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私(ZERO)は、観戦スポーツと言うモノを滅多に見ない。プロ野球、高校野球、プロサッカーは言うに及ばず、相撲、プロレス、ボクシング、ワールドカップだとて「見よう」と言う気にならない。正月の箱根駅伝と、オリンピックをチラ見する程度で、それらとて積極的に「見よう」と言うより「見えている」が近い。私(ZERO)が「滅多にテレビを見ない」一因は、この「観戦スポーツに興味が無い」事にあろう。
大体、「スポーツ観戦」なんてのは、ひいきのチームなり選手なりがある/居るからこそ「面白い」のだろう。実際に野球場や土俵へ行って観戦した事もあるが、「ひいきが無い」状態ではそうは楽しめた(*1)ものでは無い。
であるならば、「ペナントレース」だの「世界ランキング」だのほとんど気にも留めず、せいぜい「オリンピックのメダル数」が気になる程度。
そんな「観戦スポーツ無視」の私(ZERO)であるが、毎年この時期密かに気になるのが、我らが陸上自衛隊北部方面隊戦車射撃競技会の結果である。何しろ、毎年のように熱戦・接戦が繰り広げられた事を、その成績が如実に語ってくれるのだから。プロ野球や高校野球の様な「優勝旗の独占・寡占状態」では無い「伯仲した真剣勝負」は、断片的情報からその様相を描き出すプロセスを含めて「年中行事化」している。
さて、今年も北部方面隊戦車射撃競技会参加参加部隊のHPを中心に、断片的な情報を集めると…
<注釈>
(*1) 「それなりに」は、楽しめるが。
(1)第2師団HP
連隊は、平成26年10月16日から20日までの間、北海道大演習場島松地区第1戦車射場において実施された「平成26年度方面隊戦車射撃競技会(兼ねて平成26年度第2戦車連隊戦車射撃競技会)」に参加するとともに、10式戦車練度判定(射撃)を実施した。
競技会参加に先立ち、10月8日駐屯地グラウンドにおいて、戦車親交会会長林利定様、2戦車OB会会長 前多邦昭様のご臨席のもと、方面隊戦車射撃競技会出陣式を実施した。
出陣式において、連隊長(統裁官)からは、「勝ちにこだわれ」、「あるべき射撃を追及せよ」の2点が要望され、競技会に参加する8個小隊の全小隊長が競技会に向けた熱い決意を表明し、各々の競技会当日における「必勝」を誓った。
本競技会は、北部方面隊内の戦車部隊が一同に会し熱戦を繰り広げる日本最大の戦車射撃競技会であり、46個小隊が頂点を目指し、鍛え上げた戦車射撃技術を出し尽くし競いあった。
この間、18日・19日の両日は戦車親交会及び2戦車OB会員等の方々の研修による熱烈な応援を頂くとともに、21日には第2師団長のご視察を頂き、激励を受けた。
射撃の得点は3個小隊が同点となったため、順位は射撃時間の速さで決定し、惜しくも1位(第71戦車連隊第1中隊第1小隊)との差、わずか4秒で第1中隊(中里小隊)が小隊対抗の部「準優勝」、同じく第1中隊が中隊対抗の部「準優勝」、第2戦車連隊としては部隊対抗の部「第5位」の成績で終了した。
連隊は、「臥薪嘗胆」を合言葉に来年に向け走り始めている
(2)第7師団HP
栄 冠
平成26年度方面隊戦車射撃競技会の目的は、各師団・旅団の戦車部隊等の戦車射撃能力向上を図ることとし、本競技会へは第7師団の3コ戦車連隊の他、道内各戦車部隊が集結しました。その頂点に立つため、1年間切磋琢磨してきた技術、共に支え合ってきた仲間との強固な連携は、見事に遺憾なく発揮され、迅速・機敏かつ果敢に戦車を操る隊員の目には、深紅の優勝旗がうつされていました。
部隊の伝統と名誉、機甲科隊員としてのプライドをかけ、五日間の激烈な戦いを制した部隊を紹介します。
【競技会結果】
【連・大隊対抗の部】 優勝 第72戦車連隊
準優勝 第11戦車大隊
【中隊対抗の部】 優勝 第72戦車連隊第3中隊
準優勝 第2戦車連隊第1中隊
【小隊対抗の部】 優勝 第71戦車連隊第1中隊第1小隊
準優勝 第2戦車連隊第1中隊第1小隊
第3位 第73戦車連隊第3中隊第1小隊
第4位 第72戦車連隊第5中隊第2小隊
第5位 第72戦車連隊第3中隊第2小隊
第6位 第5戦車大隊第1中隊第1小隊
【戦車直接支援部隊の部】 優勝 第7後方支援連隊第2整備大隊第2中隊(3)結果
小隊の部 第2師団から8個小隊参加。全46個小隊
優勝 第7師団 第71戦車連隊 第1中隊 第1小隊
