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 大陸は中具共産党支配下の首都北京の、中心地中の中心地・天安門広場にて自動車が爆発炎上した事件は、当初は「直訴陳情者の暴徒化」などの説も流れたようだが、下掲の通り中国共産党政権公認のウイグル人テロ事件」に「昇格」したそうだ。

 
【AFP】天安門の「テロ攻撃」、容疑者5人を拘束 中国国営テレビ
2013年10月30日 20:43 発信地:北京/中国
http://www.afpbb.com/articles/-/3002395
.北京(Beijing)の天安門(Tiananmen)広場に上る黒煙と、道路を封鎖する警察官(2013年10月28日撮影)。(c)AFP

【10月30日 AFP】中国国営テレビは30日、北京(Beijing)の天安門広場(Tiananmen Square)で28日に5人が死亡した自動車炎上事件で、当局が容疑者5人の身柄を拘束したと報じた。当局は事件を初めて「テロリストによる攻撃」と呼んだ。

 中国中央テレビ(China Central Television、CCTV)はマイクロブログを通じて、英語で「容疑者らは事件の10時間後に逮捕された。事件はたった今、テロ攻撃と断定された」と述べた。炎上した自動車の中で死亡した3人は家族だったという。

 警察当局は事件後、市内の各ホテルに新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)出身の8人の容疑者に注意するよう警告していた。

 容疑者の大半はウイグル人とみられる。CCTVが報じた車内で死亡した3人の氏名もウイグル人風だった。
 中国当局はこれまで、ウイグル人が新疆ウイグル自治区でテロ攻撃を行っていると主張してきた。だが中国当局の主張する事件について事実確認をするのは困難で、また、亡命ウイグル人団体は、宗教的および文化的な規制を正当化するために中国当局が一連の出来事を誇張していると主張している。(
c)AFP
 

囚われた屈辱は、反撃の嚆矢だ

 さて、如何だろうか。
 
 上掲記事にある天安門突入事件が「テロ攻撃」であったか否か、私(ZERO)には断定できない。上掲記事などからわかる事は、「天安門突入と言う事件が(恐らくは)発生し、その事件を中国共産党政権は「テロ事件」と断定した。」という事。さらには、「容疑者の大半はウイグル人らしいと、報じられている。」まで、だ。
 上記の事実と、「中国における報道は、原則として中国共産トのプロパガンダであると言う知識から、相当な確信を以って推論出来る事は、上掲AFP記事にもある通り、「中国共産党政権が、ウイグル人及び新疆ウイグル自治区に対する弾圧を強めるだろう」という事だ。「弾圧を強める」は、上掲記事では「宗教的および文化的な規制を正当化」と、非常に婉曲に表現しているが、中国共産党政権下における「宗教的・文化的規制」の恐ろしさ、おぞましさは、知る人ぞ知る処だ。
 
 さらに言えば、「ウイグル人及び新疆ウイグル自治区に対する弾圧を強める」為に「中国共産党政権が、今回の天安門突入事件を黙過ないし教唆した可能性」更には「中国共産党自身による自作自演と言う可能性」とて、否定すべきではないだろう。
 
 だが、もし「中国共産党の自作自演」だとしても、当該天安門突入事件から、言える事が有る。
 
 第一に、中国共産党政権の首都北京は天安門広場に於いても「テロ事件が起こり得る」と、実証された、もしくは中国共産党自身が認めた、という事。
 
 第二に、かかる「"テロ事件"が、ウイグル人と言う少数民族によって敢行された」と、実証された、もしくは中国共産党自身が認めた、という事。
 
 上掲記事にて亡命ウイグル人団体が懸念する通り、今後この天安門突入事件を契機/口実としてウイグル人及び新疆ウイグル自治区に対する中国共産党政権の弾圧は強まる可能性は高い。上述の通り、この天安も突入事件が中国共産党の黙認や自作自演で「発生」していたなら、なおさらだ。
 
 だが、それで、ウイグル人は中国共産党に、漢族に、屈するだろうか?それも、未来永劫とは言わぬまでも、例えば一世代・今後三十年ほどの期間限定でも?
 
 百歩譲って、ウイグル人が中国共産党=漢族に屈したとしても、他の少数民族はどうだ?何しろ「五十六族共和」の中華人民共和国様だ。ウイグル人と漢族を除いても、まだ五十四族もある。その全てが漢族に敵対しているとは限らないだろう。が、第二第三の「天安門突入事件」を起こす可能性は、どうだ?
 
