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「朝日新聞社説が、二日連続で国会議員の靖国神社参拝を取り上げ、問題視している」と文章にすると、何やら大事のようにも思えるが、実際に起きている事象を列挙するならば、以下の様になろう。
(1) 麻生副首相ら安倍内閣閣僚が靖国神社に参拝し、同時に安倍首相は供物奉納した。
(2) 上記(1)について中国、韓国、それに日本のマスコミ(の一部)が例によって例のごとく騒ぎ出した。韓国は外相訪日を中止した。
(3) 「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」169人が靖国神社に参拝した。100人を超えたのは平成17年以来だそうだ。
これに対し朝日新聞社説は、上記(1)を受けた( 上記(2)の一環となる )社説を4月23日付で出し、上記(3)を受けて翌4月24日付で出して居る。つまりは「国会議員の靖国神社参拝」と言うのは、朝日新聞にとってそれぐらいの一大事であるらしい。
そこは朝日新聞の事であるから、「国会議員の靖国神社参拝反対」なのであるが、まあ、その主張と来たら・・・
【朝日社説】靖国問題―政治家は大局観を持て 平成25年04月24日(水)
日本はいったい、何を考えているのか。この国の為政者全体の国際感覚が、そう疑われても仕方がない。
安倍政権の3閣僚に続いて、与野党の国会議員がきのう、大挙して靖国神社を参拝した。
「みんなで靖国神社に参拝する国会議員の会」によると、その数168人。人数の把握を始めた87年以降で最多という。
政府や党の要職にある議員たちも多く加わった。国会議員の参拝数は、昨年の同じ時期と比べると、一気に倍増した。
隣国の神経を逆なでする行動が流行のように政治家に広がることを憂慮せざるを得ない(※1)。
参拝問題をめぐる日韓の摩擦の再燃について、米国務省の報道官も「対話で違いを乗り越えてほしい」と苦言を呈した(※2)。
自民党の高市早苗政調会長は「外交問題になる方が絶対おかしい」と語ったが、それはあまりにも独りよがりの発想だ(※3)。
外交とは、国同士の相互関係で紡ぐものであり、一方が問題ないと片づけることはできない機微にふれる問題なのである。
歴史問題をめぐる政治家らの思慮を欠く対応は、私たち日本自身の国益を損ねている。
北朝鮮に対する日米韓のスクラムでは、日韓のパイプが目づまりしてきた。さらに歴史問題がこじれれば、軍事情報の交換をめぐる懸案の協定も結べず、チームワークは進まない。
日中韓をめぐっては、自由貿易協定論議が遠のくだけではない。日本を置いて、韓国は中国への傾斜を強めている。
来月に外遊を始める朴槿恵(パククネ)大統領はまず米国を訪れ、その次は日本ではなく中国を考えている。歴代政権で異例のことだ。
北東アジアの多国間外交において、日本の孤立を招きかねない事態を、安倍首相はじめ政治家はどう考えているのか(※4)。
首相が立て直したと自負している米国との関係も誤解してはならない。オバマ政権は従軍慰安婦問題をめぐる「河野談話」の見直しや、尖閣諸島問題をめぐる不用意な言動を控えるよう安倍政権に警告してきた。 (※5)
国内の一部の感情を優先して近隣外交を揺らすような日本の姿は、米国にとっても信頼に足る同盟国とは言えない。(※6)
だからこそ安倍首相は2月の訪米時に、アジアとの関係を重んじる決意を誓ったのではなかったか。「地域の栄えゆく国々と歩みをともにしてゆくため、より一層の責任を負う」と。
何よりも肝要なのは、中国、韓国との信頼関係づくりに歩を進めることだ。国を思うなら真の大局観を失ってはならない(※7)。
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<注釈>
(※1) 「流行」だと?戦死者に国として敬意を表するのは、国際常識だ。(※2) ソリャ「戦争なんかするな」と言っただけだろう。第一、米国務省報道官自身、「違い」の存在を認めているではないか。「違いを乗り越える」は、「相手に阿って付和雷同すること」ではなかろう。(※3) 逆だ、バカ者。「世界の常識」を「外交問題化」している中国、韓国、それに阿る朝日新聞の方こそ、「あまりに独りよがりの発想」である。(※4) 左様な「日本の孤立化」論で「近隣諸国に配慮」してきた結果が「靖国神社参拝の外交問題化」であり、それに手を貸して「近隣諸国に配慮」し続けてきたのが朝日新聞であろう。マッチポンプと言うより、放火魔ではないか。なるほど、「靖国神社に国会議員が参拝すること」で「日本が孤立化する」ならば、「日本は、孤立化している」のが「正常な状態」と考えて良かろう。だが、「靖国神社に国会議員が参拝すること」を問題視するのは、半島と大陸だけ。半島も大陸も、隣国ではあっても、世界ではあるまい。「隣国と対立関係」なんてのは、良く有る事だ。(※5) 正々堂々と、歴史的事実を説明するのみ。アメリカは、大陸は半島よりは理屈も理論も通じる相手だ。今こそ、誤解を解くべき時であろうが。(※6) Negaative! 靖国神社参拝は、「国内の一部の感情」などと矮小化された問題ではない。我が三軍の士気にも関わる国防上の大問題だ。(※7) 「大局観」?ここで言う「大局観」とは、大陸や半島に尻尾を振る事で、「まやかしの友好関係」を築くことであろうが。何が「大局」なものかよ。