準優勝 第2師団 第2戦車連隊 第1中隊 第1(中里)小隊 1位との差は4秒
三位 第7師団 第73戦車連隊 第3中隊 第1小隊 得点は同
点(恐らくは、全弾命中)
四位 第7師団 第72戦車連隊 第5中隊 第2小隊
五位 第7師団 第72戦車連隊 第3中隊 第2小隊
六位 第5旅団 第5戦車大隊 第1中隊 第1小隊中隊の部
優勝 第72戦車連隊 第3中隊
準優勝 第2戦車連 隊第1中隊
三位部隊(連隊/大隊)の部
優勝 第7師団 第72連隊
準優勝 第11戦車大隊
三位
四位
五位 第2師団 第2戦車連隊
戦車直接支援部隊の部
優勝 第7後方支援連隊第2整備大隊第2中隊
今年もまた大接戦だった、らしい
さて、如何だろうか。
断片的な情報ではあるが、「優勝小隊と準優勝小隊が、共に全弾命中で、命中までの時間が1秒差の僅差」だったと言う去年ほどの接戦では無かった、ようだが…
① 優勝小隊、準優勝小隊、準準優勝小隊が、共に全弾命中で、優勝と準優勝の差は命中までの時間で4秒差だった。
因みに、小隊は4両であり、「全弾命中小隊」という事は、小隊の4両が揃って全弾命中と言うことであり、そんな小隊が我が陸上自衛隊には少なくとも3個小隊在ると実証された、訳である。
ミヒャエル・ビットマン(*1)と勝負しても、負ける気はしないぞ(*2)。
② 小隊の部では、4位と5位にしか入れず、全弾命中を逃した第72戦車連隊が、中隊の部、部隊(連隊または大隊(*3))の部で共に優勝を飾っている。
小隊の部ではトップ3に入れなかったと言うのに、中隊優勝であり、連隊優勝である。チームワークの凄さを、垣間見る事が出来よう。
③ 小隊の部で準優勝小隊、中隊の部で準優勝中隊を出した第2師団・第2戦車連隊が、部隊(連隊/大隊)の部では実に5位に終わっている。
第2戦車連隊からは8個小隊が参加したそうだから、準優勝小隊・準優勝中隊以外の中隊・小隊が「足を引っ張った」形だが、如何に接戦であったか、である。〉 連隊は、「臥薪嘗胆」を合言葉に来年に向け走り始めていると、第2師団HPにあるのも、この「部隊の部5位」と言う成績に対する悔しさの故であろう。
或いは、「4秒差で小隊優勝を逃がしたから」かも、知れない。
④ 上位6小隊の所属部隊(連隊/大隊)が、4位&5位の第72連隊を除いて、バラバラ(上位から、第71戦車連隊、第2戦車連隊、第73戦車連隊、第72戦車連隊、第72戦車連隊、第5戦車大隊)。
⑤ 上位6小隊に入賞できなかった第11旅団 第11戦車大隊が、部隊の部で準優勝を飾っている。
・・・などと分析すれば、するほど、白熱した大接戦であった事が浮かび上がる。 尤も、実際に観戦したとしても、特に優勝争いは「標的が、表われた瞬間に命中弾を受けて撃破される」の繰り返しで、「あまり観戦して面白いものでは無い」かも知れない。
だが、その我らが陸上自衛隊の高い練度は、高い技量は、我が国の誇りでもあれば、大いに抑止力でもある。
「抜かずの名刀こそ、我らの誇りよ。」-神田一尉(*4)@「ファントム無頼」(C)新谷かおる-
<注釈>
(*1) 私の知る限り、史上最高のタンクエース。(*2) 使用機材=戦車が大分違うから、単純に比較し難いが。(*3) 師団/旅団によっては、戦車連隊が無く、戦車大隊しかないため。(*4) この人は空自の戦闘機パイロットだがね。でも、「正面からのヴァルカン砲一連射で、相対するF-15三機のコクピットを射抜く(但し、ペイント弾)スゴ技を見せていたな。
今までの北部方面隊戦車射撃競技会記事
大々接戦―H25年度北部方面隊戦車射撃競技会 この記事のURL: http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38688394.html
更に記録更新した、らしい―平成25年度北部方面隊戦車射撃競技会・速報 http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38618063.html
ぜっ・・・全弾命中!―続・陸上自衛隊の戦車砲命中率は世界一ぃぃぃぃぃぃl! http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38213056.html
陸自の戦車砲命中率は世界一ぃぃぃ! : http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/38149379.html