのかね?
ワイマール共和国憲法は、幾つかの点で当時としては先進的な憲法で、その意味ではある種の理想を体現していた。が、今現在、ワイマール共和国およびワイマール憲法の「理想」はどの程度残り、その「理想」とかつてのワイマール共和国およびワイマール共和国憲法との間に「正の相関」を認める者が、どれほど居ようか。
ワイマール共和国憲法は、幾つかの点で当時としては先進的な憲法で、その意味ではある種の理想を体現していた。が、今現在、ワイマール共和国およびワイマール憲法の「理想」はどの程度残り、その「理想」とかつてのワイマール共和国およびワイマール共和国憲法との間に「正の相関」を認める者が、どれほど居ようか。
ワイマール共和国に対する評価は、「ナチ党に乗っ取られた、ドイツ第3帝国の前身」が関の山だろう。
言い換えれば「ワイマール共和国は敗れ、ワイマール共和国憲法の理想は(ほとんど)残らなかった」のである。
第一、私(ZERO)は「憲法9条の理想に我が国は殉じるべきだ」なんて主張には、断固反対する。「憲法9条の理想」なんぞに「我が国を犠牲に供して良い程の価値」何ぞ、全く見出さない。
ま、そこが憲法9条原理主義であるらしい東京新聞と、私(ZERO)の「決定的な相違点」なのかも知れないが。
だが、「現行・日本国憲法の平和主義」だろうが、「憲法9条の理想」だろうが、そんなモノを我が国の存続・生存と天秤にかけるべきでも、引き換えにする可きでもない。
端的に言って私(ZERO)は、我が国の存続・生存のためには、核武装であろうが、軍事大国化であろうが、「それが必要ならば、為すべきだ。」と考えている。かつて、我が大日本帝国が世界3大海軍国の一つであり、海軍休日の一翼を担ったのも「それだけの海軍が、当時の我が国に必要だったから。」と考えており、その意味で戦前にも戦中にもある程度の価値を認めている。
まあ、なればこそ、アカ新聞の一つである東京新聞にとっては「異教徒」ではあろうな。
しかしながら、異教徒に対しある程度説得ないし説伏できるような主張でなければ、賛同者は増えないぞ…増やすつもりも、無いのかも知れないが。
しかしながら、異教徒に対しある程度説得ないし説伏できるような主張でなければ、賛同者は増えないぞ…増やすつもりも、無いのかも知れないが。