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 映画「300」は最近の映画としては珍しいぐらいに私の琴線に触れた、「私にとっての名画」だ。

 奴隷の大軍を率いて迫り来る侵略者・ペルシャ帝国に対し、自由な市民による少数精鋭部隊で立ち向かうギリシャ・スパルタの戦い「テルモ・ピュライの戦い」を描いたこの映画では、スパルタ軍とレオニダス王は「民主主義の守護者」として戦い、全滅する。

 映画前半のクライマックスは、前哨戦直後のスパルタ王・レオニダス対ペルシャ皇帝・クセルクセスの直接対決だろう。一対一で対峙し、降伏勧告が決裂したとき、激昂したクセルクセスは、スパルタを歴史から抹殺してやると宣言する。歴史書を焼き、歴史学者を殺し、「スパルタ」の名を口にした者は其の舌を引っこ抜く、と。明日、世界はお前たちを忘れる。と傲岸不遜に宣するクセルクセスとペルシャは、私には中国共産党政権=中華人民共和国とダブって見えた。 無論、そうなると大軍を擁するペルシャに小数を以って立ち向かうスパルタは、わが日本に見えて来る。この映画が私の琴線に触れたのは、そんな見方/見え方をしたから、と言うのもあろう。

 どうも、映画「300」をそんな風に見る/見えるのは、私ばかりでは無いようだ。

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【正論】防衛大学校教授・村井友秀 尖閣防衛は強者への正義の戦い
2012.11.21 03:34 [正論]

http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121121/plc12112103370000-n1.htm

 国際関係において敵とは国益を害する国であり、味方とは国益に資する国、または敵の敵である。国家は、国民、領土、主権から成り立っており、これらの3要素を害する国が深刻な敵である。

≪抵抗で生まれる対日友好≫

現代のアジアでモンゴルやベトナムやインドは日本に友好的な態度を取ることが多い。日本人が特別に好かれているわけではない。ただ、これらの国は中国に侵略された歴史を忘れていない。中国は敵であり、敵の敵は味方なのである。日本がこれらの国で厚遇されるのは、日本が中国に対抗できる国であると見られているからである。したがって、日中関係が親密になれば、これらの国の日本への信頼感は低下するであろう。

20世紀初期のトルコやポーランドでは日本の人気は高かった。当時、両国の敵はロシアであり、日本は日露戦争の勝者だったからである。ただし、「国家には永遠の友も永遠の敵も存在しない。存在するのは永遠の国益だけである」(パーマストン英首相)ということも国際関係の原則である。

それでは日本の国益を侵害している国はどの国であろうか。

脅威は能力と意志の掛け算である。日本の国民、領土、主権を侵害する最大の軍事的能力を持っているのは米国であろう。次いで、ロシア、中国、北朝鮮が挙げられる。これらの国は数千発から数十発の核兵器を保有し、日本を攻撃できる射程を持つ数百発~数十発の弾道ミサイルも保有している。韓国も西日本を攻撃できる射程800キロの弾道ミサイルを、数年内に開発することを決定した。

次に、日本の国益を侵害する意志を見ると、米国は日本の同盟国であり、日本を攻撃する意志はゼロであろう。したがって、能力と意志を掛けると米国の脅威はゼロである。ロシアは日本の領土を奪い、武力で不法状態を維持しようとしている。ロシアの意志と能力を掛けると脅威は存在する。

≪能力×意志=最大の脅威中国≫

中国は日本が実効統治している尖閣諸島を武力で奪い、現状を変更しようとしている。日本の領土を積極的に侵害しようとしているのである。中国の能力と意志を掛けると脅威は明確に存在する。北朝鮮は日本人を拉致し、かけ替えのない国益である国民の生命を侵害している。北朝鮮の能力と意志を掛ければ脅威は存在する。韓国は日本の領土である竹島を不法占拠し、武力を使って現状を維持しようとしている。韓国も能力と意志の掛け算はプラスである。

