応援いただけるならば、クリックを⇒ https://www.blogmura.com/

 先行する記事陸自の戦車砲命中率は世界一ぃぃぃぃぃ!http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/2tk/newpage1.html>にて私は、陸上自衛隊の平成23年度戦車射撃競技会結果を題材に、我らが陸上自衛隊の戦車砲命中率が、世界一である事を紹介した。何しろ90式戦車小隊の部で優勝した小隊・第二師団山本小隊は「1100点満点でスコア1124点(※1)と言う凄まじい成績を叩き出した事と、その射撃競技会で「部隊の部で優勝した連隊」と「中隊の部で優勝した中隊」と「小隊の部で優勝した山本小隊」が、全部所属が違う事から「優勝した山本小隊に勝らなかったとはいえ良い勝負の小隊が相応にあった大接戦であった」と断じ(※2)、タイトルにした通り「陸上自衛隊の戦車砲命中率は世界一である」と結論付けた。

 平成24年度戦車射撃大会の様相は、平成23年度と些か異なる処もあるが、やはり「陸上自衛隊の戦車砲命中率は世界一」であるらしい


<注釈>

(※1) 「満点以上のスコア」なんて嘘みたいなスコアが出るのは、先行記事にした通り「規定時間より短い時間の命中弾にはボーナス得点が付くから」。 

(※2) 「断じ」るまでもなく、普通に考えれば、そうなのだが。無論、「八百長やって星を分け合った」のでない限り、であるし、「八百長では無かろう」とも判断した。理由は先行記事参照。 




平成24年度 方面隊戦車射撃競技会 (第7師団広報誌「先駆」H25.1号より)
http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/7d/sakigake/sakigake2013.1.pdf

90式戦車の部
【連・大隊対抗の部】
優勝 第七十二戦車連隊
準優勝 第七十一戦車連隊
【中隊対抗の部】
優勝 第七十二戦車連隊 第二中隊
準優勝 第七十二戦車連隊 第五中隊
【小隊隊対抗の部】
優勝 第二戦車連隊 第三中隊 第一小隊
準優勝 第七十二戦車連隊 第二中隊 第一小隊
第三位 第七十二戦車連隊 第一中隊 第二小隊
第四位 第七十二戦車連隊 第五中隊 第二小隊
第五位 第七十一戦車連隊 第四中隊 第一小隊
第六位 第七十二戦車連隊 第五中隊 第一小隊
【直接支援部隊の部】
優勝 第七後方支援連隊 第二整備大隊
準優勝 第二戦車直接支援中隊

74式戦車の部
【小隊対抗の部】
優勝 第一戦車群 第三〇三中隊 第二小隊
準優勝 第一戦車群 第三〇二中隊 第一小隊


平成24年度方面隊戦車射撃競技会 (第2師団HPから)
http://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/unit/butai/2tk/newpage1.html>

小隊対抗の部優勝第3中隊(名波小隊)

2戦車連隊は、10月20日から31日までの7日間、北海道大演習場島松地区第1戦車射場において実施された、平成24年度方面隊戦車射撃競技会に参加した。競技会参加に先立ち、戦車親交会会長、2戦車OB会会長の臨席のもと、10月10日駐屯地第一グラウンドにおいて壮行会を実施し、90式戦車の部に参加する6個小隊小隊長が競技会に向けた熱い思いで決意を表明するとともに、両会長の激励を受けた。じ後、10月10日より主力が島松地区旭ヶ丘に宿営し、13日以降練成射撃を実施するとともに、25日に北恵庭駐屯地体育館で行われた開会式に参加した。競技当日、上富良野町長をはじめとする、各協力会等の多数の皆様の熱烈なる応援のもと、連隊の各小隊が競技会に臨んだ。本競技では、第2戦車連隊を含め、北部方面隊内の各機甲科部隊が参加する日本最大の戦車射撃競技会であり「90式戦車の部」で39個小隊がそれぞれの頂点を目指し、持てる技術のすべてを出し尽くし競い合った。25日、第3中隊「名波小隊」が全的命中、1200点の高得点で連隊の先陣を切り、他の小隊についても、日頃の練成成果を存分に発揮し、部隊対抗の部第3位の成果を収めた。また、小隊対抗の部において第3中隊が、見事に「優勝」ベストプラトゥーンの栄冠を勝ち取った。


平成24年度は第七十二戦車連隊が強かった

 さて如何だろうか。


 上掲①記事には、先行記事にした「平成23年度戦車射撃競技会」以上の詳細な順位が報じられており、その為に「平成24年度戦車射撃競技会 90式戦車の部では、第七十二戦車連隊の強さが際立った」事が示されている。何しろ【中隊対抗の部】で優勝・準優勝独占を決め、【小隊対抗の部】では上位六位の内四つを独占。残り二つは第七十一戦車連隊と第二戦車連隊だから、【連隊の部】優勝を第七十二戦車連隊が制したのは、順当な処である。逆に言えば、「【部隊対抗の部】【中隊の部】【小隊の部】で所属バラバラの部隊が優勝した平成二十三年度」程には所属入り乱れての大接戦では無かった、と言う事だ。
 それでも、前回平成二十三年度では優勝争いに加わって居なかった第七十二連隊が、翌平成二十四年度にかくも大活躍を見せると言うのは、ドラフト会議だのトレードだのの作為的人事交流(選手交替/選手交換)とは無縁(の筈)の陸上自衛隊としては、基本的に「この一年の各所属隊員たちの研鑽努力の結果」(の筈)であり、第七十二戦車連隊の奮闘努力が偲ばれる処であろう(※1)。
 と同時に、そこまで今回強かった第七十二戦車連隊に対し、小隊優勝の座を守り通した第二師団 第二戦車連隊 第三中隊 第一小隊(名波小隊)の活躍が、上掲②第二師団HP記事に記されており、

②1〉 第3中隊「名波小隊」が全的命中、1200点の高得点で連隊の先陣を切り、

とある。上掲記事①の第7師団広報誌「先駆」には、【小隊の部】準優勝した 第七十二戦車連隊 第二中隊 第一小隊のコメントとして「惜しくも1秒差で優勝を逃したとの記載があり、90式戦車小隊の部のトップ争いは「全的命中同士の、命中までの時間短縮争い」と言う、神技同士による、神々の戦いであった事が示唆されている。

 ちなみに先行記事にした通り、平成23年度の戦車射撃競技会優勝成績は、「1100点満点で、スコア1124点」。ひょっとして今回ルールが変わり、「満点が上がっている」可能性も無いではない。が、「全的命中によるトップスコアが1200点」且つ[準優勝も全的命中(満点以上)」である事も勘案すると、「平成24年度は1100点満点でスコア1200点と言う新記録を出して優勝」と言う公算大であり、「満点以上のスコアを、さらに76点伸ばした」公算大であり・・・言葉を失うぐらいに凄まじい。

 やはり、陸上自衛隊の戦車砲命中率は、世界一である。

 「ターゲット、各二十発。計百発。ぜっ・・・全弾命中!」―こちら亀有公園前派出所「亀有ガンガンの巻」―


<注釈>


(※1) 私はプロ野球は何処のファンでもないので良く知らないが、斯様な「メイクドラマ」は、下手なプロ野球優勝争い=ペナントレースよりも、エキサイティングなのではなかろうか。