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何本も記事にしている処だが、私(ZERO)はダライ・ラマ師を尊敬している。
これも何度も繰り返しているが、私(ZERO)自身はチベット仏教徒では無い。日本人の御多分に漏れず、葬式は仏教で実施される予定ではあるが、所謂「葬式仏教」と言う奴で、葬式の時までは、折に触れての墓参りや参拝ぐらいしか、仏教とも仏閣とも縁が無い。第一、「飲酒」「肉食」大好きだから、とても「敬虔な仏教徒」にはなれそうにないし、なる気も無い。ああ、その他の煩悩も、108つかどうかは兎も角、「盛大に在る」事は疑いが無い。
そんなチベット仏教徒ならず、敬虔な仏教徒ですらない私(ZERO)がダライ・ラマ師を尊敬するのは、宗教的理由ではありえない。チベット仏教の最高指導者にしてチベット国王に即位しながら、若くして中国共産党の侵略により祖国を追われ、チベット亡命政府の精神的指導者の地位に幾星霜もある亡命者でありながら、変わらぬ温和な表情と穏健な(*1)言説で、凄まじいまでの度量・器量の大きさを見せつけているから、だ。
ダライ・ラマ師は相当な御高齢だが、師の勝利=「一定の自由を確保しての祖国・チベットへの帰還」は、ご存命中に成就するかも知れない。
<注釈>
(*1) 「穏健過ぎる」と評したくなるほどの
①外交部、オバマ大統領とダライの会見についてコメント
http://j.people.com.cn/94474/8544038.html
2014年02月23日10:16 中国外交部(外務省)の秦剛報道官は22日、米オバマ大統領がダライ・ラマと会見したことについて、記者からの質問に答えた。人民日報が伝えた。
――報道によると、米国のオバマ大統領はダライ・ラマと会見した際、西藏(チベット)の宗教文化を保護し、人権保障を支援し、ダライの「中間路線」を支持することを改めて表明し、直接的な対話を通じて長期的な見解の相違を解決するよう奨励した。これについて中国側の意見は。
【1】 事実が証明するように、ダライは決して単なる宗教家ではなく、宗教の旗を掲げ、長期的に反中国分裂活動に従事してきた政治亡命者だ。ダライは対外的には「西蔵独立」を求めないと宣言しているが、これまで反中国分裂活動を停止したことはない。ダライの標榜するいわゆる「中間路線」とは、中国領土の4分の1を占領し、史上かつて存在したことのない「大チベット区」を建設するという構想で、実際には「形を変えた独立」を意味する。中国政府と国民は絶対にこれを受け入れられない。中央政府とダライによる協議の門はいつも開かれている。ダライが本当に直接の話し合いを通じて進展を得たいならば、自らの言行を徹底的に反省し、一切の分裂破壊活動を停止するべきだ。
【2】 中国西蔵の状況について最も発言権を持つのは中国の国民だ。平和的な解放から60年あまり、西蔵では極めて大きな変化があった。かつて農奴だった人は一家の主人となり、西蔵の各事業は未曾有の発展を得た。これは、政治的偏見を持たない人なら誰もが否定しない基本的な事実だ。
【3】 西蔵は中国の神聖な領土の一部分である。西蔵の問題は中国の内政に属する。米国側は中国の反対を顧みず、ダライの米国訪問を許可し、指導者と会見する機会を作り、中国の内政に干渉し、米国政府が言及してきた、「チベットが中国の一部分であると認め、チベット独立を支持しない」という承諾に反し、国際関係の基本的な準則に反し、中米関係を著しく損なった。我々は再度、米国に過ちを正し、西蔵独立をめざす反中国分裂勢力の容認と支持をやめ、中国内政への干渉をやめ、中米関係がこれ以上損害を被らないために、措置を講じて悪影響を取り除くよう求める。(編集SN)
「人民網日本語版」2013年2月23日
②【人民日報海外版コラム】オバマ・ダライ会見のはかない3つの幻想
2014年02月24日15:54
