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端的に言って、私(ZERO)は今の中国語「中文」は、読めない。漢字表記なので、中には見知った文字もあるのだが、とてもじゃないが文意文脈を読み取れるほどの情報密度は無い。今の中国語・中文は、「簡字」なる「紛い物の漢字」と言うか「平仮名の出来損ない」と言うか、「ハングルよりは元の漢字に近い分幾らかマシな文字」を使っているから、中国語=中文=簡字文は、サッパリ読めない。
これが古典的な漢文となると、レ点返り点読み仮名などがついて居ればもちろん読める。それらが全く無い白文でも、漢詩のような文節の短い文章ならば、何とか読めない事は無い。それは、古典的な漢文の文字=本来の漢字の相当部分が、我々日本人が日常的に使っている漢字と全く同じが、極めて似ているから、だ。
で、「簡字」なる珍妙な文字を普及させている中国共産党政権と、漢字をほぼ抹殺してハングル独裁制をしいている半島とが、こんなことを言っているそうだ。
【人民日報海外版】「漢字」が中日間の距離を近づける人民網日本語版 2015年01月13日14:26第5回日本人中国語作文大会授賞式の会場【1】 漢字はすでに3000年の歴史を持ち、古くから日本や韓国に影響を与えてきた。この点から、漢字は、中、日、韓三カ国間の文化交流の絆とも言える。人民日報海外版が伝えた。
【2】 大会の試合に参加するために北京を訪れた早稲田大学の大野友曽さんが、中国の友人と遊びに行った際、中国語を習ったことがないのにもかかわらず、ほとんどの商店の看板の文字が読み取れ、基本的にその意味がわかることに気付いて驚いたという。中国の友人とはほとんど英語で交流したが、英語で表現できない場合は、漢字を書いてコミュニケーションを取った。日本の漢字と中国語は、読み方こそ異なるが、非常に似通っており、意味も近いからだ。
■808字を把握すれば、三カ国の交流はさらに便利に
【3】 第6回中日韓3国文化長官会議は、2014年11月29日から2日にわたり、横浜で行われた。同会議に出席した下村博文文部科学大臣は、基調講演の中で「中日韓漢字文化交流」について話題に触れ、中日韓の共同常用漢字808字を積極的に使用することを提案した。「共通808字」は、日本の新聞のニュースサイトで紹介され、整理されている。また、韓国でも共通808字に関する書籍が出版されている。この点からも、三カ国ともこの共通808字を本国で普及するよう促進していることが見て取れる。
■808字が三カ国の国民の生活に普及すれば、どんな便利がもたらされるのか?
【4】 韓国の西江大学の大学生、金俊昊さんは、「現在、韓国では普段漢字を使用しないので、実際のところ漢字が欠如している状況にある。もしこれらの常用漢字が普及すれば、韓国の漢字教育に有利なだけでなく、中国で勉強をする韓国人や旅行で中国を訪れる韓国人にとってもより便利になるだろう」と語る。
【5】 このほか、中国人民大学文学院の古代漢語教研室の趙?室長は、「漢字は表意文字だ」と指摘する。「特定な状況下、言葉が通じなくても、漢字によって簡単な交流ができる。堅く見積もっても、共用漢字がわかれば、路上の80%以上の看板に書かれている漢字や簡単な中国語の説明文の意味がわかる。この共用漢字表があれば、三カ国の観光旅行客の交流がより便利になる。■漢字を架け橋として、新しい文化交流の段階へ
【6】 中日韓の三カ国間にはこれまで長期的に歴史的な紛争や領土、政治面での問題が存在してきた。このような状況において、中日韓共同常用漢字808字の普及が三カ国間の国民の文化や一体感のほか、三カ国間の文化交流の促進に役立つことは疑うべくもない。特に2015年は第2次世界大戦後70周年のほか、日韓の国交正常化50周年を迎える記念すべき年だ。この文化交流の取り組みは三カ国の関係にも積極的な影響を与えることだろう。
