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かつての北京オリンピックだって、全く興味をもてなかった私(ZERO)だ。朝鮮半島で冬季五輪が開かれたところで、何の感慨も興味も湧かない処だが、こいつはチョイとばかり興味をそそる。
①【中央日報】1カ月徹夜の準備…平昌初の模擬試験「問題なし」1カ月徹夜の準備…平昌初の模擬試験「問題なし」2016年01月14日11時15分 http://japanese.joins.com/article/774/210774.html?servcode=600§code=670&cloc=jp|article|ranking_news[? 中央日報/中央日報日本語版]【1】 国際スキー連盟の最終審査を一週間後に控えた13日、旌善アルペン競技場が平昌冬季五輪のテストイベントの準備を終えてその威容を表した。(写真=平昌冬季オリンピック組織委員会)
【2】 来月6日、江原道旌善郡北坪面(カンウォンド・チョンソングン・プクピョンミョン)の旌善アルペン競技場には16カ国からおよそ240人のスキー選手が集まる。2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)を2年後に控えた時点で、初のテストイベントがこのコースで開かれる。着工前から迂余曲折を経た旌善アルペン競技場はようやく銀白色の美しい姿を世に現した。平昌冬季オリンピック組織委員会は「来月6~7日に開かれる国際スキー連盟(FIS)アルペン・スキー・ワールドカップ大会のための準備をすべて終えた」と13日、明らかにした。
【3】 旌善アルペン競技場は江原道旌善郡北坪面宿岩里の183万平方メートルの敷地につくられた。スロープの長さは2648メートルだ。この競技場では平昌五輪のアルペンスキー滑降、スーパー大回転などスピードを競う競技が行われる。標高差(出発と到着地点の高度差)が200~400メートルの一般スキー場とは違い、旌善アルペン競技場は標高差が825メートルにもなり、五輪基準(800~1100メートル)をクリアしている。
【4】 ここは国内で初めて建設されたアルペンスキー滑降競技場だ。しかし、江原道のうっそうとした山の中にスキー場を建設する作業は開始から困難を極めた。2012年6月、組織委が滑降競技場の敷地を確定・発表すると環境団体が激しく反発した。環境団体は「何日間の競技のために山林を傷つけるべきではない」としてスロープの建設に反対した。結局、男女コースを一つのスロープに統合するよう設計を変え、環境影響評価を受けた末にようやく2014年10月から工事を始めることができた。
【5】 軟弱な地盤も克服しなければならない課題だった。昨年初め、専門家による診断の結果、ゴンドラ(小型ケーブルカー)の鉄塔を立てるには地盤がひどく軟弱なことが分かった。地盤補強工事をしなければならないせいで、昨年11月までに8本の鉄塔しか立てることができなかった。昨年10月から11月までは、22日間にわたって雨が降り、関係者の心労を募らせた。
【6】 昨年11月、スロープの敷地造成を終えたが造雪作業も遅々として進まなかった。キム・ガンウ組織委競技場運営部長は「一般スキー場のように11月20日ごろに造雪を始める予定だった。しかし天候が暖かく雨が多かったためようやく12月中旬から人工雪をつくり始めた。工事現場では天候を心底恨んだ」と説明した。
【7】 先月、旌善アルペン競技場の工事状況を点検したFISワールドカップのマルクス・バルトゥノ取締役は「問題が多い。テストイベントを行えるか心配」と懸念を示すほどだった。
【8】 結局、テストイベントを2カ月後に控えた昨年12月から総力戦に突入した。組織委はクレーンやフォーククレーン、ダンプトラックなど100台余りの装備と150人の人材を投じて夜間作業まで行った。110台の人工造雪機は24時間フル稼働だった。
【9】 現在、旌善アルペン競技場には1.2メートルを越える雪が積もっている。人工造雪機を利用した夜通し作業の末、FISが求める雪の高さ規定(1.2メートル)を満たしたのだ。
