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 想像してみよう。貴方が、今の自分の祖国の政府政策に対して非常に不満を募らせている、としよう。これはもう、革命かクーデターでも起こして現政権の現政策を阻止ないし粉砕したくなるほどに。
 そんな貴方が外国で、外国紙からインタビューを受けたとしよう。その国ではかなりの有力紙だ。貴方の取るべき/取りそうな態度は、以下のどれであろうか。

【Case1】 これぞ千歳一遇の好機!この際我が政府政策の不当をこの国に訴え、少なくとも外圧を、あわよくば革命軍創設の援助を、訴えよう!

【Case2】 我が国の現政権現政策には大いに不平不満があるが、外国にそれを吹聴するのははばかられる。ここは、当たり障りのない事を答えよう。

【Case3】 問われれば、 我が国の現政権現政策に対する我が批判的意見を答えよう。だが、これはあくまでも我が国の、我が国民の問題である事も強調しよう。

 どうやら、村山富市なる元社民党党首にして忌むべき事に「元首相」のとった態度は、【Case1】であるようだ。



①村山氏が談話見直しを懸念、政治の「右傾化」だ 中国紙がインタビュー掲載
2013.9.2 23:16 [社民党]
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130902/plc13090223180015-n1.htm

 2日付の中国共産党機関紙、人民日報は村山富市元首相のインタビューを掲載した。村山氏は安倍晋三首相が植民地支配と侵略を認めた村山談話の見直しを進めているとし、「侵略を否定すれば、日本の歴代首相の発言に対する関係各国の信頼を大きく損なうことになる」と指摘した。

村山氏は「日本の政治の右傾化」だと懸念し、「基本的人権と平和、民主主義の尊重を基調とする現行憲法の改正は絶対に許さない」と訴えた。

このインタビューは国営の新華社通信(英語版)も配信。歴史問題などで中国の主張に理解を示す村山氏を通じ、日本側の歴史認識を見直す動きをけん制する狙いがあるとみられる。
(共同)



②村山富市元首相:日本の政治家は歴史を学ぶ必要がある
   http://j.people.com.cn/94474/204188/8386082.html

【1】 私は若い頃からずっと「日本はアジアの一員として、地勢学的にも歴史的にもアジア各国と切っても切れない関係にある。アジア各国と信頼できる堅固な基礎を築かなければならない」と考えてきた。私にとってこれは人生の信条でもある。(人民日報掲載)

【2】 私は首相に選出された後、まず韓国や中国などアジアの国々を訪問し、第2次大戦中の日本による植民地支配と侵略がアジア隣国にもたらしたぬぐい去ることのできない傷の痛みを身をもって感じた。私の首相任期はちょうど第2次大戦終結50周年という歴史の節目にあたり、日本は先の戦争に対する厳しい反省をするとともに、平和と民主主義、国際協調という今後歩む発展の方向を世界に表明する必要があった。まさにこうした背景の下、村山談話は発表された。

【3】 私が村山談話を発表したのは、日本は今後アジアおよび世界の各国との平和共存を望むのなら、過去の歴史について徹底的に清算する必要があるからだ。村山談話によって中韓などアジア各国は日本が歴史問題について一応けじめをつけたとして、理解を持って、受け入れてきたと思う。従って、その後の内閣はすべて村山談話を継承すると明言してきた。第一次安倍内閣も継承すると明言した。第二次安倍内閣で安倍首相は「村山談話をすべて継承すると言ったものでなない」と言い、「侵略には国際的定義はない」と説明、談話見直しを表明した。何処をどう見直すのか明らかでないが、若し侵略を否定することになれば、これまで歴代首相の発言は何だったのかと関係諸国で大きな不信を招くことになるのではないのか。日本は現在圧倒的多数は過去の戦争を知らない層であり、戦後の教育の中で、近現代の歴史教育は余り行われていない。過去の歴史を正しく学ぶことは近隣諸国との友好関係はもとより、これからの日本にとっても大事なことである。日本政治の右傾化は大変憂慮されている。日本の政治家は日本の近現代史、特に日本がかつてアジア隣国に対して植民地支配と侵略を行なった歴史をもっと学ぶ必要がある。そうしてのみ同じ過ちを避けることができる。

【4】 日本はポツダム宣言、カイロ宣言および東京裁判の判決を受け入れることで、初めて国際社会に復帰できた。従って、A級戦犯が合祀されている靖国神社に総理や閣僚が参拝することは受け入れた国際条約を否定することになる。靖国神社参拝はすべきではないと思う。最近憲法改正問題が大きな課題となってきたが、基本的人権の尊重と平和と民主主義を基調とした現憲法改正を絶対に許してはならないと思う。広島には「過ちは繰返しません」と書かれた石碑がある。これは広島県民だけの誓いではなく、全ての日本国民の誓いであるべきである。平和国家となることは日本国憲法の指し示す方向である。

「人民網日本語版」2013年9月2日



③村山富市元首相が人民日報に寄稿、「現行の日本国憲法の改変は絶対に許してはならない」―中国
配信日時:2013年9月2日 15時10分
http://www.recordchina.co.jp/group.php?groupid=76279

2日、村山富市元首相が、日本の現行憲法を変えることは絶対に許してはならないとする文章を人民日報に寄せた。資料写真。2013年9月2日、日本の村山富市元首相が、日本の現行憲法を変えることは絶対に許してはならないとする文章を人民日報に寄せた。

