応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/

 「平和ボケ」ってのは、大東亜戦争後70年以上も直接戦闘を経験していない我が国の様な「平和な状態」だからこそ「陥る事が出来る、ある種の贅沢」と考えていたんだが…そこは神ならぬ身の人の悲しさか、朝鮮半島と言う「朝鮮戦争を未だ60年以上継続中」の「準戦時状態」でも、「平和ボケ」に陥る人は、居るらしい。
 
 ああ「平和ボケ」なんてモノじゃなく、単なる利敵行為・売国行為・外患誘致でなければ、の話だが。
【中央日報コラム】誰のために戦争を呼ぶような口笛を吹くのか=韓国

【中央日報コラム】誰のために戦争を呼ぶような口笛を吹くのか=韓国
2016年10月17日15時03分
[? 中央日報/中央日報日本語版]

【1】   朴槿恵(パク・クネ)大統領は「国軍の日」の演説で北朝鮮住民の脱北を促した。尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官は北朝鮮の国連加盟国資格のはく奪を主張した。韓民求(ハン・ミング)国防部長官はさらに一歩踏み込み、金正恩(キム・ジョンウン)除去特殊部隊を運用する計画だと明らかにした。核を持とうという人たちもいる。「戦争も辞さない」という声が登場し、米国の一部からは先制打撃論まで出てきた。いったい何のために、誰のために戦争を呼ぶような口笛を吹くのか。

【2】   北朝鮮の核弾頭弾道ミサイル開発が韓半島(朝鮮半島)・東アジア、さらに世界の平和に不安定要素となっている。その通りだ。必ず解決しなければいけなに問題だ。北朝鮮に対する制裁が必要な理由でもある。しかし決して韓半島の危機状況を国内の政治的な目的で利用したり軍産複合体的に接近したりしてはならない。

【3】   北朝鮮を民族共同体の一員と見なしながら前提条件のない南北間の門戸開放や相互協力を規定した南北基本合意書が締結されたのは、盧泰愚(ノ・テウ)政権当時のことだ。そのように見ると、今の韓半島情勢と南北関係時針は20余年前に戻っている。

【4】   破裂しそうな南北間の対立で、低成長と二極化、旧日本軍慰安婦問題などのほか、開城(ケソン)工業団地の閉鎖まで忘れられている。開城工業団地関連企業の被害はもちろん、開城工業団地を通じて韓国経済復興と統一の道を開こうとした目標にも関心がない。開城工業団地をこのように歴史の裏道に押し込んでよいのだろうか。決してそうではない。

【5】   韓日米と対立する朝中露の戦線が構築されれば、国連決議に基づく北朝鮮経済制裁は実効性がない。我々の経済的損失も大きい。まず、賃金と地代の上昇で競争力を持てない韓国中小企業の出口が開城工業団地のような対北朝鮮経済協力事業だ。その道がふさがった。2つ目、教育水準と熟練度が高い北朝鮮の労働力が中国産業を後押しすることになれば、その果実は中国が握るしかない。3つ目、北東アジアで経済協力が円滑でなければ、企業は予測可能な経営をしにくく、域内の軍事的緊張が激しくなる一方、韓国が韓半島統一の主導権を握っていくうえでも障害要因となる。

【6】   朴大統領は統一の礎石を築くという強い意志を何度か表明した。しかし現実は交流と協力の全面的な中断を越え、北朝鮮のレジーム崩壊を論じる状況にまでなった。統一の結果ばかり強調し、「過程としての統一」に対する理解と努力が不足しているからだ。開城工業団地は単なる「工業団地」ではない。南北の間の「平和地帯」であり安全ピンだ。このため李明博(イ・ミョンバク)政権は北朝鮮の核実験と韓国哨戒艦「天安」爆沈、延坪島(ヨンピョンド)砲撃があっても開城工業団地を閉鎖しなかった。開城工業団地はまた統一経済の橋頭堡だ。韓国の市場経済と北朝鮮の社会主義体制が結合した「経済共同体型統一モデル」だ。資本および技術に強みがある韓国と土地と労働力を持つ北朝鮮が結合して同伴成長できる。そして開城工業団地は南北疎通の場であり北朝鮮に市場経済を伝播する体験教育の現場だ。開城工業団地は巨大な韓国側の宣伝機構でもある。それ自体だけでも北朝鮮を変化させることができる潜在力を持つ。