【10】 組織委はスキー場のゴンドラ設置のためにオーストリアのロープウェイ企業の支援を受けた。施設・電気・システムなどを担当する15人のオーストリア専門家は国内企業のスタッフと共に徹夜作業を行った。結局、合計3491メートルの距離を22本の鉄塔を連結して、ようやくゴンドラ設置に成功した。
【11】 キム部長は「ゴンドラと造雪作業をする間、一日平均3時間しか寝ることができなかった。『雪のないスキー場』にならないか心配しながらも最善を尽くした」と話した。旌善アルペン競技場は最終点検を一週間後に控えてFISから求められている競技場工程率60%に達した。
【12】 組織委はテストイベント前までに安全ネットの設置や医療輸送用ヘリコプターの準備など細部を詰める計画だ。組織委関係者は「今月10日に競技場を訪れたFIS関係者が満足そうな表情になった。20日、FISから最終認証を受けた後、22日に公式開場式を行う予定」と明らかにした。
【13】 しかし、依然と課題は残されている。スロープは完工段階だが食堂など周辺の便宜施設はまだ整備には程遠い。アルペン・スキー・ワールドカップ大会を皮切りに、平昌五輪前までに計28回(五輪種目23種、パラリンピック種目5種)のテストイベントが開かれる予定だ。キム部長は「テストイベントは競技場を点検する行事だ。大会をしっかり終えた後、付帯施設の拡充を図る」と話した。
②【産経】【2018平昌五輪】テスト大会も中止の危機 韓国テレビも「とてつもない国際的な恥さらし」と報道 組織委はなお強気だが http://www.sankei.com/premium/news/160115/prm1601150004-n1.html【1】 韓国・平昌五輪組織委員会は2016年2月に実施予定の平昌五輪(18年2月開催)の初のテスト大会となるスキー・ワールドカップ(W杯)開催に向けて必死だ。施設建設の遅れで「赤信号が灯った」と韓国メディアでも中止が懸念させたほど。開催は国際的な信用問題だけに、五輪組織委は利用可能な人材や装備を総動員し、テスト大会が滞りなく行われるようにすると焦燥感を募らせる。すでに15年2月の段階で、国際スキー連盟(FIS)のジャン・フランコ・カスパー会長が開催は「ほぼ不可能」と警告し、緊急代替開催地を定めている。五輪組織委は国際オリンピック委員会(IOC)とFISに開催を何度も約束しているだけに、万が一中止になれば「世界に恥をさらすことになるのでは」などと韓国ネットユーザーも懸念を募らせている。
【2】 テスト大会のスキーW杯は2月6、7日に江原道の旌善アルペン競技場で男子滑降とスーパー大回転を実施する予定になっている。テスト大会は本番に先立ってコースの点検と大会運営の経験を積むために行われ、五輪を適切に行う能力があるかを計る試金石になる。
【3】 ところが、開催が危ういのではと、韓国・SBS(電子版)が15年12月15日付で報じた。15年12月中旬で旌善アルペン競技場の進捗率は53.7%。五輪組織委が実施可能とみる60%に達していない。SBSによると、工事遅れの最大の要因は競技場周辺の環境破壊論議によって着工が遅れたためだという。実際に工事が着工されるまで1年以上を費やした。
【4】 さらにお粗末な話だが、地盤が軟弱で補強工事が必要にもかかわらず、問題が発覚したのは11年7月に招致が決まってから4年が経過した15年春以降になってからという。これにはSBSも「話にならない」と呆れるばかりだ。
【5】 このため、開催に不可欠な施設である22基のゴンドラ設置が終わっていない。急遽、世界最大の豪州のゴンドラメーカーから最高水準の技術者が緊急派遣され、夜間も不眠不休で工事を進められているが、デッドラインとされる今年の1月20日までに準備が完了するかは「未知数だ」とSBSは報じていた。カスパー会長は15年9月、SBSに対し、ゴンドラだけでもデッドラインに合わせて設置されれば、大会の実施は可能と譲歩したが、FISは緊急代替候補地としてオーストリアを定めている。
