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 コードネーム=暗号名と言うモノは、仇名ではない。通常はその正体・氏素性を隠すために付けられるモノであるから、暗号名から何らかの有益な情報を得られないようにする。例えば人にコードネーム=暗号名を付けるのならば、その人の特徴や氏名や出身国籍体型趣味などのヒントを与えないような、似ても似つかぬ、関連付けるに関連付けがたいコードネーム=暗号名を選ぶはずだ…と言うのは、残念ながら私(ZERO)の持論・自説ではない。確か、アイザック・アシモフ老のミステリ(※1)に登場する考え方で、主人公はこのことを逆手に取って「コードネーム=暗号名から、その正体に迫る」推理を展開する。なかなか説得力のある、アシモフらしい合理的な考え方で、それ故に私(ZERO)も気に入っている。のだが・・・

 一方で不条理不合理は人の性、人間の業、人類の宿命。「名前がミサだから、メッサーシュミットをもじって暗号名”ミッサーシュミット”(※2)」なんてのもあれば、「趣味がゴルフだから、暗号名”ゴルフ”(※3)」なんてのもあるから、「似ても似つかぬ、関連付けるに関連付け難い」コードネーム=暗号名ばかりではないと、覚悟はしている。

 だが・・・これって、どうよ。

<注釈>

(※1)多分、「黒後家蜘蛛の会」で、「ユニオンクラブ奇譚」ではなかった、と思う。「半分幽霊」だったかなぁ・・・ 

(※2) ってのは、随分前の「ゴルゴ13」だな。これは、”ミサちん”とか”ミサりん”に近く、仇名と言うべきだろう。 

(※3) と言うのは、グレゴリー・ペック主演の映画「スカーレット&ブラック」。”グレゴリー・ペック主演”ってぐらいだから、古いね。 



次期アンドロイドOS名は「キットカット」、チョコ版マスコットも登場
2013年09月05日 15:36 発信地:サンフランシスコ/米国
  http://www.afpbb.com/article/economy/2966307/11286947
ネスレ(Nestle)が製造した、米グーグル(Google)の次期版アンドロイド(Android)のマスコット形のチョコレート菓子「キットカット(KitKat)」(2013年9月3日撮影)。(c)AFP/NESTLE


【9月5日 AFP】食品大手ネスレ(Nestle)は3日、米グーグル(Google)の携帯向け基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」のマスコット「ドロイド君」の形をした同社の人気チョコレート菓子「キットカット(KitKat)」の写真を公開した。

グーグルが同日、次期版アンドロイドの開発コードネームを「キットカット」と命名すると発表したのに合わせたもの。米カリフォルニア(California)州マウンテンビュー(Mountain View)にあるグーグル本社前にも、「キットカット」型のドロイド君が登場した。

グーグルは、新コード名について「携帯端末は私たちの生活をとても甘くしてくれた。だから、これまでもアンドロイドには菓子の名を付けてきた」「チョコレートは、誰もが手を出さずにはいられないスイーツだ。そこで次期版アンドロイドに、わが社でも人気のチョコ菓子の名を付けることにした」とブログで説明している。

過去のアンドロイドの開発コード名には、「カップケーキ(Cupcake)」「ドーナツ(Donut)」「アイスクリーム・サンドイッチ(Ice Cream Sandwich)」「ゼリービーンズ(Jelly Bean)」など菓子の名前が付けられている。
(c)AFP



.欺瞞と見るのは、穿ち過ぎか?


 さて、如何だろうか。

 如何も何もないな。「グーグル社が次世代アンドロイドOSのコードネームを”キットカット”と発表した」と言うニュース。アンドロイドOSのイメージキャラ(多分)・ドロイド君型キットカットの写真が掲載されているのは御愛嬌で、宣伝効果も見込めそうであるし、ひょっとすると「キットカットを製造するNestle社とのコラボ戦略」という事かもしれない。
 否、従来の「開発中アンドロイドOSのコードネーム」が、

1〉「カップケーキ(Cupcake)」「ドーナツ(Donut)」
2〉「アイスクリーム・サンドイッチ(Ice Cream Sandwich)」「ゼリービーンズ(Jelly Bean)」など菓子の名前が付けられている。

と、「菓子つながり」ではあるモノの「一般名詞であって商品名ではなかった」事からも、今回のコードネーム「キットカット」がコラボを狙ったモノである事は、まず間違いない。球場ドームの名前が商品になる世の中だ。「次世代OSの暗号名」を商売にして、いかんと言う法は無かろうさ。

 但し、前述の故・アシモフ理論「コードネーム・暗号名は、正体を隠すためのものだから、縁(えん)も縁(ゆかり)も無いモノを選ぶ」論理性・整合性に魅力を感じる(※1)私(ZERO)としては、コラボ戦略であろうとは言え「新製品のコードネームを大々的に発表してしまう」事に、大いに違和感を覚える。これが事実ならば、今後グーグル社員の「あの”キットカット”がトラブッててさぁ」などの不用意な一言から「次世代アンドロイドOS、開発難航」と言う情報が漏れてしまう。

 如何に不条理不合理は人間の性とは言え、そんな危なっかしい事を、グーグル社がするだろうか?

 下司の勘繰りかも知れないが、章題にした通り、上掲記事の発表は、欺瞞=嘘なのではなかろうか。例えば、「キットカット」と言うコードネームが指すモノは、「次世代アンドロイドOS」では無いとか。さらには”コードネーム「キットカット」”と言う存在そのものが全くの虚構で、「キットカット」の実態は「ドロイド君型チョコレート菓子」以上のものでは無い、とか。左様な欺瞞の目的として在りそうなのは、「次世代アンドロイドOS開発の隠蔽・秘匿」だろう。

 もしそうならば…グーグル社は次世代アンドロイドOSに、相当力を入れ、賭けている、という事になる。
 まあ、「次世代アンドロイドOSに力を入れている」のは、上掲記事発表が欺瞞ではなく真実であっても、変わりは無い(※2)のであるが。

 如何に、グーグル社


<注釈>

(※1) 言い換えれば、アシモフ作「半分幽霊(多分)」がそれだけお気に入りである 

(※2) 逆に考えると、上掲記事発表自体が「”グーグル社は次世代アンドロイドOS開発にかけている”と思わせるための欺瞞」である可能性が、浮上してくる。
 下司の勘繰りかな?曲解かな?あるいは「考え過ぎ」かな?
 まあ、「考え過ぎて行動に移れない」と言うのは問題となり得るが、普通は「考え過ぎる」なんて事は無かろうさ。人類の英知が及ぶ範囲なぞ、多寡が知れている。「考え過ぎた」心算で、漸く「幾らか見えてくる」ぐらいが関の山だろう。