応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
原発から高速鉄道まで、韓国製品の品質は「中国製よりはマシかも知れない」程度で「全く当てに出来ない」と言うのが私(ZERO)の感覚だ。スマホをはじめとする家電製品で結構デカい顔をして「サムスンは世界的ブランド」と言う説もあるようだが、「自動小銃までなら信用して良さそう」と思えるロシア製よりも、私(ZERO)の「韓国製品」評価は低い。それが恐らくは、ある種「嫌韓感情/反韓感情」に基づいているだろう事は想像に難くなく、それ故に「韓国製品差別」には十分留意すべきと自戒もする(*1)のだが、こんな記事を読むと、なあ。
<注釈>
(*1) 再三繰り返す通り、「差別」や「偏見」なんてのは、誤判断の元なのだから、結局「差別する/偏見を持つ」当人にとっても「損」なのだ…理屈の上では。
【中央日報】韓国駆逐艦が5時間停電、その間に北が攻撃していれば…
2013年10月23日08時59分
http://japanese.joins.com/article/412/177412.html?servcode=400§code=430&cloc=jp|
article|ichioshi
[ 中央日報/中央日報日本語版]
西海(黄海)の北方限界線(NLL)を守る西海第2艦隊の主力駆逐艦「乙支文徳」で昨年12月未明、ブラックアウト(大停電)が発生し、於青島付近の海上で5時間ほど立ち止まっていたことが確認された。
「乙支文徳」は「広開土大王」に続き韓国国内の技術で設計・製作した2隻目の駆逐艦(3800トン級)で、艦対地・艦対空ミサイルと魚雷、近接防御武器体系(CIWS)2門、先端レーダー、ソナー(音波探知機)を備えた西海防御の核心戦力。2機の作戦用ヘリコプターも搭載できる。
国会国防委員会所属の安圭佰(アン・ギュベク)議員(民主党)が22日に海軍から受けた報告書「乙支文徳の停電原因究明および精密診断結果」で、その「乙支文徳」に停電が発生していたことが分かった。
昨年12月9日午前3時30分、全羅北道群山市沃島面於青島の西南110キロの海上で対潜水艦作戦中、発電機2台が突然警報を鳴ならして非常停止した。直ちに電源が切れた。真っ暗な海上に全長135メートルの巨艦が明かりもなく浮いていたのだ。当時「乙支文徳」には約170人が乗っていた。
停電の5分後、艦長は「戦闘配置」指示を出した。非常事態を迎えた際に取る措置だ。「乙支文徳」の発電機は計4台。乗組員が残り2台の予備発電機を稼働させようとしたが作動しなかった。このため近くで作戦中だった「栗谷李珥」に発光信号を送り、交信を試みた。しかし距離が遠く、失敗した。平沢の西海第2艦隊とも交信を図ったが、今度は通信室の通信機が作動しなかった。通信室に置かれた非常バッテリー12個のうち9個が不良品で、電源が不足した。
停電発生から25分後、ようやく第2艦隊と交信した。別の非常通信機を稼働して交信できたのだ。海軍は報告書で「非常通信機の準備状態が不十分で25分もかかり、艦隊に直ちに停電事態を伝えるのに十分でなかった」と明らかにした。
「乙支文徳」の状況が伝えられた第2艦隊は民間船舶が接近しないよう「栗谷李珥」に周辺の商船・漁船を統制するよう指示した。「乙支文徳」には波に流されないように「非常投錨」の準備を指示した。「乙支文徳」を曳航するため「崔瑩」も待機させた。
しかし曳航する事態にまではならなかった。ある乗組員が2番発電機から外部に飛び出したスイッチ(ガバナー)をロープで結んで固定させた後、作動スイッチを押すと、電源が入った。電源供給が始まったのは停電が発生してから5時間近く経過した午前8時18分だった。こうした大停電は韓国艦艇史上初めてだと、海軍は報告書に指摘した。
海軍が安議員側に説明した内容によると、停電になるとコンピューターなどが動員される先端武器体系は使用不可能となる。「乙支文徳」のレーダーやミサイルなど核心武器体系が機能しなかったということだ。
これまで西海で発生した3回の南北海戦のうち、1999年の最初の交戦時、西海NLL侵犯から状況終了までは3時間30分だった。2002年の第2次交戦は1時間、2009年の第3次交戦は13分で終わった。瞬時の対応が重要な状況で5時間も西海の核心戦力が空白状態となっていたのだ。
しかし海軍はこうした事実を外部に公開しなかった。国政監査を通じて10カ月後にこの事故が明らかになった。事故の直後、海軍作戦司令部の主導で2回の調査・再調査が行われた。先端駆逐艦が止まったのは「不良バッテリー」が原因だった。
海軍は報告書に「発電機の稼働中断は非常バッテリーが不良だったためと推定される」と判断した。また「停電事故発生当時、予備の機関操縦用バッテリー16個のうち62%の10個が性能低下品だった」と指摘した。
安議員は「先端駆逐艦も普段の管理と整備が十分に行われていなければ戦闘状況で役立たないこともある」と述べた。
如何なる堅艦快艇も、人の力に依りてこそ
さて、如何だろうか。
時系列で整理してみよう。
(1) 昨年12月9日午前3時30:全羅北道群山市沃島面於青島の西南110キロの海上にて、稼働中の発電機2台が警報を発して停止した。
