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   長秀ではないらしい丹羽ナントカとか言う前駐中国大使が、如何にも民主党の選任らしく立派な「中日友好人士」、日本語で言うと「売国奴」である事は、既にいくつかの当ブログ記事で槍玉にあげた処である。
   その丹羽ナントカが相変わらずの「中日友好人士」ぶりを発揮しているらしいとあれば、「自民党の元”重鎮”」加藤紘一程ではないにしても、ブログ記事として取り上げる価値はありそうだ。
  
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   中国のレーダー照射「騒ぎすぎ」、「日本の空気の方がたち悪い」 丹羽節連発
   2013.2.19 18:06 [外交]
   
   日中関係について講演する丹羽前駐中国大使 =東京都千代田区(鴨川一也撮影) 丹羽宇一郎前駐中国大使は19日、都内で講演し、中国海軍による自衛艦へのレーダー照射問題について、「首相や防衛相への報告が遅れても許されるような事件だ。メディアも大騒ぎするな」と語った。
   
    沖縄県・尖閣諸島に関して日本は「領土問題は存在しない」との立場だが、丹羽氏は今春に韓国で開催予定の日中韓首脳会談を機に「係争を認め、中国と話し合いの場を作ることを考えるべきだ」と述べた。
   
    昨年の日本の尖閣国有化については「せめて日中国交正常化40周年が終わる12月末まで(待てなかったのか)。場合によっては5年であろうと4年であろうと急ぐこともない。大変疑問に思った」と当時の民主党政権を批判した。
   
    さらに、「(日中友好に歴代首相が)大なり小なり努力されたのを一人の首相が壊していいのか」、「日米中の三角形の関係で、二辺(日米)だけを強力にするのは長い目で見て正しいのか」とも発言し、日米同盟強化を掲げる安倍晋三首相を牽制(けんせい)した。
   
    一方、言論統制の厳しい中国をよそに「日本に帰国してびっくりしたのは皆さんが勇気ある発言をされない。思っていることを仰らない空気を感じた」と指摘。「中国は自然の空気は悪い。日本はもっとたちの悪い空気だ。どっちが本当に国民が幸せなのか」と語った。

   
   =================================転載完了

   ある意味、加藤紘一よりひどい

   
    さて、如何だろうか。
   
   >   中国海軍による自衛艦へのレーダー照射問題について、
   1> 「首相や防衛相への報告が遅れても許されるような事件だ。メディアも大騒ぎするな」
   
   ・・・これで駐中国大使だったと言うんだから、如何に民主党が人選眼に優れていたかが判ろう。ごくごく常識的な事だが、「駐中国大使」と言う立場は、戦前の駐米大使と同様に、「その国に対する宣戦布告書を渡さなければならない立場」であるし、同時に「その国から宣戦布告を受けたり、その国と戦争になったら、駐留国から退去しなければならない」立場だ。我が国には「憲法9条」があるから、前者=「宣戦布告書を渡す」と言う立場には立たされない、と、建前上は言えるとしても、後者は「如何にそれが避ける可き、恐る可き事態」だとしても、在り得る事だ。また、駐在大使として赴任する以上、「在り得る」と覚悟もすれば、相応に準備も計画もする可き立場だ。
    尚且つ、上掲記事では「中国海軍による自衛艦へのレーダー照射問題」と表記されているが、日本側が公表したところでは照射したレーダーは射撃管制レーダーであり、「射撃管制レーダーの照射」は交戦規定によっては即時反撃を許可するほどの重大事だ。即ち、今回の中国海軍による自衛艦への射撃管制レーダー照射は、そのまま武力衝突から日中開戦へと至る事がありえた事態だ。上記1>「首相や防衛相への報告が遅れても許されるような事件だ。」と呑気に言っているが、交戦規定が交戦規程であれば、「首相や防衛相に上がって行く報国」は、「交戦規定に従い、反撃しました。」であり、「彼我の損害評価」や「追撃の許可要請」がおまけについてくる事もありえた事態だ。
   