 大体、少数民族どころか「身内」である漢族自身とて、処も同じ天安門に於いて、「天安門事件」を惹起しているではないか。言論を統制し、報道を規制し、ネットに干渉し、歴史を捏造し、反日教育で洗脳もしている中国共産党であるが、理想の「1984」世界は何処まで実現した?
 
 まあ、大陸に住んでいる訳でもない、一日本人たる私(ZERO)がとやかく言う話ではないな。最終的には現在中国共産党政権支配下/治世下にある「中国人」自身が決める事だ。
 
 だが、この天安門突入事件報道が実証した/中国共産党自身が認めた上記二つの事象は、「中国共産党支配の終焉」を告げる「狼煙」たりえよう。
 
 その「狼煙」は遠いかも知れない。

  伝わるまでに時間がかかるかも知れない。
 
 だが、魂の自由を愛し、理性と知性こそ人類最強の武器と信じる私(ZERO)には、その「狼煙」は「必ず届く」と、確信出来、期待出来るぞ。
 
 如何に、中国共産党。
 
 炎よ、行け!
 
【AFP】中国治安当局の面目つぶした天安門車突入事件
2013年10月31日 18:45 発信地:北京/中国
http://www.afpbb.com/articles/-/3002387
 .中国北京(Beijing)の故宮博物館(旧紫禁城、Forbidden City)に至る天安門(Tiananmen)前で、車が炎上した現場に壁をつくり、警備態勢を敷く警察(2013年10月28日撮影)。(c)AFP/Ed Jones

【10月31日 AFP】中国国家の象徴的中心である天安門(Tiananmen)広場で28日に起きた自動車炎上事件について専門家らは、中国の巨大な警察・情報機関にとって面目丸つぶれの失態であり、治安上体制の脆弱性を完全にふさぐことはできないことを露呈したと述べている。

 共産党による一党独裁の中国は、人口13億5000万人の秩序を維持するために軍事費を上回る巨額の費用をつぎ込んでいる。
 
 拡大する首都北京(Beijing)の中心部にある天安門広場は、1989年の民主化要求デモを始め、政府に対する大小さまざまな抗議行動を引きつけて来た。広場は常に厳重な警備下に置かれ、制服、私服の双方の警官らがあらゆるトラブルに目を光らせている。

 今回の事件について「共産党は明らかに恐怖を覚えているだろう」というのは、英グラスゴー大学(University of Glasgow)の中国政治専門家デビッド・トービン(David Tobin)氏だ。「(天安門広場の)一帯は、厳重警戒区域だ。ここで今回のようなことが起こるとは想像もしていなかったはずだ。党は神経をとがらせていることだろう」

 香港中文大学(Chinese University of Hong Kong)の中国研究者ウィリー・ラム(Willy Lam)氏は、治安対策が無効だったことがあらわになったことに加え、外国人を含む少なくとも5人の死者と40人の負傷者が出たことが、翌月北京で共産党の重要会議を控える当局にとって、いっそう不都合な事態を招いている。

 中国が今年発表した国内の治安対策予算は計7690億元(約12兆4000億円)で、公表している軍事費を上回っており、2010年以降では2000億元(約3兆2000億円)以上増えている。巨額の費用が「安定性の維持」に費やされているが、その活動の中には抗議デモの参加者の拘束や反体制的な人物の監視、55の少数民族による騒乱や暴動を防ぐための監視などが含まれている。

 米ザビエル大学(Xavier University)で刑事司法を教える元香港警察幹部のカム・C・ウォン(Kam C. Wong)さんは「中国公安省が天安門の安全を守れないのだとしたら、中国全体が安全でないことになり、さらなる問題を誘う」と警告する。

 警察当局は30日、今回の天安門広場での事件を初めて「テロリストによる攻撃」と呼び、容疑者5人の身柄を拘束したと発表した。国営メディアは炎上した車を運転していたのは、「ウスメン・ハサン(Usmen Hasan)」という男で、同乗していたのはその妻と母親だったと報じている。北京市警察によれば車の衝突後、3人は車内にガソリンをまいて火をつけ、現場で死亡したという。

 車内で死亡した3人や、拘束された容疑者5人の民族名は公表されていないが、氏名はウイグル語に近いという。また警察は車のナンバープレートについて、少数民族ウイグルが多く住む新疆ウイグル自治区(Xinjiang Uighur Autonomous Region)のものだったと発表した。

 
 専門家らは、同自治区の出身者が事件に関与していたか否かにかかわらず、今回の事件をきっかけに北京市内と同自治区の両方でウイグル人を警戒した治安対策が強化される可能性が高いとみている。一方、ウイグル系の人権団体は、弾圧に対する懸念をすでに表明している。(
c)AFP