そりゃ、原理主義と言うのは傍から見れば「気違い」ではあるけれど-【琉球新報社説】「9条改正主張 論理のすり替えはやめよ」に見る「論理のすり替え」
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仄聞するところによると、朝日新聞の売りの一つは「試験に良く出る」なんだそうな。朝日新聞社説だとか、有名なコラム「天声人語(*1)」とかが、試験、特に入学試験に「良く出る」と言うのが、朝日新聞の、少なくとも一部新聞販売勧誘員の主張だ(*2)。
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仄聞するところによると、朝日新聞の売りの一つは「試験に良く出る」なんだそうな。朝日新聞社説だとか、有名なコラム「天声人語(*1)」とかが、試験、特に入学試験に「良く出る」と言うのが、朝日新聞の、少なくとも一部新聞販売勧誘員の主張だ(*2)。
左様な説の真偽はいざ知らず、「三アカ新聞の手下」=「朝日新聞の子分」と私(ZERO)が断じる沖縄二紙は、地方紙の哀しさで「試験に良く出る」って事は、一寸ありそうにない(*3)。
であるならば、ここは一つ「国語の入試問題」に、琉球新報社説を仕立てようではないか。
【問題】以下の琉球新報社説を読んで、この社説で言う「論理のすり替え」とは何か、答えなさい。(制限40字。句読点含む)
<注釈>
(*1) 「人語」は、人が書いて居るのだから当然「人語」ではあろうが(少なくとも、日本語ではある、らしい)、何処をどう叩くと「天声」なんだろうと、常々思っている。まあ、思想が違えば「仰ぐ天」も異なろう、という事か。少なくとも「天国」には、それこそ「天と地ほどの開き」がありそうだ。Jos某の「真のキリスト教徒とやらが永遠に生きる天国」も嫌だが、「朝日新聞記者及び賛同者だけの天国」ってのも、私(ZERO)ならば御免被るぞ。尤も、「戦前・戦中朝日新聞記者&賛同者の天国」と、「戦後朝日新聞記者&賛同者の天国」は、全く別物…と言うより「大決戦」を始めかねない、と、思うのだが。そうなったら、その「大決戦」、どちらが勝つのかねぇ。(*2) 「だった」と、過去形かも知れないが。(*3) 沖縄限定ならば、まだしも。
(1)<琉球新報社説>9条改正主張 論理のすり替えはやめよ<琉球新報社説>9条改正主張 論理のすり替えはやめよ2015年2月5日 Tweet【1】 あまりの論理の飛躍にあぜんとするほかない。
【2】 安倍晋三首相が3日の参院予算委員会で、邦人人質事件に絡み、自衛隊の任務拡大を視野に入れた憲法9条改正に意欲を示した。
【3】 安倍首相は筋金入りの改憲論者であり、これまでも9条改正に前のめりの姿勢を隠していない。それにしてもだ。日本人2人の命を救えなかった今回の人質事件を9条改正の必要性と結び付けるのは、我田引水も甚だしく、こじつけ以外の何物でもない。
【4】 首相は「なぜ改正するかと言えば、国民の生命と財産を守る任務を全うするためだ」と持論を述べた。質問に立った次世代の党の和田政宗氏が9条改正を呼び掛け、首相が呼応した格好だ。
【5】 首相答弁を裏読みすれば、自衛隊の活動に制約を課している憲法9条があるから、国民の生命と財産を守ることができない-と主張しているも同然ではないか。人質事件における問題の矛先を9条に向けるのは、論理のすり替えだと指弾せざるを得ない。
【6】 今回、仮に自衛隊を派遣できていたとしても、残忍な過激派「イスラム国」が支配する地域から、居場所すら分からない人質を救出することは不可能だったはずだ。
【7】 安倍政権が何よりもまず、今なすべきことは、この間の政府対応に関する検証作業だ。危機管理やテロ対策、情報収集力は十分に機能したのか、否か。それこそ安倍外交が厳しく問われてしかるべきだ。
【8】 2012年末の安倍政権の発足以降、平和憲法の理念は、ただでさえ空洞化の危機にさらされている。昨年7月には、従来の憲法解釈を変更し、自国が攻撃を受けていなくても他国への攻撃を実力で阻止する集団的自衛権の行使を容認する閣議決定を行った。
【9】 自国の守りに徹する専守防衛は、1954年に自衛隊が発足して以来の基本方針だが、国民的議論もないまま、一政権の一存だけで、安保政策を大転換したことは記憶に新しい。武器輸出三原則に基づく禁輸政策の見直しもしかりだ(*1)。
【10】 安倍首相が推進する「積極的平和主義」は、今や諸外国に対し、日本は戦争ができる国になったとのメッセージを発していないかと強い危惧を覚える。首相は9条改正に前のめりになるのではなく、憲法の根本理念である平和主義に立ち返るべきだ。<注釈>
(*1) 「一政権の一存だけで、安保政策を大転換は出来ない」のならば、「安保政策の大転換」には一体何が必要なのかね?勅命ないし勅許かね?安保政策を「従前内閣の踏襲」しか基本的には出来ないのならば、一体、内閣とは何かね?それでは、「内閣院政」ではないのかね?