【1】 米国のオバマ大統領は21日、ダライ・ラマと再び会見した。誰もが知る通り、ダライ(ダライ・ラマ14世)は反中分裂活動に長年携わってきた政治亡命者であり、米国訪問の目的は2つを置いて他にない。第1に「チベット独立」という自らの主張のために至る処で「布施を請う」こと、第2に中米関係を攪乱することだ。米側が大統領とダライの会見をセットしたのも、公に表明しているようにチベットの人権状況への注視とチベットの宗教文化への尊重からでは断じてない。米国に対する理解が少しでもあれば、米国の外交政策が一貫してあからさまな利益の計算によるものであり、道義という表看板は利益を横取りするための道具に過ぎないことが分かる。だが、米国は明らかに誤算をし、非現実的な幻想を抱いている。(文:陳正石・国際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海楼」掲載)
【2】 第1の誤算は、「ダライカード」を切れば中国を牽制できるという幻想だ。1950年代末のCIAによるチベット反乱(チベット蜂起)への参画・支援以来、米国はダライカードをすでに50年以上切っている。今日もなお米国は「チベット独立」勢力の大本営だ。米国の一部政治屋はダライとの連帯に熱中し、米政府の支持する全米民主主義基金は毎年議会を通じて「チベット独立」勢力に資金を提供し、チベット関連の問題を利用して中国の発展と安定を妨害している。だが今日のチベットを見てみれば、ダライ・ラマと農奴制の奴隷的酷使からとっくに脱し、経済・社会発展と人々の生活は有史以来最良の時期にあり、各族の人々はかつてない人権と自由を享受し、宗教の自由と文化・伝統が全面的に保護、継承されている。中国の発展は阻むことのできない潮流であり、チベットの素晴らしい将来が「チベット独立」勢力と西側反中勢力の意志によって左右されることもあり得ない。「ダライカード」を切り続けようとする者は、徹底的に敗北する運命にある(*1)。
【3】 第2の誤算は、自らの利益を守る中国の揺るぎない意志と決意を見誤っていることだ。米国は中国側の忠告に耳を貸さないうえ、いわゆる「私的面会」などの言い逃れをしており、軽く扱えばその場をしのぎ、なんら悪影響を残さずに済むとの幻想を抱いている。相互尊重が中米協力に必須の原則であり、両国の戦略面の相互信頼の基礎でもあることを米側は明確に認識しなければならない。米国が中国の利益を損ない、中国国民の感情を傷つければ、中国側から厳しく非難されるだけでなく、「バタフライ効果」も生じうる。短期的には、中米間の交流・協力への打撃は必至だ。米国は中国側の利益を損なう一方で、何事もなかったかのように重要な問題で歩調を合わせ、支持するよう中国側に要求できると期待してはならない。長期的には、米側のする事なす事は中国での米国のイメージを一段と損ない、米国の戦略的意図に対する中国民衆の疑念や懸念を深める。米国は自らの誤った行為がもたらす深刻な結末を見くびってはならない(*2)。
【4】 第3の誤算は、ダライと会見すれば政治的「得点」になるとの幻想だ。米側は大統領とダライの会見をセットするのは米国内の政治的圧力、民意の圧力のためだとしばしば弁解するが、こうした人を欺く小細工は全く通用しない。筆者は米国の国内政治にコメントするつもりはない。米国の庶民が最も感心を寄せるのが経済、雇用、民生、教育など彼らと密接に関係する問題であり、大統領が外国の政治亡命者と会うかどうかではないことは、見識ある人には明らかだからだ(*3)。
【5】 中国は米国にとって第2の貿易パートナーであり、両国は地域や世界の重要な問題において緊密な意思疎通と調整を保つ必要がある。中米関係がうまくいかなければ、必然的に米国の利益に悪影響を与える。オバマとダライとの会見は、米国の庶民の幸福には何の関係もなく、有害無益だ。米国の民衆もこれを評価しないと信じる(*4)。
