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外交部、日本がG7サミットで南中国海問題を誇張するのは拙劣なパフォーマンス

人民網日本語版 2016年05月26日09:43

【1】 外交部(外務省)の華春瑩報道官は25日の定例記者会見で「日本がG7サミットを利用して南中国海問題を意図的に誇張するのは南中国海地域の平和と安定にマイナスであり、日本側のまた新たな拙劣なパフォーマンスに過ぎない」と表明した。

【2】 華報道官は「中国側は南中国海問題における立場を、すでに繰り返し明らかにしている。南中国海で中国が展開する活動は完全に正当かつ合法であり、非難の余地はない。中国は完全に権利があり、再び侵害されることのないよう自らの正当な権益を守らなければならないし、守ることができる」と表明。

【3】 「しばらくの間というもの、日本は南中国海問題を意図的に誇張し続け、全力を尽くしてあちこちで焚き付け、摩擦をけしかけ、緊張を誇張してきた。現在の複雑な世界経済情勢の下、G7サミットは本来世界経済のガバナンスと協力に焦点を合わせるべきだ。だが日本側は主催国として、G7サミットを利用して『利己的な算段』をし、『小細工』を弄している。本来の務めをおろそかにする日本側のこうしたやり方はG7にマイナスであり、さらに南中国海地域の平和と安定にマイナスであり、日本側のまた新たな拙劣なパフォーマンスに過ぎない」と述べた。(編集NA)「人民網日本語版」2016年5月26日

即ち「少なくとも効果的なパフォーマンス」と、中国共産党外交部のお墨付きを得た訳だ


 先行記事(*1)にした通り、中国の報道はG7サミットに於いて日本政府・安倍首相に対して「南シナ海問題を取り上げるな」と牽制していた。ああ、「南シナ海問題を取り上げるな」と、直接「文字として書いていた」訳ではないが、「南シナ海問題を取り上げたところで、G7合意は得られず、対中関係が悪化するだけだから、無駄・無謀だ。」と主張していた。

 結果としては、案の定と言うべきか、理の当然と言きか、G7サミットで南シナ海問題は取り上げられ、しっかりG7共同宣言にも入った。中国共産党としては「気が気では無い」と言う処だろう。そんな「中国共産党の心情」が、上掲人民網記事に於ける外交部(中国共産党外交担当部門)・華春瑩報道官の「定例記者会見に於けるコメント」にも見て取れる。

 ああ、そうか、「文字として書かれていないことは、主張されていない」と言う文言教条主義をとる誰かさん(*2)からすると、上掲人民網記事の中国共産党外交部・華春瑩報道官コメントは「書かれている文字通りの主張」でしかないから、「日本がG7サミットで南シナ海問題を取り上げた事は、日本の稚拙なパフォーマンスに過ぎない。」と、「書かれた文字を文字通りに信じる」事が出来るのだろう。

 また、そんな「(*3)文言教条主義者を当てにして/期待して」の上掲記事・外交部・華春瑩報道官コメントなのかも知れない。

 もしそうであるならば…中国共産党のプロパガンダ力も落ちる処まで堕ちた、か、文言教条主義者たちは私(ZERO)が考えるよりもはるかに多い、もしくは「多い」と中国共産党は考えている、か。何れかだろうな。


<注記>




(*3) アカとか、中国共産党シンパとか、中国人民解放軍スパイとかではなく