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 朝鮮日報の記事に日本の対韓包囲網、対応迫られる韓国外交」なんてのを見つけた時は、少なからず面食らった。何しろ私(ZERO)に見る処、日本は「対韓包囲網」何ぞ敷いては居ない。竹島領有権やら、「歴史認識」やら、日韓が対立する「外交問題」は存在し、それに対して安倍政権が(*1)日本側主張を明確にしているのは確かだ。その分「日韓対立が先鋭化」しているのは事実だが、それは「我が国の主張を明確にしている」だけ、対韓包囲網を敷くことは、我が国の主張に有利ではあろうが、「対韓包囲網を敷くための日本の努力・工作・政策・宣伝」なんてのは、全く覚えが無い。

 だが、半島の「有力紙」朝鮮日報が「日本の対韓包囲網、対応迫られる韓国外交」と報じる以上は、少なくとも朝鮮日報紙上には、「日本の対韓包囲網」が存在するらしい。

 

<注釈>

(*1) 特に、その先代の民主党政権との対比が鮮やかなんだが、
 
.【朝鮮日報】日本の対韓包囲網、対応迫られる韓国外交
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2014/11/10/2014111000598.html?ent_rank_news
日本の対韓包囲網、対応迫られる韓国外交
【1】 中日首脳会談の開催合意(7日)と北朝鮮の米国人人質解放(9日)はいずれも10日に北京で開幕するアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を前に報じられた。自ら外交的な対立や衝突を招いてきた日本と北朝鮮が多国間外交の季節を迎え、積極的な「実利外交」に転換している。一部には歴史問題における韓中間の協調、北朝鮮の核と人権の問題をめぐる韓米間の協調にひびが入り、日本と北朝鮮の韓国に対する離間策が効果を上げたのではないかとの見方もある。韓国政府は「特に問題はない」との立場だが、急変する北東アジア情勢を緊密に注視して対応していく必要性が指摘されている。

■日本の韓国包囲戦略

【2】 日本は今年に入り、さまざまなルートを通じて、韓日首脳会談を要求してきた。中国の台頭に対抗し、韓米日3カ国の協調を目指す米国も行き詰まった韓日関係を懸念している。しかし、韓国政府は「過去の歴史問題に対する日本の誠意ある態度が先決だ」との立場を強調してきた。国民感情から言って当然なことだが、中国との歴史問題における強固な協調体制が維持されているという信念がかなり作用した結果だった。

【3】 これに対抗し、日本は米国など国際社会に向かって、韓国の「狭量さ」が韓日関係行き詰まりの原因であるかのように宣伝してきた。こうした状況で中国が日本との首脳会談に同意したことを受け、日本はこれまでの外交宣伝をさらに強化できる余裕を得た。中日首脳会談が「儀礼的な水準に終わる」という韓国政府の予想に反し、実質的な成果を上げた場合、問題はさらに大きくなる。強固な米日同盟を背景に北朝鮮と中国に接近してきた日本の「対韓包囲戦略」がある程度成功したことになるからだ。そうなれば日本は首脳会談など韓国との関係回復を急ぐ必要性が低下する。
 
■米国の歓心買う北朝鮮外交

【4】 北朝鮮の米国人人質解放をめぐり、米国が対北朝鮮外交路線を転換する可能性については、「まだそれほど心配する必要はない」との見方が優勢だ。延世大の李正民(イ・ジョンミン)教授は「人質解放が米国の対北朝鮮路線の変化にはつながらない。オバマ大統領が対北朝鮮融和策を取りたくても、今回の中間選挙で上下院を掌握した共和党がブレーキをかけるはずだ」と指摘した。

【5】 しかし、北朝鮮が追加的な対米融和策で米国の歓心を買う可能性は残されている。対北朝鮮消息筋は「衝動的で即興的な金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の性格からいって、北朝鮮が米国にどんなサプライズプレゼントを贈るかは誰にも分からない。そうした可能性に備えず、北朝鮮ばかり攻めていると、行動の幅が狭まりかねない」と述べた。

■韓米同盟の強化と打開策

【6】 外交・安全保障の専門家は、米中間選挙で上下院をいずれも掌握した共和党の外交政策に注意するべきだと主張した。民主党よりも日本に融和的な共和党が日本に有利な外交・安全保障環境をつくる可能性に備えるべきとの見方だ。峨山政策研究院の崔剛(チェ・ガン)副院長は「(対日外交でも)首脳会談を除くあらゆるレベルで日本と関係改善に取り組むというメッセージを積極的に発信すべきだ」と述べた。

【7】 長期的には米中の顔色をうかがうような外交を控えるべきだとの指摘もある。

【8】 国立外交院の尹徳敏(ユン・ドクミン)院長は「韓米同盟があるがゆえに、韓国が中国との関係でもそれなりの待遇を受けている。複雑な北東アジアの地政学的な構図の中で、韓国が安定的な均衡関係を構築するためには、韓米同盟が最も基本になる」と指摘した。韓国国際政治学会のナムグン・ヨン会長は「中国に対しても韓国は『経済的な協力はするが、韓米関係が最も重要だ』との点を説明すべきだ。中国もそれを承知しており、韓国がそう出てくれば、かえって韓国を信頼するのではないか」との見方を示した。

朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
李竜洙(イ・ヨンス)記者
 

.「韓国との関係改善を急ぐ必要」など、我が国には全くありませんが、何か?

 我が国が敷いた覚えのない「対韓包囲網」が、朝鮮日報紙上に「完成」したのならば、その意味する処は、「韓国の孤立」ないし「韓国の孤立感」が明らかになった、という事だろう。
 
 それは、我が国にとって朗報であり、外交的成果だ。
 
 而して、章題にした通り、我が国は「日韓関係の改善」何ぞ全く必要としない。
 
1〉韓国政府は「過去の歴史問題に対する日本の誠意ある態度が先決だ」との立場を強調してきた。
2〉国民感情から言って当然なこと
 
と、上掲記事にもある通りなのだから、「民意」に従い、「国民感情」に阿り、勝手に孤立化しているが宜しかろう。
 そのまま忘却土に墜ちたいのならば、どうぞご随意に。それが、「韓国国民の民意」だろう。