【6】 中米は共に大国であり、両国関係は戦略的関係だ。近視眼的につまらぬ計算をすれば、最終的に小さな利益と引き換えに大損をすることになる。中米は現在、相互尊重と協力・ウィンウィンに基づく新型の大国間関係の構築に尽力している。これは空虚な概念ではなく、確かな行動指針だ(*5)。新しいことを口にしながら、古い道を歩むというような言行不一致は全く通用しない(*6)。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年2月24日
<注釈>
(*1)ならば、「ダライカードを切り続ける者」に実害は無いんだから、放っておけば良かろう。(*2) 「ダライ・ラマに会うアメリカに、復讐してやるぅぅっ!」は中国の勝手だが、「バタフライ効果」を当てにしている様では、その「復讐」も大したこと無さそうだぞ。バタフライ効果と言うならば、「オバマ合衆国大統領とダライ・ラマ師が会見した事」の「バタフライ効果」は、どうなんだね。連綿と続いている僧侶を中心としたチベット人抗議の焼身自殺も「バタフライ効果」の結果かね。或いは原因=バタフライの方かね。(*3) つまり「見識ある人」には、「米国民は正義正論王道よりも金だ」という事が「明らか」な訳だな。さて、そいつはどうかな。(*4) こいつは大笑いだ。中国共産党一党独裁政権が、「米国の民衆を信じる」そうだ。それも、「米国民は"正義正論王道よりも金=目先の利益優先だ"と考える」事を。米国民も随分と見くびられたものだが、そんな見くびった米国民を当てにするとは、中国共産党も相当苦しいと見たぞ。(*5) 「相互尊重と協力・ウィンウィン」と称して一方的な収奪を実施するのが、中国共産党の常套手段だろうが。(*6) 「相互尊重と協力・ウィンウィン」と唱えつつ、帝国主義的覇道を歩む者に言われてもね。
③オバマ大統領がダライ・ラマ法王と会見。米国は中国にチベットとの対話を求める
(2014年2月21日 ダラムサラ CTA)
http://www.tibethouse.jp/news_release/2014/140226_president-obama-to-meet-his-holiness-the-dalai-lama-as-us-urges-china-for-dialogue-on-tibet.html
本日、米国のオバマ大統領はチベット仏教の最高指導者であるダライ・ラマ法王
と大統領官邸で会見する。
米国大統領官邸によれば、オバマ大統領はダライ・ラマ法王を世界的に尊敬を集める宗教・文化指導者という名目で迎えるという。
「チベット人が中国人に同化することなく、だが独立も求めないという、ダライ・ラマ法王が提唱する『中道アプローチ』を米国は支持してきた。中国のチベット人居住地域における緊張の継続と人権状況の悪化を米国は懸念している。緊張緩和のために、事前条件を加えずにダライ・ラマ法王とその代表団との対話を再開するよう米国は中国政府に求めたい」、と米国国家安全保障会議のヘイデン報道官は述べた。
オバマ大統領とダライ・ラマ法王の2011年の前回会談に対しては中国政府は怒りに満ちた反応を示した。
悪意ある憎悪を制するは、ユーモア
さて、如何だろうか。
粗方は上掲②記事に突っ込んだな。
中国共産党政権は、ダライ・ラマ師を盛大に非難し、罵倒している。だがその理由は「反中国分裂活動」だけ。かつてチベットはチベット仏教を中心とした独立国家であった事を、「人民解放軍による農奴解放」を理由にしてか綺麗サッパリ「忘れて」いる。
中国共産党政権は、ダライ・ラマ師を無力だと断じ、敗北は必至だと喧伝している。それが真実ならば、「無力」だの「敗北は必至」だの喧伝する必要もあるまい。ダライ・ラマ師と会う米大統領や米国民を非難する理由も無いし、「米中関係を傷つける」必要も無い。
そうはしない/出来ない理由は、唯一つ。
「ダライ・ラマ師が怖いから。」
師よ。チベットの夜明けは、近そうですぞ。
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