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「大陸気質」と言えば、気宇壮大・豪放磊落と言うイメージが、少なくとも「良い方の意味」では通り相場だろう。それが「悪い方の意味」となれば、「粗雑・粗暴」であるとか「大言壮語」とかいう意味になろう。殊に、大陸は支那=中国共産党政権は「中華」の正当後継者を以って自認して居る位だから、「白髪三千丈」の末裔。嘘も法螺も、「得意」と言うより慣習・習俗になっているような所。その中国共産党の統制下にある党の口舌=中国マスコミが「嘘吐きの法螺吹き」であるのは、ある意味理の当然である。
それにしても、まぁ・・・
【前瞻網】日中もし戦わば、イスラエル・ウクライナ・パキスタンが中国を支援―中国メディア
配信日時:2013年11月25日 7時41分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=78772&type=
19日、前瞻網は記事「安倍首相驚愕、日中がひとたび開戦すればこの3カ国がひそかに中国を助ける」を掲載した。イスラエル、ウクライナ、パキスタンと3カ国の仲間がいる中国に対し、日本の助けとなるのは米国1カ国だけと指摘した。資料写真。2013年11月19日、前瞻網は記事「安倍首相驚愕、日中がひとたび開戦すればこの3カ国がひそかに中国を助ける」を掲載した。
緊張高まる尖閣情勢だが、日中が開戦すればイスラエル、ウクライナ、パキスタンの3カ国が中国を支援することは間違いない。イスラエルの中国支援は今や公然の秘密。中国の兵器開発の多くは同国の支援を受けている。なぜイスラエルは中国を助けてくれるのか。それは第二次世界大戦中、中国が多くのユダヤ人を助けたからにほかならない。彼らは中国を命の恩人だと思っているのだ。
そして中国海軍最良の友人であるウクライナ。彼らの技術支援がなければ中国の空母開発は10年遅れていたことだろう。ウクライナは中国の巨大な投資、消費能力を必要としており、外交関係強化を望んでいる。
最後にパキスタン。中国とも近く、同じ利益を共有し、なにより感情を通じ合わせている。中国の政治指導者はかつて「山よりも高く海よりも深い」と両国のきずなを形容した。翻訳・編集/KT)
イスラエル、ウクライナ、パキスタン、この3カ国の支援は安倍首相を驚愕させることだろう。日本を助けてくれるのは米国1カ国しかないのだから。しかもその米国とてどう動くかわからないと安倍首相は心配している。さてこのような情勢で開戦したならば、日本はどのような末路を迎えるのだろうか。(
安倍首相は驚愕するか。それ以前に、「中国をひそかに支援」って、何?
さて、如何だろうか。
上掲記事のタイトルにズバリある通り、日中開戦の際には「イスラエル・ウクライナ・パキスタンが中国をひそかに支援するだろう」と言う、観測記事と言うのか、予想記事と言うのか、下馬評と言うのか、とにかく前瞻網記事。題して「安倍首相驚愕、日中がひとたび開戦すればこの3カ国がひそかに中国を助ける」と言う記事だそうだ。
1〉 イスラエル、ウクライナ、パキスタン、この3カ国の支援は安倍首相を驚愕させることだろう。
2〉日本を助けてくれるのは米国1カ国しかないのだから。
3〉しかもその米国とてどう動くかわからないと安倍首相は心配している。
4〉さてこのような情勢で開戦したならば、日本はどのような末路を迎えるのだろうか。
2〉日本を助けてくれるのは米国1カ国しかないのだから。
3〉しかもその米国とてどう動くかわからないと安倍首相は心配している。
4〉さてこのような情勢で開戦したならば、日本はどのような末路を迎えるのだろうか。
と言うのが、当該記事の〆、らしい。「米国一国の助け」が相応にあれば、「イスラエル、ウクライナ、パキスタン」の三国どころかその倍が束になっても十分釣りが来そうであるし、「密かに中国を助ける」ならば「大っぴらに日本を助ける(事が出来る)」米国とは比べようも無かろうが、まあ上記3〉「安倍首相が心配する」ぐらいの事はあるかも知れない。
それにしても、かつてのソ連の一部でしかないウクライナや、「インドと言う共通の敵」がありそうなパキスタンは、未だしも、イスラエルと言い出すのだから、タイトルにもしたが「凄いハッタリ」だ。
5〉 イスラエルの中国支援は今や公然の秘密。中国の兵器開発の多くは同国の支援を受けている。
と言うのは在る部分事実だろう。それは「現時点に於ける、軍事技術上の利害の一致」を意味する。が、流石にそれだけでは「説明が苦しい」とでも思ったのだろう。以下の様に続けている。
6〉 なぜイスラエルは中国を助けてくれるのか。
