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領空侵犯ないしその恐れのある国籍不明機が発見される。緊急発進で戦闘機が迎撃に上がる。無線による警告が実施され、それでも当該国籍不明機が領空外に退去しなければ、機関砲による警告射撃が実施される。警告射撃は、射撃したことが明白に判るように、曳光弾で実施されるのが通常だ(※1)。
警告射撃を実施しても退去しない国籍不明機は、撃墜される可能性がある。大韓航空007便はそのためにソ連軍機(当時)によって撃墜された。撃墜に至る事例は数少ないが、警告射撃までは何処の国でもやる事/やれる事で、いわば「世界の常識」だ。と、私は思っていたんだが・・・「日本の常識」どころか「人類の常識」すら通じる事が怪しい民主党政権下では、「世界の常識」が通用する/通用した筈もないか。
<注釈>
(※1) ハナッから曳光弾を積んでいないなんて事も、あるらしいが。
転載開始=========================================
尖閣侵犯、野田内閣“弱腰”で中国エスカレート 「関係悪くなる」岡田氏主導、曳光弾封印
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/130204/plc13020408060007-n1.htm
2013.2.4 08:05 (1/2ページ)[民主党]
沖縄県・尖閣諸島周辺での中国機による領空侵犯を受けた航空自衛隊の緊急発進(スクランブル)時の手続きに関する議論で、野田内閣が、当時副総理の岡田克也氏の主導により曳(えい)光(こう)弾による警告を意図的に封印していたことが3日、明らかになった。日本側の慎重姿勢を見透かした中国側はその後、海洋監視船搭載のヘリコプターを飛び立たせる動きを見せるなど、挑発のエスカレートを招いた。
政府関係者によると、問題の発端となったのは昨年12月13日に発生した中国国家海洋局所属の多用途小型プロペラ機Y12による領空侵犯。空自はF15戦闘機などをスクランブルさせたが、空自機が現場に到着した時点で中国機は領空外に去っていた。
その数日後、防衛省は領空侵犯に対して、空自機が無線による警告を行った上で曳光弾による警告も行い、Uターンする通常のスクランブルの手続きについて報告。藤村修前官房長官や玄葉光一郎前外相ら関係閣僚は了承したが、岡田氏が「防衛省がそんなことをするから日中関係がますます悪くなる」と反対。森本敏前防衛相は「これは国権の発動で、当然の行為だ」と主張したが、野田佳彦前首相は岡田氏の意見を採用するよう指示したという。
だが、野田前首相が退陣する直前の12月25日頃、尖閣諸島周辺海域に展開した中国の海洋監視船「海監50」が格納庫を開閉する動きをみせた。海監50はZ9A型ヘリコプターを搭載可能で、格納庫から出たヘリコプターが尖閣諸島に急襲上陸する可能性も考えられた。これを受け、野田氏も海監50からヘリコプターが飛び立った場合は、曳光弾による警告をスクランブルの手続きに含めることをようやく了承したという。
第2次安倍内閣発足後は安倍晋三首相が今年1月5日、領域警備に関する対抗措置の強化を指示。領空侵犯機が無線警告に従わない場合、曳光弾を使った警告射撃を行うことなどが承認された。その後、10日に中国軍機が防空識別圏に進入したが、領空侵犯は行われていない。
=================================転載完了
安部政権でやっとまともになった、と言う事
さて、いかがだろうか。
先ごろ、尖閣諸島に対する中国の領空侵犯に対し、日本政府が「国際法規に従って厳粛に対処する」と表明したことが「日本政府、曳光弾射撃を検討」などと報じられ、これに対し中国人民解放軍将官が「日本が曳光弾射撃をしたら開戦だ!」と放言した事が報じられた。朝日新聞らの「誤報」については当ブログでも記事を転載させていただいたが(※1)…上掲記事からすると、朝日新聞らの報道「日本政府、曳光弾射撃を検討」は「誤報」などではなく、「正確に安倍政権の意図を伝えていた」事になりそうだ。
但し、上掲記事にも在り、先頃の「朝日新聞「誤報」転載記事」にもコメントし、私の中に「常識」としてあった通り、「領空侵犯機に対し、無線警告に従わない場合は警告射撃を実施するのは世界の常識」。従って朝日新聞らが伝えた「日本政府、曳光弾射撃を検討」と言うのは「世界の常識を日本に、改めて適用した」だけであり、「世界的な非常識を日本に、自衛隊に強制していた民主党政権の方が異常」なのである。無論、そんな曳光弾による警告射撃で「開戦だ!」と息巻く中国人民解放軍将官の非常識は言うまでもなかろう。
さらに邪推をめぐらすならば、「民主党政権下では警告射撃すら封印した」と言う事実が、「中国将官による『自衛隊が警告射撃したら開戦』等と言う軍事的恫喝を招いた」と考える事が出来る。「警告射撃を封印したのに再開するとは何事か!」と、「中国様がお怒り」な訳だ。笑止也。
野田政権ってのは、民主党政権3代首相の中ではまだマシな方かと考えていたが、上掲記事からすると大した差は無さそうだな。
一方で安倍政権には、その「戦後レジームからの脱却」やら集団的自衛権やらを含め、我が国を「まともな国」にする様、期待する処だ。
<注釈>