【7】 下村文部科学大臣は中日韓文化部長官会議で、「深い影響力を持つ民間交流と努力の下、三カ国共同常用漢字808字の概念を普及させることは、三カ国の文化交流に豊かで大きな果実を実らせるだろう」として、「これは、三カ国の国民間の相互理解や文化的交流を促進させるだけでなく、国民が他国文化を尊重する良好な習慣を培うことにも役立つだろう」と語った。
【8】 また、専門家たちが作った中日韓常用漢字表の話題に触れた際には、共通漢字の東アジア漢字文化圏に与えた影響について次のように語った。「中日間三カ国共同常用漢字の歴史はすでに2000年近くになる。漢字は三カ国文化の交流が継続する中、基本的に一貫性を保持してきた。そして、これが文化的コミュニケーションや相互理解を深めるための重要なツールとなっている」。
【9】 また、中日韓の経済分野での協力プロジェクトもますます増えている。2012年11月20日にスタートした中日韓自由貿易協定(FTA)交渉は、幾度もの協議を経て、中日韓ですでに実質的な最終交渉段階に入っている。このような状況下、808字の中日韓共同常用漢字の普及は経済交流を促進させ、できるだけ早い自由貿易区の協定締結を実現させる上でも大きなメリットがあるだろう。(編集MZ)「人民網日本語版」2015年1月13日
たった808字では、真面に日本語は書けない
さて、如何だろうか。
①1〉 中国語を習ったことがないのにもかかわらず、
①2〉ほとんどの商店の看板の文字が読み取れ、
①3〉基本的にその意味がわかることに気付いて驚いたという。
①1〉 中国語を習ったことがないのにもかかわらず、
①2〉ほとんどの商店の看板の文字が読み取れ、
①3〉基本的にその意味がわかることに気付いて驚いたという。
と言う、それこそ私(ZERO)にとっては「驚天動地」と評するべき「北京を訪れた早稲田大学の大野友曽さん」を皮切りとした、「日中韓共通漢字808字(*1)」によって、「日中間の距離を近づける」と、見出しにもある。
が…見出しからして「韓国」が抜けているのは、
①4〉「現在、韓国では普段漢字を使用しないので、実際のところ漢字が欠如している状況にある。
①4〉「現在、韓国では普段漢字を使用しないので、実際のところ漢字が欠如している状況にある。
などと言う「韓国の西江大学の大学生、金俊昊さん」の発言を引用して「言い訳」にしているが、要は(先述の通り)朝鮮半島では南北どちらも「ウリナラ・ハングル・マンセー独占体制」をひいてしまい、漢字文化を駆逐してしまったから、だろう。感嘆詞である「アイゴー=哀号(泣き声)」さえ漢字語源である半島が表意文字たる漢字を駆逐して表音文字たるハングルのみにしてしまったのだから。「漢字を読める一部の人間しか、過去の文献はおろか、新聞雑誌すら読めない」状況を現出させておいて、「日中韓共通漢字808字」も何もないもんだろう。
状況は「簡字体」なるハングルもどきを導入している中国共産党支配下の中華人民共和国とて、大差は無さそうだ。なるほどこちらの方は「日中韓共通漢字808字」を読める中国人民の割合は相応に高かろうから「日中韓共通漢字808字」は、支那大陸での方が半島よりは大分「役に立ちそう」ではある。
ではあるが…未だ正字体(日本で言う「旧字体」)を使っている中華民国(台湾との「共通文字認識率」に比べたら、物の数ではないぞ。
その「正字体」を駆逐して「簡字体」を「普及」させておいてから、「たった808字しか残っていない共通漢字」を喧伝するとは、朝令暮改支離滅裂も大概にするが宜しかろう。
<注釈>