【6】 SBSは「すでに数年前に日程が確定した大会を開幕直前にできないとなれば、対外的な信頼の失墜はもちろん、とてつもない国際的な恥さらしになる」と危機感をあらわにした。
【7】 五輪組織委の趙亮鎬委員長は8月末にSBSの取材に対し、必要なら夜間工事もできるとしながらも「現時点ではその計画はない。通常の工程で十分である」と語っていた。さすがに遅延する進捗状況に昨年12月には「最初のテストイベントだけに平昌の信用がかかった問題だ。平昌の信頼性を守り、世界との約束を守るために必ず行わなければならない」と檄を飛ばし、自らドイツのゴンドラ製作会社と談判したと韓国メディアは報じた。
【8】 デッドラインは間近だ。韓国メディアは1月に入ってテスト大会開催に楽観的な雰囲気だが、SBSは昨年12月半ば、五輪組織委の一部関係者が、どうせ恥をかくのなら16年1月初めに開催するかどうかを最終決定することが「少しでも悪口を減らす方法だ」という話までしていたと、まことしやかに報じていた。
【9】 韓国ではF1韓国GPの中止や、14年の仁川アジア大会の運営などで不評を買い、国際的な大会の運営能力に疑問を持たれている。それだけに当初予算の1.6倍となる約13兆5000億ウォン(約1兆3100万円)をかける五輪という国家事業の不手際に韓国民も呆れるばかりだ。ネットには「着々と韓国の評判を下げるための準備を進めているとしか思えない」など懸念の声が寄せられている。
果たして、「ゴンドラ設置」だけの問題か?
さて、如何だろうか。
言うまでもないかも知れないが、上掲①中央日報記事は今年1月14日の記事。これに対し上掲②産経記事は1月15日と、翌日の記事である。日本の方が韓国よりも東側にあるし、どう考えても時系列的には上掲①中央日報記事が上掲②産経記事に先行する。
であるにも拘らず、上掲①中央日報記事は、
①1〉 結局、合計3491メートルの距離を22本の鉄塔を連結して、
①2〉ようやくゴンドラ設置に成功した。
①3〉 旌善アルペン競技場は最終点検を一週間後に控えて
①4〉FISから求められている競技場工程率60%に達した。
と、「競技場完成」少なくとも「最初のテストイベント/テスト大会のための競技場完成」を強調する上掲①中央日報記事に対し、上掲②産経記事は、
②1〉 開催に不可欠な施設である22基のゴンドラ設置が終わっていない。
②2〉急遽、世界最大の豪州のゴンドラメーカーから最高水準の技術者が緊急派遣され、
②3〉夜間も不眠不休で工事を進められているが、
②4〉デッドラインとされる今年の1月20日までに準備が完了するかは「未知数だ」
②5〉とSBSは報じていた。
②2〉急遽、世界最大の豪州のゴンドラメーカーから最高水準の技術者が緊急派遣され、
②3〉夜間も不眠不休で工事を進められているが、
②4〉デッドラインとされる今年の1月20日までに準備が完了するかは「未知数だ」
②5〉とSBSは報じていた。
②6〉 15年12月中旬で旌善アルペン競技場の進捗率は53.7%。
②7〉五輪組織委が実施可能とみる60%に達していない。
②7〉五輪組織委が実施可能とみる60%に達していない。
と「競技場未完成」を報じる。但し、上掲記事②及び上記②5〉にある通り、上記②1〉~②7〉は、
②8〉韓国・SBS(電子版)が15年12月15日付で報じた。
と、韓国紙(電子版)記事に依っており、上掲①中央日報記事の方がより新しい情報に基づく「現状報告」であり、上掲②産経記事の方が文字通りの「古新聞」である可能性は否定できない…と言うより、そうでなければ上掲①中央日報記事か、上掲②産経記事が引用した韓国・SBS(電子版)記事の何れかが「虚報」と言う事になる。ああ、無論、その場合「虚報を報じたかど」で国内軟禁されかねない事態、であるな。韓国では。
ま、いずれにせよ程なくFISによる旌善アルペン競技場に対する適否判定は下るのだから、上掲中央日報記事の真偽のほども判ろう。
実のところ、楽しみでもある。
続報
その後の報道によれば、当該スキー場は競技場と認められ、来月早々にワールドカップも開催されるそうです。韓国としては一安心というところ、なのでしょう。
さて、どんなワールドカップになるのでしょうねぇ。