7〉それは第二次世界大戦中、中国が多くのユダヤ人を助けたからにほかならない。
8〉彼らは中国を命の恩人だと思っているのだ。
7〉それは第二次世界大戦中、中国が多くのユダヤ人を助けたからにほかならない。
8〉彼らは中国を命の恩人だと思っているのだ。
…一体何のことを言っているのか、サッパリ判らない。「第2次世界大戦中」って事は「中華人民共和国」さえこの世には存在し無かった頃。中国共産党は大陸の一部を支配していたとはいえ、「共匪」とも呼ばれ、「パルチザン」などと呼べばかっこよくも思えるが、良く言って「抵抗組織」平たく言って「山賊の親玉」でしかない。その支配地域でこそお山の大将を気取れようが、何をどうすると「多くのユダヤ人を助ける」なんて芸当が出来る/出来たのか、想像する事すらできない。ひょっとして、満州帝国の五族共和=人種平等政策の事を言っているのか?だとしたら、それは満州帝国の功績であって、中人民共和国の功績でもなければ中国共産党の功績でもない。寧ろ満州帝国建国に寄与した大日本帝国及び日本国の功績であろうに。
逆に我が方・日本側のポイントを数えるならば、手書きビザを発給してユダヤ難民を救った杉原千畝らの史実が、正に「第二次世界大戦中、日本が多くのユダヤ人を助けた」史実としてある。このために「ユダヤ民族の幸福に力をかした人々の恩を永久に讃えるゴールデンブック」には複数の日本人の名が記載されている。
即ち、少なくとも「多くのユダヤ人を助けた実績」は、日本人にもある。故にユダヤ人・イスラエルが日中開戦で中国側にだけ肩入れする理由は、なさそうだ。
そこはそれ、中国共産党救世伝説から「南京大虐殺」 まで、プロパガンダを得意中の得意とする中国共産党だ。長年にわたる反日宣伝や親中謀略が功を奏し、今やイスラエルには親中感情が渦巻いている可能性は、少なくとも考慮に値する。「共産党救世」も「南京大虐殺」も、ロクに証拠も無いまま一定の存在感を示しているのだから、イスラエルに対する反日・新中工作が目覚ましい「革命的成功」を収めていると、考える…のも難しい。なにしろイスラエル軍情報部モサドは、米国のCIA、英国のMI6も一目置く世界屈指の情報機関。それ相応の防諜能力も持つから、中国の行う親中/反日化工作を「イスラエルの国益に反しない範囲」に限定しようとするだろう。
かてて加えて、イスラエル政府の基本方針は、強弱の程度は在れ今も昔も親米だ。「現時点に於ける、軍事技術上の利害の一致」と言う点では、「公然」も何も無く「米国-イスラエルの利害の一致」も数多ある。ある意味、日本とイスラエルは、米国を通じて「同盟国」とさえ言い得るだろう。
であると言うのに、「日中開戦でイスラエルが中国をひそかに支援」とは…ああ、ある意味「驚愕すべき事」かも知れないが、な。
「弱い犬ほど、良く吠える」と、我が国では言うぞ
上述の通り、イスラエルが「日中開戦で、中国をひそかに支援する」蓋然性は、相当に低い。その上で…いったい何をどう「中国をひそかに支援」するのだろうか。中国とイスラエルでは、軍の装備も相当に異なっている。燃料弾薬ぐらいは何とかなるかも知れないが、戦時ともなれば大量に必要なこれらを、「密かに支援」するのは相当難しそうだ。
技術支援ならば、一応ありそうではあるし「密かに」行えそうだ。だが、技術支援が実際の効果になるには相当の時間が必要であり、「日中開戦」直後から大々的に支援を開始したとしても、とても終戦・休戦には間に合いそうにない。大戦中の技術開発がその戦争中に間に合った事例は、第2次大戦やベトナム戦争のような長期戦であっても、数えるほどしかない(*1)のである。
ウクライナやパキスタンならば、旧ソ連系や現中国系の装備に共通なものがあろうから、ある程度イスラエルよりマシだろう。親中度は兎も角、反米度もある程度期待出来そうだ。だが、経済力や技術力となると、相当に見劣りする。それ即ち「日中開戦時に中国をひそかに支援する」と【前瞻網】が断言する国として、ウクライナ、パキスタンと共にイスラエルをあげ、「中国を命の恩人だと思っているのだ。」と強弁する所以ではなかろうか。
逆に言えば、「日中開戦時に中国を密かに支援する国」にイスラエルを「あげざるを得ない」程に、「そんな事を期待出来る国が少ない」と、見る事が出来る。
つまりは、章題及びタイトルにした通り。.「中国のハッタリ」なんじゃなかろうか。
如何に、中国共産党。
<注釈>
(*1) 第2次大戦で原爆。ベトナム戦争でOperational Researchぐらいしか、即座には思い浮かばない。レーダーやジェット機は戦前から開発しているし、後者は殆ど戦局に寄与していない。後は、前投爆雷ヘッジホッグぐらい、かぁ?