    それを上記1>「首相や防衛相への報告が遅れても許されるような事件だ。」と言う丹羽ナントカの認識は、以下の何れかであると想像できる。
   
    ① 日本政府の発表「射撃管制レーダー照射」は誤報・虚報で、中国政府の発表「捜索レーダーを使っただけ」を信じている。

     ② 「射撃管制レーダー照射は開戦をもありうる重大事」と言う認識が無い

    ③ 日中戦争を回避するためには、射撃管制レーダーの照射ぐらい我慢しろ、と考えている。
   
    上記①ならば、先行記事国賊は死んでも治らない、らしい-(※1)で取り上げた加藤紘一と同じ立場と言う事であり、同じぐらいに国賊だと言う事。「中国様の方を信じる」と断言しては居ないらしいところは、加藤紘一よりマシなんだか、酷いんだか、判断に迷う処だ。
    とは言え「自民党元幹事長」がお仲間同類とあれば、「前駐中国大使」丹羽ナントカとしては心強かろう。共に忘却土に落ちるが宜しかろう。
   
    上記②もありそうで仕方が無いケースである。上記1>「メディアも大騒ぎするな」と言う発言も、このケースを示唆したものとも思える。だが、そうだとしたら正に、戦後平和教育の賜物で、戦闘行為とか戦争とか開戦とか言うものを全く理解していないと言う事。曲がりなりにも一国へ、大使として赴任するだけの資格はないと言う事だ。ただし、この場合上記1>の発言は「無知の産物」といい得るから、知識を得て学習すれば、上記1>発言を撤回する可能性が、まだ残っている。
    無論当人に学習するだけの能力と意欲があれば、の話だが。
   
    上記③ならば…これまた戦後平和教育の賜物だろうか、あるいはキリスト教の教え「右の頬を打たれたら、左の頬を差し出せ(※2)」を実践したものか。ある意味「徹底した平和主義」かも知れないが、それは通常は敗北主義と呼ばれる。
    呼び名は「徹底した平和主義」でも「敗北主義」でも別に構わない。構うのは、問題なのは、射撃管制レーダーの照射ぐらい我慢しろという考え方は、自衛艦の1隻や2隻沈められたからなんだ。日中開戦よりはマシだの入り口であり、何よりも、そんな「事なかれ主義」が返って日中戦争の敷居を低くし、日中戦争の誘因となり得ると言う事だ。
    抑止力と言うのは、抑止できるだけの実力行使を伴うからこその抑止力だ。少なくとも、軍事力としての抑止力はそうだ。戦争になるから反撃するな。黙って死ね。」では、抑止力も何も効きはしない。
    いずれにせよ、上記③の場合、丹羽ナントカは目出度く「加藤紘一よりも酷い国賊」になる訳だ。
   
   
   
    ついでに報じられて居る他の発言も拾っていこう。
   
   >   昨年の日本の尖閣国有化については
   2> 「せめて日中国交正常化40周年が終わる12月末まで(待てなかったのか)。
   3> 場合によっては5年であろうと4年であろうと急ぐこともない。大変疑問に思った」
   
    上記2>は「日中国交正常化40周年が終わる12月末」と言うよりは、丹羽ナントカの駐中国大使の任期が終わるまでと読めて仕方が無いんだが、それは兎も角、「尖閣国有化を4から5年待った」ならば、「東京都の尖閣諸島購入」は昨年半ばくらいに完了して居た筈。と言う事は、石原都知事が都知事のまま尖閣諸島の実効支配強化に乗り出していた公算大だ。「その方が良かった」と言う可能性は私も認めるが、その方が現状よりも日中関係は良好になっていた」と言う主張は、首肯しかねる。「東京都の土地」とて我が国土。尖閣諸島を我が海上自衛隊及び海上保安庁がしっかり守護しているのは、「国有地になったから」ではないだろう。
    それとも丹羽ナントカは、海自・海保を「国有地の警備員」とでも考えているのか…考えていそうだが。
   
   4> 「日本に帰国してびっくりしたのは皆さんが勇気ある発言をされない。
   5> 思っていることを仰らない空気を感じた」
   
   6> 「中国は自然の空気は悪い。日本はもっとたちの悪い空気だ。
   7> どっちが本当に国民が幸せなのか」
   
    ああ、結構な事だ。中国の方が「自然の空気は悪くとも日本の空気よりは良く、国民にとって幸せ」且つ「思っている事を言える」のならば、さっさと亡命でも移民でもして中国へ行くが宜しかろう。中国はさぞや居心地が良かったんだろうさ。二度と帰って来なくて良いぞ。
   
    ついでに鳩やら菅やら加藤紘一やらも一緒に亡命させてほしいぐらいだ。


<注釈>



(※2) 寺沢武一作「コブラ」の主人公、コブラの反論を思い出すな。「右の胸を撃たれたら、左の胸を差し出せ、ってか。御免だね。」