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 「ヘイトスピーチ」などとなまじっか横文字で言うから、何やら流行ないし流行語の様にも思える、「カッコ良い事」ないし「良い事」みたいにも誤解されかねない。要は罵詈雑言。それも「聞くに堪えない」とか「下品な」とか形容詞を付けたくなるような、知性も品性も欠片も感じさせない「死ね!」だの「殺せ!」だの「ゴキブリ!」だのの暴言を指す。大抵はデモと組み合わされて実施されるもの、と私(Zero)は認識している。

 かかる「ヘイトスピーチ」なるモノは、その対象が何であれ、私(Zero)にとっては軽侮の対象以外の何物でもない。何かしらに反対し、攻撃非難するにしても、感情的に罵倒したところで大した攻撃にはならない。せいぜいが自己満足とパフォーマンスになるばかりであり、パフォーマンスとしてはむしろ逆効果。第一、何かを非難するならば、もう少し頭の使い方があるだろうに。

 何かを攻撃、非難し、打撃を与えるのは、言論と論理によるのが王道正道だ。「ヘイトスピーチ」なんてモノに頼るのは、精々が詭道であり、暴力・暴行によるよりはマシ、程度のシロモノ。これは攻撃対象の如何に依らないから、右翼の外国人排斥だろうが、左翼の原発容認論排除だろうが、大陸・半島の反日デモだろうが、「ヘイトスピーチ」は私(Zero)の軽侮の対象であり、即ち「攻撃対象」だ。

 だが、毎日新聞のこの社説は、看過しかねる。


【毎日社説】:ヘイトスピーチ 憎悪の連鎖断ち切ろう
http://mainichi.jp/opinion/news/20130604k0000m070150000c.html
毎日新聞 2013年06月04日 02時32分

 東京・新大久保や大阪・鶴橋など韓国・朝鮮人が多く住む地域で、ヘイトスピーチ(憎悪表現)と呼ばれるデモが頻繁に行われている。

「朝鮮人を殺せ」「ガス室にたたき込め」「出て行け」といった罵倒や挑発の言葉を繰り返し、差別感情をあおり立てている。行っているのは、在日外国人の「特権」を根拠を示さず批判しているグループで、デモや集会の様子をネットの動画で発信し、一定の賛同者を得ている。

憲法は、「表現の自由」を保障する。デモによる意見表明もその一つだ。だが、他者の人格やプライバシーなど、侵してはならない範囲は当然にある。特定の民族を汚い言葉でののしる行為は、個人の尊厳をないがしろにするものだ。限度を越えており、到底許されない。

激しい言葉を投げつけられた在日コリアンの人たちの恐怖や失望は察するに余りある。また、ヘイトスピーチは、国際化社会を担う子供たちにも悪影響を及ぼす。共生すべき外国人に対する偏見や、排外主義的な感情を助長させかねないからだ。

韓国や中国などでは、デモなどの映像がネットで紹介され、反日感情を刺激している。竹島問題などで悪化した市民レベルの対立感情が、一部の人たちの言動によってさらに増幅されることは避けねばならない。 先月の参院法務委員会でヘイトスピーチが取り上げられ、法規制の是非も焦点になった。ヨーロッパなどは特に差別的な表現に厳しく、刑事罰を伴う規定を持つ国もある。

日本も加入する人種差別撤廃条約は、立法を含む適当な方法で、人種差別を終了させるよう締結国に求める。処罰義務の規定もあるが、日本はその部分は留保している。表現の自由に配慮しているためだ。

表現の自由は、国民の基本的人権の中でも特に大切な権利とされる。新たな法規制による行き過ぎた言論統制を心配するのはもっともだ。

だが、現実の前で手をこまねいてもいられない。政府が黙認していると国際社会に受け止められれば、日本の立場を危うくする。外国の法制に学ぶべき点がないか研究するのは当然だ。一方で、現行法の範囲でやめさせる手立てをもっと尽くしてほしい。

違法行為については、警察が毅然(きぜん)と対応してもらいたい。裁判所がかつて、特定の地域の街宣活動を禁じる仮処分決定を出したこともある。そんな例も参考にしたい。

日本全体としてヘイトスピーチを容認しないという姿勢を示すことも重要だ。安倍晋三首相は国会で懸念を表明したが、もっと強いメッセージを発してほしい。また、常識的な人権感覚を育てる啓発や教育に政府は力を入れるべきだ。




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大陸や半島、本場の「ヘイトスピーチ」や、暴行暴動には、隻言半句もなしかね