国が「戦争できる」のは当たり前。「戦争できない」のは国の怠慢で、戦争誘因だ
いや、まあ、気違いに何言っても始まらないし、虚しいばかり、ではあるが。
さはさりながら、先述の通り今回の琉球新報社説は「国語の問題」として取り上げている。章題にしたような私(ZERO)の主張は一先ず置いて、虚心坦懐、前記「国語の問題」を解くとしよう。
キーワードとなる①「論理のすり替え」は、上掲琉球新報社説の「タイトル」及びパラグラフ【5】にしか登場しない。これだけではこの問題は解き難いので、「論理のすり替え」に近い言葉をキーワードに拾うと、
②「論理の飛躍」パラグラフ【1】
③「我田引水も甚だしく、こじつけ以外の何物でもない。」パラグラフ【3】
が拾える。無論「文言として書いて居ない」から、キーワード①「論理のすり替え」とキーワード②「論理の飛躍」および③「我田引水・こじつけ」を結びつけ、同一視するには若干の「解釈」が必要だ。
だが、パラグラフ【5】に
1〉 人質事件における問題の矛先を9条に向けるのは、論理のすり替えだと指弾せざるを得ない
とある一方、パラグラフ【3】に、
2〉 日本人2人の命を救えなかった今回の人質事件を9条改正の必要性と結び付けるのは、
3〉我田引水も甚だしく、こじつけ以外の何物でもない。
3〉我田引水も甚だしく、こじつけ以外の何物でもない。
とあるのだから「今回の人質事件を9条改正の必要性と結び付ける」モノとして、キーワード①「論理のすり替え」とキーワード③「我田引水・こじつけ」は、同義・同等と、断言出来よう。
残るキーワード②「論理の飛躍」は、パラグラフ【1】にしか登場しないが、
4〉 あまりの論理の飛躍にあぜんとするほかない。
に続くパラグラフ【2】が、
5〉 安倍晋三首相が3日の参院予算委員会で、
6〉邦人人質事件に絡み、自衛隊の任務拡大を視野に入れた憲法9条改正に意欲を示した。
6〉邦人人質事件に絡み、自衛隊の任務拡大を視野に入れた憲法9条改正に意欲を示した。
なのであるから、キーワード②「論理の飛躍」が、上記6〉「邦人人質事件に絡み、自衛隊の任務拡大を視野に入れた憲法9条改正に意欲を示した。」事を指すと言う解釈には、一寸疑義を挟めそうにない(*1)。
であるならば、前述「国語の問題」の解答素案は、以下の様になろう。
【解答案1】「今回の日本人人質事件を契機に日本国憲法9条改正を訴えるのは、安倍首相の論理のすり替えだ。」
これで44字。「安倍首相の」と言う「論理のすり替えの主体」や「論理のすり替え」自身は「”論理のすり替え”とは何か?」と言う設問に対する解答に不要だから、削れて・・・
【解答案2】「今回の日本人人質事件を契機に日本国憲法9条改正を訴えること。」
これで30字。「今回の今回の日本人人質事件」ってのが少々曖昧である事を修正し、「誰の」と言う主体・主語を復活させて・・・
【解答案3】「今回のISによる日本人人質事件を契機に、安倍首相が日本国憲法9条改正を訴える事。」
これでジャスト40字。「安倍首相の」と言う主体・主語は、先述の通り「”論理のすり替え”とは何か?」と言う設問には関係ない(*2)が、僅か5文字であるし、上記【解答案3】に他の文字を加えるとしたら「IS」を「ISIL」か「イスラム国」にするか、「人質事件」を「人質殺害事件」にするぐらいしか思いつかない。
