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 この書き出しも何度目になるかわからないが…敢えて何も言うまい。黙って下掲の沖縄タイムス記事を読んで欲しい。話は、後だ。

転載開始=========================================


太ももにシール「絶対領域広告」沖縄旅行PR
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2013-01-24_44360

  沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は、女性の太ももに広告となるシールを貼り付ける「絶対領域広告」を使って、県外学生に沖縄旅行を売り込む事業を2月下旬に実施する。首都圏を中心に、県外学生の沖縄への卒業旅行を喚起する狙いがあるが、旅行関係者からは「話題にはなると思うが沖縄旅行のイメージが上がるかどうかは疑問」との声も聞こえる。(榮門琴音)
絶対領域広告は、ミニスカートやショートパンツなどをはいた18歳以上の若い女性の太ももに広告となるシールを直接貼り付けて視線を集める手法の新しい広告。シールを8時間以上貼り付け、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアで情報発信すると、広告料がもらえる仕組み。
OCVBは沖縄振興一括交付金約2千万円を使った国内需要安定化事業「春期キャンペーンプロモーション」の一環で絶対領域広告を採用。2月下旬の1~2週間、早稲田大学広告研究会の学生と共同で誘客を図る。
OCVBは、卒業旅行先として学生に沖縄を売り込むのに有効な手段として事業委託先から提案があったと説明している。一方、旅行関係者は「品がいいとは言えない。インパクトを求めるのは大切だと思うが、沖縄観光のイメージを損なうリスクが高いのではないか」との声も上がっている。



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正気の沙汰とは思われない


 さて、如何だろうか。

 絶対領域広告」なんてネーミングも気に入らないが、それは措こう。

1>  絶対領域広告は、
2> ミニスカートやショートパンツなどをはいた18歳以上の若い女性の太ももに広告となるシールを直接貼り付けて視線を集める手法の新しい広告。
3> シールを8時間以上貼り付け、フェイスブックやツイッターなどのソーシャルメディアで情報発信すると、広告料がもらえる仕組み。

と明記されているのだから、誤解も何もしようがない(※1)。この沖縄タイムス記事が事実ならば、来月下旬には首都圏を中心に何かを貼りつけた太ももを曝す「18歳以上の若い女性」の姿が見られ、目を凝らすとその太ももの何かが「ようこそ沖縄へ!」とかナントカ沖縄観光を促す広告である事が判明する筈だ。無論、目を太ももに凝らし過ぎて、「痴漢!」と騒がれたり、いきなり平手打ちなり肘鉄なりを食らったりしなければ、だが。

 無論、そんな事になるとは限らない。上記3>の通りシールを8時間以上貼り付け、ソーシャルメディアで情報発信すると広告料がもらえる仕組みだそうだから、その「広告料」は自己申告に基づいている。仮に「証拠写真」を必要とするとしても、「写真を撮るとき以外はコートを羽織るなどして太ももを隠す」事は出来るから、そうなれば上記のような光景は、少なくとも「滅多に見られない」事になろう。

 あるいは逆に、当該「絶対領域広告」を実施する・引き受ける「若い女性」と言うのは如何なる女性か考えて見よう。自ら太ももに当該「絶対領域広告」シールを貼りつけ、人目に曝し、ソーシャルメディアで自らその事を情報発信する/出来る女性とは。
 恐らくは容姿、少なくとも太ももに相当の自信がある自信家(※2)か…露出狂、と言う事になろう。2月末の首都圏と言うと、そろそろ気候も暖かくなりはじめる「木の芽時」。かかる「絶対領域広告」で性犯罪が増えはしないか、と、「要らぬ心配」をしてしまう。もしそうなったら、沖縄県や沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は如何なる責任を取るつもりだろうか、とかね

 上記はあくまでも私の想像、根拠の薄い推定でしかない。「妥当な推定」の範疇ではないかと、私自身は考えているが、恣意的基準である事は否めない。

 であるならば…かかる「絶対領域広告」によって、確実に起こりそうな事は何だろうか。私の独断・恣意的基準を排した推論は。これは、神ならぬ身の人の子たる私自身には、なかなか難しいところであるが。

 恐らくは…当該「絶対領域広告」は、「話題」にはなるだろう。「注目」も集めるかもしれない。事実、斯様に「沖縄タイムス」の記事にもなっている。「広告」なんて題材をトンと扱った覚えのない幣ブログでさえ、斯様に記事にしているほどだ。このニュースで「沖縄の知名度が上がる」事、までは期待できそうだ。

 だが・・・ああ、沖縄ならば米軍基地もあれば、米文化の最前線でもあるからご存知の方は多かろうが、英語には「有名な」に相当する形容詞が二つある。”Famous”と”Notorious”だ。

 ”Famous”と言うのは「著名な」とか「その名も高き」とか言い直せる、「良い意味での有名」だ。

 ”Notorious”と言うのは、「悪名高き」と言い直せる、「悪い意味での有名」。

 この「絶対領域広告」は、否、広告実施以前に斯様な広告を出すと言うこの記事だけでも十分に、沖縄を”Notorious”にしていよう。

 而して、既に”Notorious”化された「沖縄の評価」は、今更当該「絶対領域広告計画」を中止したとしても、下がる事こそあれ、上がる事は無さそうだ。

 ああ、当該「絶対領域広告計画」の目論んだ「沖縄観光客の増加」と言う目的は、ひょっとすると達成するかも知れない。だが、頭を冷やしてよく考えるんだね。当該「絶対領域広告」を見て、或いはそんな「絶対領域広告」計画を聞いて/読んで、沖縄観光を決めた「観光客」なんてぇ者が、どんな奴らかを。

 私はどうも、想像力が乏しいので、かかる「「絶対領域広告」を見て沖縄観光を決めた「観光客」」などと言うのは、女性にとんと縁のない男、所謂「オタク」族が多く、妙な事にはやたらに金をつぎ込みそうだが、「沖縄観光」では「沖縄に来た、と言うだけ」で、それ以外の「金」は殆ど沖縄に落ちそうにない、としか、想像できないんだがね。


<注釈>

(※1) 誤報、虚報である可能性はまだ残っているが。4月1日には早過ぎよう。 

(※2) 必ずしも美女、美人、太もも美人、とは限らない。「自信家」でありさえすれば良いのだから。