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「君子は豹変す」と言う。「君子」とは儒教道徳で言う処の理想的人物であり、主として政治家と言うより為政者。王侯貴族ないし皇帝って事になろう(*1)。その「理想的人物の行動」だから「豹変す」ってのは肯定的な意味で、「過ちに気づけば即座にそれを改め正しい道に戻る。故に、状況によって態度や考えを急に変える可きだ。」と言う意味。
何やら「鳩山由紀夫が理想像」のように思えてきて、「鳩山由紀夫」がそのフルネームで「人類の英知の及ぶ限り最大限の罵詈雑言」と認定している私(ZERO)としては「ならば、君子に何ぞなるモノか」と思えて来るが、そこは大陸「伝統(*2)」の儒教だ。日本でも儒教並びに「君子は豹変す」を標榜する者はあろうさ。
毎日新聞も、どうやらそうらしい
<注釈>
(*1) 秦の始皇帝以来数多居る「支那皇帝」で「君子」と言い得る奴なんざぁ、トンと覚えがないんだが。(*2) (笑)とか、(WWWW)とか、付けたくなるが①【毎日社説】:北陸新幹線開業 活性化の触媒2015年03月13日 02時40分【1】 北陸新幹線があす開業し、北陸と首都圏がぐっと近づく。東京から金沢まで7都県の移動が、乗り換えありの3時間50分から、乗り換えなしの最短2時間半弱へと、大幅に短縮される。
【2】 石川、富山両県では、観光やビジネスで首都圏などから訪れる人が増え、地元経済の活性化につながるとの期待が膨らんでいるようだ。一時的なブームに終わらせないよう、各地域や産業が、自らの魅力を再発見し、国内外にアピールする工夫を続けることが重要だろう。
【3】 新幹線開業を活性化の契機としてもらいたいのは、運行するJR会社や新幹線の駅を抱える自治体に限らない。むしろ、東京、金沢への一段の集中を心配する他の地域こそ、今の危機感を自らの意識改革のチャンスととらえてほしい。
【4】 4年前、九州新幹線が全線開業した。福岡と鹿児島の間に位置し、単なる通過地点となってしまうのを恐れた熊本県は、生き残り策に知恵を絞った。ゆるキャラの「くまモン」が象徴する熊本ブランド作戦だ。行政や一部の企業にとどまらず、小さな工場や農家まで、「熊本」を売りこむ積極姿勢に転じ、県内ばかりか九州全体を盛りあげた。
【5】 新幹線開業を契機に競争が生まれ、利用者の恩恵となれば、それ自体は歓迎だ。ただ、隣駅同士や他県との顧客の奪い合いに終わるのではむなしい。情報を共有したり、共同で企画を練ったりと、北陸・信越全体の成長を狙う発想でいきたい。
【6】 途中駅の停車が少ない最速タイプの列車には「かがやき」の名称が付いたが、新幹線の開業は決して輝きばかりではない。
【7】 整備新幹線が開業すると、それまで地元交通の中心的役割を担ってきた在来線の経営が通常、JR会社から切り離される。サービスを引き継ぐのは、県など地元自治体が民間と作る第三セクター方式の新会社だが、新幹線に顧客が移るため特急が廃止され、厳しい経営を強いられる。
【8】 赤字が続けば地元自治体の財政を圧迫する。運賃の引き上げや利便性の低下は、人口流出を加速させることにもなりかねない。
【9】 北陸新幹線の金沢開業で、次なる福井、敦賀の開業前倒しや、最終的につながる大阪までのルートの選定を巡る議論が活発化してきた。
【10】 だが、高齢化、人口減少、財政難という現実に直面する日本列島である。新幹線にばかり目が行きがちだが、表裏の関係にある並行在来線の問題も含め、今後、公共交通網をどうしていくのか、総合的な議論が急務だ。鉄道以外の乗り物との役割分担や、都市づくり、町づくりまでセットで考える一歩としたい。
北陸新幹線を称賛する毎日社説であるが、僅か半年ばかり前の社説に曰く
随分なイチャモン-【毎日社説】「リニア新幹線 国民的議論が必要だ」を斬る http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38515827.html
(3)②【毎日社説】:リニア新幹線 国民的議論が必要だ②【毎日社説】:リニア新幹線 国民的議論が必要だ毎日新聞2013年09月23日 02時31分【】はZeroの付けたパラグラフ番号(*1)【1】 夢物語のようだったリニア新幹線が、急に現実味を帯びてきた。2027年に東京・品川~名古屋の開業を目指すJR東海が、環境影響評価準備書を公表し、詳しいルートや駅の位置が明らかになった。必要な手続きや国の認可を経て、来年度には着工したいという。
【2】 沿線では早くも期待が膨らんでいる所もあるようだ。しかし、リニア中央新幹線は何十年に1度という超大型の国家的プロジェクトである。関係する都府県やJR東海という一企業だけの問題ではない。疑問や不安もまだ多く、今こそ徹底した国民的議論が必要である。
【3】 リニアの強さは何といっても最高時速500キロという速さだ。計画では27年に品川~名古屋が最短40分、45年には品川~大阪が1時間強で結ばれる。その経済効果は十数兆円という民間試算もあるようだ。
【4】 一方で、リニアという全く新しい技術を使った交通手段の導入には多くの未知数がある。まず、建設工事に関するものだ。名古屋までの全長286キロのうち約86%が地下やトンネル内の走行となる。中でも南アルプスを貫通する約25キロのトンネルは崩落や異常出水の危険がある地層を横切るため難工事が心配される。
【5】 そして経済的未知数だ。総建設費は在来型の新幹線を大幅に上回る約9兆円と見積もられているが、さらに膨らまない保証はない。人口減少や高齢化が進む中、想定通りの利用者を確保できない恐れもある。大阪までつながるのは、今から32年も先なのだ。東海道新幹線とリニアを両方抱え、利益を維持できるのか。
【6】 リニア中央新幹線の基本計画ができたのは40年前である。この間、日本の経済や社会構造は激変し、在来型新幹線の性能も格段と向上した。特に東日本大震災後、エネルギーをとりまく環境が変わり、大地震のリスクも一層認識されるようになっている。ピーク時の消費電力が新幹線の3倍とも言われ、地中深く走るリニアは本当に望まれる乗り物か。
【7】 建設費は全額JR東海が負担する。しかし、だからといって一民間企業の設備投資と片付けるわけにはいかない。万一事業が失敗しJR東海が経営難に陥った場合、その公共性から国家(国民)が支援を求められる可能性も皆無ではないのだ。
【8】 JR東海には沿線住民はもちろん、国民全体に納得のいく説明をしてほしい。国会で集中的に審議されたことがないが、客観的、中立的データに基づく政策論議が不可欠だ。
【9】 関係者のみの楽観的見通しで突っ走ってはならない--。福島第1原発事故から日本が学んだ教訓の一つだ。20年の東京五輪に間に合わせようという発想など論外である。
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【注釈】(*1) それにしても、短いパラグラフだな。殆ど文番号だ。
抽出「国民的議論が必要な理由」
【】は上掲毎日社説のパラグラフ番号
(1) 全く新しい技術を使った交通手段の導入には多くの未知数がある。【4】
(2) 総建設費9兆円はさらに膨らむかも知れず、利用者を想定通り確保できないかも知れない。【5】
(3) リニア中央新幹線の基本計画は40年前のモノで古い。【6】
(4) 建設費は全額JR負担だが、万一事業失敗したら国家(国民)支援を求められる可能性も皆無では無い。【7】
北陸新幹線は「リニアでは無い」から、称賛の対象なのかね?
.笑止千万と言うべきだな。