とは言え、「”論理のすり替え”とは何か?」と言う設問に基づくならば、
【解答案4】「今回のイスラム国による日本人人質殺害事件を契機に、日本国憲法9条改正を訴える事。」
とするジャスト40字が、【解答案3】よりMore Betterであろう。
さて、「国語の問題としての模範解答」を出した処で、読者諸兄に問おうではないか。
【質問】「上掲琉球新報社説が主張する”安倍首相の論理のすり替え 上記【解答案4】”で、”論理はすり替わっている”か?」
上掲琉球新報社説は、社説見出しにもした通りキーワード①「論理のすり替え」と断じ、キーワード②「論理の飛躍」ともキーワード③「我田引水・こじつけ」とも断じている。だが、左様断じる理由はパラグラフ【6】にあるのみで、
7> 今回、仮に自衛隊を派遣できていたとしても、
8> 残忍な過激派「イスラム国」が支配する地域から、
9> 居場所すら分からない人質を救出することは不可能だったはずだ。
8> 残忍な過激派「イスラム国」が支配する地域から、
9> 居場所すら分からない人質を救出することは不可能だったはずだ。
とあるきり。
逆に続くパラグラフ【7】で、
10> 安倍政権が何よりもまず、今なすべきことは、
11> この間の政府対応に関する検証作業だ。危機管理やテロ対策、情報収集力は十分に機能したのか、否か。
12> それこそ安倍外交が厳しく問われてしかるべきだ。
と、「安倍首相・安倍政権の責任追及」だけは余念がない。少なくとも「我が国の危機管理やテロ対策、情報収集力に対し、憲法9条が障害となり得る」なんて発想は欠片も無く、「憲法9条改正」は「今回人質事件に対する自衛隊部隊派遣」にしか影響しないらしい。が…これって、相当な「我田引水」ではないか。
そりゃ「憲法9条改正」は、「憲法9条」と同様、魔法の呪文でも霊験あらたかな祝詞でもないのだから(*3)、「憲法9条さえ改正していれば、今回の日本人人質事件は無事解決できた」訳では無かろうが、「憲法9条の下で日本人人質は殺害された」のは事実であるから、「憲法9条があろうとも、日本人が人質となり、殺害されることはあり得る」と言う、ごくごく当たり前のことが「実証された」のは確かだろう。
であると言うのに…上掲琉球新報社説後段は「憲法9条マモレェェェ!」と絶叫するばかり。「論理の飛躍」「論理のすり替え」「我田引水・こじつけ」なのは、安倍首相かね?琉球新報かね?
まあ、憲法9条原理主義者以外には、殆ど自明だろうと、異教徒たる私(ZERO)は思うぞ。
<注釈>
(*1) とは言え、「疑義を挟む余地があるか否かを検証する」視点を提供・提示・実践して見せてくれた、アワモリ氏&星の旅氏には、新ためて感謝のほかないな。(*2) 誰がやろうと「論理のすり替え」は「論理のすり替え」なのだから。上掲琉球新報社説の主張としては「安倍首相の」と言うのが、大変重要ではあろうが。(*3) いやまあ、呪文や祝詞以上の「絶大な威力がある」と信じる輩は、数多居るようであるが…「信じる者は救われる」ならば、Jos某だって天国に行けるぞ。