【7】  南北関係が冷・温湯を繰り返したのは政治・軍事分野に従属しているからだ。南北交流および経済協力事業を政治・軍事と戦略的に区分する必要がある。「統一基盤造成」事業はいかなる場合にも中断なく持続していくことで南北間に信頼を築いていかなければいけない。分断されていながらも統一した効果を享受したドイツの戦略は、過程としての統一を見せる良い事例だ。一つの中国を認めるもののそれぞれの名称を使用することで合意した「92共識」を守り続けながら経済協力と自由往来をしている中国と台湾も同じケースだ。両岸間の貿易規模は年1000億ドル(約10兆円)で、台湾企業10万社が本土に進出し、本土の人は台湾株式市場に投資している。こうした状況で中国と台湾の戦争は想像しにくい。相手の経済に対する打撃は自らの経済にも被害を与えるからだ。

【8】   生活の問題は政治よりも先だ。経済体制が変化すれば政治体制も変わるしかなく、これは必然的に社会体制の変化にもつながる。閉鎖された開城工業団地の門を再び開くのはもちろん、第2、第3の開城工業団地を作らなければいけない。南北同伴成長が実現する時、統一の道は近づく可能性がある。その第一歩が対話だ。韓国戦争(朝鮮戦争)以降、一回で終わる対話は多かったが、北朝鮮の挑発そして我々の正面からの対抗で長期間続く南北対話はなかった。意味深く続いた南北対話は第1、2回南北首脳会談の前後2、3年だけだ。60余年間の対北朝鮮政策基調は制裁であり、失敗した。失敗した政策を繰り返してはいけない。核・ミサイル凍結から始まって完全廃止に、韓半島の平和定着に進む過程の対北朝鮮政策が必要だ。その始まりと手段は対話だ。難しくても対話を誘導しなければいけない。

  鄭雲燦(チョン・ウンチャン)同伴成長研究所理事長


「平和ボケ」ってのは、半島にも居るんだな。まあ、キチガイと良い勝負か



 以前取り上げた、「中国の理解不能な膨張政策に対し、全世界/人類は対話で解決すべきだ。」って主張(*1)と、随分似ているじゃぁないか。

 大体、朝鮮半島では「戦争を呼ぶ」必要なんかない。朝鮮戦争は未だ「休戦」状態でしかなく、「朝鮮戦争は継続中」だ。天安撃沈から延坪島砲撃まで、「小競り合い」ならいくらもある(*2)朝鮮戦争下の朝鮮半島で、「開城工業団地を再開し、第2、第3の(南北朝鮮共同)工業団地を作れ。その為に(ひたすら)対話しろ」【パラグラフ8】ってんだから、如何に願望や妄想がたくましかろうと、否、寧ろのそのたくましさ故に、「正気を疑うレベル」と評すべきだろう。

 そりゃ、そんな「正気を疑うレベルの平和ボケ」は、我が国に於いても掃いて捨てるほどあるのだが、それは冒頭に述べた通り「大東亜戦争後70年以上も直接戦闘を経験していない我が国の様な「平和な状態」だからこそ」と考えれば、ある程度納得がいく。

 くどい様だが危うく釜山が陥落しそうになった(*3)」上に「史上初にして唯一の国連軍動員」となった朝鮮戦争勃発から60年間以上「休戦」状態にして「継戦」状態の半島で、だ。

 尤も、「正気を疑うほどの平和ボケ」と考えるよりも、「北朝鮮の工作員」と考える方が、「ありそうなこと」でもあれば、「安全側」でもあるがね。

 どうなんだね、中央日報。
 
 どうなんだね、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)同伴成長研究所理事長殿。
 
 
 あ、もう一つ忘れてました。
 
 「同伴成長研究所」ってのは、固有名詞だろうから「誤訳」とは言わないだろうが、少なくとも日本語としての語感は悪いね。「同伴成長」じゃぁ「同伴喫茶で景気刺激策かよ」って突っ込みが入りそうだ。「南北朝鮮が共に成長する経済」と言う意味だとすると「南北共栄成長」とか何とか「意訳」するのが「翻訳」と言うモノではないか…って、中央日報は言うだけ無駄か。「意味がなんとか分かる漢字表記」になっているだけ「見つけモノ」かな。


<注記>

(*1) 不可解な結論-【ダイヤモンド】「中国の理解不能な“膨張主義”がまかり通る3つの理由 」に見る、現状認識と戦術の乖離  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/40723499.html 

(*2) 且つ、その事を上掲記事御通り認識している 

(*3) 京城なんざとっくの昔に蹂躙された