 さて、如何だろうか。

 要は次の一文に集約される社説であろう。

1〉 外国の法制に学ぶべき点がないか研究するのは当然だ。
2〉一方で、現行法の範囲でやめさせる手立てをもっと尽くしてほしい。

 平たく言って「ヘイトスピーチ禁止法」を制定すると共に、現行法も解釈を変えてヘイトスピーチを禁止しろと主張して居るのである。端的に言って、言論統制の推奨である。

 他に解釈のしようもあるまい。

 「事もあろうにマスコミともあろうものが、言論の統制とは!」とは以前にも記事にした処(※1)だが、それ即ち日本のマスコミと言う奴が、往々にして自らの首を絞める自殺以外の何物でもない言論統制を平気で推奨してしまうと言う事である。

3〉  表現の自由は、国民の基本的人権の中でも特に大切な権利とされる。新たな法規制による行き過ぎた言論統制を心配するのはもっともだ。

などとアリバイ作りの一文を挿入してはいても、また、

4〉 ヨーロッパなどは特に差別的な表現に厳しく、刑事罰を伴う規定を持つ国もある。

と、外国(※2)を引き合いに出そうとも、「ヘイトスピーチ禁止法/法解釈」が言論の統制である事は免れない。

 であるならば、ヘイトスピーチを規制する事と、「表現の自由」「言論の自由」を守る事とを、我が国としてどうバランスさせるべきかが、問題であろう。

 然るに上掲毎日社説と来た日には、

5〉 だが、現実の前で手をこまねいてもいられない。
6〉政府が黙認していると国際社会に受け止められれば、日本の立場を危うくする。

と、一方的に「ヘイトスピーチ規制」を推進する。「政府が言論統制を強制している」と受け止められるよりは、「政府がヘイトスピーチを黙認している」と受け止められるよりはマシかも知れない、と言う発想着想自体が、上掲毎日社説には見られない。

 そればかりか・・・

7> 韓国や中国などでは、デモなどの映像がネットで紹介され、反日感情を刺激している。

・・・デモどころか反日暴動に「発展」して破壊略奪を実行するに至ったり(※3)、デモであっても「日の丸を燃やす」「人形を燃やす」なんざ日常茶飯事で、「日本の国鳥」としてキジを虐殺してその血を日の丸に塗りたくるなど、昨今話題の「日本のヘイトスピーチ」も裸足で逃げ出すような、半島・大陸の凄まじい行動を、「反日感情を刺激している。」の一言で済ませられるんだから、言葉と言うのは便利なものだ。「日本のヘイトスピーチ」が昨今台頭し、一定の支持まで集めて「しまった」背景に、かかる「反日感情を刺激する反日デモの実態」が有る事に触れたのは、毎日にしては上出来と言うべきかも知れないが、タイトルにもした「憎悪の連鎖断ち切ろう」などと言うお為ごかしで日本人の言論統制を要求するならば、少なくともその発端になった半島や大陸の「本場」ヘイトスピーチや、ヘイトスピーチ以上の人種差別的蛮行・暴行に、隻言半句も無いとは、何たることであろうか。

 而して・・・先述の通り、私(ZERO)は「ヘイトスピーチ」は大嫌いだ。そんな「ヘイトスピーチ」をがなり立てるデモ隊に遭遇したら、多勢に無勢で叶わぬながらも「恥を知れ!」と怒鳴りつけたくなるだろう。

 だが、そのヘイトスピーチ付デモを、ヘイトスピーチ付であるが故に規制すべきだ、とは考えない。それは昨今日本に見られる「ヘイトスピーチ付デモ」が、主として反支那・反朝鮮と言う「ある程度私の主張に共通するものがある」からではない。「日の丸にキジの血を塗りたくる反日デモ」であっても「日の丸にキジの血を塗りたくる反日」であるが故に規制されるべきとも考えないのと、同じ理由だ。


<注釈>


(※1) 確か、田母神論文を巡る騒動の時だったか、民主党が自衛艦の言論統制を強制する通達を出した時だったか…両方かも。  田母神空幕長更迭と民主主義田母神論文を巡る自衛隊に対する思想統制についてーマスコミが、民主主義の危機を引き起こそうとしている怪ー  http://blogs.yahoo.co.jp/tiger1tiger2stiger/19629370.html


(※2) 主として西欧を中心とした、ベルギー、ブラジル、 デンマーク、 フランス、アイスランド、インド、ヨルダン、オランダ、ニュージーランド、ノルウェー、ポーランド、セルビア、シンガポール、スイス、スウェーデン、タイ などらしい 

(※3) 通州事件の様な民間邦人虐殺に至らないだけ「見付けモノ」とするべきか。