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パラグラフ【7】になると、もう支離滅裂と言うべきか。面白いので分解して詳説してみよう。
6〉 政府は「南西諸島有事のため」と言うかもしれない。【7-1】
7〉 だが有事にならない外交こそが県民の願いだ。【7-2】
8〉 百歩譲って意に反して有事になるとしても、
9〉 その際必要なのは制空権・制海権であり、空自や海自の分野だ。【7-3】
10〉 計画は「南西有事」に名を借りた陸自の権益拡大であろう。【7-4】
7〉 だが有事にならない外交こそが県民の願いだ。【7-2】
8〉 百歩譲って意に反して有事になるとしても、
9〉 その際必要なのは制空権・制海権であり、空自や海自の分野だ。【7-3】
10〉 計画は「南西有事」に名を借りた陸自の権益拡大であろう。【7-4】
上記6〉で漸く「日本としての安全保障上の視点」が登場した。登場しただけでも「琉球新報としては格段の進歩」と言えるが、上記7〉「有事にならない外交」で、しっかりオチを付けている。「外交によって絶対に有事にならない」のならば軍隊は不要であるが、世の大半の国には軍隊がある。永世中立国スイスに至っては、軍隊どころか徴兵制まである。上記7〉「有事にならない外交」は、「県民の願い」どころか「ほぼ全世界の願い(*1)」であるが、現実はかくの如し。
そんな現実を、幾らかでも知っているのだろうか、続く上記8〉~9〉で琉球新報は「有事を想定」して見せる。これまた「格段の進歩」と評するべきだろう。特に、上記9〉「その際必要なのは制空権・制海権であり、空自や海自の分野だ。」は括目に値する。
だが、上記9〉は「陸自ではなく、海自・空自ならば沖縄常駐を認める」では無さそうだ。上記8〉「百歩譲って意に反して有事」と言う表記にそれが読み取れる。つまりは「有事を想定、一応しました」と言う「アリバイ作り」と思われて仕方ない。
極めつけは上記10〉「陸自の権益拡大」って、何だよ?
【Case1】「陸自予算の増額」
そりゃ新たに任地が増えるんだから、ある程度の「陸自予算の増額」はあって然るべきだろうが、少なくとも直結はしていない。配備地域が増えるという事は、兵力は更に分散配備になるという事でもあるし、陸自にとって嬉しくなるような「予算の増額」になるとは思えない。
何かね、我が陸自が人民解放軍よろしく「陸自予算の増額に伴って収賄額も増える」とでも言いたいのかね。だとすれば、糾弾すべきは「自衛隊の収賄」と言う大問題(*2)であって、「陸自予算の増額=陸自の権益拡大」ではあるまいに。
【Case2】「陸自守備範囲の拡大」
新たに配備地域が増えるのだから、陸自にとってはまず間違いなく「守備範囲の拡大」ではあろう。それは国防の重責がさらに増すという事であろうし、ある種「名誉の拡大」でもあろう。
新たに配備地域が増えるのだから、陸自にとってはまず間違いなく「守備範囲の拡大」ではあろう。それは国防の重責がさらに増すという事であろうし、ある種「名誉の拡大」でもあろう。
だが、左様な「名誉の拡大」を陸自が求めたとて、何を批難する筋合いがあろうか。
【Case3】「陸自発言権の増大/確保」
上記9〉で琉球新報自身が認める通り「必要なのは制空権・制海権であり、空自や海自の分野だ。」という有事=沖縄防衛戦に対し、陸自地上部隊を事前から投入することになるのだから、有事に至らぬ平時と雖も「陸自発言権の増大/確保」は期待しえよう。だが、これは上記【Case2】と同じく「ある種名誉の拡大」に伴う「当然の権利」だあり、やはり「陸自が求めたとて批難する筋合いが無い」。
上記9〉で琉球新報自身が認める通り「必要なのは制空権・制海権であり、空自や海自の分野だ。」という有事=沖縄防衛戦に対し、陸自地上部隊を事前から投入することになるのだから、有事に至らぬ平時と雖も「陸自発言権の増大/確保」は期待しえよう。だが、これは上記【Case2】と同じく「ある種名誉の拡大」に伴う「当然の権利」だあり、やはり「陸自が求めたとて批難する筋合いが無い」。
上記【Case2】【Case3】の場合は、「自衛隊や軍のやること/やりたい事は、全て悪事」とでも考えない限り、これらの【Case】を批難する論理は、私(ZERO)には想像できない。
無論、琉球新報記者並びに編集者の論理が「私(ZERO)の理解・想像を絶する」可能性は、多分にあるのだが、逆に「私(ZERO)の理解・想像を絶する」だけに「知りたい(*3)」とは思うぞ。
ついでパラグラフ【8】では「島嶼防衛は米軍では無く自衛隊の専管事項」と明記しながら、「ならば、沖縄防衛には自衛隊が必要」と言うごく当たり前の発想には全くならず、最後のパラグラフ【9】で「基地の日米共同利用は、”海外での米海兵隊の軍事行動に自衛隊が付き合うこと”=”集団的自衛権行使”の準備」と断言できてしまうのだから、凄まじいばかりの短絡思考。「論理のすり替え」にすら、なって居ない。
どこまで信用できるか知らないが、一度精神鑑定を受けられてはどうかね。琉球新報。
<注釈>
(*1) ああ、私(ZERO)を含めてな。異論はあるかも知れないが、私(ZERO)は「有事にならない外交」を望みはするが、期待も依存もしないし、「外交が失敗したとき=有事 に備えよ」と主張しているのだ。(*2) それは、国防上の観点からも大問題であり、私(ZERO)自身も糾弾に加勢するぞ。「タダの誹謗中傷」や「ヘイトスピーチ」ではなく、ちゃんとした証拠・証人に基づく糾弾ならば、だが。(*3) 「理解する」とか「納得する」とかは、「絶対にないだろう」と思いつつ。