「中国、韓国に媚びろ」としか言っていない
さて、如何だろうか。朝日新聞御執心の「国会議員の靖国神社反対論」。
「大局観」などと御大層な言葉を使って居は居るが、その「反対根拠」は、自明と言っていいぐらい明白だろう。即ち、章題にもした通り。
朝1≫ 中国、韓国との「友好」のために、国会議員は靖国神社に参拝するな。
それと同時に、一部の表現と行間に読み取れる=明確明白とは断言し難いが、私(ZERO)には読み取れて仕方が無いのは、
朝2≫ 「国会議員の靖国神社参拝は、「国内の一部の感情に阿るモノ」でしかない。
と言う「靖国神社参拝の意義の矮小化」である。平たく言えば「選挙のための人気取り」としか見なしていないのだろう。
で、ここからが問題だ。
「国会議員の靖国神社参拝」さらには、「閣僚・首相の靖国神社参拝」ひいては「閣僚・首相の靖国神社公式参拝」と言う行動は、
【Q1】 「国内の一部の感情に阿るモノ」でしかないだろうか。
【Q2】 中国、韓国との「友好」のために中止し、実施しない方が良い、ものだろうか。
”中国、韓国との「友好」”を重視し、靖国神社参拝を軽視するならば、上掲朝日社説の言う「大局観を持って、国会議員は靖国神社には参拝しない」と言う選択肢もあるだろう。実際、民主党政権時代には閣僚はじめとしてそんな国会議員だらけだったし、民主党以前の自民党長期政権末期だってそんな国会議員は掃いて捨てるほどあった。つまりは、朝日社説の言う処の「大局観を持った国会議員」と言うのは、民主党政権時代の閣僚を筆頭に、今未だ数多居た訳だ。
ならば、こう聞く事が出来よう。
【Q3】 今迄に数多居た、「大局観を持って靖国神社に参拝しない国会議員」は、中国、韓国との「友好」に、役に立ったか。
「靖国神社に参拝するような国会議員が居るから、中国・韓国との友好を妨げているんだぁぁっ!」と上掲朝日社説は唱えている訳だが、政権内を「靖国神社に参拝しない国会議員が跳梁跋扈した」民主党政権時代の「中国・韓国との友好」は、如何ばかりであったろうか。
尖閣諸島沖では中国の「漁船」が体当たり攻撃を仕掛け、その船長を無罪放免さえした。が、反日暴動は政府当局の扇動で勃発し、尖閣諸島沖の中国船領海侵犯は常態化するに至った。
韓国に対しては、我が国で保護保管していた文化財を「返還」までした。だが、従軍慰安婦の象とやらはあちこちに建造され、しまいにゃ政権浮揚のパフォーマンスに大統領自ら竹島に上陸した上、自ら朝敵である事を宣言した(※1)。
なるほど今回の閣僚靖国神社参拝に対して中国、韓国とも何やら騒いでいる。が、「中国、韓国との”友好”」と「国会議員の靖国神社参拝」の間に、強い相関関係は見出せない。
それ即ち「国会議員の靖国神社参拝中止・自粛」が増えようが、そんな議員を
「大局を持った国会議員」と持ち上げようが、「中国、韓国との”友好”」には影響
しないだろう、と言う事だ。
一方で、近年の日本政府が、先の民主党政権は勿論、それ以前の自民党長期政権の末期でもないがしろにし、些事として扱ってきた「国会議員・閣僚・首相の靖国神社参拝」は、近視眼的な影響、短期的な影響、目に見える影響では「小さなこと」かも知れないが、大局的・長期的・目に見えない影響ではそうではない。むしろ大変な重大事だ。
「靖国神社に参拝する」と言う事は、「我が国のために戦死・殉死した人々を、英霊として扱い、敬意を表すること」である。そこに所謂「A級戦犯」とやらが含まれようが、「我が国のために戦死・殉死した人々」である以上、少なくとも「一定の敬意を払う」と言う意思表明であり、態度である。
国会議員、ひいては首相が靖国神社に参拝する事は、我が自衛隊三軍の士気を高める。我が自衛隊三軍の士気は、そんじょそこらの軍隊なんざぁ裸足で逃げ出す世界に冠たるものであるが、何しろ人数が少ないんだ。士気は高いに越したことはない。その士気の高さも、抑止力の内だ。
逆に「靖国神社に参拝しない」なかんづく参拝できる機会も時間もあっても「参拝しない」と言う事は、「我が国のために戦死・殉死した人々をないがしろにする」と言う事である。自衛隊三軍の士気低下もさることながら、国民を代表する者である国会議員や首相が、左様な意思表示・態度を続ければ、「我が国のために戦
死・殉死する覚悟を持つ者」は減るしかないし、遂には、居なくなってしまうだろう。
それは正に亡国の道である。尚且つ、尖閣諸島はおろか沖縄まで「核心的利益」と称して侵略宣言を出し始めた中国にとっては朗報であろう。
ああ、なればこそ、「国会議員が靖国神社に参拝しない事」が「中国との”友好”」に資する事はありそうだ。
だが、それは、「友好」か。
普通は、「売国」と言うのだ。
<注釈>