以上、能力と意志を掛け算すると中国の脅威が最大になる。

他方、米露韓の3カ国は民主主義国である。一般的に民主主義国は戦争をやりにくい構造になっている。戦争は奇襲で始まる場合が多い。しかし、民主主義国は政策決定過程の透明性が高く、敵を奇襲することが難しい。また、民主主義国は暴力による威嚇ではなく国民を説得することによって、政権を維持している。対外関係でも同様の行動を取る傾向があり、話し合いを優先し、戦争を選択する可能性は低いといわれている。だが、中国と北朝鮮は独裁国家であり、戦争に対する民主主義のブレーキが効かない国家である。

文民統制も戦争に走る軍を政治が抑えるシステムである。米露韓の3カ国では文民統制が機能している。それに対して、北朝鮮は軍が最優先される「先軍政治」の国であり、中国も「鉄砲から生まれた」共産党と軍が一体化した兵営国家であり、文民統制は存在しない。以上の条件を勘案すると、現在の日本にとって最大の脅威は中国による領土の侵略である。

≪国連憲章に則った日本の行動≫

中国の侵略に日本はどのように対応すべきか。尖閣諸島を日本から奪おうとする中国の行為は、日本の死活的に重要な国益を侵害するだけではなく、国連憲章を否定する行為でもある。国連憲章第1章は「すべての加盟国は武力による威嚇または武力の行使を慎まなければならない」とうたう。

したがって、武力による威嚇と武力行使で日本から尖閣諸島を奪おうとする中国に抵抗する日本の行動は、国連憲章に則(のっと)った正義の行動である。尖閣諸島をめぐる日中の動きは、両国の国益の衝突という次元にとどまらない。国際社会の正義の問題なのである。

現在、日本では、中国による世論戦、心理戦や経済的圧力の効果もあって、中国に妥協すべきだとの意見も強まっている。しかし、その中国の指導者、毛沢東が「敵と妥協し、領土や主権を少し犠牲にすれば、敵の攻撃を止めることができるとする考えは幻想に過ぎない」(持久戦論)と述べていることを肝に銘ずべきだろう。

尖閣諸島を守る日本の行動は、力で要求を押し通そうとする強者に対する正義の戦いという面がある。日本が屈服すれば、強者に抵抗する日本に期待していたアジアの弱者は失望し、日本のアジアに対する影響力(ソフトパワー)は消滅する。日本が強者に対する抵抗を放棄すれば、アジアで弱者が安心して平和に暮らす環境もなくなるであろう。(むらい ともひで)

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明快、明白也


 さて、如何だろうか。

 私の感想は章題にした通りだ。中国は今や我が国にとって最大の脅威であるし、その中国が領土的野心をむき出しにした尖閣を防衛する事は、国連憲章に則っ「義挙」である。

 本記事のタイトルにした「今、俺達は、太陽と一緒に戦っている」は、藤田和日郎作「うしおととら」の名セリフ。「陽なる者」人間を憎悪する大陸渡来の大妖・白面の者に対し、主人公の少年・潮、その相棒の妖怪とら、自衛隊三軍、米人科学者、日本古来の妖怪たちから土地神まで、手に手を携えた大連合で対峙する最終決戦。圧倒的な力を誇る白面の者との戦いで、潮も「とら」も満身創痍となりながら切る大見得とと共に吐く名セリフ。意味するところは端的に言って義は我に在りであろう。上掲産経「正論」にも通じれるし、通じると考えるからこそ引用して本記事のタイトルとしている。尖閣防衛は、単に我が国の主権の防衛と言う意味ばかりではなく、「強者」中国共産党政権に対し、その「強者の横紙破り・横暴」を阻止すると言う「義を通す戦い」である。

 義を見てせざるは、勇無きなり、と言う。

 幼稚なヒロイズム、或いはアナクロニズムであろうか?それとも、偏狭なナショナリズムであろうか?

 少なくとも「絶対平和主義」でもなければ。「平和原理主義」でもないだろう。或いは下手をすれば「滅びの美学」となり、私自身位は未だしも、我が国すらも滅ぼしかねない事も想起すべきだろう。

 だが・・・

 金を無くすは、小さな損。
 友を無くすは、大きな損。
 度胸を無くせば、スッカラカン。

 日出る処の御国を護り、外国までも率いん心。

 我らは、起つべきである。