菊池秀行の西部劇風ファンタジーアリゾナ銃剣風に、主人公 沖田総司ら新選組一行に「銃とは何か?」と(確か、米国人武器商人)から尋ねられる場面がある。「人を殺す飛び道具だ」と答えた近藤勇は「半分だけ正解」で、正解は主人公沖田総司の答え「弾を打ち出す道具だな。」
実際、連発やフルオート射撃などの装填や排莢弾丸などの機能を除くと、銃の本質は「弾の発射」に尽きる。その原理の主として化学反応的部分は、弾丸(実包)がになっているから、銃の本質的な部品は、銃身、銃身と一体である事も多い薬室(実包を発射のために固定する)、それに実包のしりにある雷管を叩く撃針ないし激鉄だ。これらに比べれば、撃針撃鉄を「叩ける」様にするバネも、実包を薬室へ押し込む遊底も、銃の本質的部品では無い。
であるならば、、今回報じられるAR-15の機関部なんてのは、外見上は立派だが、銃身(薬室含む)、撃針を組み込むための構造物でしかない。
金属の撃針を組込めば弾を発射出来てしまう3D銃とは事情が違う。
簡易な工作機械や、3Dプリンターが「銃の密造」などに「悪用」されるのも、技術進歩の一つの側面。規制ないし禁止した所で、効果は自ずと限界がある事を、覚悟すべきだろう。
ああ、銃社会アメリカについて言うなら、リベレーターやパチモンAR-15なんぞ当てにせずとも、立派な銃が他にあろうさ。