(2) 同午前3時35分:艦長は「戦闘配置」指示
(3) 時刻不明:休止中であった残りの予備発電機2台を稼働させようとしたが、作動しなかった。
(4) 時刻不明:付近の「栗谷李珥」に発光信号を送ったが、「距離が遠くて失敗」
(5) 時刻不明:西海第2艦隊と交信を図るが、通信器作動せず。非常バッテリー12個のうち9個が不良品で、電源不足。
(6) 同午前3時55分:別の非常通信機で第2艦隊と交信に成功。「非常通信機の準備状態が不十分で25分もかかった」
(7) 時刻不明:第2艦隊から「栗谷李珥」に付近の漁船統制、「崔瑩」に「乙支文徳」曵光準備待機が命じられた。
(8) 同午前8時18分:2番発電機から外部に飛び出したスイッチ(ガバナー)をロープで結んで固定する事で発電再開。自力航行能力を取り戻した。
以上から、今回韓国駆逐艦「乙支文徳」停電事件に於ける「機器に起因すると思われるトラブル」を列挙すると、
① 稼働中の発電機2台の同時停止
② 予備発電機2台稼働できず
③ 通信室の非常バッテリー12個の内9個が不良品
④ 非常通信機の準備不十分で送信までに時間がかかる
この他に上記(4)「発光信号による通信伝達の失敗」は「距離が遠くて」となっているが、訓練不足や機材整備不良(*1)による失敗と言う可能性を残している。天候地象が原因なら「視界・視程不良のため」とか結論付けそうなものだし、「距離が遠くて」なんて明言断言できるのは、「水平線越えの発光信号伝達を試みた=原理的に(*2)伝達不可能な場合ぐらい、とも思えるのだが。
さらには、「外部に飛び出したスイッチ(ガバナー)をロープで結んで固定する事で発電再開」するまで5時間近くかかっている事実は、「それが正規の発電再開手順では無い」事を強く示唆している(*3)。早い話が良く言って「裏ワザ」。ひょっとすると「安全規定無視の無謀運転」の可能性すらある。そもそも、上記②「予備発電機」が計画通り稼働していれば、航行不能なんて事態には陥らなかった筈…まあ、そうなっていたら、「何もなかった」事にして隠蔽していたのではないか、と言う疑義は免れないが。そんな隠蔽を繰り返された結果が、続く上記③「非常バッテリー不良品」④「非常通信機準備不足」と言うトラブルとして顕在化した、と考えるのが「たまたま非常バッテリーは不良品ぞろいっで、非常通信機は準備不足だった」と考えるより、合理的であろう。
で、そんな「裏ワザ」を繰り出して自力航行可能となった韓国「先端駆逐艦」「乙支文徳」だが、そもそもの上記①「発電機稼働停止」の原因が海軍報告によると・・・
1> 海軍は報告書に
2> 「発電機の稼働中断は非常バッテリーが不良だったためと推定される」と判断した。
3> また「停電事故発生当時、予備の機関操縦用バッテリー16個のうち62%の10個が性能低下品だった」と指摘した。
2> 「発電機の稼働中断は非常バッテリーが不良だったためと推定される」と判断した。
3> また「停電事故発生当時、予備の機関操縦用バッテリー16個のうち62%の10個が性能低下品だった」と指摘した。
と言うのだが、正直、何のことやら。上記1>からして、「なんだって、非常バッテリーが不良だと全発電機の稼働が止まるのか?」理解できない。「発電機から非常バッテリーへ充電するようになっていて(*4)、非常バッテリーの異常が検知されたら充電を止める安全装置がついていた」と理解したとしても、「何故その安全装置は、全発電機の稼働そのものを止める設計になっていたのか?」全く理解できない。
上記3>「機関操縦用予備バッテリーの性能不良」は、上記①「発電機稼働停止」が「駆逐艦「乙支文徳」航行不能」に至った原因(の一つ)かも知れないが、上記①「発電機稼働停止」そのものには直接関係なさそうだ。つまりは、「バッテリーが不良品だらけである」ことを示す新たな事例の一つ、でしかない。「海軍報告書が指摘した」と報じられているが、韓国海軍としては言い訳か何かの心算だろうか。
確かに、韓国海軍報告書や上記③からすると、「韓国軍艦搭載のバッテリーは、全く信用できない」と言うのは事実かも知れない。だが、「非常バッテリー不良で全発電機稼働停止する」と言うのは駆逐艦「乙支文徳」の設計不良/設計思想不良である可能性が相当ありそうだし、上記②及び④は「整備不良またはバッテリー以外の不良品」を示唆している。
「ローマは一日にして成らず」と言うが、海軍の伝統と言うのも、一朝一夕ではできないんだなぁ。
それとも…韓国海軍/半島海軍だから、かぁ?だとしたら、我が国が島国である事に感謝、だな。
如何なる堅艦快艇も、人の力に依りてこそ。
その精鋭を保ちつつ、強敵風波に当たり得れ。
その精鋭を保ちつつ、強敵風波に当たり得れ。
<注釈>
(*1) 発光灯の照度不足とか(*2) 蜃気楼現象でも起きない限り(*3) 「発電機のスイッチ(ガバナー)」ってのが何のことかさっぱりわからないので、断言はしかねるが。「外に飛び出していて、押し込んで固定すれば発電再開出来た」事からは、電源ヒューズの様なものと思えて仕方がなく、「押し込んでロープで固定する」なんてのは、相当危険な事にも思えるのだが。(*4) これは、普通、そうなっているだろう。