応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/
 
 些か旧聞に属する感があるが、10月頭に京都地裁が、「在日特権を許さない市民の会(在特会)」や会員らに対し、朝鮮学校周辺でのヘイトスピーチのかどで、損害賠償と学校周辺での街宣活動も禁止を命じる判決を下した。ヘイトスピーチは人種差別に当たると言う判決で、これに対し「社説比較」シリーズフルメンバーの8紙がこぞって社説に取り上げているから、相応に世間の耳目を集めた事象なのだろう。
 
 五大全国紙+東京新聞+沖縄二紙=「社説比較」シリーズフルメンバー八紙の社説を一覧すると以下の通り。
 
(1)【朝日社説】△ ヘイトスピーチ―司法からの強い戒め
 
(2)【毎日社説】× ヘイトスピーチ 差別許さぬ当然の判決
http://mainichi.jp/opinion/news/20131008k0000m070132000c.html
 
(3)【東京社説】× ヘイトスピーチ 「言論の自由」守るには
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013100802000153.html
 
(4)【沖縄タイムス社説】○ [ヘイトスピーチ判決]条約違反の人種差別だ
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-10-08_55064
 
(5)【琉球新報社説】○「人種差別」判決 憎悪表現禁止へ議論急げ
http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-213510-storytopic-11.html
 
(6)【読売社説】× ヘイトスピーチ 民族差別の言動を戒めた判決
http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20131008-OYT1T01414.htm
 
(7)【日経社説】× ヘイトスピーチ戒めた判決
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO60781500Y3A001C1EA1000/
 
(8)【産経社説】× ヘイトスピーチ 正当な批判と侮蔑は別だ
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/131009/trl13100903330000-n1.htm
 
「番外」【中央日報社説】○ 日本在特会の嫌韓デモ・暴言は人種差別
http://japanese.joins.com/article/social_article.php?total_id=176919&pgi=1&refer=japanese.joins.com%2Farticle%2Fj_article.php%3Faid&sort=bad
 
 一覧とはしたが「社説比較」シリーズ記事としなかったのは、全紙共通で今回の京都地裁判決を肯定しており、「ヘイトスピーチは人種差別に当たる」と言う判決を強弱の差はあれ全紙が支持しているため。これでは「社説比較」してもつまらない。序でに言えば私(ZERO)も「ヘイトスピーチは人種差別に当たる」と言う判断は首肯できるのだから、なおのことつまらない。無論、人種差別云々以前に、「ヘイトスピーチ」なんてのはガキの喧嘩に劣るとも勝らない「頭の悪さ」「知性の無さ」の表出であり、軽侮嘲笑の念しか催させないのだが。
 主義主張に言論言説を以ってするのは、普通は「王道」だが、「ヘイトスピーチ」ではよくて恫喝でしかなく、説得でもなければ、議論にもならない。実に、下らなくも、つまらない所業だ。
 上掲社説一覧の、【紙名】の後に付けた記号「○/△/×」は、上掲社説の中に表れた「ヘイトスピーチに対する法規制への賛否」を表わしたものである。その意味は以下の通り。
 
 ○:ヘイトスピーチ法規制に賛成

 △:ヘイトスピーチ法規制に賛否曖昧/不明
 
 ×:ヘイトスピーチ法規制に反対/慎重
 
 で、理の当然と言えばある意味理の当然だが(*1)、「番外」に入れた韓国の中央日報が「ヘイトスピーチ法規制」に賛意を評している。半島にしてみればそんな「ヘイトスピーチ禁止法」は新たな強請りネタになるのだから、歓迎こそすれ、反対はするまい。中央日報と並んで「ヘイトスピーチ法規制」に賛同するのが沖縄二紙。親分の朝日は「△」で、賛否を明確にしてはいないが、朝日+沖縄二紙=「三アカ新聞」を除く日本の各紙が「ヘイトスピーチ法規制に反対/慎重」であるのと比べれば、差異は明らかだ。即ち・・・
 
 朝日+沖縄二紙=「三アカ新聞」は、ヘイトスピーチ法規制を支持する(らしい)。
 ある意味、「言論の弾圧/封殺」であり、「ジャーナリズムの自殺」なのだがな。
 
 さらに視点を変えて、今回在特会が「人種差別に当たる」とされた「ヘイトスピーチ」について、本場大陸の反日暴動や本家半島の反日デモのヘイトスピーチに、些かなりとも触れた社説となると…実に、産経だけ。
 先述の通り私(ZERO)は「ヘイトスピーチ」は嫌いだ。「半島や大陸のヘイトスピーチ」は我が国・日本が対象であるだけになおの事嫌いだが、産経社説の〆にある通り、
 
産1〉 中国や韓国の反日デモでは、多くの日の丸が焼かれた。
産2〉侮蔑的な言動もあったが、その多くは放置された。
産3〉日本と日本人は国内で、あらゆる国や民族へのそうした行為を許さない。
産4〉そういう存在でありたい。
 
と言う主張には、大いに賛同する。
 
 在特会はじめとする我が国の「ヘイトスピーチ」実施者どもよ。主張があるなら言論言説で為せ。
 ヘイトスピーチなんて半島大陸並みの蛮行を為すな。
 そんな蛮行で目立ち、耳目を集めたとて、主張は通らんぞ。寧ろ、逆効果であろう。

 

<注釈>

(*1) 而して、他人は非難・糾弾し、自分は同じことをしても恬として恥じる処が無いのは、如何にも半島的であるが。