【1】 私が首相に就任した後、まず韓国、中国などのアジアの国々を訪問した。そこで、第2次世界大戦期の日本の植民地統治と侵略が、アジアの隣国にぬぐい去れない痛みをもたらしたことを、身をもって感じた。任期中には、第2次世界大戦終戦50周年という歴史的な節目を迎えた。日本は自らが犯した戦争犯罪について深く反省する必要があり、全世界に向けて今後は平和、民主主義、国際協調の道を進むと表明していた。このような背景から、私は「村山談話」を発表した。

【2】 私が「村山談話」を発表したのは、日本がもし今後アジアや世界の国々と平和的共存を望むのなら、必ず過去の歴史について徹底的に清算しなければならないからだ。私は、中国・韓国などのアジアの国々は、「村山談話」を通じて、「日本は歴史問題上で過去とは一線を画した」と認識し、次第に日本を受け入れていったのだと考えている。そのため、第1次安倍内閣を含むその後の内閣もみな「村山談話」を継承していった。

【3】 しかし、安倍氏が2度目に首相に就任してからは、「侵略の定義は国際社会でも定まっていない」として、「村山談話」を修正すると表明した。まだ、安倍首相がどのように「村山談話」を修正するかははっきりしていないが、もし侵略を否定すれば、関係各国は日本の歴代首相の発言に対して不信感を抱くだろう。

【4】 第2次大戦後、日本の歴史教育は近現代史についてほとんど教えてこなかったため、現在は多くの日本人が過去の戦争について理解していない。過去の歴史を正確に学ぶことは、隣国との友好関係の助けとなるだけでなく、日本自身の今後の発展において重大な意味を持つ。私は日本政治の右傾化を非常に憂慮している。日本の政治家たちは、日本がかつて隣国で行った植民地統治と侵略の歴史について、より深く学ぶ必要がある。そうしなければ、同じ轍を踏むことになる。

【5】 日本は「ポツダム宣言」、「カイロ宣言」および東京裁判の判決を受諾したからこそ、国際社会に復帰できたのである。もし、日本の首相と閣僚がA級戦犯を祭る靖国神社を参拝すれば、日本はかつて受諾した国際条約を否定することになる。私は、首相と閣僚が靖国神社に参拝すべきでないと考える。最近、憲法改正が1つの大きな課題となっているが、基本的人権や平和と民主主義を基調とした日本の現行憲法を修正することは絶対に許してはならない。

【6】 広島の原爆記念館の石碑には「過ちは繰り返しません」と刻まれている。これは広島県民だけの誓いではなく、すべての日本国民の誓いであるべきだ。平和国家になることは、日本国憲法が示す方向である。
(翻訳・編集/北田)



大東亜戦争前の極東に、独立国は殆どありませんが、何か?


 さて、いかがだろうか。

  所詮は「元首相」とは言え、社民党の党首様である。彼奴が首相の座にあった間は「自衛隊違憲論」は「棚上げ」にしていたようであるが、「憲法9条が最大の抑止力」としらふで公言出来て恬として恥じる処すらない(※1)党の党首なんだから、「この程度」と言えば、「この程度」。私(ZERO)なんぞとは「宗教が違う」のはハナッから承知。況やその人が「人民日報のインタビューに答えた」「人民日報に寄稿した」となれば、ろくな事にならないのは、火を見るよりも明らかで…予想通りというべきだ。

 なにしろ、「日中関係は冷え込んで」いるのである。鳩山由紀夫張りに、「こんな時こそ、非政府外交/草の根外交/etc」と張り切る輩が出て来るのも道理だろう。勢い、中国に阿り、我が国を貶める事で中国共産党の歓心を買おうとする者も居ろうし、「中国共産党の宣伝機関」たる人民日報としては、格好の材料となろう。その意味でも「鳩山由紀夫」並みではある。くどい様だが当ブログで「鳩山由紀夫」と言うのは、そのフルネームで大凡人類の英知の及ぶ限り最大級の罵詈雑言だ。

 なにしろ上掲記事①~③に明らかなとおり、村山富市と来たら、人民日報に掲載されることで (1)村山談話の踏襲 (2)村山談話に表れた「大東亜戦争侵略説」の固守 (3)日本国憲法改正阻止 を訴えているのだから、少なくとも上記(1)と(3)「中国共産党政権による日本への内政干渉促進」であり、ある意味「外患誘致」とさえ言える。人民日報が「党の口舌」=中国共産党の宣伝機関であり、そこへ態々寄稿し、インタビューに答えているのだから。

 上記(2)は歴史観の問題であり、それ故にこそ「村山談話」歴史観は粉砕されて然るべき、と私(ZERO)は考えるのだが、これは直接には「内政干渉の促進」にはなるまい。但し、歴史観の統制は、思想の統制であり、「中国共産党による思想侵略の促進」ではある。従ってこれも「ある意味外患誘致」だな。

  やっぱり、戦後ワースト3首相は、鳩山由紀夫、菅直人、村山富市で、決まりだね。

 それにしても、上掲記事②【5】は酷いものだな。裁判が霊魂を裁けるものかよ。況や反対尋問すらロクに無く、証拠は恣意的に取捨選択した、東京裁判に於いてをや。


<注釈>


(※1) それ以前に、「何が恥ずかしいのか」すら理解していないのだろう。いや、人類の種としての多様性の豊かさには、全く驚かされるよな。