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タイトルにはしたが、私は別に電気屋に行ってない訳ではない。ソリャ世界最大の電気街とも言われる秋葉原に毎週通うなんて訳には行かないが、電気屋に行くのは好きだし、行けば本屋程ではないにしろ(*1)時間を潰す、否、楽しい時間を過ごす事が出来る。
とは言え、欠かさず寄るのはパソコン売り場とか、DVD売り場とかで、家電品でもエアコンだの冷蔵庫だの洗濯機だのは素通りで、テレビ売り場もほぼそれに準じていた。再三繰り返しているが私はテレビ番組と言うものを殆ど見ないし、DVDはパソコンで見ている。大画面だの大音響だのに興味がなくはないが、設置場所とコストパフォーマンスを考えると、特に大画面には二の足も三の足も踏む。「対角線の5倍が適正距離」ならば、目に映る視角に画面の大小は関係ない。極端な話、「眼鏡型テレビ」が「視角として最も大画面」と言う事になる。
かてて加えて「3次元テレビ」なんて「新たな付加価値」も、専用メガネなどの鬱陶しさもさることながら対した付加価値を認めがたいから、益々テレビ売り場から足が遠ざかっていた。が、こんな視点もあったのだな。
<注釈>
(*1) ある種の本屋ならば、私は一日中居ても退屈しない。本屋には迷惑だろうから、滅多にやらないが。
転載開始=========================================
「しゃべるテレビ」普及中…三菱電機、パナ 視覚障害者や高齢者にニーズ
2012.11.25 22:26 「west経済]
http://sankei.jp.msn.com/west/west_economy/news/121125/wec12112522290008-n1.htm
テレビの番組表やリモコンのボタンの種類などを音声で知らせる「しゃべるテレビ」が、三菱電機から発売されてから今年で5年を迎えた。視覚障害者や高齢者のニーズに応じて読み上げ対象を順次拡大してきたしゃべるテレビは好評で、2年前にはパナソニックも参入。地上デジタル化に伴いテレビが扱う情報が多様化するなか、あらゆる人にとって使いやすい「ユニバーサルデザイン」のテレビとして普及が進んでいる。
三菱電機は平成19年に発売した液晶テレビ「リアル」から、番組表データを音声で案内する「しゃべるテレビ」機能を搭載した。その後も、本体の初期設定やリモコンのボタンの種類、録画一覧などを自動で読み上げる機能を拡大。全国の視覚障害者向けイベントでしゃべるテレビを展示するなどして、地道に周知してきている。
パナソニックは22年から、薄型テレビ「ビエラ」に音声読み上げ機能を標準搭載。23年からは録画機「ディーガ」全機種にも同様の機能を付加した。今春からは英国向けのテレビにも搭載し、王立盲人擁護協会から「障害によって差別をしないデザイン」として賞を受けた。
デジタル放送への移行で「テレビの操作はかなり複雑になり、利用者に苦痛を与えかねない商品」(三菱電機)になるなか、両社は共同で、音声読み上げ機能の使い方を説明するインターネットのポータルサイトも立ち上げている。
厚生労働省の統計では視覚障害者は全国に約30万人。多くの人が情報を得る手段としてテレビ音声を利用しているとみられ、京都市の社会福祉法人、京都ライトハウスでは「デジタルならではの便利さは認められてきているので、もっと機能を進化させてもらえれば」と期待していた。
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.「しゃべるテレビ」が開く新たな地平
さて如何だろうか、「しゃべるテレビ」だそうだ。
話としては真新しい話ではない。記事にもある通り5年前から三菱電機は販売していた。
また、技術的にも「設定メニューを読み上げる」などだから、大した技術ではない。「しゃべる」内容はあらかじめ決まっていて、入力に応じて「しゃべる」ばかりだ。
だが、方向性として、「音声ガイドによる操作の簡易化」さらには「読み上げ機能」と言うのは興味深い。と言うよりは私自身が看過ないし軽視していたこの方向が、実は結構重要であり、章題にした通りテレビと言うかつて「三種の神器」と謳われた家電製品の老舗に新たな可能性を示唆しているのではないか、と期待できる。
デジタル放送により実現した「副音声による音声解説」即ち「画面の様子を音声で状況描写する」機能共々、視覚障碍者ばかりではなく、「音声による情報伝達装置」、いわば「ラジオの代替としてのテレビ」の機能発展・統合が生起するのではなかろうか・・・
楽観視し過ぎだろうか。先述の通り、「技術的には(今の所)大したことない」モノであるから、この「しゃべるテレビ」で「日本製家電製品の大復活!」までは期待し難いだろう。売れるとなれば、韓中を初めとする第三世界の追撃は激しいものと覚悟しなければならないのだから。
だが、「日本家電製品の自信の復活」ぐらいには、つながるかも知れない。
無論、「驕る平家も久しからず」「実るほど首を垂れる稲穂かな」と言うのが日本の、日本人のメンタリティー。「しゃべるテレビ」程度の「技術的優位」で驕るのもおこがましいが、「しゃべるテレビ」と言うアイディアを実用化し市場に投入している事実は、評価に値しよう。