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 「不本意ながら、シリーズ化してしまった」と言う形容詞もいい加減書き飽きた「WSJ紙+日本人/日系人女性記者=ダメ記事」シリーズである。その「シリーズ化」に大いに貢献した肥田美佐子記者は最近WSJ紙日本語版では見かけなくなったが、Yuka Hayashi記者が「WSJ紙+日本人/日系人女性記者=ダメ記事」と言う「伝統を受け継いで」いる、らしい。
 

 
【WSJ】安倍首相と朴大統領、APEC夕食会で隣り合わせ―意見交換も

By YUKA HAYASHI
http://realtime.wsj.com/japan/2014/11/11/%e5%ae%89%e5%80%8d%e9%a6%96%e7%9b%b8%e3%81%a8%e6%9c%b4%e5%a4%a7%e7%b5%b1%e9%a0%98%e3%80%81apec%e5%a4%95%e9%a3%9f%e4%bc%9a%e3%81%a7%e9%9a%a3%e3%82%8a%e5%90%88%e3%82%8f%e3%81%9b%e2%80%95%e6%84%8f/?mod=WSJBlog&mod=WSJJP_Blog
【1】 安倍晋三首相は10日、中国の習近平国家主席と初の首脳会談を終えた7時間後、アジア太平洋経済協力会議(APEC)の歓迎夕食会で、韓国の朴槿恵大統領の隣の席に着いた。

【2】 数週間にわたる準備の末実現した習氏との会談とは異なり、朴氏との出会いは思いがけない出来事だったようだ。写真には中国風の詰め襟シャツを着た安倍氏と朴氏がカーブした長いテーブルに隣同士で着席している場面が映し出されている。シャツの色は安倍氏が青、朴氏は明るいピンクだ。

【3】 日本政府の関係者によると、座席は外交儀礼の慣例にのっとって中国側が決め、安倍氏は座る場所について特別な注文を出していないという。今週、安倍氏と朴氏は中国、ミャンマー、オーストラリアで同じ首脳会議に出席するが、日韓の公式会談は予定されていない。外交関係者らは、日韓の二国間対話が実現するのはまだ先になると悲観的な見方をしている。

【4】 しかし、隣同士だと気づくと、安倍氏と朴氏はこの機会を大いに活用したようだ。外務省によると、両首脳はさまざまな課題を巡って意見を交わし、外務省局長級協議を促進していくことで一致したという。

 
【5】 日韓首脳が顔を合わせるのは、オバマ米大統領の仲介で3月に実現した日米韓首脳会談以来だ。

【6】 東アジアの同盟国が緊密に連携を取れるようにするため、米国政府の関係者らは歴史認識で亀裂の深まった日韓両国政府に関係を修復するよう促してきた。冷たい歓迎だったにせよ安倍氏と習氏との公式会談が実現したことで、日本側は朴氏も会談実現に向けて動き出すことを期待している。

原文(英語):After Meeting Xi, Abe Chats With Park at Dinner
http://blogs.wsj.com/japanrealtime/2014/11/11/after-meeting-xi-abe-chats-with-park-at-dinner/
 
 

.「日本の首相と韓国の大統領が、隣同士に座りました」と言うだけの記事

 さて、如何だろうか・・・

 本記事タイトルで「ダメ記事」と断じるばかりか「ダメ記者」と断じた理由から行こう。上掲WSJ紙記事の、パラグラフ毎に情報源を列挙してみよう。
 
 パラグラフ【1】 不明だが、公知の事実か

 パラグラフ【2】 写真。報道写真か?

 パラグラフ【3】 日本政府の関係者

 パラグラフ【4】 外務省

 パラグラフ【5】 不明だが、公知の事実か

 パラグラフ【6】 不明。記者自身の評価か。


 さて、上記の通りの情報源からすると、上掲WSJ紙記事は、写真を見て(パラグラフ【2】)、外務省の(恐らく公式)発表を取材し(パラグラフ【4】)、日本政府の関係者に取材(パラグラフ【3】)すれば書けてしまう記事である。即ち、「殆ど取材活動が不要な記事」。
 
 無論、新聞記者の仕事は「記事を書く事」であって「取材する事」ではない。また、取材したこと全てを情報源を含めて「記事にする」必要も無い。また、「すべきではない」事もあろう。
 
 だが、結果として出来上がった記事が、上掲の通り、幾らかの付帯情報はあるものの、「日本の首相と韓国の大統領が、隣同士に座りました」ってだけの記事。「中立的な事実報道」と言えないことも無いが、「だから何を言いたい/報じたいんだ?」と突っ込みたくなる記事。パラグラフ【6】に一応「記者自身の評価」が入っている(らしい)が、
 
1〉 日本側は朴氏も会談実現に向けて動き出すことを期待している。
 
と言うだけだから、殆ど価値の無い情報。
 
 Yuka Hayashi記者の今までの「輝かしい実績」を考えると、「日本は、従軍慰安婦などで韓国に誠意を見せるべきだ!」と書きそうなところを「無理矢理抑えて」こんな「中立的な記事」になったのか、と、邪推できてしまう。
 
 まあ、「中立的」かも知れないが…この程度の記事なら、それこそパソコンの「自動記事作成アプリ」で書けてしまうのではないか。
 
 アプリには書けないような記事を書いてこそ、新聞記者の存在理由もあろう。
 
 而して、「アプリには書けないような記事」とする一つの要素が「足で書く」=「丹念な取材活動」なのではないかね。
 
 如何に、Yuka Hayashi記者。