(*1) こりゃまた、思い切り胡散臭い数字だな。花のお江戸は八百八町。難波大阪八百八橋。ま、「八は末広がりの数字」とするのも、ある種漢字文化の現れではあるが。
日中韓共用漢字808字だけで日本語を書くと・・・
論より証拠、物は試し。本記事冒頭の数行を、「日中韓共用漢字808字しか読め無い」としたらどうなるか、「読めない漢字」を伏字「×」で表記してみようか。
【Case1 共用漢字808字と平仮名・カタカナが読める場合】(「読めない漢字」を伏字「×」)
「×的に言って、私(ZERO)は今の中国語「中文」は、×めない。漢字×記なので、中には見×った文字もあるのだが、とてもじゃないが文×文×を×み取れるほどの情報密×は無い。今の中国語・中文は、「×字」なる「×い×の漢字」と言うか「平×名の出来×ない」と言うか、「ハングルよりは元の漢字に近い分×らかマシな文字」を使っているから、中国語=中文=×字文は、サッパリ×めない。」
【Case2 共用漢字808字しか読めない場合】(平仮名は「○」で、カタカナは「△」で伏字にする)
「×的○言○○、私(ZERO)○今○中国語「中文」○、×○○○。漢字×記○○○、中○○見×○○文字○○○○○、○○○○○○文×文×○×○取○○○○○情報密×○無○。今○中国語・中文○、「×字」○○「×○×○漢字」○言○○「平×名○出来×○○」○言○○、「△△△△○○○元○漢○近○分×○○△△○文字」○使○○○○○○、中国語=中文=×字文○、△△△△×○○○○。」
つまり、「共用漢字808字と平仮名しか読めない」相当アホな(小学生レベルか。)日本人にとっては上記【Case1】となり、「共用漢字しか読めない」恐らくは平均的支那人ないし博識な半島人にとっては上記【Case2】になるだろう。ああ、「共用漢字すら読めない」者は、論外だな。
端的に言って【Case2】は、「全く意味が判らない」だろう。「何やら、中国語の漢字表記について論じているらしい」と判る程度。平仮名・カタカナまでは読める【Case1】で漸く、「今の中国語・中文を、その漢字表記故に読めないと、筆者は主張しているらしい」と読み取れる程度。それで「大意はつかめている」と言えようが、「平仮名・カタカナが読める」とは、「日本語を知っている」事に他ならない。即ち、
①5> 中国人民大学文学院の古代漢語教研室の趙?室長は、
①6> 「漢字は表意文字だ」と指摘する。
①7> 「特定な状況下、言葉が通じなくても、漢字によって簡単な交流ができる。
①8> 堅く見積もっても、共用漢字がわかれば、路上の80%以上の看板に書かれている漢字や簡単な中国語の説明文の意味がわかる。
①6> 「漢字は表意文字だ」と指摘する。
①7> 「特定な状況下、言葉が通じなくても、漢字によって簡単な交流ができる。
①8> 堅く見積もっても、共用漢字がわかれば、路上の80%以上の看板に書かれている漢字や簡単な中国語の説明文の意味がわかる。
などと言う、「中国人民大学文学院の古代漢語教研室の趙?室長」の発言は、大ボラとしか思わらない。
まあ、人民日報のインタビューを受ける「中国人民大学文学院室長」殿に、言論の自由も思想信条の自由もあろう筈は無いから、情状酌量の余地はありそうだが、こう言うのを「曲学阿世の徒」と言うのである。
それを言うなら、上掲①記事の冒頭を飾っている「北京を訪れた早稲田大学の大野友曽さん」も似たようなものであるが、こちらは「タダの大学生」である事から「曲学」である事は免れている。尤も、人民日報に阿諛追従している「阿世の徒」である事は、免れそうにないが(*1)
<注釈>
(*1) 無論、「早稲田大学の大野友曽さん」なる人物が実在し、北京を訪れ、私(ZERO)にとって「驚天動地」と評するべき発言を実際にした、としてだが。