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半島の新聞に見る言説・論説が相当に「酷いモノである」のは今に始まった事では無いし、酷い言説・論説は格好の我がブログネタだ。半島に限らず弊ブログでは種々取り上げて居るし、勿論我が国にも「酷い論説・言説」は数多ある。数多あるが…下掲中央日報コラムに比肩し得るほどのモノは、希有であろう。
チェ・ビョンゴン中央日報政治国際部門次長もしくはその理解者・擁護者にお尋ねしたいのだが、下掲中央日報コラムは、一体何を言いたい、主張したいのかね?
「国語の問題」と考えるならば、以下の設問になろう。
【問題】 以下の中央日報コラムを40字以内に要約せよ。
【中央日報コラム】 北朝鮮の先軍政治と日本の右傾化の「敵対的共存」
2014年05月21日11時13分 http://japanese.joins.com/article/569/185569.html
[ 中央日報/中央日報日本語版] .
【1】 新政治民主連合の柳寅泰(ユ・インテ)議員が私席で時々言う言葉が「極地は通じている」だ。「北極と南極は互いに通じている」のだが、言ってみれば「極右と極左は両極端の対称点にあるが、互いに相手がいるから存在できる」という敵対的な共生論だ。相克であるにもかかわらず、相手の存在を理由に自身の存在の正当性を見出す逆説になる。視野を広げて、北朝鮮の先軍政治と日本の集団的自衛権にこれを適用してみよう。
【2】 セウォル号惨事で韓国じゅうに激震が走っている間に、日本の安倍晋三首相は15日に集団的自衛権を公式化した。同盟国(米国、在韓米軍)が攻撃を受ければ武力を使用できるようにこれまでの平和憲法の解釈を変えるという宣言だ。安倍首相は記者会見で、韓半島(朝鮮半島)の突発事態の際に米軍の軍艦に乗って韓半島から避難して攻撃される日本国民の図まで配置して、北朝鮮の威嚇を名分にした。北朝鮮も黙ってはいなかった。翌日、北朝鮮の労働新聞は「日本の集団的自衛権の行使は海外侵略の第一歩」と主張した。北朝鮮が何か公式発表する時には伏線が敷かれている。北朝鮮が第4次核実験を断行した後「日本の再侵入の野望に対応した共和国の自衛権」で覆ってしまおうとする布石でもある。
【3】 過去にも北朝鮮と日本は似ていた。日本社会に北朝鮮の脅威を刻印させた出発点は1998年8月の北朝鮮のテポドン1号の発射だ。その時、北朝鮮の長距離ミサイルが日本列島を通り過ぎる初めての事態が広がった。発射2日後、北朝鮮アジア太平洋平和委員会は激昂した日本に向かって「日本など多数の国家がミサイルを保有・配置した」と主張した。日本は翌年7月、北朝鮮のテポドンを理由に防衛白書で「有事の際に自衛隊が円滑に活動できるように有事法制(非常時自衛隊対応内規)の整備が必要だ」として集団的自衛権の端緒を作った。北朝鮮と日本が具体的に対立した90年代は両国ともに陰鬱な時期だった。破綻に直面した経済システムで北朝鮮は国家的な飢餓状態である「苦難の行軍」を経たし、89年に『NOと言える日本』という本が出るほど自信にあふれていた日本は90年代に入りバブル経済が崩壊し「失われた20年」が始まった。内部の苦痛をなだめるための視線は、外部へと向かった。
【4】 問題は私たち韓国だ。何よりも前方では北朝鮮政権が自ら責任を負えない核戦力が積み重なっている。韓国にとっては1次的・直接的な脅威だ。後方の日本では4月、たとえ少数でもナチスのハーケンクロイツの旗を掲げるデモが登場した。従って、北朝鮮の武力増強から中断させて韓半島を安定させなければならず、さらに日本では過去の歴史に対する率直な反省を促して右傾化の波を徐々になくすようにしなければならない。北朝鮮の先軍政治と日本の極右化が2つの極地ならば、説得と太陽の光で溶かしてしまおうが、国際社会を通した圧迫で消滅させようが、何とかして進めなければならない。セウォル号惨事の中にあっても、政府と政界は国外の情勢に両目を大きく開いておかなければならない。
チェ・ビョンゴン政治国際部門次長 .
空虚な言説
さて、如何だろうか。
さて、読者諸兄ならば、どう要約するだろうか。制限時間10分でどうぞ。
―――――--------(間)------------------------
日本語にして千五百字ほど。ところどころ奇妙な日本語ではあるが、意味不明と言う程では無い上掲中央日報コラムだが、要約するならば殆ど最後の一文に尽きて、【解答案】としては次のようになろう。
【解答1】「韓国政府と政治家は、国外情勢を注視せよ。」
これで20字。もすこし補足すると、
【解答2】「北朝鮮と日本に対処する為、韓国政府と政治家は、国外情勢を注視せよ。」
これで33字。模範解答としては今少し情報を盛り込むべきだろう。すると・・・
【解答3】「裏で通じている北朝鮮と日本に対処する為、韓国政府と政治家は、国外情勢を注視せよ。」
これで丁度40字。上掲中央日報コラムタイトルにあり、パラグラフ【1】~【3】に通底している「北朝鮮・先軍政治と日本・右傾化の敵対的共存」も「裏で通じている」に込めているし、先ずは模範解答として良かろう。
さて、これで上記【問題】に対する【回答】を得て、一応でも何でも要約なった訳だが、「一体何を言いたい、主張したいのかね?」と言う疑念・疑問は未だぬぐえない。何しろ韓国を代表しようかと言う大手紙・中央日報の政治国際部門次長様の手によるコラムが、「北朝鮮・先軍政治と日本・右傾化の敵対的共存」と言う韓国にとってただならぬ事態に対し、「国外をよく見ろ」としか主張していないのだ。日本語にして約1500字をかけて(*1)、こんな小学生でも言えそうな、「何の解決にも指針にもなって居ない」主張しか、為していない。
これに比べたら、上掲パラグラフ【2】~【3】に縷々述べられた荒唐無稽な「日本‐北朝鮮類似論」も、冒頭に国会議員の口癖として引用される地球空洞化論張りのあやふやな「理論(*2)」の「応用」も、些事でしかない。
くどい様だが、中央日報の、政治国際部門の、次長なのだろう。「国外をよく見ろ」以外に、言うべき事がありそうなものだろう。
で、こんな精々が小学生級の「コラム」を掲載している中央日報デスクも、掲載を認可したであろう中央日報・政治国際門長も、一体何をしていたのかね。
<注釈>
(*1) ハングルにして何文字かは、知らない。表音文字だし、字数は増えそうだが。(*2) 「極右」と「極左」が似通って来る、という事はある。だが、「北極と南極は互いに通じている」って、一体何で「たがいに通じている」んだぁ?お得意の「風水」かぁ??